二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

第91回センバツ高校野球大会(2019)トレーナー活動記~試合編 星稜vs履正社 回想~

2020年12月23日 | 高校野球

 第91回選抜高校野球大会の星稜高校野球部トレーナー活動の振り返りをさせていただいています。

 この試合は、なんと夏の甲子園の前章の試合となります。この試合自体もすごく締まったいい試合でした。

 履正社がチャンスを迎えた最終回、最後のバッターとなった井上選手(現 阪神タイガース)は本当に悔しかったと思いますが、これが夏の決勝戦の先制点につながるとは・・・人事を尽くして・・・とはまったくこの事を言うのかなと鳥肌が立ちます。

 天命は、目標に向かって一所懸命努力した人やチームに降り注ぐのかもしれません。そして、その域までくれば、それは野球の神様、女神様の仕業と、その兆しを掴み取った者に勝利をもたらすのかな~と思ったりします。

 そんな意味で、素晴らしい試合でした。

 

【センバツ2019振り返り関連記事】※できあがり次第、順次リンクを貼っていきます

 練習・トレーナー活動編

 開会式編

 試合編  習志野高校(2回戦)

第91回選抜高校野球大会

 大会期間:3月23日~4月3日

 優勝校:東邦高校(愛知・東海地区 30年ぶり5回目) 準優勝校:習志野高校(千葉・関東地区)

 

試合前の練習風景(市立尼崎高校G・・・だったかな

 

 いざ、出陣

  

 

【第91回 1回戦1日目第3試合フル】履正社vs星稜 2019年3月23日■選抜高等学校野球大会(甲子園)

 

大会第1日目 第3試合(3月23日) 観衆 41000人 試合時間 1時間45分

 星 稜(石川) 履正社(大阪)

星 稜 100 000 101 3(2失策)

履正社 000 000 000 0(2失策)

 星 稜:9安打 3四球 残塁10  奥川投手 130球(完投)三振17

 履正社:3安打 1四球 残塁 4   清水投手 106球(8回)三振7ー植木投手 16球(1回)三振0

 

 この試合は奥川投手(現 東京ヤクルトスワローズ)のピッチングに尽きると思います。彼がほぼ完璧なピッチングをしたことで、試合ができ上がりました。毎回の17奪三振は圧巻でした。ここから夏に向けてさらに成長を遂げるわけですが、この試合ストレートはやや高めにボールは集まりましたが球威があり、スライダー、チェンジアップ、フォークの変化球のコントロールが抜群で、その出し入れをされた時には、打者はなんとも困惑してしまうでしょう。そして、特にスライダーのキレとブレーキがスゴイ。まさしくバッテリーが目指していた大人のピッチングができたのではないでしょうか

 

 しかし、履正社打線も終盤、少ないヒットでしたが大きな圧力をともなうチャンスに変えてしまうところは、チームの奥深さ、強さを感じました。少し間違えば、やられる・・・そんな緊張感の中での試合だったかなと思います。

 星稜打線は、甲子園で打線好調男 山瀬捕手(現 読売ジャイアンツ)が4打数3安打と好調で攻撃をメイクしてくれました。相手の清水投手も非常に伸びのあるストレートとコントロールされたスライダーで、毎回ランナーは出すものの得点に結びつきませんでした。さすがです  

           

 いいゲームだったのは、両チームとも失策2とは言え、大きな守備の乱れがなかったことです。凡ミスってやつでしょうか。

 逆に終盤、星稜は山瀬捕手のバックアップ等、ミスをカバーするプレーなどが出て痺れました

 練習は嘘をつかないんですね。

 9回、投手の代わり際にきっちり点をとってダメ押しする所は、このチーム星稜の強さを感じました。

 

 また、間違いなく第90回大会とは違う大声援は選手の大きな力となったと思います。

  

大音量で甲子園で聴く校歌は何度耳にしてもいいものです

 そして私は、次の試合に向けお仕事に入るのでした~

 宿舎のホテルからのお心遣い

星稜以外の他の試合

 第1試合 市和歌山(和歌山) 3  2 呉(広 島)

 第2試合 高松商業(香 川) 8  0 春日部共栄(埼 玉)

 

 最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

二葉鍼灸療院(金沢)

 

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第91回センバツ高校野球大会(2019)トレーナー活動記~開会式編 回想~

2020年12月23日 | 高校野球

 第91回選抜高校野球大会の北信越地区代表 星稜高校野球部トレーナー活動を振り返っています。

 たいへん遅くなっておりますが貴重な経験は残しておきたいと思い書かせていただきます。

 

【センバツ2019振り返り関連記事】※できあがり次第、順次リンクを貼っていきます

 練習・トレーナー活動編

 試合編  履正社高校(1回戦)

 試合編  習志野高校(2回戦)

第91回選抜高校野球大会

 大会期間:3月23日~4月3日

 優勝校:東邦高校(愛知・東海地区 30年ぶり5回目) 準優勝校:習志野高校(千葉・関東地区)

 

大会は予定通り、3月23日に開会しました。

何度、トレーナー帯同して開会式を観ても、それぞれの年代を反映して、その時しかない時間の演出に感動します。

開会のファンファーレが鳴り響くと鳥肌が立ってしまいます。

 

第91回記念選抜高等学校野球大会 開会式

 

 星稜高校は大会1日目の第三試合でしたので、開会式後に一度、甲子園から出て練習場に向かい、再度、甲子園に戻ってきて試合に臨むという形となりました。それにしても2018年夏に続き、2019年春も1日目とは・・・

 でも、応援で石川に残っている生徒も開会式を見ることができるので、そういう面では良いクジ運とも言えます。

 

ホテルの前で行進練習

 

 大会前日は開会式のリハーサルがあります。

    

 

 んん~いい感じです。

 開会式が始まる前のワクワク感、ソワソワ感、ザワザワ感、最高です。

      

 すべての高校の行進が終わり全員でホームプレートへ向けて前進してくる所は「始まる!」って感じで大好きです。

 

 かくして第91回選抜高校野球大会の星稜高校の道は始まりました。

 いろいろ話題性溢れる我が高校ですから、今大会もいろんなことが起きる大会となるのでした。

 

 最後までお読みいただき、ありがとうございます

 

二葉鍼灸療院(金沢)

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第91回センバツ高校野球大会(2019)トレーナー活動記 ~練習・トレーナー活動編 回想~

2020年12月19日 | 高校野球

 だいぶ遅れてしまいましたが、2019年3月に開催されてセンバツ高校野球大会で星稜高校野球部トレーナー帯同を行いましたので、振り返りをしておきたいと思います

【センバツ2019振り返り関連記事】※できあがり次第、順次リンクを貼っていきます

 開会式

 試合編  履正社高校(1回戦)

 試合編  習志野高校(2回戦)

 

第91回選抜高校野球大会

 大会期間:3月23日~4月3日

 優勝校:東邦高校(愛知・東海地区 30年ぶり5回目) 準優勝校:習志野高校(千葉・関東地区)

 

 星稜高校は、組み合わせ抽選の結果、大会第1日目の第三試合と決定しました。
 優勝候補の一角であり、地元である履正社高校(大阪・関西地区)が対戦相手となりました。大会注目投手である星稜 奥川選手(現 東京ヤクルトスワローズ)強力 履正社打線との対戦が俄然、注目が集まることとなりました。

 トレーナー活動は、選手の体調把握のため試合の2日前より入るようにしています。

 帯同(トレーナー活動)期間は、3月21日~28日までとなり、1回戦後、1日サポートし、25日、26日は金沢へ帰り治療院で通常施術をさせていただき、26日は早めに施術を終了し、その夜に大阪の宿舎へ入り活動を再開するという日程で行いました。

 

 石川県代表の宿舎は、どこの高校が出場しても割り当てで決まっています。石川県民には馴染みの深いホテルです

 トレーナールームは、このような形でツインの部屋を用意いただき、練習後や試合前、試合後に選手のケアを実施します。

     

 選手サポート施術に関しては、基本的には練習や試合の終了後に行いますが、必要であれば練習前にも行います。テーピングが必要な選手は試合前にも対応します。

 私の施術は基本、鍼とあん摩マッサージ指圧に各種関節運動を絡めて臨機応変に行う方法です。

 セイリン社製のピコリナという鍼通電機器は疼痛緩和や筋肉筋膜の過緊張を取り除くのに大いに役立ちました。微弱電流もサポートに利用させていただいております。

 また、筋骨格系のケアだけでなく、鍼灸を用いると花粉症はじめアレルギー性鼻炎や不眠、自律神経系の調整にも役立ちます。灸に関しましては、ホテルの部屋での活動となりますのでほとんど用いることはありません。(たまに短く行うことはありますが・・・)

 施術に関しては記録に残しておくようにしています。より良いサポート活動にしていくためには、人間は忘れる動物ですから文字で残しておくことは大切です。スタッフへの対応や、後日、何か起こった時にも重要です。

 

 そして、大切に、、していることは練習をみること。その状況を把握しながら、選手と調子や状況について対話していくことも重要となります。

                    

      

 練習は試合日程に合わせて、日本高野連より場所、時間が各高校に割り当てられます。だいたい1日2時間ほどです。

 もう少し練習がしたい場合は、チームの方から場所を手配し練習を行います。

                

 関西各大学でも星稜高校野球部OBが頑張っており、うまく練習場所がとれた場合は手伝いやお世話をしてくれます。また、練習休みの時は激励にかけつけてくれます。有り難いですよね。

 山下名誉監督にご挨拶す~る~

 

 練習ではカラダの動きもさることながら、表情や、そこから伺える心の状態も把握するように努めます。

 「努めます」というのは全て分かるわけではないので、そのあたりを頭に入れながらトレーナールームでの身体ケアの際は、気を配りながら言葉がけをしていくように心がけています。

 

 今回のトレーナー活動は大反省からの開始でした

 活動出発の20日前、実は自身の不注意から右足関節を捻ってしまい、第5中足骨を骨折

 自分の不注意ですが、これは防止できた怪我でした。足を捻るということは慌てていたというだけでなく、足関節を捻ってしまう身体的理由があったのです。人の身体ばかりみて、自分の身体にフォーカスすることを怠っていました。大反省です。

 これは患者さんを診る際も言えることであり、たいへん勉強になりました。

 整形外科のスポーツdoctorには診察していただき、doctorに質問。

 私「20日後に選抜高校野球のトレーナー活動に行きたいですけど大丈夫ですか

 D「歩けるようにはなるし、激しく動かなければ大丈夫だと思うよ。後は自分で治療して治して

 ということで、なんとか歩くことが可能となり、今回のミッションを終了しました。

 

 骨折は、小学校4年生(9歳)以来、41年ぶり2回目でした~(笑´∀`)

 でも骨折すると足を地面につくことができないという経験は患者さんを理解する上では貴重な体験でした

 

 最後までお読みいただき、ありがとうございます

 

二葉鍼灸療院(金沢)

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回想 第49回明治神宮野球大会(2018)~高校の部~ トレーナー活動記 練習・帯同編

2020年10月09日 | 高校野球

 新型コロナウイルスも少し落ち着いてきておりますが油断はできない状況です

 そんな状況ですが、人は生きて、生活していかなければなりません。ずっと今のままの生活が強いられるわけではありません。

 多くの分かってきた事実を踏まえながら、ワクチンなどの治療方法も確立されながら、インフルエンザウイルスと同様、コロちゃんとともに人類は歩んでいく道を進むのだろうと思います。

 

 プロスポーツをはじめ学生スポーツやレクリエーションスポーツの大会や競技会も同様で、今後は対策をとりながら元に近い状態に復活していきたいというのが主催者等の思いだろうと思います。元に戻すというより、より新しい形での楽しみ方に変わっていくのだろうと思います。

 

 さて、たいへん更新が遅くなっておりますが、私のトレーナー活動記の回想を行っていきます。

 この第49回明治神宮野球大会~高校の部~の回想は今回で終了です。
 今後は、第91回センバツ高校野球大会、第140回北信越高校野球大会、第101回全国高校野球選手権大会のトレーナー活動を回想をしていきます。よろしくお願いします。

 

 まずトレーナー活動の日程と概要です。

11月 9日 (金) 午前中は鍼灸院で施術を行い、13時に応援の第二組の選手達・副部長さんとともに星稜高校グランドから東京へ出発。19時頃、宿舎の池袋サンシャインシティプリンスホテル到着。

11月10日(土) 1回戦  広陵高校(広島 中国地区代表)

11月11日(日) 練習日 対戦相手の視察&日大野球部グランドで練習(千葉県習志野市)

11月12日(月) 準決勝  高松商業高校(香川 四国地区代表)

11月13日(火) 決 勝  札幌大谷高校(北海道 北海道地区代表) 試合終了後、選手と共に金沢へバスで帰還。

 

 

 

 

 

 

 

 

 なかなかステキなホテルで、外国人の宿泊客が多かったです。いろんな国の言葉が飛び交ってました。

 

トレーナー活動 身心ケア編

 選手は全体的に調子が良く、その結果が試合成績に結びついたと思います。全体的に調子が良いといっても個人個人をみると、あともう少し身体作りをすることで春のセンバツ甲子園での活躍が期待される選手もあり、そのあたり個人の大会へ向けての万全度と言いますか、調子のレベルを上げるにはどうすればいいか、そんなことを考え大会が終了しました。

 中でも読売ジャイアンツへドラフトにて入団したキャッチャーの山瀬君には、大会前から守備は支障はないが打撃がほぼできない状態で試合をせざるを得なかった状況でした。自分の力ではどうにもできないものは医師や他の医療者の助けを借ります。
 選手が今の心身の状況の中でベターな状況で試合に臨んでもらう、そのためには・・・これがトレーナーの仕事です。この大会、山瀬君は苦しいながら
全試合出場したわけですが、この困難は彼を大きく成長させたのではと思います。選手としても、主将としても。
 そして、私はこのような場合、どう対応したら良いのかいい勉強をさせてもらいました。

 あとは甲子園大会の時、同様に試合が終了し宿舎へ帰ってきたら、私の部屋であるトレーナールームでサポート施術を行うという流れでした。時間も限られているので、バッテリーと投手陣、症状がある選手を優先にサポートしていきます。

 

 応急処置(テーピング)の対応もあり、選手が安心してプレーする、何かハプニングが起こった時に不安にならない為にもトレーナーは必要な存在ではないかと思います。そのあたり学校の部活動レベルでもトレーナーを学校職員あるいは学校専属としてトレーナーとして契約するシステムが出来ればいいのではないかと思うわけです。

 

トレーナー活動 練習帯同編

 日程表に記したように本格的に練習をできたのは1日のみでした。星稜野球部OBの若宮君が頑張っている日本大学野球部野球場で練習させていただきました。立派な球場でした。

 そして若宮君が練習の様々なお世話をしてくれて、体格も良くなり、人は成長するんだな~と改めて思いました。そして現在、彼は同野球部で活躍中です

 午前中に、次の対戦相手となる、八戸学院光星(青森 東北地区代表)と高松商業の試合の前半を視察して、それから千葉県奈習志野市になる野球場に向かいました。

 短期決戦で、いろんな思いが選手にもあったと思いますが、無駄のない動きで練習をこなしていたのが印象的でした。充実した練習が出来たと思います。
 練習の際も、選手の動き等をみるわけですが、打撃練習では東海林君が納得のいく練習で締めくくり、最後、ライトフェンスオーバーで終了したのですが、そのスイングそのままに明日の高松商業との試合でホームランを打ったのは圧巻でした

 奥川君もいいピッチングが出来ていましたし、その時はまだまだ未完成なれど、自分なりの股関節や下半身の使い方を身に付けつつあるんだろうなというのをピッチング練習等を見ていて思いました。周囲からいろいろ言われますが、柔軟に対応しつつも自分の内部感覚といいますか、自分の芯は持っているのが彼のいいところかなと練習を見ていて感じましたね

    

 

トレーナー活動 番外編

 実は明治神宮球場に入ったのは今回が初めてでした。

 初体験ってドキドキしますが球場へ入ると、少し古い感じがいいな~なんて思いました。

 ここでプロ野球の試合が行われているんだなと、ちょっと胸が熱くなりました。阪神甲子園球場とは違った感覚でした。

 ここにエースである奥川君がドラフト1位で入団するなんて思いもしませんでした。
 そうそう、この時、奥川投手に甲子園と神宮球場のマウンドのどっちが投げやすいのと聞いたところ、神宮球場のマウンドの方が投げやすいと答えていうたのが印象的でした。この時、もうすでに何か大きな力が働いていたのかもしれませんね

 そして実際にみたフェンスなど球場に広がるブルー、なかなかいい色でしたね。

 また、お隣には新国立競技場の外観がほぼ完成され、周囲も工事をしている所が多く、東京オリンピック・パラリンピック大会の開催への意欲や情熱、街全体に活気が溢れている感じを受けました。

               

 また、星稜高校野球部OBもたくさん応援に駆けつけていただいてました。

 関東の方面で働くあるいは居住するOBの皆様は、甲子園はなかなか応援は行けないけど神宮球場ならいつでも応援に来ることができるのにと口々に話をされていました。
 私の星稜高校野球部(24期生)の同期生も東京で不動産会社の社長をやっています。彼とも久しぶりに再会し、試合を観戦しながらいろんな話が出来て良かったです。母校が勝利するということは、そんな繋がりが強くなることなのかもしれません。

 

 そうそう神奈川県の鍼灸マッサージ仲間で星稜高校野球部(奥川投手;現 東京ヤクルトスワローズ)ファンの自称「八兵衛」さんも仕事の合間を縫って応援に駆けつけていただき、一緒に試合を観戦できました。嬉しいですよね~

 

 今回は、明治神宮球場への入場、明治神宮野球大会トレーナー活動、東京でのトレーナー活動と初めてづくしでしたが貴重な経験をさせていただきました。いつもいつも大会ごとにレベルアップしていく選手達ですが、私の歩みは遅い・・・そんなことを自覚しながら一生青春、一生勉強、一所懸命で、これからも自分の鍼灸マッサージならびにトレーナースキルを向上していきたいと思う次第です

 

 最後までお読みいただき、お付き合いありがとうございます

 

二葉鍼灸療院(金沢)

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第102回全国高校野球選手権大会(夏の甲子園大会)開催の是非について私見

2020年05月20日 | 高校野球

 新型コロナウイルス感染症の蔓延、パンデミックの影響で世界各地もそうですが、日本でもジュニアからシニアまで多くのスポーツ大会、競技会が中止になりました。寂しいし、悲しい

 そんな中ドイツサッカー、
ブンデスリーガ https://www.bundesliga.com/jp/bundesliga では、無観客のもと、様々な感染症対策を実施しながら開幕となりました。

 ヨーロッパのプロサッカーでは各国の感染症状況で対応は違いますが、フランス以外は開幕に意欲を示しているという報道がありました。今後の感染症拡大状況をみながらの予定でしょうが、嬉しいニュースでした。
 選手もスタッフも大会役員も厳しい感染症対策マニュアルや指針の中で開催されているようですが、数か月いや年も股ぐ可能性もあると思いますが、スポーツ大会を開催する時は、今後、このような形が継続されていくのではないでしょうか。

 日本ではJリーグとNPB(日本野球機構)が合同の「第7回の感染症対策会議」を開催し、Jリーグは現時点で開幕時期を決定するのは難しい状況で開催に向けてのプロトコル作成を行うとしたのに対し、NPBはプロ野球を6月中旬から下旬の開催で行いたいという意向を示しました。

 新型コロナウイルス感染症に関しては、現時点で確実に効力のある薬剤はありませんし、まだワクチンも出来ていません。特性は分かって来てはいるにしても、まだまだ未知の部分も多いのが現状です。しかし、これまでの経緯の中で分かってきたことも多いと思います。

 感染状況をみると、緊急事態宣言収束の目安である、「直近1週間の人口10万人に対しての感染者数が0.5人程度以下」という基準に対して、甲子園のある兵庫県、選手の宿舎が多い大阪府などは0.3人台となり関西圏では緊急事態宣言が解除されることが示唆されるまでになってきております。

 

 私は9年間球児でしたし、野球が大好きです。そして、高校野球は特に関わらせていただいておりましたし、野球の中でも特に熱を入れてしまいます。

 日本高校野球連盟の役員の皆様には、多くの検討課題やクリアしなくてはならない問題も多いかと思いますが、是非、是非、夏の甲子園大会は開催の方向で舵をとっていただきたいと心から願っております。

 その経緯の中で感染症が再び急増した場合や、期間中に感染症が発症した場合などは中止する方向で調整いただいきたいなと思っています。

 

 世間で言われていることは、今回は言及しないこととして、選手にフォーカスするといくつか心配なこともありますが、私の思いを書いておきたいと思います。感染症予防ということは前提として考えています。

特に3年生の高校球児は、春のセンバツ、春の地区大会(県大会)が中止となり、残る最後の大会にかける思いは並々ならぬものがあります。その思いは高野連の皆さんは汲んでいただいていると感じています。

学校が休校となり、チームでの練習が出来ていません。LINEやZOOM等で連絡を取り合っているところもあると聞きますが、練習不足という歪めない事実があります。2カ月間のブランクは大きいと感じます。個人練習でチーム練習と同じ量を行うことは限度がありますから。

学校の授業との兼ね合いがあり、高校によってはほとんど夏休みなしで授業に費やすところもあるのではないかと思います。ここで野球と勉強を天秤にかけると各々の学校で対応が違ってくるのではないかと思います。今回に限り、県大会から出場を希望する高校のみで実施せざるを得ないのではないかと思います。私立学校の割合が多くなるかもしれません。

6月から7月にかけて1ヶ月半で、練習を行い、練習試合で試合感覚を取り戻すまで、ここでも学校の対応による差も出てくると思いますが、選手の肩、肘障害や筋力など体力面を考えると、例年のようなハードなスケジュールでの開催は厳しいかなとも感じます。

春のセンバツ出場校は実力校が多いです。夏の県大会でも勝ち進んでくる可能性があります。石川県の場合は、星稜と日本航空石川がセンバツ出場が決定していました。例えば、センバツ出場高校は各県大会には出場し試合を行いますが、夏の甲子園には無条件で出場という形にして、星稜と航空石川が決勝となった場合は、優勝校に準決勝で負けた高校が甲子園出場となる。また、星稜と他の高校が決勝になった場合は、他の高校の甲子園出場が決定。

上記を踏まえ、出場校が多くなるので8月~9月にかけて甲子園大会を行う。プロ野球や学校との兼ね合いもあるかもしれませんが。

新チームは1ヶ月遅れでチームをスタートし、今年度の明治神宮野球大会高校の部は中止として、各地区大会の状況でセンバツ高校野球大会の高校選抜を行う。

 こんなことを少し考えてみました。

 高野連の大人の皆さんは親身になって、様々な観点から考え協議していただけると思いますが、高校生の選手たちもこの状況の中、希望の光を失わず、目的意識をいろんな方向に模索し、耐えながら経験を積んでいます。徳を積んでいると言ってもいいと思います。

 高野連の皆様も、何とかしてあげたいという思いは同じかと思いますが、様々な社会状況も考えて判断しなくてはならない。こちらも様々なものに耐えながらの決断となります。この行いも陰徳を積むということなんだろうと思います。

 

 そして開催につきましては、これまで通りの開催はできないというとことで大会に関わる多くの皆様の協力も必要ですし、高校野球ファンの皆様にも耐えていただくところは耐えていただかなければいけません。

 でも思いは一つ、この青春の1ページを、可能であるなら選手たちに高校野球をやらせてあげたいその一点だと思います。そのために知恵を絞りだしておられることでしょう。

 

 スポーツ新聞のデジタル版だったかの記事に、夏の屋外で広いスペース、そして観客席も大きい環境での高校野球、そして高校生であり健康である高校球児、感染症が収まってきているならトライしてみるべきだと。私もそう思います。
 また、上記の条件の高校野球が開催不可能であれば、今後一切のスポーツ大会は中止または延期になるのではないだろうかとも書いてありました。私もその通りだと思います。

 

 なにせ、本日の高野連の会議にて決定されます。

 

 ぜひ、ぜひ、ぜひ、開催の道を閉ざさないようにしていただきたいと願うばかりです

 

 最後までお読みいただき、ありがとうございます

 

二葉鍼灸療院(金沢)

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2018 第49回 明治神宮野球大会~高校の部~ 決 勝 星 稜 vs 札幌大谷

2020年05月05日 | 高校野球

 韓国プロ野球は本日開幕しました。
 無観客で審判はマスク(口の)をしての試合進行となるそうです。

 日本のプロ野球はいつ始まるのか、楽しみではありますが、今の状況では早急には難しいのかもしれません。政府が感染症対策に対して方向を少し変える状況になれば、プロ野球のみならずJリーグ等のプロスポーツも開始できるのかなと思っています。

 本日は、子どもの日 です。

 プロスポーツが開始され、早く子どもたちに夢ある現実を見せてあげて欲しいと願うばかりです。そのような流れになれば学校も再開され、高校野球も予定が立っていくのかもしれません。

 

 さて、2018年に開催された第49回明治神宮野球大会~高校の部~をトレーナー活動記として振返らせていただいております。試合編はこれが最後となります。

 第49回 明治神宮野球大会~高校の部~  

  決 勝 11月13日  

  星 稜  札幌大谷 (試合時間:1時間37分)

   team    一    二    三    四    五    六    七    八    九     合 計

 星 稜 0 0 0 0 1 0 0 0 0  1

 札 幌 0 0 0 0 0 0 2 0 X  2

 この試合、相手の札幌大谷は準決勝の試合終了後、お弁当を食べながら前半だけ試合を観戦しました。

 準決勝の相手は、九州地区代表の築陽学園高校。打線は少し大味なところはありますが16安打を放ち5得点(13残塁)。打撃力のあるチームです。また、この日の投手は太田君。アンダースローとサイドスローの間くらいだったと思いますが、そこそこ球威もあり変化球にもキレがあり、打ちずらそうでした。8回まで相手打線をノーヒットノーランで抑えていましたが、9回に連打を浴び2点奪われました。初出場ながら力のあるチームです。

 

 星稜高校としては24年ぶりの決勝進出です。

 決勝戦には過去3回勝ち進みました。第11回大会(昭和55年)早稲田実業高校に勝ち優勝第22回大会(平成3年)帝京高校に勝ち優勝。そして24年前の第25回大会(平成6年)創価高校に敗れ準優勝でした。星稜の決勝戦は全て東京地区代表に当たってるのです。

 決勝戦については「打てなかった」それに尽きる試合でした。相手投手のエース西原君に1安打に抑えられました。ストレートの速度こそ対応できないことはなかったのですが、右バッターにはスライダー、左バッターにはチェンジアップ(確かそうだったと記憶)を織り交ぜながら、緩急とコースを巧みに投げ分けていました。結果、福本君(法政大学;準硬式)のレフトへのクリーンヒットのみでした。

 優勝を狙える位置であったし、ここの優勝を目標にしていただけに、準優勝であっても納得のいかないものであったことでしょう。この悔しさ、自分たちには何が足らないのかということが、ここで認識でき、ひと冬をかけてさらなる目標を持って取り組めたことは、最終的なドラマの完結に向け、ここでの負けは大事な出来事であり、起こるべくして起こった結果なのかな~と後になって思いました。

   

 先発は荻原君。昨日の準決勝、最終回での連続四球やホームランなどがありましたが気持ちを切り替えてこの試合に臨んでいました。彼のすごい所は、メンタル面が強いことです。あまり事に動じない。身体は大きくありませんが素晴らしい芯を持っている選手だといつも観ていて思います。

 彼のピッチングは7回の3分の2。6回まで3安打無失点。星稜5回の攻撃では、わずか1安打を活かし荻原君みずからのスクイズで1点を挙げました。そんな流れでしたの我慢くらべのようなものでしたが、6回くらいから相手ベンチで指示があったのか荻原君の球にタイミングを合わせてくるようになりました。そして7回に札幌大谷打線に捕まってしまい、長短4安打を浴び逆転されました。
 調子は悪くはなかったが勝ちぬくためには何かが足らない。彼もこの教訓を胸にひと冬の練習に取り組むことができ、寺沢君同様、大きく春から夏にかけて成長していきます。

  

 その後、抑えはエースの奥川君(東京ヤクルトスワローズ)が1回3分の1を投げました。打者4人に3奪三振。彼が交代のためブルペンからマウンドへ出ていった時、球場の雰囲気がガラっと変わるのが分かりました。すごい選手だな~と改めて思いました。そして、上記のような仕事をあっさりとやってのけるのです(あっさりではないんでしょうけど)。

 そんな彼が東京ヤクルトスワローズにドラフト1位指名されるとは・・・人生って面白いですね

 それぞれの選手がスタッフが、もう一つ勝ち切るところの難しさ、欠けている部分、そしてこのチームの素晴らしい点など再確認できた大会ではなかったかなと感じます。

 私は、おめでとうとは言いませんでしたが、彼らの戦いに心の中では「おめでとう」を送っていました。よくやったと思います。

 

 24年ぶりの準優勝です。

 

 ちなみに、前回、第25回明治神宮野球大会(平成6年)は・・・

 準々決勝(1回戦)  北九州高校 12-0 7回コールド勝ち

 準決勝         北海高校   6-2

 決 勝          創価高校   3-6

 という結果でした。

 この年のエースは、1年生の山本省吾君(元 福岡ソフトバンクホークス)でした。
 そうです。この翌年の平成7年夏の選手権大会では、東東京代表の帝京高校との決勝戦でした。平成元年同様、石川県初の深紅の大優勝旗を期待されましたが残念ながら1-3で負けてしまったのです。令和元年のチームと同じ軌跡を歩むんですよね~なんか不思議な感じがします。

 

 第49回明治神宮野球大会~高校の部~、私のトレーナー活動記 試合編の振返りは終了です。
 もう一遍はトレーナー活動編&番外編です。

 最後までお読みいただき、ありがとうございます

 

二葉鍼灸療院(金沢)

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2018 第49回 明治神宮野球大会~高校の部~ 準決勝 星 稜 vs 高松商業

2020年05月02日 | 高校野球

 新型コロナ感染症の勢いがなかなか収束に向かっていかないもどかしさを感じるこの頃です

 高校を始め各学校の休校が5月末日まで延長となりました。

 もちろん高校球児たちも学校へは行けませんので、自宅での自主トレあるいは寮生活のところは各自施設で練習となるでしょうか。

 指導者の皆様も、選手達とライン、メール等を使ってコミュニケーションを図り、皆のモチベーション維持あるいは目標や目的の刷新等を試み、夏の甲子園あるいは地方予選開催という一縷の望みに心を託しているのではないだうかと、本当に心中を察しても察しきれない部分があります。

 選手の皆様には、「人事を尽くして天命を待つ」ではありませんが、大会へ向けての心と身体の準備をしっかり行い、その時に備えて欲しいと心から思っています。
 また、「人生塞翁が馬」ではありませんが、何が不幸で何が幸福か分からないものです。この出来事は変えることはできませんが、苦しいこの時期に自身に厳しく行った練習や修練という過程は、きっと次の幸福に繋がっているのだと、私は思っています。

 日本高野連は、6月第1週を目途に夏の甲子園大会の開催をするかどうか判断するようです。新学期も2か月遅れ、感染症も収束していない現状を踏まえるとたいへん厳しいかもしれませんが、どうか智恵を振り絞っていただき、どんな形になるか分かりませんが夏の甲子園大会開催に希望の道を開いて欲しいなと願っています。

 

 さて、少し遅れていますが、2018年に行われた、第49回明治神宮野球大会~高校の部~に星稜高校野球部へトレーナー帯同いたしましたので、それを振り返らせていただいております。

 

 第49回 明治神宮野球大会~高校の部~  

  準決勝 11月12日 -第1試合- 

  星 稜  高松商業 (試合時間:2時間8分)

   team    一    二    三    四    五    六    七    八    九     合 計

 高 松 0 0 1 0 0 0 0 0 3  4

 星 稜 1 0 3 1 0 1 0 1 X  7

 この試合の相手は、エースで左の本格派、香川君を中心に打線も好調に仕上がってきている公立高校の勇、高松商業高校でした。前日の試合、序盤しばらく観戦していたのですが、東北地区代表の八戸学院光星高校を相手に14安打9得点を挙げていました。攻撃力は目を見張るものがありました。

 投手力はそれほど際立っていませんでしたがエース香川君が時折見せる切れのあるストレートや変化球には、万全の調子で臨まれると苦戦するかな~と私は感じました。

 

 星稜の投手陣は、先発の奥川君(東京ヤクルトスワローズ)が7回を投げました。1回の立ち上がりこそ連打がありましたが、終わってみれば、散発4安打、12奪三振、2四死球でした。昨日ほどの凄みはありませんでしたが、ストレート、スライダーともに切れは健在していました。
 やはり、彼がテンポよく投げると攻撃にもリズムが出てきます。

 2番手は、1回でしたが寺沢君(近畿大学)が1安打できっちり抑えました。彼の仕上がりは順調ではありましたが、この段階では、まだまだスピード、キレともに伸びしろがあるように感じられました。彼がグッと伸びてきたのは、この後、ひと冬超えた2019年春でした。

 3番手、最後の回を締めるのは1年生の荻原君でした。2安打(ホームラン1)2四球という彼にとっては悔いの残る投球となりました。
 チャンスというのは、うまく回ってくるもので、2連続四球の後、1アウトはとりましたが、本日、バッターボックスでも雰囲気があり、バットも振れていた9番捕手の新居君に回ってきました。甘い球を逃さないところは、やはり地区代表だと思います。3ランホームランを打たれました。
 荻原君は、調子の波は大きくなく、調子悪い時は悪いなりにまとめる投手です。調子の良い時のストレートとスライダーのコンビネーション、そしてテンポよく投げる投球術は素晴らしく、奥川君とは違った感じの打ちづらさのある投手です。いい勉強になったと思います。

   

 打線は、初回からしっかり集中していました。この試合は11安打7得点6四球でした。
 特に3回の攻撃は見事でした。
 3回裏、先頭バッターの2番 東海林君(東海大学)がライトスタンドにソロホームランを放ちました。その後も長短の連打を絡め、この回に3点を奪い試合を有利に運ぶことができました。
 3回表に、エラーがらみで1点を献上し、いやな雰囲気だっただけに大きなイニングとなりました。

 そして、東海林君のホームランに鳥肌が立ちました。
 前日の日本大学野球場での練習では、彼は監督、コーチとともにバッティングのチェックと言いますか、指導が行われていたのですが、時間まで納得のいくまでバッティング練習をしていました。そして、その練習の最終打席でライトネットを超えるホームランで、納得して終了。

 まさに3回のホームランは、フォーム、弾道ともに、前日の練習最後の打席そのままと言って良いほどで、VTRを見ているんか~いって感じの打席に、何ゆえか鳥肌がたったのでした。
 身につく練習ってこういうことなんだなと選手にも、指導する側にも感心してしまいました。

 また、相手投手は、先発の中塚君が4回、引き継いだ香川君が4回の投球でした。エースの香川君は昨日の試合での切れこそありませんでしたが、彼から2得点したことは非常に大きなことだったと思います。

             

 守備では、大きな失策はありませんが、この試合4失策があったので、そのあたりは気持ちを引き締めて次の決勝戦に臨まないといけないなと感じていました。

  

 応援も頑張るべ~
 2年生のまとめ役であり働き者の二人

       

 試合終了 星稜高校は、24年ぶり2回目の決勝進出となりました

 最高の明治神宮野球大会となりましたが、ここは勝って最後を締めくくり、秋の時点での全国制覇ができれば最高の結果となります。

 

 決勝戦は明日。

 相手は、北海道地区代表の札幌大谷高校です。山下名誉監督の話によると、たいへんチームとしてもまとまっていて実力のあるチームだということでした。

 次は決勝戦を振返り、次に練習やトレーナー活動についても書かせていただき、明治神宮野球大会のトレーナー活動記を締めくくりたいと思います。

 最後までお読みいただき、ありがとうございます

 

二葉鍼灸療院(金沢)

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2018 第49回 明治神宮野球大会~高校の部~ 準々決勝 星 稜 vs 広 陵

2020年04月25日 | 高校野球

 プロ野球、高校野球ロスが続いています。

 他のスポーツもそうですが、私がこよなく愛する野球の少年からプロまでの大会が開催されないのは、本当に残念で仕方がありません どうも困ったことに、その元凶が退散する日の予測がつきかねます。

 活躍時期が限られている学生野球の最高学年の皆様には本当に厳しく、違った意味での戦いになっていると思いますが、モチベーションを保ち、自身の野球技術や心を磨きながら(心は小学生には難しいね~)、その開幕の時を待って欲しいと心から願っています。

 今年が残念な結果となっても、次のステージでプレーできる体力と技術を目指して練習やトレーニングに励んで欲しいなと感じます。

 

 さて、トレーナー帯同を行った2018年の第49回明治神宮野球大会について振り返らせていただきます。

 星稜は秋の北信越大会優勝から遠ざかっていたため、明治神宮大会への帯同は初めてでした。そして、東京ヤクルトスワローズの本拠地、神宮球場に入るのも実は初めてでした

 第一印象は、球場全体がスカイブルーとアンツーカーや土のオレンジ、芝生の緑のコントラストが綺麗な球場だな~とプチ感動。大きさは小さいけど、これはまた甲子園とは違った良さがあるなと感じました。

第49回明治神宮野球大会 出場校

 北海道地区代表  札幌大谷高校(北海道1位)

 東北地区代表   八戸学院光星高校(青森1位)

 関東地区代表   桐蔭学園高校(神奈川2位)

 東京地区代表   国士舘高校(東京1位)

 北信越地区代表  星稜高校(石川1位)

 東海地区代表   東邦高校(愛知1位)

 近畿地区代表   龍谷大平安高校(京都3位)

 中国地区代表   広陵高校(広島1位)

 四国地区代表   高松商業高校(香川1位)

 九州地区代表   築陽学園高校(福岡1位) 

 各県、各地区を勝ち上がってきた競合揃いです。秋の日本一決定戦と言ったところでしょうか。この大会で優勝しますと神宮枠ということで、優勝地区の高校が1校、春のセンバツ高校野球大会への切符を掴めることになります。

 

 さて、トレーナーサポートしておりました星稜高校は抽選の結果、中国地区優勝校の広陵高校との対戦が決まりました。いきなり前評判の高い、優勝候補の一角と言われている高校との対戦でしたので、選手は気の引き締まる思いで試合に臨んでいました。

 この大会までチーム星稜は着実に力をつけていました。一気に集中打でビッグイニングをつくる力、そして何よりエースの奥川君を含め投手陣が力をつけてきていました。進化の開始といったとことでしょうか。
 そして本大会では大きな収穫ととともに、課題も発見できたのではないかと思います。

 そして、2019年春のセンバツ甲子園からの夏の甲子園へのドラマの序章をつくった、そのスタートダッシュを切った大会だったと私は感じました。

 

 第49回 明治神宮野球大会~高校の部~  

  準々決勝 11月10日 -第1試合- 

  星 稜  広 陵 (試合時間:1時間44分)

   team    一    二    三    四    五    六    七     合 計

 星 稜 0 0 0 7 0 0 2  9

 広 陵 0 0 0 0 0 0 0  0   7回コールドゲーム

      

 この試合はなんといってもエースの奥川君のピッチングが光りました。身体の動きは完全にはしっくりは来てなかったと思いますが、この時点では最高のピッチングでした。
 伸びのあるストレートに、打者の手元でキュッと曲がるスライダー。それも二種類あり。

 強打の広陵打線も、この試合の奥川君のピッチングには手も足も出ませんでした。
 しかし、大会後、奥川君に一番怖い打線はどこのチームだったと聞くと、やはり群を抜いて広陵打線だということでした。
 確かに、完全に身体の軸が崩されての三振や凡打は少なかったように感じました。スイングスピードも確かう素晴らしいものがありました。少し間違えると・・・のような

            

 相手投手の石原君も立ち上がりから丁寧なピッチングでしたが、1回りした4回、中軸打線から始まるこの会から連打を含め長短7安打に2四球、相手のミスも手伝い一気に7得点を挙げ試合を決めました。

 その後に投げた河野君や森君もなかなかいい投手だっただけに、このビッグイニングは大きかったですね。そして流れという野球の怖さも感じたイニングでした。
 星稜打線の対応力の素晴らしさを垣間見た、そういう練習をしてきた賜物だと感じました。

 その試合にしても、やはり奥川君が危なげなく、リズム良いピッチングを行ったことと、ミスのない守備、ここが攻撃力を生む下地をつくっていると思います。打力も確かに上がってきてましたけど

 さて、星稜高校は上々の滑り出しです。

 流れに乗ることが非常に大切な短期決戦。4日間で優勝を決めますので、大事な初戦でした。

 この後は、多くの国の外国人が多く宿泊するような素晴らしい宿泊先のホテルで、選手達のケアを行うのでした。私のお仕事トレーナー活動については、決勝戦まで振返った後に書かせていただきたいと思います。

 初体験づくしの明治神宮大会でした。

 そして、一試合一試合成長していく選手を見ているのが嬉しくもあり、そして、トレーナー活動としては、その反面もありで、学びの多い大会でもありました。

 最後までお読みいただき、ありがとうございます

 

二葉鍼灸療院(金沢)

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2018 秋 北信越地区高校野球大会 ~星稜 センバツ大会&明治神宮大会への道~

2020年04月03日 | 高校野球

 新型コロナウイルス感染症の石川県感染者が増加中。

 2月の終わりから7~10日間に一人ずつ増加していた患者が、ここ4日は毎日、1~2人のPCR検査陽性が出るようになってきました。全国的にも増加中です。

 今後は、自分の身体は自分で守っていくことが大切です。まずは食事、睡眠、軽い運動、心の持ち方など、自身の生活習慣を見つめなおし、感染症はじめ病気にかからない身体と心をつくっていくことが大切です。

 私たちがおこなっている鍼灸は免疫機能に好影響を与えることに関しては多くの報告があります。自宅でできるセルフケアの一つとして、せんねん灸などの薬局で買える灸を週2回以上定期的に続けると(生活習慣の改善+セルフ灸)、免疫機能はじめ身体を健康に保つ調整機能が働きやすくなるなど、鍼灸はその援護射撃になります。

 鍼灸は確かに免疫機能に影響を及ぼしますが、まずは身体を防御するのは免疫機能だけでは出来ないこと。自律神経系、ホルモン系はじめ身体全体の働きが重要となります。そして、継続しなければ本来の効果が出ないこと。これも理解しておく必要があります。もう一点は、個人差が大きいこと。

 これらの点を理解して、生活習慣の改善+セルフ灸(養生生活)を実践すれば気持ち良く、健康を保持増進し病に罹らない生活ができるのではないかと思いますよ

 ご相談があれば、いつでもご連絡ください

 

 さて、このままの状況でいくと春の高校野球地区大会は開催は全体的に厳しくなります。中止が決定したところもあります。寂しいことです。 選手の皆様はどこにモチベーションを求めればいいか分からないかもしれませんが、夏、甲子園でプレーできることを信じて、自分の心・技・体を磨いていって欲しいと心から思います。

 

 さて、2018年の秋の北信越地区高校野球大会の振返りを行っています。

 秋の北信越地区大会は、1回戦・2回戦と準決勝・決勝が2週に分けて開催されます。

 私は1回戦、2回戦の週は、鹿児島県で開催されました、(公社)全日本鍼灸マッサージ師会が主催する、第17回東洋療法推進大会in鹿児島(10月14日・15日開催)へ参加するため、13日のお昼から鹿児島へ向けて出発していました。

 そのため、トレーナー帯同は、この2試合で選手たちが勝利するという条件でした。トレーナー活動ができるという状況まで持っていってくれた選手に感謝です。

 鹿児島への往復は、金沢から新大阪までサンダーバードで約3時間、新大阪から、新幹線みずほ(さくら だったか) で約4時間、ちょっとした大人の修学旅行のような気分で鹿児島に向かいました。

 13日午後から15日までは鹿児島へ行っておりましたが、スマホ片手に常に星稜の試合結果を見ながら、お勉強しとったでごわす

 言わずとも知れた、秋の北信越地区高校野球大会は、春のセンバツ高校野球大会の重要な選考基準になる大会です。北信越からはほぼ優勝、準優勝の高校が選出されます。非常に大事な大会。そして、優勝すると明治神宮野球大会への出場権が獲得できる大会でもあります。星稜は今年、チームの力量としては神宮大会優勝を狙える位置にある存在でしたし、そこを目指して練習にも励んで来たようです。

 私は、19日(金)の治療院での鍼灸施術を午前で終了させていただき、夕方くらいの到着を目的として会場となる新潟県(宿舎のホテル)へ向かいました。
 トレーナー活動としては、19日の夜から21日の夜までの2日半という日程で実施しました。通常であれば決勝戦も全て観戦できる予定でしたが、20日が雨のため中止となり一日順延となりましたので、21日の準決勝を観戦。その後、施術を行い夜に宿舎を出て、翌日の治療院での施術のため金沢へ帰還しました。

 今大会も大きなケガ人なく大会に臨むことができていました。私の仕事としては身体の疲労をとり、リラックスして試合に臨めるように心を和らげることです。そして、足を軽くグランドを駆け巡ることができるように施術を行います。

 ここに来てエースの奥川君がグンと伸びてきている状況に、失策も少ないという守備陣です。攻撃面では一気にビッグイニングを作りだす集中力が養われてきたようで、集中した時の打線の繋がりが素晴らしいと感じるチームに成長してきました。
 そのためか、相手投手が素晴らしく、なかなか攻めあぐねていても小さなチャンスを切り開き得点する力も出てきました。逞しいチームになってきたなという印象がありました。

 投打守がうまく絡み合ってきた、そんな全国でも上を狙えるチームに育ってきたという雰囲気を持ったチームに成長してきました。

 

 第139回 北信越地区高校野球大会 

参加校(16校)

 石川県:①星稜   ②遊学館  ③小松商業

 富山県:①高岡商業 ②富山第一 ③高岡第一

 福井県:①工大福井 ②金津   ③啓新

 長野県:①上田西  ②松本第一 ③東海大諏訪

 新潟県:①日本文理 ②新潟南  ③関根学園  ④帝京長岡

会 場(3か所)

 1.HERD OF ECOスタジアム新潟  2.長岡悠久山野球場

 3.三条パール金属スタジアム

~ 1回戦 ~ 星 稜 関根学園(新潟③) 10月13日(土) HOEスタジアム

 星 稜 0 4 0 5 0 0 0  9   11安打

 関 根 0 0 0 0 0 0 0  0   4安打(七回コールド)

 投手;奥川君(4回 3安打)- 荻原君(2回 0安打)-寺西君(1回 1安打)

 

~ 準々決勝 ~ 星 稜 松本第一(長野②) 10月14日(日) HOEスタジアム

 松 本 0 0 0 0 0  0   1安打  

 星 稜 5 1 1 4  X  11  10安打(5回コールド)

 投手;奥川君(5回  1安打  13三振)

 HR;有松君(4回ライト・ランニング3ラン)

~ 準決勝 ~ 星 稜 東海大諏訪(長野③) 10月21日(日) HOEエコスタジアム

 星 稜 0 0 2 0 0 0 1 1 0  4  4安打

 諏 訪 0 0 0 0 0 0 0 0 0  0  5安打

 投手;奥川君(9回 5安打 9三振 1四球)

 HR;内山君(8回 レフトソロ)

 この試合、安打数でもわかるように相手投手の横田君が素晴らしいピッチングで星稜打線も打ちあぐねていました。小さなミスや細かい攻撃を絡めて小刻みに点数を取っていきました。

 7回まで3-0、奥川君の調子からは逆転はされないだろうとは思いましたが、それまで3安打。高校野球は何があるか分かりませんから、そういう意味では不安でした。

 それを一蹴してくれたのは、8回の豪快な4番 内山君のレフトへのソロホームランでした。勝ちゲームだけどハラハラするゲームでもありました。いろいろ反省点はあったと思いますが、このような試合を経験しておくのもいいことだと思いました。

                

~ 決 勝 ~ 星 稜   啓 新(福井③) 10月22日(月) HOEエコスタジアム

 啓 新 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0  2

 星 稜 0 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0  2

                       - 延長15回 引き分け再試合 -

 投手;奥川君(15回 9安打 17三振 0四死球)

 星稜打撃;10安打 3三振

 

~ 決 勝(再試合) ~ 

星 稜 啓 新(福井③) 10月23日(火) HOEスタジアム

 星 稜 0 0 0 0 3 0 4 0 0  7  12安打 2三振

 啓 新 0 1 0 0 2 0 0 0 1  4  11安打 8三振

 投手;寺沢君(4回3/1・6安打・2三振・2死四球)    
    -荻原君(4回3/2・5安打・6三振・0死四球)

  HR;なし

 星稜の優勝を信じて帰路についたわけですが、逆転で勝ってきている決勝の相手、啓新高校には不気味さも感じていました。

 準決勝もう1試合は星稜の前に、啓新 上田西(長野①)の間で行われました。試合運びや力を見ていると上田西が勝ち進んでくるだろうなと私は思って観戦していました。

 本当に7回表までは、そのような展開でしたが、7回裏の投手交代で、死球からの連打で2点を返し、さらに投手交代。ワンアウトだが連打とバントで2・3塁にランナーを置き、な~んと投手が誰もいない1塁へ牽制球を投げてしまいボールが転々とする間に2者ホームイン。これが決勝点となり、4-3で啓新が勝ちました。・・・何か持っているのかと。

 金沢で施術をしながら経過を見ながらヤキモキしながら結果を待っていました。相手は安積君-浦松君の継投で、10安打を放つがなかなか点数が入らない展開。突き放せない展開。な~んと延長15回引き分けまで来てしまいました。

 ここで圧巻だったのはエースの奥川君です。15回を完投して17奪三振を奪う好投で、画面を通しても気迫を感じるピッチングでした。すごい投手です

 さ~これは翌日の決勝再試合、奥川君は投げれませんし、投げさせないと思いました。もう一日、新潟で身体ケアしたかったなと思いまいたが、あとは3人の投手と打線がこの気迫を受け奮起するしかないわけです。

 そして、ちゃ~んと、奥川君がいなくても他の選手が、きっちり仕事をこなす。ここがこれまでの経験と伝統で熟成されてきた今年のチームの強さかなと思います。

優 勝 星稜高校  2季連続19回目(秋 8回目の優勝)

   星稜、啓新、両校は第91回センバツ高校野球大会出場が確実

   星稜高校、第49回明治神宮大会出場  決定(24年ぶりの出場)

 

番外編(ちゃんとお仕事もしましたよ)

雨の日は球場の小さい室内練習場で練習だわ。

     

   お仕事だべ~。

 

小松商業;1回戦  日本文理(新潟①) 0-10 ●(5回コールド)

遊学館 ;1回戦  新潟南 (新潟②) 8-1 ○(7回コールド)

     準々決勝  啓新 (福井③) 2-3 ●  

 

 次は、第49回明治神宮野球大会の振返りをしたいと思います

 最後までお読みいただき、ありがとうございます

 

二葉鍼灸療院(金沢)

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2018 秋 北信越地区高校野球石川県大会 ~星稜・北信越王者への道~

2020年04月01日 | 高校野球

 令和2年も4月を迎えました。皆さん、いかがお過ごしでしょうか

 私が住む金沢では、少し気温が高いようでサクラの開花も成長も早く、もしかしたら今週末くらいが満開かもしれません。今年は1週間ほど早いですね

 

 さてさて新型コロナウイルス感染症(COVID-19)につきましては、皆様ご存じの通り、終息どころか、どのあたりがゴールになるのか見当もつかない程、感染が拡大してきています。

 病院の医師や看護師の皆さんには、患者さんと相対し最前線で頑張っていただいており頭の下がる思いです。一人ひとりの心がけが今後の感染症鎮圧に繋がるのだろうと思います。少しでも早く病院関係者の皆様が休息できる状況になっていけばと願うばかりです。

 

 それに伴い、第92回センバツ高校野球大会に続き、春の各地区高校野球大会県大会が中止や延期になっております。選手の皆さんには苦しい時期になりましたが、この社会状況では開催について大きなリスクを背負うことになり受け入れてもらうしかない状態です。

 高校野球に限らず、何の気遣いなく競技を全力で楽しくできる日が一日でも早く訪れることを願うばかりです。

 

 さて、今回は2018年 秋の北信越高校野球石川大会の振返りをしています。

 基本、県大会については、当院がお休みの日で試合が開催される時はトレーナー帯同しています。それ以外はお仕事がありますので、何かあれば治療院の方に来ていただきケア施術を行います。

 この年の新チーム星稜は奥川君、山瀬君、はじめ甲子園でもレギュラーで活躍していたメンバーが多数残っており、前チームと比較して打力はやや落ちますが、石川県大会では危なげなく勝利していった感じがありました。その大きな要因は打撃よりも、奥川君、寺沢君、荻原君、寺西君というバリエーション豊かな安定した力を持つ投手陣が大きな役割を果たしたと私は思ってます。

 初戦しか投げませんでしたが芳賀君という投手も良かったのですが、やはり群を抜く四天王には敵いませんでした・・・他校へいけばエースは間違いないのですがね。

 しかし、ここから、来夏までの間、星稜の選手達も成長するのですが、県内の他校の選手達も星稜の影響を受けたかどうかは分かりませんが、大きく成長している選手や高校が多かった2019夏だったように感じました。

 

 第139回北信越地区高校野球石川大会(秋) 

~2回戦~ 星 稜 錦 丘 9月14日(金) 石川県立野球場

 錦 丘 0 0 0 0 0 0 0 0 0  0

 星 稜 0 0 4 0 0 1 1 0 X  6

 投手;寺沢君-寺西君-芳賀君-荻原君    

 HR;内山君(4回 レフト場外ツーラン)

 

~3回戦~ 星 稜 野々市明倫 9月17日(月) 石川県立野球場

 星 稜 0 1 2 4 0 0 1  8

 明 倫 0 0 0 0 0 0 0  0 (七回コールドゲーム)

 投手;寺沢君-寺西君 

 

~ 準々決勝 ~ 星 稜 金 沢 9月22日(土) 石川県立野球場

 星 稜 5 2 0 0 0 1 0 0 5  13

 金 沢 0 1 1 0 0 0 0 1 1  4

 投手;奥川君   HR;奥川君(9回レフトスタンド スリーラン)

 ※奥川君は9回ソロホームランを浴びる

 

~ 準決勝 ~ 星 稜 鵬学園 9月23日(日) 石川県立野球場

 星 稜 0 3 2 2 0 0 1  8

 鵬学園 0 0 0 0 0 0 0  0 (七回コールドゲーム)

 投手;荻原君(5回)- 寺西君(2回) 星稜11安打・鵬2安打

 

~ 決 勝 ~ 星 稜 遊学館 9月26日(水) 石川県立野球場

 遊 学 0 0 0 0 0 0 0 0 0  0 (6安打)

 星 稜 1 0 0 2 2 1 1 0 X  6 (11安打)

 投手:寺沢君(5回 3安打)-奥川君(3回 3安打)

 HR;山瀬君(4回レフトソロ)、福本君(4回 左中間ソロ)

 

優 勝 星稜高校  38回目(3季連続;秋は2年連続 18回目)

       (本大会出場;6季連続、秋は3年連続)

 

 ※星稜、遊学館、小松商業(第3代表)は、新潟県で開催される本大会へ出場。

 今大会、唯一トレーナー帯同できた準決勝の写真を少し掲載。

 決勝戦はお昼休みにダッシュで少しだけ観戦して来ました。

 

    

   

   

 

 次は、北信越地区高校野球大会を振返っていきたいと思います。

 最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

二葉鍼灸療院(金沢)

 

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第100回全国高校野球選手権記念大会 トレーナー活動記 番外編

2020年03月20日 | 高校野球

 今回は番外編。

 写真は、いつもではありませんが甲子園から帰る時に、また甲子園に来ます 今回も、ありがとうございました と参拝する、バックスクリーンの裏手に在ります素盞嗚(スサノオウ)神社です。

 春夏とまた甲子園に来ることが出来るように参拝させていただきました

 

 こちら愛工大名電高校(愛知)倉野監督

 私は金沢で開業する前の3年半ほど、仕事のお休みの日は愛工大名電グランド(春日井市)へ行かせていただき、選手の施術をさせていただいておりました。丁度、前任の中村 豪監督から世代交代する時期でした。

 そんなことで今も定期戦などで星稜グランドに来た時や名電グランドにお邪魔した時には、ご挨拶させていただいております。

 写真は開会式の時に、ベスト8で戦いたいですねと話をしていたところ写真を撮らせていただきました。

 

 

 試合日程が第1試合の場合は、阪神バスがホテルまで迎えに来てくれます。もちろん帰りは全ての選手、関係者は阪神バスでホテルまで送ってもらえます。

 

 

 滞在が長くなると規程で運転手が数日交代になるそうですが、学校出発から到着まで北陸交通の川渕さんにバスを運転していただきます。

 バスの運転手さんは皆さん、運転技術はすごいものをお持ちですが、狭い道などを運転する時の技術や判断などはスゴイと感動します。乗車している時の信頼感、最高です

 

    

 1回戦の勝利後、スタッフの取り計らいで、京セラドームで行われていた、
西武ライオンズ  オリックスバッファローズの一戦を観戦。

 プロのプレーや応援も刺激になったかなと思います。いや気分転換でしょうかね

 

 番外編が終了し、第100回全国高校野球選手権記念大会のトレーナー活動記は終了。いい振返りが出来ました。
 次は、第49回明治神宮野球大会への道と本大会の報告とともに、振返りを行いたいと思っています。

 

 最後までお読みいただき、ありがとうございます

 

二葉鍼灸療院(金沢)

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第100回全国高校野球選手権記念大会 トレーナー活動記 練習&トレーナー活動編2

2020年03月19日 | 高校野球

 日頃から、鍼灸業界のお仕事や行事がない時は、星稜高校野球部グランドへ練習や練習試合を見に行っておりました

 なんのためか、言わずとも知れた選手のプレー時の身体の動きや心身の状態を見に行くわけです。

 効果的な施術を行うには、いい動きになったな どうしてあんな動きになるんだ ということを観察して、確認しておくことが大切になります。痛みや不調があれば、その身体的原因は何かを考える材料にもなるわけです。

 

 甲子園での練習は、割り当てのグランドで約2時間ほど行われます。

 だいたい、前後に他の出場校が練習をしておりますので、じっくり練習できる時間は1時間半ほどでしょうか。その間に集中して行わなければなりません。

 そこでレギュラーもそうですが、集中力とパフォーマンスを発揮するのがサポートに回っている選手たちです。他の高校もそうかもしれませんが星稜高校野球部は、このサポートの選手達に仕事人が多いのです。だからレギュラーも安心してスムーズに練習をこなしていけます。

 

 特に大きなケガでもなければ練習中にトレーナー活動を行うことはありませんので、私も道具を運んだり、グランドを整備したりお手伝いさせていただきます。グランドをトンボで均していると何か気分が落ち着いてくるのはなぜでしょうか

 

 練習が始まれば、いろんな角度から選手を見るようにしています。

 私の体調も管理しながら・・・トレーナーが熱中症になったら洒落になりませんから。この夏の甲子園期間中トレーナー活動を行っていると、インド人に間違えられるほど真っ黒 になります。それほど日光に当たっているということですね

      

 練習に使わせていただいた球場の一つは、南港中央野球場(大阪市)です

 ここは人工芝の球場ですが、なかなか年季が入っていて、写真からも分かるかもしれませんが暑い

 どこの球場も暑いのですが、ここは何ゆえか暑く感じます。選手はどう感じているのか。

 

      

      

 続いて、JR尼崎駅にほど近い 尼崎記念公園野球場(ベイコム野球場 尼崎市)です。

 公園に総合スポーツ施設が集まっており、木々もたくさんあり、スポーツを行うにはいい環境だと思います。

 練習では、どうしてもサポート選手を中心に写真をとってしまう私です

 

      

      

      

 続いて、こちらは 球場正面の写真はなかなか絵にならない 津門野球場(西宮市)です。

 ここの駐車場に観光バスを入れる運転手の腕は素晴らしいというくらい入口が狭いところです。

 ここでは2日間、練習させていただきました。

 

 2回戦へ向かう前に練習にグランドをお借りした 兵庫県立宝塚東高校(宝塚市)さんです。

 ここは学校が少し高台にあり、午前中ということもあり、平地と比べ少し風があり涼しかったのです。

 実はここに落とし穴が・・・若干、ここでの水分補給が少なかったようにも感じました。

 あとの祭なのですが・・・

 ここではガンガンいい打球を飛ばしていたので、どんな試合になるのか楽しみでした

 

 練習でも、その年代その年代のチームカラーが出るんですよね。

 

 第100回に関しては、もう一つ番外編で振返り、記憶を記録しておきたいと思います。

 

 最後までお読みいただき、ありがとうございます

 

二葉鍼灸療院(金沢)

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第100回全国高校野球選手権記念大会 トレーナー活動記 練習&トレーナー活動編1

2020年03月17日 | 高校野球

 昨今は、新型コロナウイルス感染症の話題ばかりです

 第92回センバツ高校野球大会は戦後初の中止を余儀なくされました。この感染症拡大の状況では致し方ない判断であろうとは思います。

 しかし、秋の地方大会、地区大会を勝ち上がり、選抜された選手たちの気持ちを思うと、何とも言えない気持ちです。

 この選抜大会しか甲子園に出場する機会のない選手達もいるでしょう。様々な高校スポーツには全国大会出場という目標があり、それぞれの聖地があります。野球を愛し高校野球に情熱を傾けている高校生にとっては、甲子園は特別な聖地です夢にみる聖地です出場すると夢が広がる聖地です

 小さい頃から、あの場所を夢見て汗と涙を流し、技術を磨き、体力をつけます

 甲子園大会の運営や日程の問題や課題、困難があるでしょうが、高野連や主催者側の大人は、このまま終わらせるのではなく、子どもたちが「ご対応ありがとうございます」と大きな声でお礼が言える、そんな寛大で、感動する対応をお願いしたいと私は思っています。

 

 さて、本題に移ります。

 2018年(平成30年)、平成最後の夏の甲子園となったこの大会は、大阪桐蔭高校(大阪)が優勝で幕を閉じました。準優勝は、旋風を巻き起こした金足農業(秋田)でした。

 この年、前回もトレーナー活動記で書かせていただいたように、8月5日の開会式直後の第1試合となったので、地元の金沢市を8月4日の午後、車で出発しました。夕方に大阪の星稜高校野球部宿舎のホテルに到着し、その日の夕方から数名、身体サポートをさせていただきました。

 

 ホテルは1室をトレーナー室として割り当てられ、二人一度に施術を行います。

 施術終了後は、ここが自分の寝室にもなるんです

 また施術終了後は、施術やポイントをチェックするようにしています。

 また、試合の日と練習の日は、当たり前かもしれませんが、予定が全く違います。

 

私の第100回大会トレーナー活動 全日程

 8月4日 夕方  大阪の星稜高校野球部宿舎 到着(午前中は治療院で施術)。
         到着後、準備をして選手ケア。

 8月5日    1回戦 藤蔭高校(大分)

 8月6日まで  選手ケア

 8月7日    午前中に選手ケア。夜、金沢へ帰省。

 8月8日    金沢の治療院で一日施術。

 8月9日    早朝、金沢を出発し午前中に宿舎到着。夕方より活動開始。

         ~選手サポート~

 8月12日    2回戦 済美高校(愛媛)残念

 8月13日     午前に大阪出発。午後から治療院で施術開始。 

    

 練習の日は、練習時間の前後で余裕のある時に選手の施術を行います。練習後は必ずバッテリーから順に施術を行っていきます。

 練習日は、起床  練習前の処置  練習  昼食  必要な場合は練習  選手施術  夕食・ミーティング  選手施術  施術メモ書き・就寝、大凡このような流れでしょうか。

 試合の場合は、 起床  練習可能なら軽く練習  試合の2時間前に甲子園入り  選手は球場内でインタビューや練習・私は球場外で試合を待つ(席をとる)  試合  選手とともにバスで宿舎へ帰る  食事  選手施術  夕食・ミーティング  施術メモ書き・就寝、と細かくは少しずつ予定は変わりますが、このような流れになります。

 

 さて本大会はまず、暑い夏でした。気温の上昇具合が半端ないほどでした。星稜も1回戦で投手の奥川君の足の痙攣がありました。その他の他校の試合でも多くの選手が足を痙攣し処置するシーンが多く映像に映しだされました。

 大会前からの大きな目的の一つは、下肢の疲労をきっちり取り除き、動きやすい身体となるように施術を行うことでした。水分摂取や熱中症対策に関しては、基本的なことをそれなりに話してはいましたが、選手たちも分かっているだろうと思いやかましくは確認することはありませんでした。

 そんな油断が、2回戦でのトレーナーとしては屈辱的な惨劇となりました。

 投手の奥川君が足の痙攣のため5回で降板・・・血の気が引きました。

 8回裏、あの大逆転を許した回に登板していた竹谷君も足が痙攣していた・・・落ち込みました。

 ショートの内山君も1年生で頑張っていましたが最終打席ライト前ヒットを打って痙攣・・・んん~。

 後で聞くと、内野手でも熱中症気味だった選手がいたとか・・・悔し過ぎて言葉が出ない

 認識が甘かったとしか言いようがありません。ここ最近の夏の暑さ状況を考えれば、体調管理としては水分摂取や睡眠、体重減少、宿舎生活の空調や衣服、食事内容など、気をつけておかなければならに対策がたくさんありました。

 後日、金沢へ帰り、あまりにも悔しくて痙攣のメカニズムから熱中症、食事など多く勉強させていただきました。また機会があれば、こちらもアップしていきたいと思います。

 このトレーナーや選手の体調管理という点でも常に向上心を持って勉強しなければいけない。そして現場での経験を反省とし、同じ失敗を繰り返さないことが重要。しかし、あまりに負け方が劇的過ぎて、自分自身のトレーナーとしての未熟さに3倍増くらいの衝撃を受けた 私にとっては、そんな第100回大会でした。

 

 悪いことばかりではなく、帯同して選手の活躍に貢献できると本当に嬉しいものです。

 1回戦 4番の南保君はノーヒット。その時は調子が悪いのかなと思っていましたが、身体の動きは悪くありませんでした。話を聞くとスイングの時に「痛み」があり、しっかりバットが振れていませんでした。

 1回戦の勝利の後は、次の試合まで1週間ありましたので、それまで痛みの原因箇所を治しフルスイングできる施術に取り組みました。施術は微弱電流と鍼(ハリ)を利用しました。結果は試合2日前にはフルスイングしても痛みがなくなり、練習に集中することができました。
 結果は先制タイムリーも含め7打数4安打で、試合で負けはしましたが、高校野球史に残る試合に大きく貢献できたことは間違いありません。

 痛みを我慢して、その苦痛に打ち勝って成績や勝利を掴む。その精神は大事なことであり、最終的な勝負の分かれ目は精神力であると私は理解しています。しかし、痛みを我慢して度が過ぎたり、限界を超えていると、その場は凌げても障害が次段階に進み、治療のため長期の休養を余儀なくされる場合もあります。また、輝きある未来の活躍に陰りが出てくる場合もあります。

 そのような状況に陥らないために、私たちトレーナーや医師はじめ医療従事者がいるのです。痛みは身体からのサインです。そして我慢してプレーしても本人のパフォーマンスは本来のものが発揮されません。
 甲子園期間中は、試合出場ができないような大きなケガこそありませんでしたが、パフォーマンスを下げる身体状況、心の状況というのは存在します。その状況を選手のベスト、ベターな状態に近づけてあげるのが帯同トレーナーの役割です。


 

  施術風景を少し。こんな感じで施術を行っています。 

 

 トレーナーは、ドーピングの知識も持っていなければなりません。今はいろんな情報が行き交い、高校生でも両親や指導者、知り合いから、あれがいい、これがいいとサプリメントや漢方薬を持たされます。高校野球はそれほどドーピングは関係ありませんが、スポーツ現場では気を配る必要がある点ではあります。

 私は薬やサプリメントに関しては基本渡しません。もし渡すとしても上記等考慮することと、指導者に確認をとってからとなります。

 三枚目の写真は、見えにくいかもしれませんが頭に鍼を打っている写真です。鍼灸師の資格を持っているトレーナーの場合は、幅広い対応もできます。たとえば、寝つきが悪いなど睡眠の質を改善させたり、冷えや食べ合わせなどで起こる一時的な腹痛などにも対応できます。心の安定などにも鍼で対応する場合もあります。

 

 トレーナー室は高校野球やプロ野球、スポーツ番組をテレビで流しながら、リラックスできる雰囲気を作って施術を行うようにしています。ホテルの生活は快適なことは快適ですが、やはり自宅とは違いますし、気遣う点が多くあります。その点、滞在が長くなればなるほど選手に知らずのうちにストレスが生じてくるのです。そして、あの大観衆の甲子園で試合をするわけですから、普段の地方大会や地区大会と心身への負担は格段に違うのですね

 

 あと、星稜高校野球部(石川県代表校)の宿舎であるホテルのいい所は大浴場があるということです。部屋のユニットバスでは汗や土は流すことは出来ますが、ゆったりと疲労をとることはできません。その点は有難いなといつも感じております。

 そして、選手の状態を把握するためには練習で動きをみることは必須だと思います。練習で調子を聞きながら、時々、相談を受けながら現場でケアの計画を立てていきます。甲子園での練習時間は短いですが、その分、効率よく、目的をしっかり持って臨んでいます。ですから選手の身体や心の動きを見ながら、「あそこを、こう施術したらいいな」「ここは状態を聞きながらやっていこう」と思考できるわけです。

 そんな練習についての記事は、パート2で書きたいと思います。

 

 最後までお読みいただき、ありがとうございます

 

二葉鍼灸療院

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第100回全国高校野球選手権記念大会 トレーナー活動記 試合編 vs 済美(愛媛)

2020年02月12日 | 高校野球

 それでは、2回戦を振り返っていきます。この試合もまた高校野球の歴史に残る試合となりました

 第100回大会は初日の第1試合に勝利(大分県代表 藤蔭高校)して、そこから次の試合までは1週間という開きができます。

 気持ちも身体も調整していかなければならないので、監督はじめスタッフもいろいろと工夫をされていました。

 トレーナーサポート編で書かせていただきますが、私は試合後二日間選手をサポートして、一日だけ金沢へ帰らせていただき、再び大阪の宿舎に帰ってくるという、いつもながらの弾丸の予定でサポートをさせていただきました。

 今年の夏もさらに気温が暑かった 他校の選手がよく足の痙攣を発症し、試合が中断しているのをテレビで観ていて、身体とくに足の疲労だけはしっかり除去するように心がけていました・・・

 

 (左)試合前の甲子園   (右)甲子園へ入る前の練習風景

 8月12日 第3試合(大会第8日目)   済 美(愛媛)  星 稜 

  試合時間:2時間55分   観客数:約42000人

                一  二   三  四   五  六    七    八  九     十 十一 十二 十三    合 計

  星 稜  5 0 1 0 1 0 0 0 2 0 0 0 2    11

   済 美  0 0 1 0 0 0 0 8 0 0 0 0 4    13

2018/8/12 星稜 vs 済美 ダイジェスト

 

信じられない! 済美対星稜 サヨナラ逆転満塁ホームラン(史上初)12回裏からノーカット

 

 この日も茹だる様な暑さの日でした。試合も第3試合と一日の最高温度を記録する時間帯にあたります。

 そんな日、星稜高校野球部はまたしても高校野球史に残る試合を展開しました。できれば勝って名を残したいところではありましたが、今回も負けて名勝負として名を残しました。

 でもそれは、甲子園という場で、3700を超える全国の高校野球部の頂点を目指すためしのぎを削ってきた、両チームの努力の結晶であり、そこに様々な条件が加わり、集中し、熟成され、ドラマがつくられるのだと私は思っています。

 そこに関係した全ての人が次へのステップ、成長への糧として、このような体験が生まれるのではないかと・・・

 

 こんな球場が深く大きく広くどよめく雰囲気を味わったのは、規模こそ違いますが、2014年の夏(第96回大会)、石川県立野球場の決勝戦で感じて以来の空気だったと思います。9回表まで小松大谷高校に8-0で負けているところからの、まさかの9回裏9点をとっての逆転サヨナラゲーム・・・選手たちが作りだす無限の可能性・・・それに惹かれてここまでトレーナー活動ができるというのも一つの真実のように感じます。

 

 さて、どこうをどう切り取ったら良いか、いろんな要素が詰まった試合でした。初回の攻防を見た全ての人が、あの延長13回の光景を想像もしなかっただろうと思います。

 

 星稜は初回、相手のミスも絡め相手、好投手の山口君から5点を先制します。私はこの回の攻撃が素晴らしいと感じたことは、全ての打者が前夜に行ったミーティングしっかり実践していたということです。

 監督、コーチの話の内容を理解し、落とし込み、それを行動で実践する。それは昨日今日という世界ではなく、今までそのような姿勢で野球に取り組んできた成果が出たのだと思いました。私は連打がどうのこうの、大量点がどうのではなく、その点に驚嘆し、チーム星稜の素晴らしさを感じました。

 そして、このいい流れ、いい伝統は後輩がしっかり引き継いでいくわけです・・・

 星稜は5回までの7点を挙げますが、終盤は済美のペースになりました。その大きな要素は7点を取られながら、淡々とした表情で自分の投球ペースを乱さずにゲームを作り上げた済美の山口投手の力が大きいかなと思いました。ストレートも後半になっても球威は衰えずスタミナを感じましたし、スライダーとチェンジアップを絡めて、星稜打線を後半から延長にかけてタイミングをずらせ要所をおさえていました。

 打者としてデッドボールに当たりながらも表情を変えず、チームメイトを不安がらせないように熱のこもった投球をする山口君を大いに称えたいと思います

 あきらめない姿勢は両校ともに素晴らしいものがありました。
 星稜の9回の同点劇。鳥肌が立ちました1年生の内山君も足を痙攣しながら集中力でよくヒットを打ちました。南保君が繋いで、竹谷君と鯰田君の3年生トリオで同点に追いつきました。この頑張りを下級生が見ていないわけがな~いいい伝統を残してくれました。

 攻撃面では、中盤のあと一本、9回のあと一本、延長13回のあと一本、勝ち進んでいくチームと言うのは、この”あと一つ”ができるチームなのかなと私は感じました。

         

 

 先発はエースの奥川君(打者16人 41球)。
 立ち上がりは上々、ストレートはやや高いものの、スライダーのキレはありました。1回の大量点と打線の好調を考えると、ほぼ勝利は確実と思っていましたが、3回途中から奥川君がしきりに足を気にし始めたのが分かりました。ま・さ・か・・・

 5回まで何とか投げますが、やはり足の痙攣で5回でマウンドを降りました。トレーナーとしては反省しきりです。

 二番手は、佐藤君(打者7人 27球)。
 佐藤君は、途中からアンダースローに変わった投手。真面目によく練習していました。5回、6回をほぼ完璧に抑え、その仕事をやってのけました。大きな自信になったと思います。奥川君とはガラッと雰囲気も球速も変わった投手。うまく相手のタイミングを外し手玉にとっていました。

 三番手は、星稜の山口君(打者3人、11球)。
 彼もいろんな紆余曲折があり、投球について悩んだりした日も多かったと思います。しかし、投球数、投球回は少ないものの、これまでの自身の集大成のピッチングやってくれたと思います。そして、佐藤君とともに3年生の投手陣が後輩エースの後をきっちり繋げてくれました。

 四番手は、竹谷君(打者7人、20球)
 監督の談話にもあった通り、竹谷君を投げさせるのはプランにあったよう。前日の動きも悪くなかっただけに、マウンドに上がってからの力の抜けたような、軸が定まっていないようなすっぽ抜ける球が多く感じました。そんな球を相手打線が逃すはずもなく、4得点を奪われました。
 
後で聞くと彼も足が痙攣していたようで、トレーナーとしてはどんどん落ち込んでいくのでした。

 五番手は、寺西君(打者4人、15球)
 もう失点が許されない中、そして、相手がググーッと流れを引き寄せる中でのリリーフは相当プレッシャーがあったのではないでしょうか。だから余計にここので登板は彼にとって財産となるのだと思います。いい球を投げ三振もとりました。1失点はしましたが、いけるかなと思った矢先、相手打者で本日好調だった政吉君に投じた球・・・高めに浮き甘かった、そしてそのストレートを予測してのスイング。一塁ベンチ上から見てると、あの角度が素晴らしい弧を描くイヤな角度でレフト方向へ飛んでいきました。4失点。
 寺西君の心の揺れ、力み、その隙を政吉君が逃さなかった。彼は延長13回にもセーフティーバントを決めてドラマの下地を作りました。

 六番手は、寺沢君(打者18人、77球)
 星稜としては総力戦。最後の砦である寺沢君。春のセンバツ大会 準々決勝( 三重高校)で、終盤同点に追いついた9回、相手に得点され、もう勝つためには抑えなくてはいけない場面でマウンドを託されたのが彼。その場面は満塁。そこで加点されはしましたが投げ切りました。第90回の春から精神的に一番大きく成長したのは寺沢君ではないかと私は思っていました。
 9回からマウンドを任され、この試合では一番長く投球することになりました。そして、もっとも熱い展開となりました。特に延長12回、1アウト満塁からの2者連続三振のシーンは、今見ても涙が出てくるほど胸が熱くなり、興奮します。成長した姿を遺憾なく見せてくれました。
 そして、野球の神様は彼にもう一つ大きな試練を与えました。
 13回よりタイブレークに入り、星稜は表に2点を追加し盛り上がります。その裏、ノーアウト満塁。ここで済美の中でも要注意人物の筆頭である矢野君に回ってくるという巡り逢わせ。
 そして、逆転サヨナラ満塁ホームラン・・・ただただ・・・ただただ・・・ 
 この刺激がもしかして令和最初の夏の戦いに繋がったのかもしれません。寺沢君の鬼神に満ちた投球は忘れることはできません
  

 相手の済美の山口君は13回を完投し、打者58人に184球を投じました。今後の高校野球では、このような試合は見られなくなります。星稜高校の投手リレーは時代を読んだものだったのかもしれません。

      

 

 守備でも、ショートの内山君(1年生)、セカンド山本君(2年生)が難しい打球にも軽快に対応していました。ここも二人とも足に痙攣がある中でプレーしていたということを聞き、トレーナーとしては追い打ちをかけて落ち込む材料となりました

 友人たちがライトアルプススタンドやポール際のスタンドで応援してくれてました。

 そう、史上初の満塁弾は甲子園の浜風の影響もあり、大きく押し戻され、ライトポールに当たったのです。その周辺にいた友人や後輩や先輩は、あの音が頭から離れないと話しておりました。
 この音をかき消すためには、後輩たちが頑張るしかありませ~ん

 この試合は本当に、いろんな示唆を与えてくれるものでした。

 試合後、宿舎に帰ってからの最後のミーティングでも2年生をはじめ下級生が本当に悔しがっている姿がありました。3年生はこれで最後なので、そりゃ~悔しいでしょうが、後輩たちがこれだけ悔しがる姿は、やはりいいチームだったんだな~としみじみ思うところでした。

 その日の夜、太陽の下、試合を観ていて疲れてはいるのですが、久しぶりに寝ることができない自分がいました。翌日は、車で金沢へ帰らないといけないのに・・・と思うのですが、やはりトレーナーとして足の痙攣を防げなかった思いが悔しくて悔しく、たまりませんでした

 そんな思いも込めまして、次回はトレーナ活動 サポート編、さらに練習編&番外編を書いて、第100回大会の回想は終わる予定です。

8月12日 大会第8日目の他の試合結果

 第1試合 : 二松学舎 5-2 広 陵

 第2試合 : 浦和学院 9-0 仙台育英

 第4試合 : 慶   応 6-12 高知商業  

 

 最後までお読みいただき、ありがとうございます 

 

二葉鍼灸療院(金沢) 

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第100回全国高校野球選手権記念大会 トレーナー活動記 試合編 vs 藤蔭(大分)&開会式

2020年02月11日 | 高校野球

 さて、今回のトレーナー活動記は、1回戦の試合を中心に振り返っていきます

 星稜高校野球部の竹谷主将は、組み合わせ抽選で何かを持っている男だな~と思わずにはおれないカードを引き当てました。

 大会第1日目の第1試合(開幕試合)

 今大会は100回の記念大会ということもあり、様々なイベントやグッズ販売がありました。そのイベントの中に 『甲子園レジェンドによる始球式』がありました。

 各開催日の第1試合の試合前に、様々な年代で活躍した元選手18名による始球式です。

 その第1日目は、な~んと、星稜高校野球部OBで、元ニューヨークヤンキース松井 秀喜さん。

 そこを引き当てる竹谷主将のクジ運・・・この大会、何かが起こる予感・・・あんな形で・・・これは大会が終了してから書いておりますので何でも書けますが 何かが起こりそうな予感のようなものはしたことは確かなスタートでした。

 もう一点、大きな節目の記念大会ということで開会式では、皇太子殿下・妃殿下(現在の天皇陛下・皇后陛下)に臨席の栄を賜り、殿下にお言葉を頂戴し、全てではないにしても試合をご観覧になられましたこと、本当に光栄でした。
 今大会が平成最後の甲子園大会となることは、この時まったく予想できませんでした。その瞬間、瞬間の出会いが大事なのだと強く思い学ばせていただきました。そんな意味でも平成最後の100回、令和最初の101回大会に出場できたことは本当に素晴らしい経験なのだと感じました。

 

 第100回全国高校野球選手権記念大会 

 会   期 : 平成30年8月5日~21日

 参加高校 : 56校(全国 3781校)

         愛知、神奈川、大阪、千葉、兵庫、埼玉、福岡は2地区に分け2校が代表出場

 優勝校  : 大阪桐蔭(北大阪 4年ぶり5回目 春夏連覇)

 総入場者数 : 1.015.000人(一日平均;63.437人 初めて100万人を超える)

 

 さて、振り返っていきたいと思います。

 選手の入場行進はいつみても感動します。 バックスクリーンのファンファーレ 演奏隊の皆様の音楽が流れた瞬間、鳥肌が立ちます。

 さて、始球式ですが、星稜高校は後攻をとり、ここでも何かのチカラによる演出か と感じるほど何から何まで揃っていました。

 松井さんが、星稜のユニフォームの中で始球式を行う。そして、今後、球界を背負って立つ可能性のある奥川投手と話をしながら握手をする。松井さんの投球はワンバウンドになりましたが、それを難なく涼しい感じでキャッチする山瀬捕手。いや~私の思いこみですが、星稜関係者にとって、これほど内容の濃い始球式はもうなかなか見れないでしょうね

 

 8月5日 第1試合(開会式直後)   藤 蔭(大分)  星 稜 

  試合時間:1時間59分   観客数:約42000人

                   一    二    三   四    五    六    七    八   九      合 計

  藤 蔭  0 1 0 0 0 0 2 1 0   4

  星 稜  1 0 3 2 0 3 0 0 X   9

開幕戦白星発進 星稜 vs 藤蔭 1回戦

 この試合、満塁からのゲッツー崩れではありますが、星稜は地方大会からのセオリー通り、集中力を発揮し初回に得点。ホームランこそありませんでしたが、2本の三塁打(河井君、鯰田君)、2本の二塁打(内山君、奥川君)を絡め11安打で9得点を挙げ、序盤からペースをつかみ、藤蔭の反撃をおさえ勝利しました。

 特に7番の鯰田君が元気です。この日も4打数3安打。こんな打者が下位に存在すると相手チームもイヤですよね。

         

 藤蔭は、投手の調整が若干うまくいかなかったと感じました。序盤の連続四球は星稜に勢いをつけることとなりました。しかし、打線は星稜の奥川投手のスピードボールをしっかり振り切り、いいライナー性の当たりを放っていました。
 特に、4番から6番の中軸は全8安打中7安打を放ち、もし、上位が少しでも出塁することがあると失点に繋がる・・・そんなプレッシャーのある打撃力だったかなと思いました。

 星稜の攻撃面では、皆、ベースランニングをしっかり走りこんでいるなという印象の強かったと思います。河井君の3塁打にしてもそうです。バントをした時の東海林君の1塁駆け抜けもなかなか速かったです。そんなところもしっかり練習しているのでしょう。

 守備面では、そう大きなミスもありませんでした。初戦だから緊張しているかなという部分はありましたが、足は動いていた方だと感じましたね。

 投手は、先発は奥川投手(8回 打者32人、111球、8安打、8三振、自責点4)はまずまずの立ち上がりかと思われました。途中、球速150kmも出ていました。切れこそ、もう少し精度に欠ける部分はあったかなと思いますが、キラリ光る投球の随所に見せておりました。

 しかし、彼はここから秋、来春、夏とさらに進化を遂げていきますが、もしかしたら、この夏の大会が一つの大きな原動力だったかもしれません。フォームを見ているとよく分かります。
 また、フォームが大きくクイックモーションもそんなに速くないため、スタートが良いと微妙なところで3つほど盗塁を許していました。強肩の山瀬捕手が素晴らしい送球を行っても刺すのは難しいかなと感じましたね。

 最終回を締めたのが、1年生の寺西投手(1回 打者3人、9球)は、少ない投球数なれど甲子園で球速143kmをマークし、今後の成長を楽しみにさせてくれる投球でした。彼にもこの夏の大会は大きな経験となったと思います。

  

 しかし、開会式直後のほぼ満員のスタンドの中で試合ができるのは緊張するかもしれないけれども、素晴らしい経験だと思います。

 私の反省としては、この夏は暑かったということ。ということは筋肉疲労や熱による疲労が、これまでよりも強いということ、そこの配慮に少し欠けていた(詳細はサポート編にて書きますが)ということ。
 そして、この試合が終わり、次の試合まで1週間あくというスケジュールで、その難しさと、良かった点も含め勉強になりました。

 

 さて、まずは1勝を挙げることができたことは良かったですし、選手もしっかり明るく、必笑で溌剌とプレーしていたと思います。

 ここから1週間、私は1日だけ金沢へ帰らせていただき、またサポートに着くという形でトレーナー活動を行わせていただきました。選手が次の試合に向けて最良の、最高の状態で臨めるように・・・そして次の試合で私は、失敗からトレーナーとして大きな学びを得ることになります。

 

 星稜付きの朝日新聞の記者さんも書いてましたが、県大会を圧倒的な力で勝ち進んできた星稜でも、甲子園が始まる前までは優勝候補ではありませんでした。しかし、この1戦を終えたところで記者席では、もしかしたら勝ち進んでいく力を持っているぞ、優勝候補に挙げていいかも・・・というような言葉が囁かれていたようです。

 そして、再び2回戦では球史に残る試合を展開することになろうとは・・・

 では、次回はその試合について振り返り、回想したいと思います。

※8月5日の大会第1日目 他の試合結果

  第2試合 : 済美(愛媛) 5  4 中央学院(西千葉)

  第3試合 : 慶応(北神奈川) 3  2 中越(新潟)

 

 最後までお読みいただき、ありがとうございます

 

二葉鍼灸療院(金沢)

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 ①第100回全国高校野球選手権記念石川大会 ~星稜 甲子園への道のり~(回想)

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