東洋医学研究所のコラムが更新されました
『知って防ごう動脈硬化~あなたは大丈夫?大動脈瘤~』
東洋医学研究所グループ 伸誠鍼灸院(みよし市) 院長 加納俊弘 先生
『知って防ごう動脈硬化~あなたは大丈夫?大動脈瘤~』 研究所コラムはこちらをクリック!
3月の研究所コラム担当は加納先生。
加納先生は循環器疾患を長年、勉強、研究されている先生です。生活習慣病を中心とした循環器疾患と鍼灸治療の関係を常に模索されています。
さて、今回の大動脈瘤とは、大動脈という場所にコブができ、最悪の場合は破裂するといもの。死につながる場合も多いです。
人間の血管を川で例えると主流と支流がありますね。その主流に当たるのが大動脈です。
今回のコラムでは、その大動脈瘤についての発生メカニズムなどが書かれています。また、この病気は血管の病変です。血管というと血圧…高血圧…とイメージする方が多いと思いますし、高血圧で薬を服用されている皆さまも多いのではないでしょうか。
この血管病変にはコレステロールが関わっています。コレステロールも体に必要なんですよ。細胞膜を作ったりね。主に悪玉コレステロールと言われるLDLは、体の各細胞から肝臓へ
「私の細胞でコレステロールが必要ですから、注文出しますんでヨロシク」
という発注に応じて、発送する、いわゆる運送屋さんなんです。
主に善玉コレステロールと言われるHDLは、体の各細胞の、
「コレステロールが少し余りました。ちょっと使ったけどリサイクルできる」
という要求に応じて、各細胞からkanzou工場へ余った分や使い古しのものを回収してくれるリサイクル業者なんです。
ということは、どちらも必要なのだということです。
体のどの部分でもそうなのですが、体の中にあるもので不要なもの、悪者なものはないのです。それは身体内外の環境によって、いわばヒトがつくった生活習慣などの原因によって悪者になったりヒーローになったりするのです。究極にはガン細胞もそうなのかもしれません。
コレステロール値が増加すると、どうしても悪玉が増加し、善玉が減る傾向にあるようです。そうなると、どんどんコレステロールが体の細胞に供給されるのですが、回収がそれに追いつかなくなります。
そうなると、体は、細胞は肝臓に返すべき余剰分を蓄積することになります。大血管でもね。余剰分は体にとっていいものとは言えないので、マクロファージという免疫細胞が食べて消化してしまいます。このマクちゃんが機能しているうちはいいんですが、どんどんコレステロールが増えてくると、マクちゃんも、
「いくらなんでも、もう食べれんわいね(金沢弁のマクロファージです)」
「太って動けんし~」
ということで、デブマクロファージとなり機能が低下し、体に害を及ぼすものを消化する免疫細胞が血管に沈着して、逆に体に害を及ぼす細胞になり動脈硬化の原因となります。
大動脈瘤は、その後の過程で起きます。詳しくはコラムでね
しか~し、高血圧にしても、高脂血症にしても、コレステロール値が高いにしても、
「だから薬を一生飲んでおけば大丈夫」
と思っていては、まったく何の解決にもなっていません。血圧が高いにしても、何らかの原因があって、血圧を高くして全身に血液を送ろうとしているのですね。それをただ血圧が高いからと血管の圧力を下げると、末端まで血液が循環すると思いますか
薬を否定しているわけではなく、ほとんどの病気は薬は一時的処置で十分だと感じます。中には常に薬の服用や投与が必要な場合がありますが、こと生活習慣病に関しては、あくまでも生活習慣の改善(食事、運動、睡眠、心の在り方)が最重要課題となるのです。
体の訴えを聴いて、自分の体を修復する力を取り戻すこと、正常な体に保つ力を取り戻すことが大切なんですね。
あらっ、また長くなってしまった
では是非、東洋医学研究所コラムをご覧くださいね。
二葉鍼灸療院 田中良和
『知って防ごう動脈硬化~あなたは大丈夫?大動脈瘤~』
東洋医学研究所グループ 伸誠鍼灸院(みよし市) 院長 加納俊弘 先生
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3月の研究所コラム担当は加納先生。
加納先生は循環器疾患を長年、勉強、研究されている先生です。生活習慣病を中心とした循環器疾患と鍼灸治療の関係を常に模索されています。
さて、今回の大動脈瘤とは、大動脈という場所にコブができ、最悪の場合は破裂するといもの。死につながる場合も多いです。
人間の血管を川で例えると主流と支流がありますね。その主流に当たるのが大動脈です。
今回のコラムでは、その大動脈瘤についての発生メカニズムなどが書かれています。また、この病気は血管の病変です。血管というと血圧…高血圧…とイメージする方が多いと思いますし、高血圧で薬を服用されている皆さまも多いのではないでしょうか。
この血管病変にはコレステロールが関わっています。コレステロールも体に必要なんですよ。細胞膜を作ったりね。主に悪玉コレステロールと言われるLDLは、体の各細胞から肝臓へ
「私の細胞でコレステロールが必要ですから、注文出しますんでヨロシク」
という発注に応じて、発送する、いわゆる運送屋さんなんです。
主に善玉コレステロールと言われるHDLは、体の各細胞の、
「コレステロールが少し余りました。ちょっと使ったけどリサイクルできる」
という要求に応じて、各細胞からkanzou工場へ余った分や使い古しのものを回収してくれるリサイクル業者なんです。
ということは、どちらも必要なのだということです。
体のどの部分でもそうなのですが、体の中にあるもので不要なもの、悪者なものはないのです。それは身体内外の環境によって、いわばヒトがつくった生活習慣などの原因によって悪者になったりヒーローになったりするのです。究極にはガン細胞もそうなのかもしれません。
コレステロール値が増加すると、どうしても悪玉が増加し、善玉が減る傾向にあるようです。そうなると、どんどんコレステロールが体の細胞に供給されるのですが、回収がそれに追いつかなくなります。
そうなると、体は、細胞は肝臓に返すべき余剰分を蓄積することになります。大血管でもね。余剰分は体にとっていいものとは言えないので、マクロファージという免疫細胞が食べて消化してしまいます。このマクちゃんが機能しているうちはいいんですが、どんどんコレステロールが増えてくると、マクちゃんも、
「いくらなんでも、もう食べれんわいね(金沢弁のマクロファージです)」
「太って動けんし~」
ということで、デブマクロファージとなり機能が低下し、体に害を及ぼすものを消化する免疫細胞が血管に沈着して、逆に体に害を及ぼす細胞になり動脈硬化の原因となります。
大動脈瘤は、その後の過程で起きます。詳しくはコラムでね
しか~し、高血圧にしても、高脂血症にしても、コレステロール値が高いにしても、
「だから薬を一生飲んでおけば大丈夫」
と思っていては、まったく何の解決にもなっていません。血圧が高いにしても、何らかの原因があって、血圧を高くして全身に血液を送ろうとしているのですね。それをただ血圧が高いからと血管の圧力を下げると、末端まで血液が循環すると思いますか
薬を否定しているわけではなく、ほとんどの病気は薬は一時的処置で十分だと感じます。中には常に薬の服用や投与が必要な場合がありますが、こと生活習慣病に関しては、あくまでも生活習慣の改善(食事、運動、睡眠、心の在り方)が最重要課題となるのです。
体の訴えを聴いて、自分の体を修復する力を取り戻すこと、正常な体に保つ力を取り戻すことが大切なんですね。
あらっ、また長くなってしまった
では是非、東洋医学研究所コラムをご覧くださいね。
二葉鍼灸療院 田中良和