「小沢氏側へ5000万円」水谷建設元会長、ダム工事受注で裏金か
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/091119/crm0911190203002-n1.htm
民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」による政治資金収支報告書の虚偽記載問題で、法人税法違反罪で実刑判決を受け、服役中の中堅ゼネコン「水谷建設」元会長の水谷功受刑者(64)が東京地検特捜部の事情聴取に対し、「平成16年に小沢氏側に少なくとも5千万円を持っていった」と供述していることが18日、関係者への取材で分かった。当時の陸山会の収支報告書にはこの献金の記載がなく、政治資金規正法違反(不記載)にあたる疑いもある。
16年当時、国土交通省発注の胆沢ダム(岩手県)を水谷建設が下請けで受注しており、特捜部はその見返りだった可能性もあるとみて、慎重に捜査しているもようだ。関係者によると、問題の工事は、国交省東北地方整備局が16年10月に発注した胆沢ダム堤体盛立第1期工事で、大手ゼネコンの「鹿島」が、他のゼネコン2社と共同企業体(JV)を組み、約203億円で受注。水谷建設は、他4社とJVを組み、下請け工事を受注していた。
水谷受刑者は、特捜部の複数回にわたる事情聴取に対し、「小沢氏側に5千万円を持っていった。ほかに(水谷建設)社長に5千万円を持っていくように指示した」と供述したという。
ただ、水谷建設社長は小沢氏側に5千万円を持っていったことを否認しているという。特捜部は西松建設の違法献金事件で、3月に小沢氏の公設第1秘書、大久保隆規被告(48)と国沢幹雄元社長(70)=政治資金規正法違反罪などで有罪判決確定=を起訴した後も小沢氏周辺の捜査を継続。ゼネコン関係者から事情聴取を進めてきた。
胆沢ダムをめぐっては、国沢元社長が特捜部の調べに対し、ダム工事受注が献金の動機のひとつだったとする供述をしたとされる。
ゼネコン関係者によると、小沢氏側は地元・岩手を中心に東北地方の公共工事受注に強い影響力を持つとされ、国沢元社長の公判でも検察側は、談合組織への影響力を背景に、西松が小沢氏側から「天の声」を得る目的で違法献金を続けたと主張している。
【用語解説】水谷建設
三重県桑名市に本社を置く昭和8年創業の中堅ゼネコン。ダムや空港、道路、原発などの土木工事を得意とし、主に大手・準大手ゼネコンの下請けに参入している。同社ホームページによると、平成20年8月期の売上高は約321億円、従業員は約590人。18年7月に東京地検特捜部が法人税法違反(脱税)容疑で水谷功元会長(64)=実刑確定=らを逮捕。この脱税事件をきっかけに福島県発注のダム建設工事をめぐる汚職事件に発展し、同年10月、収賄容疑で当時の佐藤栄佐久知事(70)=上告中=が逮捕、起訴された。
「小沢氏側へ5000万円」、民主党に波紋 「事実なら原爆級」「スパッと議員辞職を」
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091119/stt0911191133005-n1.htm
「小沢氏秘書が寄付強要」青木愛議員の元公設秘書が証言
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/091119/crm0911190855005-n1.htm
民主党の青木愛衆院議員(東京12区)が代表を務める政党支部「民主党参議院比例区第58総支部」に対し、青木氏の元公設秘書らが多額の献金を行っていたことが19日、分かった。元公設秘書の男性は「小沢一郎幹事長の秘書から寄付をするよう強要された」と話している。国会議員秘書給与法では、公設秘書への寄付の勧誘や要求を禁じており、同法に抵触する恐れもある。
青木氏はタレント出身で、小沢幹事長の元秘書。今夏の衆院選で参院からくら替えし、公明党の太田昭宏前代表を破り当選した。
元公設秘書の男性によると、男性は青木氏が参院議員だった平成20年4月に公設秘書に採用された。青木氏の事務所は当時、小沢氏の政策秘書が運営を実質的に取り仕切っており、採用時の条件として、国から支給される秘書給与の一部を政党支部に寄付するよう求められたという。
国から支給される給与は当時、月三十数万円だったが、小沢氏の政策秘書はうち二十数万円を「手取り」と称し、「残りを寄付するように」と要求したという。
男性は同月、求めに応じる形で青木氏の政党支部に10万円を送金。翌月から寄付を6万円に減額したところ、小沢氏の政策秘書から「どういうことだ」と連絡があり、トラブルに。4カ月後に青木氏の事務所を辞めたという。
男性は「採用時から寄付を条件にするなど、はっきり言って『強制』だった。ほかの公設秘書も寄付を強要され、それが原因で何人も辞めている」と証言している。
同政党支部が提出した平成20年分の政治資金収支報告書によると、同年に大口の個人献金を行った4人はいずれも議員秘書で、総額は426万円。収入の約3割を占めている。
公設秘書の給与をめぐっては、かねてから寄付をめぐるトラブルが多く、民主党は今年9月、同意の有無を問わず寄付を禁止するよう全議員に通達を出している。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/091119/crm0911190203002-n1.htm
民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」による政治資金収支報告書の虚偽記載問題で、法人税法違反罪で実刑判決を受け、服役中の中堅ゼネコン「水谷建設」元会長の水谷功受刑者(64)が東京地検特捜部の事情聴取に対し、「平成16年に小沢氏側に少なくとも5千万円を持っていった」と供述していることが18日、関係者への取材で分かった。当時の陸山会の収支報告書にはこの献金の記載がなく、政治資金規正法違反(不記載)にあたる疑いもある。
16年当時、国土交通省発注の胆沢ダム(岩手県)を水谷建設が下請けで受注しており、特捜部はその見返りだった可能性もあるとみて、慎重に捜査しているもようだ。関係者によると、問題の工事は、国交省東北地方整備局が16年10月に発注した胆沢ダム堤体盛立第1期工事で、大手ゼネコンの「鹿島」が、他のゼネコン2社と共同企業体(JV)を組み、約203億円で受注。水谷建設は、他4社とJVを組み、下請け工事を受注していた。
水谷受刑者は、特捜部の複数回にわたる事情聴取に対し、「小沢氏側に5千万円を持っていった。ほかに(水谷建設)社長に5千万円を持っていくように指示した」と供述したという。
ただ、水谷建設社長は小沢氏側に5千万円を持っていったことを否認しているという。特捜部は西松建設の違法献金事件で、3月に小沢氏の公設第1秘書、大久保隆規被告(48)と国沢幹雄元社長(70)=政治資金規正法違反罪などで有罪判決確定=を起訴した後も小沢氏周辺の捜査を継続。ゼネコン関係者から事情聴取を進めてきた。
胆沢ダムをめぐっては、国沢元社長が特捜部の調べに対し、ダム工事受注が献金の動機のひとつだったとする供述をしたとされる。
ゼネコン関係者によると、小沢氏側は地元・岩手を中心に東北地方の公共工事受注に強い影響力を持つとされ、国沢元社長の公判でも検察側は、談合組織への影響力を背景に、西松が小沢氏側から「天の声」を得る目的で違法献金を続けたと主張している。
【用語解説】水谷建設
三重県桑名市に本社を置く昭和8年創業の中堅ゼネコン。ダムや空港、道路、原発などの土木工事を得意とし、主に大手・準大手ゼネコンの下請けに参入している。同社ホームページによると、平成20年8月期の売上高は約321億円、従業員は約590人。18年7月に東京地検特捜部が法人税法違反(脱税)容疑で水谷功元会長(64)=実刑確定=らを逮捕。この脱税事件をきっかけに福島県発注のダム建設工事をめぐる汚職事件に発展し、同年10月、収賄容疑で当時の佐藤栄佐久知事(70)=上告中=が逮捕、起訴された。
「小沢氏側へ5000万円」、民主党に波紋 「事実なら原爆級」「スパッと議員辞職を」
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091119/stt0911191133005-n1.htm
「小沢氏秘書が寄付強要」青木愛議員の元公設秘書が証言
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/091119/crm0911190855005-n1.htm
民主党の青木愛衆院議員(東京12区)が代表を務める政党支部「民主党参議院比例区第58総支部」に対し、青木氏の元公設秘書らが多額の献金を行っていたことが19日、分かった。元公設秘書の男性は「小沢一郎幹事長の秘書から寄付をするよう強要された」と話している。国会議員秘書給与法では、公設秘書への寄付の勧誘や要求を禁じており、同法に抵触する恐れもある。
青木氏はタレント出身で、小沢幹事長の元秘書。今夏の衆院選で参院からくら替えし、公明党の太田昭宏前代表を破り当選した。
元公設秘書の男性によると、男性は青木氏が参院議員だった平成20年4月に公設秘書に採用された。青木氏の事務所は当時、小沢氏の政策秘書が運営を実質的に取り仕切っており、採用時の条件として、国から支給される秘書給与の一部を政党支部に寄付するよう求められたという。
国から支給される給与は当時、月三十数万円だったが、小沢氏の政策秘書はうち二十数万円を「手取り」と称し、「残りを寄付するように」と要求したという。
男性は同月、求めに応じる形で青木氏の政党支部に10万円を送金。翌月から寄付を6万円に減額したところ、小沢氏の政策秘書から「どういうことだ」と連絡があり、トラブルに。4カ月後に青木氏の事務所を辞めたという。
男性は「採用時から寄付を条件にするなど、はっきり言って『強制』だった。ほかの公設秘書も寄付を強要され、それが原因で何人も辞めている」と証言している。
同政党支部が提出した平成20年分の政治資金収支報告書によると、同年に大口の個人献金を行った4人はいずれも議員秘書で、総額は426万円。収入の約3割を占めている。
公設秘書の給与をめぐっては、かねてから寄付をめぐるトラブルが多く、民主党は今年9月、同意の有無を問わず寄付を禁止するよう全議員に通達を出している。