二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

第100回全国高校野球選手権記念石川大会 ~星稜 甲子園への道のり~(回想)

2020年02月09日 | 高校野球

 やっと冬らしい気候になってきております。

 さて、開催間近となった第92回選抜高校野球大会ですが、何かとバタバタしておりまして振り返っておりませんでした高校野球について、まず第100回全国高校野球選手権記念石川大会について振り返りたいと思います。

 今更~と思うのですが、私としてもいろんな意味を込めまして、ここ数年の大切な経験を少し記録に留めておきたいと思います。

 その後、第100回全国高校野球選手権記念大会、第139回秋季北信越大会、第49回明治神宮野球大会、第91回選抜高校野球大会、第101回全国高校野球選手権石川大会、そして、第101回全国高校野球選手権大会へと回想をしていきます。

 

第100回全国高校野球選手権記念石川大会 

 ~星稜高校野球部 甲子園への道のり~

 期間 : 7月12日~25日

 会場 : 石川県立野球場・金沢市民野球場・小松弁慶スタジアム

 星稜高校は、春の北信越地区高校野球石川大会で優勝しているためシード権を得て2回戦からの登場でした。

 

 2回戦  辰巳丘・向陽・内灘  星稜  7月15日 石川県立野球場 

  辰向内  0 0 0 0 0  0 

  星 稜  6 0 1 1 2x  10  (5回コールドゲーム)

   投手;山口君-荻原君      ホームラン;河井君(レフトスタンド2ラン)

 

 3回戦  小松市立  星稜  7月18日  石川県立野球場 

  小 松  0 0 0 0 0 0 0  0

  星 稜  5 2 0 0 1 1 X  9  (7回コールドゲーム)

   投手;寺沢君-佐藤君-寺西君     ホームラン;南保君(ライトスタンド2ラン)

       

 準々決勝  小松大谷  星稜  7月21日  県立野球場  

  星 稜  2 0 1 0 0 1 1 0 0  5

  大 谷  0 0 0 0 0 0 0 0 0  0

   投手;竹谷君-奥川君       ホームラン;なし(山本君;3塁打)

   

 ※次の試合に向けての練習風景・選手ケア(トレーナ活動)風景

 

 準決勝  金沢商業  星稜  7月24日  県立野球場 

  金 商  0 0 0 0 0 0 0  0

  星 稜  1 0 3 3 0 0 X  7  (7回コールドゲーム)

   投手;竹谷君-奥川君       ホームラン;南保君(ライト場外3ラン)

 

 決勝戦  金沢学院  星稜  7月25日  県立野球場 

                  一    二    三   四    五    六    七    八   九      合 計

  学 院  0 0 0 0 0 0 0 0 0  0

  星 稜  4 0 1 5 3 2 2 5 X  22

   投手;奥川君

   ホームラン;南保君①右中間スタンド2ラン 1回
                ②ライトスタンドソロ   7回
                ③ライト場外2ラン    8回

           竹谷君①ライト場外ソロ     1回
               ②ライトスタンド3ラン  4回
               ③ライトスタンドソロ   7回
               ④ライトスタンドソロ   8回

 

星稜高校野球部:2年ぶり19回目の夏の甲子園大会出場 

       

 この石川県大会の星稜高校の素晴らしかったところは、いくつかありますが、まず投手陣の成長と安定でした。

 主将で投手、竹谷君も昨秋から怪我で試合に出られず悶々とした思いを持ちながら練習に励み成長。

 山口君も地道に自身の投球と向き合いながら弱点を克服。佐藤君も途中でスリークオーターからアンダースローにフォームをチェンジしての、一つ一つ模索しながら感覚を磨いてきました。彼ら3年生の頑張り、ここに来て心技体ともに成長してきた事が良かったと私は感じました。

 2年生、奥川君は昨秋の北信越大会、春の選抜を気に春からグン!と投球もマウンドでの自信あふれる姿も頼もしく成長してきました。

 同じく寺沢君も春の選抜での準々決勝での悔しい負け試合を機に、一番心が強く成長したのかもしれません。顔つきも変わってきました。そして投球にも切れが出てきました。

 1年生の荻原君は1年生なのかというくらいの落ち着きと安定感があり、まだまだ伸び白がありそうな元気良さがありました。寺西君は粗削りですが、時折、キラッと光る凄い球を投げる投手で、上手く育っていくと将来が怖い材料を持っているな~と思わせてくれました。

 そんな3年生から1年生の投手陣が、監督、コーチの教えを糧としてこの夏の大会にギュッと今までの力を凝縮した、そんな県大会だったと思います。5試合無失点などという点数は見たことありません。

 

 守備面でも、すごいうまいプレーヤーは少ないものの、エラーによる失策も少なく、投手陣は安心して投げることができたと思いますね。強固な守りではありませんでしたが、お互いカバーし合う気持ちが出来たチームでもありました。

 

 攻撃面については、打撃において、ここ数年、星稜高校の長打率が上がってきてましたが、このチームで、一つの何か大きなものが出来上がったのかなという印象を受けました。個人個人、やはり技術の差はあり、個性が違いますので、全員がというわけにはいきませんでしたが、全ての打者がホームランを含め長打を打てる技術を持っているというのは、本当に打てる星稜に成長したんだなと感じました。

 この県大会のホームラン数をみても分かるように、中軸の打者の長打力が凄いことになっています。決勝戦などは、「ほんとかいや」と思うほどのアーチの山でした。

 またゲームが始まる前から集中力が素晴らしく、全て初回に得点を挙げている点も、投手力と相まって強い星稜を形作った大きな要因と思いました。身体に力入ることなく、自分たちの培ってきたものを出す力

 この県大会は星稜が完勝したと言ってもよいのではかいかと思いました。

 しかし、これはあくまでも県大会であり全国の強豪高校と対戦すると分かりません。結果だけを見ると試合前の評価はAだったりSだったりと高いものになりましたが、下馬評では、何ゆえか優勝候補とはなりませんでした。その要素は持ちあわすチームであったことは確かです。

 ゲームセットでマウンドに駆け寄る姿、試合後、頼もしく成長した姿でダイヤモンドを行進する姿は、いつみても感動しますし、目がしらが熱くなります 

 

 さて、次は星稜が県大会で敗退した全てのチームの思いを乗せて甲子園で素晴らしい試合をすることが大切になります。

 そして、自分もプレーしたいところですが、チームを蔭ながら支え、監督、部長、コーチ、選手の繋ぎ役から気を回し役まで実践するマネージャーが小布施君。

 星稜野球部のマネージャーは皆、成長していくのですが、強いチームの時には必ずと言っていいほど、さらに能力の高いマネージャーが育っています。彼もその一人ですね

  横顔

 さて、私は第100回全国高校野球選手権記念大会も星稜野球部のトレーナー帯同を行いました。

 その模様は次に回想したいと思います。

 やはりどんな時でも行動することによって、経験から生まれ貴重な実践を記憶することができます。自分に足りないもの、失敗や成功した要因、反省から来る次への成長、多くの示唆に富んだ行動が宝の山となります。

 また、当院へ訪れていただいている患者さんの皆さんには、甲子園期間中は休診でご迷惑をかけるのですが、いつもご理解いただきまして心から感謝しています

 

 では、次は第100回の夏の甲子園大会の回想録をつづりたいと思います

 

 最後までお読みいただき、ありがとうございます

 

二葉鍼灸療院(金沢)

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 ① 第100回全国高校野球選手権記念大会 トレーナー活動記 vs 藤蔭(大分)&開会式

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第91回センバツ高校野球大会 星稜高校野球部トレーナーで毎日新聞に掲載!

2019年03月07日 | 高校野球

 もうすぐ車のタイヤ交換をしないといけないな~と思わせる春がチラチラ顔をのぞかせている近頃です

 これまた久しぶりの投稿となります。

 

 さて、第91回センバツ高校野球大会も近づいてまいりました。

 今回も星稜高校野球部のトレーナーとして帯同させていただき、選手とチームを縁の下から支えていきたいと思っております

 

 野球部の山下部長さんの計らいもあり、「チームの支え」ということで、チーム星稜にトレーナーとして携わらせていただいている私にも声がかかりまして、今回の毎日新聞掲載となりました。

 

 

 やはり優勝候補の一角、あるいは筆頭とまで言われるまでに成長してきた星稜高校野球部。

 だからこそ注目度も高く、そして私にまで脚光が浴びるという有難い状況です。本当に感謝です

 その分、選手にしっかり還元して、今年はできれば4月2日までしっかりケアさせていただきたいなと胸に秘める思いもあります

 

 本当に、選手たちは様々な教えを素直に、意欲的に、そして明るく吸収し大きく成長してきたと思います。

 その思いを全力で甲子園という最高の場で披露できるように、私もトレーナーとして全力を傾けたいと思います。

 

 写真のお腹が出ているのが気になるので、これを機に なんとかしたいと思います 笑

 

 少し話は逸れますが、記事にも書きましたが私は高校時代はブルペンキャッチャーでした。

 そして当時のエースは、南海ホークスにドラフト6位で指名され、翌年、ダイエーホークスに変わり活躍する村田勝喜投手が同級生でした。

1993.4.17 ダイエーvs近鉄1回戦 6/13

          福岡ドームで行われる初めての公式戦映像だと思います

 

 本当にいい投手でした。村田勝喜という男。プロに行っても。プロ通算54勝でした

 彼の球をキャッチャーとして受けた時、その球のキレ味と、当時のチームの皆の力を見たとき「甲子園には何回行けるかな」と思ったのもです。

 しかし、一度も甲子園の土を踏むことができませんでした。本当に人生って分からないものです。野球って難しいものです。

 

 そんなことが現在の人生の肥やしになっているのかもしれませんけれど・・・

 

 さて、もうすぐ始まる第91回センバツ高校野球に向け、私も心と身体の準備をしていきたいと思います

 

 最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

   二葉鍼灸療院 田中良和

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第91回センバツ高校野球大会 出場32校決定~星稜高校野球部 選出!~

2019年01月26日 | 高校野球

 インフルエンザが急速に拡大しておりますが、皆さま体調はいかがでしょうか

 当院がトレーナーをしております星稜高校野球部が、昨秋の実績とチームを評価され、2年連続13回目のセンバツ高校野球大会への出場が決定しました。

 

 本当に嬉しいです  ワクワクします

 

 2018年春のセンバツ大会へのスタートと、2019年春のセンバツ大会へのスタートは全く違います。

 2018年は、秋の北信越大会では同県決勝となり、日本航空石川に試合スコア”0-10”の完膚無きまでに叩きのめされ、それを自覚しての春へのトレーニング期となりました。

 その後、3年生の竹谷主将を中心とした前チームは飛躍的に成長し続け、2018年夏の石川県大会では記録的なゲームを展開し、完璧に勝ち切り夏の甲子園出場を果たしました。

 また3年生は、春ベスト8、夏は球史に残る負け試合という伝説(伝統)をつくり、この2年生の山瀬主将を中心とした新チームに明確な目標を残してくれました。

 新チームの練習にいっても、昨年とまた雰囲気が違う感じで、今年はさらに、いい顔で、いい声で、いい気持ちで練習に取り組んでいるなという空気を感じます。

 

 新チームは、3年生から贈られたその成長のルーティンを引き継ぎ、奥川君を中心に個々の力を磨き練りながらチームとしも成長を続けています。

 その成果、結果は、実績としてセンバツ大会選考委員会で評価していただきました。

 

 まだまだ彼らは足りない部分が多く、満足しておらず、昨秋の反省を踏まえ自分の目標に取り組んでいますが、技術、体力、心、実績、どれをとってもここ数年のチーム星稜としては、「全国制覇」という言葉を掲げて野球の聖地甲子園でプレーする資格のあるチームだと思います。

 

 ただ全国の強豪校ひしめくセンバツ大会では、チーム力は決して頭が突き出たものではありません。秋季大会以降、他チームも皆、力をつけて甲子園に出場するわけですから、簡単なゲームは1試合もありません。

 でも優勝を狙える位置にいることは、たしかなこと です 

 

 さて、どんな試合をみせてくれるか今から楽しみです。

 センバツ大会に全力で臨めるように、私も頑張ります。そしてトレーナーとしてレベルアップしていきたいと、この出来事に鼓舞されています

 

 最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 星稜高校野球部、応援よろしくお願いしまっす

 

   二葉鍼灸療院 田中良和

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第49回 明治神宮野球大会 星稜高校野球部トレーナー帯同に伴う休診のお知らせ

2018年11月06日 | 高校野球

 11月に入りましたが、少しずつ風邪をひかれている方が出てきているように感じます。

 寒暖の差が激しくなってきますので、生活習慣を見直すとともに、乾燥するので外出から帰った時の ”うがい” などを心がけ、喉を大事にしてくださいね。

 

 さて、当院がサポートしております星稜高校野球部が秋の北信越地区高校野球大会に24年ぶりに優勝を飾り明治神宮大会への出場を決めました。

 その関係で、下記の通り休診ならびに診療時間変更をいただきます。

 当院へご来院いただいている、また、初めてご来院予定があった皆様にはたいへんご迷惑をおかけいたします。

 全力でサポートしてきますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

 帰ってきましたら、また、皆様を全力で施術させていただきます

 

 診療時間変更 : 11月9日(金)  午前7時30分~12時(診療終了)

              ※12時で診療が終了となります。受付終了ではございません。

 休診日 : 11月9日(金)午後 ~ 13日(火)

  ※星稜高校野球部の勝ち進みにより変更となります。 

  ※試合は初戦が10日、勝つと12日、さらに勝つと13日が決勝戦となります。

 

 診療時間等、わからないことがありましたら、お電話やメール等でご連絡いただければ有難く思います。どんなことでもご連絡いただいてけっこうです。

 ※電話接続の関係上、すいませんが4回以上のコールをお願いします。    

 よろしくお願いいたします  

 2018年は、星稜高校野球部の再躍進の年です。

 おかげさまで私もトレーナー活動について、いろいろ学びの多い年となりました。

 星稜高校野球部の2018年の成績です 素晴らしい

  第90回 記念センバツ高校野球大会への出場・・・ベスト8進出

  第138回 北信越地区高校野球石川県大会(春)・・・優勝

  第138回 北信越地区高校野球大会(石川県開催)・・・優勝

  第100回 全国高校野球選手権記念大会・・・済美高校(愛媛)との熱戦

  第139回 北信越地区高校野球石川県大会(秋)・・・優勝

  第139回 北信越地区高校野球大会(新潟県開催)・・・決勝戦引き分け再試合で優勝

  第49回 明治神宮野球大会・・・どうなるか 

  一年生大会・・・決勝戦は11月17日

 

 緑字の部分はトレーナー帯同させていただきました。

 明治神宮大会は3試合で一応、全国の頂点に立てます。彼らの素晴らしい力をすべて試合に出せるようにフィジカル面でしっかりと調整してきたいと思います。

 東洋医学の施術を技として持つトレーナーの得意とするところは、そればかりでなく、睡眠や食欲など自律神経に関わる症状にも対応できるということです。そして、鍼灸施術、マッサージ施術は脳の変化も引き起こせる施術です。

 身体と内臓と脳(心)の面から、選手たちが全力でプレーできるための、安心してプレーに打ち込めるようにサポートしてきます

 各大会のトレーナー活動記は、明治神宮野球大会が終了しましたら、じっくり書き上げたいと思います

 

 最後までお読みいあただき、ありがとうございます

 

   二葉鍼灸療院 田中良和

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第100回全国高校野球選手権記念大会 愛工大名電高校 甲子園出場!!

2018年08月03日 | 高校野球

 この第100回大会、もうひとつ嬉しいことがありました

 私が名古屋の東洋医学研究所®で修行していた頃、研究所ではあまりスポーツ障害等については勉強する機会が少なかったので、師匠の黒野先生にお願いして、星稜高校ともよく練習試合(定期的に)をしていた、愛工大名電高校に選手の施術に通わせていただきました。快く引き受けていただき感謝でした。

 休みの日に車をお借りして、名古屋市から名電グランドがある春日井市まで、開業までの3年半は休日を返上して練習試合や公式戦で選手の施術をさせていただきました。

 いろいろ勉強になりました

 当時はイチロー選手や山崎武司選手を育てた中村 豪先生が監督をされていました。コーチは 現 監督の倉野 光生先生でしたが、私がお邪魔した最後の年に監督が交代されました。

 

 そして、私が開業した平成10年も第80回記念大会で愛工大名電も星稜も甲子園へ出場。松坂大輔選手がノーヒットノーランで頂点に立った大会でした。(星稜は横浜に3回戦で5-0で黒星)

 

 あれから20年、この第100回の記念大会に、同じく星稜もお世話になった愛工大名電高校も出場したことが私にとってダブルの嬉しい出来事でした

 また、左投手とエースの右投手との2枚看板で愛工大名電高校は西愛知大会を勝ち進んできました。この左投手が石川県出身の投手で、中学時代から当院の患者さんであり、帰省時はいつも調整のため足を運んでくれていましたので、さらに嬉しさ倍増です

 

 愛工大名電高校の皆さん、記念大会の出場おめでとうございます

 ベスト8あたりで対戦できるように頑張りましょう

 最後までお読みいただき、ありがとうございます

 

   二葉鍼灸療院 田中良和

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第90回記念センバツ高校野球大会 トレーナー回想録 ~トレーナー帯同 編~

2018年07月21日 | 高校野球

 少し時間を巻き戻しまして、センバツ高校野球大会での練習 ・ トレーナー帯同を少し振り返りたいと思います

 

 当院は、星稜高校野球部が甲子園出場をした場合、休診させていただきトレーナー帯同いたします。選手は開幕前に甲子園に近い近畿圏の高校と練習試合をしたりして、調整しながら大会の開幕を迎えます。

 さて、問題は、私が宿舎にいつ出発するかです。ずっと治療院を空けて患者さんに迷惑をかけ続けるのも良くありませんし、悩むところではあるのですが、早めに野球部スタッフに帯同日程をお知らせしないといけませんし、患者さんにもお伝えしないといけません。

 その予定は”組合せ抽選”で決定します。

 星稜高校の主将 竹谷君は抽選で大会第7日目の第1試合(3月29日)を引き当てました。そこから勝った場合にどう計画を立てるか、もう一試合勝った場合は・・・と考えていきます。日程が2回戦に入ってからということと、選手たちの調子が良いということで、試合の3日前からトレーナー活動を実施するように計画を立てました。

 3月25日(日)の昼に金沢を出発し、大阪の宿舎に夜に到着でした。

 トレーナー活動に関連する機材や機器、自分の着替えや服などもあり荷物が多いですから自家用車での移動です。到着後、施術して欲しい選手が数名いましたので、大阪到着後、少し休んですぐに選手のケアに移りました。

 疲れた・・・いやいやワクワク感の方が大きく、大阪まで自家用車で移動してもあまり疲労は感じませんでしたよ

 星稜高校は、2回勝利しベスト8まで進みましたので、3月25日から4月1日まで8日間トレーナー活動をさせていただきました。

 

 ある一日のスケジュール(練習調整) 

  6時30分     朝 食

  8時        練習出発

  9時~11時   練習(伊丹スポーツセンターG)

  13時       昼食 (宿舎のホテルに帰って)

  14時       練習出発 2

  14時~16時  練習(大阪学芸高校G)

  17時       宿舎到着

     トレーナー活動(選手の施術 1時間で2~3名)

  18時30分    夕食 ・ ミーティング

     トレーナー活動(選手の施術 8名ほど)

  22時ごろ     就 寝

 練習や試合に向かう時は、選手たちと一緒にバス(北陸交通)で移動します

 練習にも一緒に帯同し、少し準備や片づけの手伝いなどをしながら選手の動きをみてケアの参考にします。練習が終わった時点で移動しながら調子を聞き、施術の順番などを計画します。

 選手の施術は投手や捕手が優先です。その次に調子の悪い選手や障害のある選手の施術を行います。今回は障害のある選手はあまりいなかったので、施術ケアの段取りを決めるにも練習を見て、選手の動きを観て、選手の声を聞いておくことは大切です。

           

     

 トレーナー帯同では様々な場所で練習しました。

 練習場を貸していただいた大阪学芸高校の小笹監督。星稜高校のOBで、少しだけ石川ミリオンスターズにも所属していました。 
 OBが大学や高校で活躍してもらっているということでも有難いことです。大阪学芸高校にも頑張ってほしいと思います。

 

 これはいつも悩むところではあるのですが、どの程度の施術が翌日のコンディショニングをベスト、ベターにもっていけるかということです。効果がないのはいけませんが、施術が過多になるのも更に選手のパフォーマンスが下がります。そうなると意味がありませんので、その点を解決するために選手の動きをみて、声を聞いています。

 また、全てサポートできるわけはないので自己管理もしっかりやってもらいます。宿舎のホテルには、なかなkゆったりできる温泉付きの大浴場がありました。そんなところも利用させてもらいながら、体調の管理をしました。

 私の施術はマッサージと鍼治療がメインで、その他、超音波治療等を利用します。鍼治療が使用できるいい所は、病院まで行くほどでもない(この辺りの判断は監督や部長が行い、助言はさせていただきます)様々な愁訴に対しても対応できるということです。眠りずらい、身体がだるい、咳が出る、鼻水が出る、花粉症、そんな症状にも対応できるところが利点でしょうか。

      

 こんな感じで施術しています。テレビのスイッチも入れながらゆったりと。

 いろいろありましたが、支配下選手として登録され一軍で登板し活躍している星稜高校OB 高木京介選手 星稜高校甲子園滞在中に偶然でしたが一度だけ登板しました。こんな偶然必然も嬉しいことです。選手にも励みになると思います

 

 ある一日のスケジュール(試合;初戦 富島高校-第1試合-) 

  5時30分   朝 食  朝食前にテーピングが必要な選手がいれば行います。

  6時       宿舎出発(阪神バス)

  6時20分   阪神甲子園球場 到着

            ※少しバスで待機して、選手・監督・部長は高野連役員とともに球場内へ。

  9時      試合開始

  11時     試合終了(11-2で勝利)

            ※取材や選手のアイシング、クールダウンが球場内で行われます。
            その関係で選手が出てくるのは1時間強ほどかかります。

  12時20分  阪神甲子園球場 出発(宿舎へ帰る)

  13時30分  昼 食

    トレーナー活動(選手の施術)

  18時30分  夕食・ミーティング

    トレーナー活動(選手の施術)

  22時ごろ   就 寝 

 確かに甲子園に出場するまでがたいへんなのですが、地方大会での緊張感と甲子園球場で試合をする時の緊張感は格段に差があるのだと思います(私は実感したことありませんので・・・)。それを感じるのは選手の身体の緊張が全然違うからです。そういう意味で大きな大会に関してトレーナーの存在する価値もあるのかなと思います。

 それも初戦というのは緊張感が違うなと、何度か甲子園で勝った後のケアをさせていただく中で感じました。選手も身体の疲労や痛みはもちろん、何かアクシデントがあった時や、痛みが急に生じた時の相談場所としてトレーナーというものが利用し、それが身体や細かい心の動きの担保というか、安心感に繋がればと思い、いつも活動しています。

 また、このトレーナー活動期間中、試合に出場する選手、主力選手を中心に施術を行うわけですが、裏方でバッティングピッチャーを担当している選手もいるわけです。投球数はかなりのものになっています。ケアの時間が空いた時には(今回は1回しかできませんでしたが・・・)バッテイングピッチャー3名、彼らの施術もするわけです。チーム星稜ですから  

 施術中は、いろいろ話をしながら、「こんなこと考えてるんや~」と思ったり、「芸能人で誰好きなん」とまったく関係のない質問をしたりして、リラックスした雰囲気で行うようにしています。また、選手が積極的に、前向きに、笑顔になれるような言葉がけも心がけています。選手によって少しずつ違いますから面白いところです

 

 毎回、毎回そうですが、今センバツ大会のトレーナー帯同期間でも選手から学ぶことが多かったです。それをこれからも熟成させ還元していくのが自分のライフワークであり使命です

 選手たちは17日間センバツ甲子園大会で大阪に滞在していました。私は8日間です。選手の父母はもちろんのこと、学校関係者の皆様や応援いただいたファンの皆様、多くの皆様に感謝、感謝の星稜ベスト8だったと思います。その中でトレーナー活動をできたことは、本当に有難く、自分の施術者としての人生においても大きな経験となりました。

 次の大きな目標を目指して私も成長していかなければいけません

 選手たちの成長を楽しみにしならが、私も力をつけていくぞと誓った春のトレーナー帯同でした。

 

 長文、最後までお読みいただき、ありがとうございます

 (追伸)もしかしたら番外編も書くかもしれません。

 

   二葉鍼灸療院 田中良和

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2018 春 北信越地区高校野球大会 ~星稜3連覇への道のり~

2018年07月20日 | 高校野球

 今年の夏の全国高校野球選手権各地方大会は、猛暑で様々な日程変更がされているようです

 ここ数年にはない気温の上がりようです。

 熱中症での病院搬送も増加し、高校野球関連ではありませんがお亡くなりになる方も出ています。

 熱中症対策と言っても限界があります。各地方高校野球連盟では、試合開始を早めたり、高気温での試合を中止し日程をずらしたり、猛暑が予測されている日はブラスバンドでの応援を控えてもらうよう学校に通達があったりと、対策はとられているようです。

 そして観客の皆様や、応援されている皆様には選手以上に気をつけていただきたいと思います。「寝不足」や「食欲がない・食べれない」、「身体の不調がある」あるいは「病気を持っている」皆様は、猛暑での高校野球観戦を控えていただきたいと思います。あくまでも私の意見(お願い)でございます

 

 さて、星稜高校は明日21日に準々決勝で小松大谷高校との対戦となります。一戦一戦大切に戦っていってほしいと思います。その前に、北信越地区高校野球本大会の星稜3連覇への道のりブログをアップさせていただきます。

 

 第138回北信越地区高校野球大会 

 ~2回戦~  星 稜  関根学園(新潟2位)  6月3日  石川県立野球場

  星 稜 050 101 0  7 

  関 学 000 000 0  0 (7回コールドゲーム)

   投手;寺西君-荻原君(両1年生投手)  

   本塁打;南保君(新チーム結成初)  二塁打;寺西君・東海林君・河井君・内山君

 

 ~準々決勝~  星 稜  高岡商業(富山1位)  6月4日  石川県立野球場

  星 稜 203 100 004  10  H10  四11  E2

  高 商 000 100 400  5   H11  四3   E3

   投手;竹谷君(4回0/3)-寺沢君(0/3)-山口君(2回)-奥川君(1回)

 

 ~決 勝~  星 稜  佐久長聖(長野1位)  6月5日  石川県立野球場

  星 稜 051 030 000  9  H12  四6  E2

  佐 久 100 010 102  5  H9   四0  E3

   投 手;山口君(4回2/3)-荻原君(2回1/3)-寺西君(2回)

   本塁打;竹谷君  二塁打;東海林君・内山君

    ※河井君(3打点)・西岡君(2打点)

 

星稜高校 :第138回北信越地区高校野球大会 優 勝(2季ぶり18回目〈春 3年連続〉)

 春の北信越地区高校野球大会の3連覇を成し遂げました。

 素晴らしいチームに熟成してきました。これまでの経験にプラス新1年生の加入が化学反応を起こし、なぜか不思議に負けないチームから、個性は強くありませんがしなやかな強さを持ち、反発力のあるチームに成長してきたと思います。

 まず打撃では、1番から9番まで切れ目なく打てるようになってきました。また力強さも出てきました。南保君の新チームを結成して公式戦初のホームランがここで出ました(対 関根学園)。また、決勝(対 佐久長聖)では、まだ本調子ではなかった竹谷君がバックスクリーンへホームランを放ちました。これが力強さが出てきたことを物語っているかと思います。

 また今大会、星稜打線の四死球が多かったのです。これは安打に値しますので、相手投手の不調やボールをよく見る選球眼はあるかもしれませんが、ファールを打てることと、打席での打者から出る「打つ」という雰囲気が出てきたことにも要因にあるかなと思っています。

 投手に関しては、OBの皆さまからも、「奥川君は怪我をしてるのか」という質問を受けました。答えられるわけもありませんでしたが、怪我や不調などはなく、これは夏の厳しい戦いを見据えたチームスタッフの方針だと私は思っています。
 エースの奥川君は準決勝の高岡商業戦で1回を投げたのみでした。チーム内では彼を追う他の投手が好投をみせ、リズムをつくり試合を組み立てていきました。そんな投手の活躍に打線も呼応した形でしょうか

 エースを温存して北信越地区高校野球大会を制すことができたことは、夏の大会への大きな収穫であり、選手たちの大きな自信になったかと思います。 

 いろいろなものが良い方向に進んでいます。

 しかし、野球は一戦一戦、勝負は最後までわかりません。それは星稜が実践してきた歴史があり、逆に体験してきた歴史でもありますので、その伝統は受け継がれているかと思っております。ですから、優勝したことで油断することはないかと感じます。彼らはまだまだ発展途上ですから。

 さて、夏の高校野球選手権大会は厳しい戦いになるかと思いますが、また、彼らの進化・成長している姿を見るのも楽しみでもあります。

 チーム星稜は現在77名。そのうち登録されベンチに入れるのは地方大会では20名です。その他、57名の選手は、レギュラーメンバーが活躍できるように、そしてチームが勝つための様々な仕事をこなします。

 その総元締め はマネージャーです。

 新チームのマネージャーは小布施君。彼は働き者です。そして気が利きます。そして朗らかで明るいです。細かな仕事を嫌な顔も全く見せずにこなしていきます。3年生や下級生にも的確に指示を出し、支持されています(うまい 自分で言うな)。

 どこのチームでも一緒ですが、このような裏方の仕事をきっちりできる選手が多いチームは、いいチームになっていく要素を持っているんだと思います。

 彼らにも、さらにひと踏ん張り頑張ってもらいたいですね

 

 次回は、春のセンバツ高校野球大会での「練習帯同・トレーナー活動編」を書く予定にしています

 最後までお読みいただき、ありがとうございます

 

   二葉鍼灸療院 田中良和

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2018 春 北信越地区高校野球石川県大会 ~星稜の道のり~

2018年07月19日 | 高校野球

 さて、春のセンバツ高校野球大会のブログを書いてきましたが、「練習・トレーナー活動 編」は少しおいておき、春の北信越大会関連のブログを先に更新します

 現時点で、星稜高校は夏の石川県予選ベスト8まで進んできました

 この春の大会、星稜高校野球部にとっては夏の石川県大会に向け、いろんな意味で大事な大会となりました。どの高校も練習をされレベルアップしてきてますが、星稜と同じく春のセンバツ大会にベスト8進出を果たした日本航空石川高校がやはり大きな壁となりますので、そこを破って優勝し勢いをつけることが必要な大会でした。

 甲子園という場所に出場すると、やはり甲子園病ではないですが調子を崩すことがあるようです。それはチームもそうですし、個人個人が感じるものだそうですが、私には残念ながら分かりません

 星稜もご多分に漏れずに調子を落とします。大会が始まる前まで練習試合等を見ていて、「これで大丈夫か??」という心配の種が私の心に芽生えてました・・・それくらい調子がいいという感じではなかったです。

 そこにカンフル剤といいましょうか、発酵・熟成を促進したのは実力ある新1年生の入部でした。夏の大会でも背番号をもらっている、内山君、荻原君、寺西君を中心として元気な1年生が入り、チーム内のレギュラー争いがいい意味で激化し、さらに進化したチームに仕上がっていきました。

 昨秋の北信越大会決勝の大敗春のセンバツ出場一年生の加入=チーム星稜熟成中ってところでしょうか

 そして、この春の大会の最後には、彼らはさらに進化・成長した姿を見せてくれることになります。

 

 第138回 北信越地区高校野球石川県大会 

 ~2回戦~ 星 稜  寺 井  4月28日  石川県立野球場

  寺 井 000 000 000  0

  星 稜 300 010 01X  5   投手;竹谷君-寺沢君  二塁打;竹谷君・鯰田君

 

 ~3回戦~ 星 稜  小松明峰  4月30日  石川県立野球場

  明 峰 000 000 000  0

  星 稜 000 030 04X  7   投手;寺沢君  三塁打;内山君

 

 ~準々決勝~ 星 稜  金沢商業  5月3日  石川県立野球場

  金 商 020 000 000  2

  星 稜 300 100 20X  6  投手;奥川君-山口君-佐藤君  三塁打;南保 3

 

 ~準決勝~ 星 稜  金沢学院  5月5日  石川県立野球場

  学 院 020 100 001  4  H8  四7  E4

  星 稜 203 200 02X  9  H8  四8  E1

   投手;竹谷君(7回)-寺沢君(1回)-奥川君(1回)

   三塁打;南保君(この日、4打点)、山本君

 

  決 勝   星 稜  日本航空石川  5月6日  石川県立野球場

  航 空 000 000 000  0  H4  四1  E0

  星 稜 010 003 00X  4  H8  四4  E1

   投手;奥川君(完投) 12奪三振

   二塁打;内山君、奥川君、山瀬君   打点;東海林君2、山本君2

  

星稜高校 : 北信越地区高校野球石川県大会 優勝 (2季連続 37回目〈春 2年ぶり〉)

 今大会、大きかったことは主将でピッチャーの竹谷君の活躍があり、調子を戻してきたことです。甲子園でも際どいところ、際どいところを責められ、なかなか打たせてもらえませんでした。おそらくゲームを動かすことのできる打者であるから相手も気を使ってくるのでしょう。いろんな理由があり、今一つ調子の上がらなかった彼がピッチングも打撃も復調してきたことはチームにとって大きなことです。

 打撃では、甲子園を経験している南保君、鯰田君、竹谷君、東海林君なども活躍しましたが、1年生ながらショートを任され(中学時代はキャッチャー)上位打線で奮闘した内山君や、セカンドで新たに台頭してきた山本君などの活躍は、打線の幅を広げるものでした。

 投手陣では、奥川君以外の投手が結果を出し、勝ち進めたことが大きく。最後の決勝戦のピッチングに繋がったと思います。竹谷君の復活、寺沢君、山口君、佐藤君の安定、そして奥川君の成長、これが大きな力となっています。

 決勝戦の奥川君のピッチングはストレートに磨きがかかり、変化球も甲子園より精度が上がっていました。結果、散発4安打、12奪三振で完封という素晴らしいピッチングでした。
 そして、この日本航空石川高校との決勝戦を制したことは、選手たちの大きな自信に繋がり、歩んできた道の確かさを確認できたのではないかと思います。

 春の甲子園で学び、置き忘れてきたものを再び夏の甲子園へ取りにいくために、彼らは地道に練習し進化・成長した姿を見せてくれました。

 まだまだ成長します

 監督・コーチ・部長はじめチームスタッフの皆さんは、様々な努力をされてチーム作りをされていることだろうと苦労が伺えます。簡単に勝つことなんかできないからです。

 そして、多くの部員の心が一つになって試合に臨むことだできているからこそ、チーム星稜は勝利を掴み取っているのだと感じます。

 

 春の北信越地区高校野球大会は石川県開催でした。

 私は全日本鍼灸学会学術大会への参加と重なり、今回はトレーナー帯同はできませんでしたが、さらに進化した姿となり歴史を作っていくのでした。

 後日、本大会のブログをアップしたいと思います。

 

 最後までお読みいただき、ありがとうございます

 

   二葉鍼灸療院 田中良和

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第90回記念センバツ高校野球大会 トレーナー回想録 ~対 三重高校 編~

2018年07月17日 | 高校野球

 下記からの続きでトレーナー回想録(試合編)を書かせていただいております 

 第90回記念センバツ高校野球大会 トレーナー回想録 ~対 近江高校 編~

 第90回記念センバツ高校野球大会 トレーナー回想録 ~対 富島高校 編~

                           ※こちらもお時間があればご覧ください

 

 前日の試合で第4試合を経験し選手たちは疲労具合も、試合運びなども様々なことが勉強になったと思います。準々決勝も第4試合で、第3試合が長引いたため、試合開始予定時間1時間半も経過しての試合開始でした。おまけに試合開始時からナイトゲームとなり、2試合連続でカクテル光線を浴びました

 三重高校は唯一と言えば唯一、優勝校大阪桐蔭高校を苦しめた高校でした。そして日大三校も完封ゲームの大差で勝利するという実力のある高校です。

 先発は予想に反し甲子園初先発の右投手。この投手も140km台のストレート(おそらく130km中盤を常時保つ)と変化球も緩急を使い分け、なかなかいい投手でした。三重高校の選手の厚さが感じられました。二番手も甲子園初先発の左投手でした。選手にいろいろ経験をさせることができるという点では、春の甲子園でしかできない投手起用かなとも感じましたが、最後に登板したエースを打ち崩せなかったのは、これからの星稜の選手たちの伸びしろだと感じます。

 三重の攻撃力も1・2・3番は足も速く、長打力もあり、ここをどう抑えるかというところがポイントでしたが、彼らにやられました。いい打撃でした。

 そんな三重高校と星稜は春のセンバツ大会初のベスト4進出をかけて対戦しました

 

 

 第90回記念選抜高校野球大会 

  星 稜  三 重(三重県)  4月1日(日)  観客数:10,000人  

  試合開始;17時28分  試合終了;19時59分  ~大会第10日目 第4試合~

   三 重 034 000 205  14   H15  E3

   稜 022 001 130  9    H11  E3

   投手;竹谷君(2回1/3)-奥川君(4回2/3)-山口君(1回)-奥川君(0/3)

        -寺沢君(1回)

    二塁打;東海林君 2 

第90回選抜高校野球大会 準々決勝 三重×星稜

 

 まずは守備の大事さを痛感しました。三重高校の各バッターとくに上位打線は振りも鋭く、打球も速かったですが、3点~5点は守備力の対応で防げた点数ではなかったかと感じました。特に9回表の先頭打者を打ち取った場面でのエラー、ここから怒涛の5点を得点されるきっかけとなりました。守備の怖さ、試合の流れの怖さを感じた場面でした。負けましたが、次の大会に向けいい経験ができたと思います。

 相手もエラー3と守備の乱れがありました。今年の星稜打線が粘り強い一つの要因は相手のミスを得点に繋げる力があるということです。その集中力と勢いは見ていて頼もしく思います。

 2回に3点をとられた後の、東海林君のセンターオーバーの2点タイムリー、3回に4点を追加されての2アウトからの山瀬君、奥川君のタイムリーヒット、素晴らしいと思いました。また、6回の南保君のタイムリーも2アウトからでした。

 7回、2点を追加された後の鯰田君のセンターのエラーを誘う一打もいい感じで打てました。8回の勝ち越しの時にもう一本が出れば言うことはなかったのですが、そこは改善点でしょう。

 最後は三者凡退に打ち取られましたが、非常に粘り強い打線になってきたことは確かです。ここをスタートとして春、夏と成長していってほしいと感じたのでした。

 

 投手は、竹谷君が最後まで本来の姿を取り戻すことはできませんでした。私も身体面からその要因克服のためにアプローチしていきたいと思いました。ところどころ光るところがあるので、その部分を伸ばしていければ問題はないと思います。

 奥川君はよく投げました。そしてゲームの流れをつくり攻撃に繋げていきました。この試合では、近江高校ほど全体的には球のキレはありませんでしたが、気力のが乗っている時には鋭い球を投げていました。若干、守備が足を引っ張った感はあるのですが、スタミナ等、改善していくところは多くあると思います。そのあたりはスタッフも本人も認識できた大会ではなかったかと思います。

 三重高校も甲子園初先発なら星稜も初先発 山口君はやや制球力を崩してはいましたが1回を無得点に抑えました。彼もここに来て成長している一人だと感じます。この経験は大きな糧となると思います。

 9回、得点10-9、ノーアウト満塁でマウンドを託されたのは2年生の寺沢君。試合の映像を見る限りですが一番よくベンチで声を出していた一人ではなかったかと思います。この大舞台のギリギリの局面で起用された寺沢君。もう少し簡単な場面で投げさせてあげたかったですが、結果はどうあれ、アウト二つを三振でとったシーンは感動しました これも守備の対応がもうひとつのところが重なり4点を取られましたが、彼にとっては大きな大きな成長点となったのではないかと思います

 

 星稜高校野球部の春のセンバツ大会の道はここで終了となりました。

 良いも悪いも多くのお土産をもって金沢へ帰ることができます。

 タイ記録なれど星稜にとって23年ぶりのベスト8進出という歴史の1ページに名を残し、彼らはさらに成長していくことでしょう と信じたいと感じましたし、この素直で、明るく、元気なチームカラー、謙虚な野球への姿勢があれば、ここを足がかりに大きくステップすることもできると感じました

 

 スタンドで、テレビで、ラジオで、ネットで、甲子園球場に向けて声援、応援をしていただいた皆様に感謝です

 私も多くのものを学ぶことができました。

 それについては、少しだけ 練習・トレーナー活動編で書かせていただきたいと思います

 

 最後までお読みいただき、ありがとうございます

 

追伸;大会第10日目の他の試合

 第1試合  日本航空石川高校(石川県) 1-3 東海大相模高校(神奈川県)

 第2試合  創成館高校(長崎県) 10-11 智辯和歌山高校(和歌山県)

 第3試合  大阪桐蔭高校(大阪府) 19-0 花巻東高校(岩手県)

 

    二葉鍼灸療院 田中良和

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第90回記念センバツ高校野球大会 トレーナー回想録 ~対 近江高校 編~

2018年07月14日 | 高校野球

 下記からの続きを回想します

 第90回記念センバツ高校野球大会 トレーナー回想録 ~対 富島高校 編~

 

 中一日を空けての3回戦の相手は、強豪の近江高校です。滋賀県はこのセンバツ大会に、彦根東高校、膳所高校近江高校の3校が出場しおります。また、膳所高校は1回戦で石川県から出場しているもう一つの高校の日本航空石川高校と対戦しております。

 第4試合ということで、おそらくナイターになるんだろうなと少し楽しみにもしておりました。近江ブルー星稜イエロー、どちらも阪神甲子園球場のカクテル光線に映し出されるとキレイなんだろうなと想像したからでした

 選手たちは、前試合の反省点を修正し、この試合に臨みました。私もバッテリーを中心に選手たちがベターで臨めるようにサポートいたしました

 

 第90回記念選抜高校野球大会 

 

 星 稜  近 江(滋賀県)  3月31日(土)  観客数:18,000人  

  試合開始;16時11分  試合終了;18時39分  ~大会第9日目 第4試合~

 

 近 江 200 001 000 0  3   H9  E1

 星 稜 000 003 000 1x 4   H9  E3 

          (延長10回サヨナラゲーム)

   投手;竹谷君(5回1/3)-奥川君(4回2/3)

    二塁打;南保君2  奥川君(サヨナラ打)

 

選抜高校野球 9日目 第4試合 星稜×近江

 

 とにかくまず感動しました

 ゲーム運び等細かいところは抜きにして奥川君の投打の活躍で、このゲームを掴み取りました。最後の奥川君のサヨナラ打の涙 あれは忘れられないシーンとなりました

 5回までは近江ペース、6回からは星稜ペース。そしてその流れのままという試合の主導権です。

 投手では竹谷君が前の試合よりは身体はキレていたのですが、まだ本調子ではありませんでした。5回途中まで投げて降板。今大会の林監督の投手交代は非常にいい流れをつくっていたと思います。

 交代した奥川君、ややボールが浮いている場面もありましたが、要所要所をきっちりと決めて相手打線の勢いを止めてくれました。今大会、スピードはそんなに出ませんが、キラリ光るストレートのキレ味と、ますます成長するだろう変化球が決まり出してきましたので、ピッチングの幅が広がったなとの思いで観ていました。

 守備の三つエラーはいただけません。このようなミスが大事な試合では大きな流れを相手にプレゼントすることになります。しかし、守備は県大会・北信越大会を通じて安定しています。特にセンターの鯰田君を中心に外野はいい守備をしております。
 より精度を高めることが大事なのだと思います。

 ゲームも中盤となり、照明がつき始め、やはり両校のユニフォームはカクテル光線に映えてキレイでした。ナイターも私は初体験でした。選手たちもそうでした。

 打撃は、竹谷君はまだ本来の調子ではありません。ここが機能すると爆発的に打線が強くなりますが、そんな時でも5番の南保君は調子がいい 本日も二塁打2本に、最後はレフト前ヒットを打ち、これがサヨナラゲームのお膳立てをつくりました

 打線は、近江高校の左の好投手二人になかなか得点できない場面が続いていましたが、持ち前の集中力で6回の裏に一挙3点を挙げ同点に追いつきました(6回表に相手に加点)。この試合9安打とあまり打たせてもらえない中で、ここっていうところを逃さずビッグイニングつくることのできるチームになったんだなと私は感じました。終盤は追加点の機会もありましたが、うまく抑えられてしまうシーンもあり、まだまだ成長点はあると思います。

 そして今日の主役は打撃でも奥川君です ちょっと動画を拝借いたしましたが、何度見ても感動します。近江のエース唯一の失投だったかもしれませんが、スライダーが高く浮いたところを捉え、バットに吸い込まれるような感じとなり左中間に消えていきました。

 よくやったしか言えません。本日3打点の活躍です。打撃センスはあるのかどうか分かりませんが、ピッチング同様、脱力の仕方や勝負強さをみても何か持っているとしか思えません。

  これで星稜高校野球部として、23年ぶりの春ベスト8進出

  そして3回目のベスト8進出です

  林監督が就任して、実力的には下から数えた方が早いチームがここまで来ました。

  彼らは、歴史をつくりました 

  彼らの成長ぶりと、選手の可能性に脱帽であるし、私としての刺激をビンビン受けました 

 

 これで戦いが終わったわけではありません。もう一つ彼らは歴史を塗り替えるチャンス・権利を得ました。明日はこちらも強豪の三重高校です。

 実は、甲子園は試合が終了してから、お馴染の監督と選手のインタビューがあり、その後、球場内で控える理学療法士さんがアイシングやストレッチングを選手に対して行います。試合後は球場駐車場に控える阪神バスでホテルまで送ってもらうわけです。選手がバス乗り場まで来るのが、1時間弱後。
 

 準々決勝は翌日4月1日の第4試合です。ホテル到着予測が8時くらい。そこから夕食やミーティングを行うと9時過ぎなのです。私のサポート施術は必要不可欠な選手をまず初めに行い、やはり睡眠が一番のケアとなりますので、翌、朝食が終わってから出発までに数名、施術が必要な選手のサポートを行う形となります。はじめての体験で、慌ただしかったですが勉強になりました。

 すべては、もう一度校歌を聞くために

 最後までお読みいただき、ありがとうございます

 

 その他の試合

  第1試合  秀明日立(茨城県) 1-5 大阪桐蔭(大阪府)

  第2試合  彦根東(滋賀県) 0-1 花巻東(岩手県) 延長10回

  第3試合  三重(三重県)  2-1 乙訓(京都府)         

 

   二葉鍼灸療院 田中良和

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第90回記念センバツ高校野球大会 トレーナー回想録 ~対 富島高校 編~

2018年07月13日 | 高校野球

 もう夏が始まっていますが、ここで春のセンバツ高校野球大会のトレーナー回想録を書かせていただきたいと思います。

 星稜高校が春のセンバツ高校野球大会へ出場するのは、2005年の第77回大会以来ですから13年ぶりでした。当時、私も帯同させていただきましたが、その時の対戦相手は、鹿児島県の神村学園でした。この試合が山下 智茂 先生(現 星稜高校野球部名誉監督)が指揮をとった最後の甲子園となりました。 5-3 での惜敗でした。

 さて、2018年、抽選の結果、大会第7日目(3月29日 2回戦からの登場)で九州地区代表(宮崎県)の富島高校との対戦となりました。県立高校ですが九州地区代表でもちろん侮れない相手。それに2005年を思い浮かべ”ワーオ九州かい”と本当に思いました。

 大会第7日目ということで選手のコンディションンも悪くありませんでしたので出発を遅らせ、3月25日の夕方到着を目指し選手たちが宿泊する大阪のホテルへ向かいました。

 嬉しいことに ホテル到着後すぐに「ケアお願いします」という選手があり、大阪まで安全運転で来ましたが、疲れも吹き飛び数名ケアさせていただき、選手とのトレーナー帯同生活が始まりました

 選手たちは3月15日から甲子園へ入り調整。大雑把に天候を書いておくと、大会が始まる前までは冷たい雨が降り、コートが必要なくらいの寒さであり、大会が始まってから昼間は初夏のような暖かさという、今年の天気を象徴するようなセンバツ高校野球大会でした。・・・体調管理も難しくなるのですが

 練習・トレーナー活動編は後日、書かせていただき、まずは試合編の回顧録を書いておきたいと思います。

 

 第90回記念選抜高校野球大会 

 大会期間:2018年3月23日~4月4日  優勝校 : 大阪桐蔭(2年連続3回目)

 出場校:36校(21世紀枠 3校・神宮枠 1校を含む)  総観客数:約540,000人

 

 星 稜  富 島(宮崎県)  3月29日(木)  観客数:15,000人  

  試合開始;9時02分  試合終了;11時  ~大会第7日目 第1試合~

 

 富 島 0 0 2 0 0 0 0 0 0  2   H8  E3

 星 稜 1 0 7 2 0 0 0 1 X  11  H11 E0

   投手;竹谷君(2回1/3)-奥川君(6回2/3)

    二塁打;南保君2  山瀬君2

 

選抜高校野球 7日目 第1試合 星稜×富島

 

 第2試合:  日大三  三重(0-8で三重が勝利)

 第3試合;東海大相模  静岡(8-1で相模の勝利)

 

 投手では、身体の調子は悪くありませんでしたが先発の竹谷君は、まだ身体にキレがなく、バランスも微妙にずれているようで、いい球はあるのですが、相手打線に痛打され、3回途中で奥川君に交代。奥川君も素晴らしく動きが良いというほどではなく、ややボールが真ん中に集まることはありましたが、要所はしっかり抑え相手打線に追加点を許しませんでした。

 竹谷君の顔が冴えなかったのが気になりました。またやはり初戦、それも甲子園での初戦ですから皆、緊張したようで表情もすごく固かったです。次の試合からは、いつもの明るいチーム星稜に戻るのですが、やはり緊張するものは緊張するのです。

 打撃はこちらもやはり固い。好調を維持している南保君と山瀬君は元気でした。その他の選手は少し固さがありましたがフルスイングをして球威に負けていなかったので、うまく間、間に飛んでいきました。

 奥川君のピッチングと固い守備でリズムをつくり、今年のチームカラーの一つである集中力のある攻撃と相手のミスを見逃さない勢いでビッグイニングをつくり試合の流れを掴み、久方ぶりのセンバツ高校野球での勝利を掴むことができました

 終わってみれば固さはあったかもしれませんし、監督やコーチのゲームメークとは違ったかもしれませんが初戦としては、まずまずのスタートだったと思いました。

 それにしても甲子園球場で聞く母校の校歌
 いいもんですいつ聴いてもジーンときます

 

 星稜高校は終盤の登場ですので、これから次から次へと試合が展開していきます。次の3回戦は、大会第9日目で強豪校の近江高校(滋賀県)です。

 試合が終わってからが私のお仕事です どんな時でもお仕事ができることは嬉しいことです。選手たちが万全の調子で明後日を迎えられるように尽力するのでした

 最後までお読みいただき、ありがとうございます

 追伸

 星稜高校野球部の宿舎であったAPAホテル肥後橋駅前さんから、初戦勝利ということで元谷社長からささやかなお祝いのケーキをいただいたのでした。

 サプライズに感謝 粋なはからい

 

   二葉鍼灸療院 田中良和

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2017 秋 北信越地区高校野球大会 ~星稜回顧録 トレーナー帯同編~

2018年07月12日 | 高校野球

 星稜高校高校野球部へ帯同して20年・・・金沢に帰り開院と同時にトレーナー活動も開始しました。

 平成10年ですから、夏の甲子園は第80回記念大会でした。私が名古屋での修行時に時間をみつけて選手の治療に行かせていただいておりました愛工大名電高校もその大会は出場しておりました。

 松坂大輔 選手(現 中日ドラゴンズ)が横浜高校3年の時です。ノーヒットノーランで優勝を飾った時です。その時、星稜高校は3回戦で横浜高校と対戦しました。

 今でも半人前ですが、その頃は開院したと言ってもまだ鼻たれ小僧のトレーナーでした。もう一人のトレーナーの先生に指導を受けながら帯同し、「治療院は大丈夫か」(※治療院は休診にして甲子園へ帯同しております)と心配に思ったくらいでした。

 昔の話はこれくらいにします

 

 今回の第137回北信越地区高校野球大会の日程が、10月14日(土)・15日(日)、1週間を置いて10月21日(土)、22日(日)でしたので、前日の金曜の午後の診療を早く終了させていただき、選手の宿泊するホテルに向かうという状況でした。

 22日は、順調に行っておれば決勝戦だったのですが、台風接近で風雨が強く中止となり、天気が落ち着いた26日(水)が決勝戦となりました。
 もともと、決勝戦は岐阜県で開催される、全日本鍼灸学中部支部学術集会で症例報告の発表予定があったため観戦はできなかったのですけど

 

 帯同ですので、基本、選手と一緒に行動します。

 北信越地区高校野球大会は、試合の連続です。勝ち進んでいけば、投手や捕手、障害のある選手を中心に、翌日の試合にベストあるいはベターに身体を持っていけるように施術を行います。

 スポーツトレーナーは、救急処置・応急処置等の知識とスキルを持たないといけませんが、施術に関しては、自分の取得・修練してある免許技術の範囲内で行います。

 私は、はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得しているので、その範囲の中で施術を行います。こんなことは言わなくてもいいのですが、人の身体を触るという責任がある以上、そこにプライドを持って施術させていただいております。

 甲子園大会でのトレーナー帯同は、今度書きたいと思いますが、北信越地区高校野球でのトレーナー帯同は、こんなタイムスケジュールになります。

  起床 6時くらい

  朝食  ※ここ前後にテーピング等必要な選手は対応。

        ※朝食から出発までに選手への声掛けや顔いろを少しうかがう。

  出発  

  練習する時間があれば、練習会場へ

        ※練習準備を手伝いながら、何かあれば対応。

         「爪切りありますか」 「棘が刺さりました」など、そんなこともあり

  試合会場 到着  ※選手は試合会場へ。

        ※チームについてるトレーナーは高校野球の場合、球場の中には入れません。

         有資格者でチーム登録があれば入れるようにしていただきたいのですが。

  試合観戦 ・・・ 勝利  ※アイシング等必要であれば対応。

  宿舎のホテル到着

  選手ケア活動  投手・捕手・障害のある選手・疲労がたまっている選手

               順番に施術を行い、明日へ筋疲労等、不安を残さない。

  夕食

  ミーティング  トレーナーとして参加

  選手ケア活動  残っている選手をケアする。

              時間があればプラスαの施術を行う。

  就寝(消灯)

 

ホテルの一室がトレーナー室   2名同時に施術します

 

 こんな一日を過ごします。

 そうです。一日中、選手とともに活動します。練習も手伝い、時にはトレーナーの仕事以外のことも行うことがあります。そこは臨機応変、チーム星稜です

 

 いろいろなトレーナーという人がおり、いろいろな活動パターンがあると思いますが、マッサージや指圧はご理解いただけるかなと思います。そして、鍼施術も筋疲労や痛みの軽減・除去には、と理解していただけることかと思います。

 さらに鍼灸施術が活かされるという部分はあらゆる症状や訴えに対応できることです。自律神経の調整ができます。まずは良質な睡眠が得られやすい。お腹の調子が悪い場合は、部長や監督に伝えますが病院に行くほどでもない場合はそのような症状にも対処できます。緊張がほぐれやすいという部分でも効果を発揮します。

 また、最近多いのは花粉症やアレルギー性鼻炎です。それぞれが選手は薬を持っていますので、それで対応しているようですが、症状がきつい場合や治まらない場合があります。そこは鍼灸施術が力を発揮するところです。

 あとは身体に触れながら、皮膚に触れながら、そして筋肉、筋膜に触れながら施術するわけですから、眠っている選手もいますが、いろんなことを話します。
 そんな場合は、前向きになれるように、緊張から少しでも解き放たれるような言葉がけを行います。

 そんな所も、スポーツトレーナーの大事なところであり、地味な醍醐味であり、コミュニケーション能力が必要なところでもあります。

 

 そんな活動を北信越地区大会、全国高校野球選手権大会、全国高校野球センバツ大会にトレーナー帯同させていただくと、反省点や改善点を選手たちから学びます。そして、選手も試合に集中しますが、トレーナーも選手が集中できるように集中しますので、基本、頭の中は野球関連、スポーツ障害や身体の動きに集中します。

 そこに、素晴らしい発想閃きを得ることもあります。

 トレーナーは常に縁の下の力持ちであり、影の存在(影の軍団)ですので、常に謙虚である必要があります。しかし、こと選手ケアやコンディショニングなどトレーナー分野のことは常に主役であるために、知識や技術の練磨が必要なのだといつも感じます。

 まだまだ発展途上ですが、選手が気持ちよく、悔いなくプレーできるように、さらにスポーツトレーナー道、鍼灸マッサージ道を精進していきます

 

 いつもお選手たちが世話になっています北陸交通さん

 

 2017 秋 北信越地区高校野球大会 ~星稜回顧録 試合編~
 お時間のある方は、こちらもどうぞご覧ください。  

 最後までお読みいただき、ありうがとうございます

 

   二葉鍼灸療院 田中良和

 

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2017 秋 北信越地区高校野球大会 ~星稜回顧録 試合編~

2018年07月12日 | 高校野球

星稜高校野球部の2017年 北信越地区高校野球大会の回顧録を書いておきたいと思います。

 まずは試合編、そして別でトレーナー帯同編も書きます。

 

 ここ最近の北信越地区の高校野球レベルは、比較方法はいろいろありますが全国に引けをとらないレベルになってきていると思います。他県の激戦区と比較すると厳しいものはありますが、少し前と比較すると確実に上がってきていると思います。

 そして、北信越地区大会では星稜、航空石川、金沢とここ数年をみても石川県勢の活躍には目を見張るものがあるのかなと感じています。

 

 第137回 北信越地区高校野球大会 

 開催日:平成29年10月14日・15日・21日・22日

        ※決勝戦は台風のため26日(水)に順延

  場 所:福井県営球場 ・ 福井フェニックススタジアム ・ 敦賀運動公園野球場

  出場校:【福井県】 金津(1位) 坂井(2位) 工大福井(3位) 北陸(4位)

       【富山県】 富山商(1位) 富山国際大付(2位) 高岡商(3位)

       【新潟県】 日本文理(1位) 中越(2位) 北越(3位)

       【長野県】 日本ウェルネス(1位) 佐久長聖(2位) 松商学園(3位)

       【石川県】 星稜(1位) 日本航空石川(2位) 金沢学院(3位)

 

 《1回戦》  星 稜  北 陸   福井県営球場  10月14日

 北 陸 0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   H 7  四 0  E 1

 星 稜 0 0 0 0 0 0 1 0 X  1   H 6  四 1  E 1

   投手;奥川君   二塁打;鯰田君

 

 《準々決勝》  星 稜  北 越   福井県営球場  10月15日

 星 稜 1 0 0 2 0 0 0 1 0 0 1 2  7   H 19  四 6  E 0        

 北 越 0 1 0 0 0 0 0 2 1 0 1 0  5   H 15  四 8  E 2

  (延長12回)

   投手;奥川君(4回)-河村君(7回)-山口君(3/2回)-佐藤君(3/1回)

   二塁打;福本君・河井君・岡田君

 

 《準決勝》  星 稜  富山国際大付属   福井県営球場  10月21日

 富 国 0 0 0 0 0 0 0   0   H 3  四 1  E 3

 星 稜 0 2 0 3 1 0 1x  7   H 12 四 4  E 2

  (7回コールド) 

   投手;奥川君(7三振)

 《決 勝》   星 稜  日本航空石川   福井県営球場  10月26日

 航 空 2 0 2 0 3 2 0 1 0  10   H 15  四 5  E 2

 星 稜 0 0 0 0 0 0 0 0 0   0   H 7   四 3  E 0

   投手;奥川君(5回)-河村君(3/1回)-佐藤君(3回3/2)

 ※日本航空石川は北信越地区高校野球大会 初優勝

 北信越地区高校野球大会まで選手は成長しました。また、チームの柱の竹谷君を欠いてよく頑張ってきたと思います。竹谷君は試合に出ていたといっても、まだ投球には違和感を感じるし、打撃も痛みや違和感が気になり全力でできない状況でした。
 そんな中、力を結集してよく本大会でも決勝戦まで勝ち進んできたと思います

 なかなか厳しい戦いが続きましたが、キラリ と選手たちの輝く部分もたくさん見えました。

 

 

 

 しかし、決勝戦では、その分を差し引いても航空石川とは力の差を感じました。そして、平成30年の夏を考えた場合は、さらにレベルアップしていかなければ石川県代表の座は掴めないと感じました。

 県大会、本大会を通じて、1年生ながら投手陣をひぱってきた奥川君も航空打線には二桁安打を放たれます。ここも克服していかなければいけない部分です。奥川君に限らず投手陣の充実が大事です。

 そのためにも肘や肩を傷めないように私もトレーナーとして選手をしっかりみていかなければいけません。

 決勝戦、大差で敗退しましたが、石川県大会で優勝していますので春のセンバツ高校野球大会はおそらく選出されるだろうと私は信じておりました。

 

 冬場のトレーニングでしっかりと身体や心をつくり、春のセンバツ高校野球大会を足がかりにチームに力をつけ、最終目的の夏の甲子園大会出場を目指したいところだと感じていました。選手も口々に春のセンバツ甲子園大会は通過点であると話しておりました。

 監督、コーチもここまで苦心してチームをつくりあげてきました。さらに難題があろうかと感じていましたが、選手たちの可能性というのは本当に底がしれないのだということを春のセンバツ高校野球で体験することになります。

 

 簡単ではありますが、2017 北信越地区高校野球大会 ~星稜回顧録 トレーナー帯同編~ も書かせていただきましたので、お時間のある方はお寄りください。

 最後までお読みいただき、ありがとうございます

 ※写真は適当に載せてありますのでご容赦ください。

 

   二葉鍼灸療院 田中良和

   

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2017 秋 北信越地区高校野球石川県大会 ~星稜回顧録~

2018年07月12日 | 高校野球

 今年も熱い熱い高校野球の季節がやってきました 夏の甲子園出場をかけて、高校生たちが熱いドラマを繰り広げる時期がやってきました。 今日が開会式です

 私がサポートしています星稜高校野球部は15日から登場します。

 その前に、ずっと星稜高校野球部に関してはブログを更新できていませんでしたので、ここまでどんなチームに成長したか、その回顧録を書かせていただきます。

 

 今年のチーム星稜のスタート、昨秋の県大会を振り返るわけですが、昨夏に惜敗した前チーム星稜は、個人個人の力があり、個性が光り、さらにチームとしても力があり、甲子園での活躍が期待されたチームでした。

 その後、結成された現チーム星稜は、昨夏からのメンバーも残っているものの個々の力も低下し、林監督体制になってからは実力的には下から数えた方が早い・・・そんなチーム状況でした。

 当時は、そこまで監督が話すほどのチーム状況だったということです。

 が、彼らはこの大会、北信越大会と今夏の大会に至るまで、怒涛の成長を遂げていきます。

 不思議な力を持ったチームなのです。

 第137回 北信越地区高校野球石川県大会 

  2回戦   星 稜  尾山台  ~石川県立野球場~  9月10日

 尾 山 0 0 0 0 0 0 0 1   1

 星 稜 0 2 1 0 0 0 0 5x  8  (8回コールド)

  投手;奥川君    三塁打;南保君2  二塁打;河合君・鯰田君

 

 3回戦   星 稜  野々市明倫  ~石川県立野球場~  9月18日

 星 稜 1 2 1 0 3 2 0  9

 明 倫 0 1 0 0 0 0 1  2  (7回コールド)

  投手;竹谷君-山口君-寺沢君-河村君   三塁打;鯰田君・平野君  二塁打;鯰田君

 

 準々決勝  星 稜    飯 田  ~石川県立野球場~  9月23日

 飯 田 0 0 0 0 0 0 0 1 0  1   

 星 稜 2 0 0 0 0 0 0 0 X  2

 投手;奥川君   二塁打;福本君2

 

      

 

 準決勝  星 稜   小 松  ~石川県立野球場~  9月29日

 小 松 0 0 0 0 0 0 0 0   0            H1

 星 稜 5 0 0 0 0 1 0 1x  7  (8回コールド) H9

  投手;奥川君(7回)-山口君(1回)   三塁打;福本君・南保君・奥川君 

 

 決 勝  星 稜  日本航空石川  ~石川県立野球場~  9月30日

 航 空 0 3 5 0 0 0 0 1 0  9   H14  四 7  E2

 星 稜 2 0 0 0 0 1 7 0 X  10  H14  四 6  E3

  投手;奥川君(2回3/2)-寺沢君(3/1)-河村君(3回)-山口君(1回)-奥川君(2回)

  二塁打;山瀬君2・福本君・鯰田君

 星稜高校 : 北信越石川県大会 3年ぶり36回目の優勝(秋は5年ぶり17回目の優勝)

 

 この大会、2回戦でエースで主将の竹谷君が手のケガのため手術をすることになり戦線を離脱します。しかし彼は腐らずにベンチで大きな声を出し主将の責務を果たしていました。

 この後に行われる北信越大会には完璧ではなかったですが試合には出場できるようになりますが、大きな柱を欠くなかよく頑張ったと思います。

 決勝戦は私は都合で帯同できませんでしたが、強打の航空石川打線に捕まり序盤で最大6点差をつけられながら、相手のミスも活かし終盤で逆転して優勝しました。
 確かに”逆転の星稜”の伝統は彼らにも受け継がれているようです。

 冒頭にもお話した「不思議な力」、私見ではありますが、このチームはどんなときも、素直で、元気で、明るく、集中力があるチームだと思います。個々の力や技術は強く秀でたものではありませんが、そんな資質をもった選手が多く存在するのが、今のチーム星稜だと思います。

 それが彼らの「不思議な力」の源のような気もします。

 よく頑張り優勝を勝ち取ったと思います

 しかし、北信越本大会では、すこし伸びた鼻をポキンと折られるような、実力の差をまざまざと見せつけられるわけです。それがまた彼らの肥しとなり花を咲かせるわけですが

 次は北信越地区大会本大会編を書きたいと思います。

 

 最後までお読みいただき、ありがとうございます

 

  二葉鍼灸療院 田中良和

 

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第90回記念選抜高校野球大会 星稜高校野球部トレーナー活動に伴う休診のお知らせ

2018年03月17日 | 高校野球

 さて、今回もまた久しぶりのブログ更新です。

 

 昨日3月16日に第90回記念選抜高校野球大会の組み合わせ抽選が行われました。

 星稜高校野球部は、3月29日(木) 大会第9日目 第1試合で九州地区代表の富岡高校(宮崎県)と初戦を対戦することが決まりました。

 

 星稜高校北信越地区準優勝校富岡高校九州地区準優勝校で、厳しい戦いになるかと思いますが、選手が全力でプレーできますように、私も尽力させていただきたくトレーナー活動をさせていただきます。

 

 そのため、休診や診療変更をさせていただきます。3月後半の診療予定を下記の通り確定いたしましたので、お知らせさせていただきます。

 いつも来院いただく患者さん、また、当院への来院を予定していた皆様にはたいへんご迷惑をおかけいたします。よろしくお願いいたします。

 

 臨時診療します : 3月21日(水祝 春分の日)

 通常、日曜・祝祭日は休診となりますが、翌週の連続休診の関係上、臨時で診療させていただきます。午前は9時~12時、午後は3時~7時30分と通常診療させていただきますので、ご都合のよろしい方は、どうぞご来院ください

 

 休診日 : 3月26日(月)~31日(土)

 甲子園大会が順調に進みますと上記の通りとなりますが、雨天等で順延した場合は、休診日も一日ずれ込む可能性もございます。また、29日の星稜高校の試合結果や、それ以降の勝ち上がり次第で診療日程も変わってくる可能性もございます。

 ご来院の際は、一度お電話いただいた方が確実かと思いますので、ご連絡よろしくお願いいたします。

 

 甲子園から帰ってきましたら、今まで以上に全力で 診療させていただきます。

 また、よろしければ星稜高校野球部の応援もよろしくお願いいたします

 

 最後までお読みいただき、ありがとうございました

 

   二葉鍼灸療院 田中良和

 

 

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