新中野発 パソコン教室経営者の 『トマト通信』 ブログ版

「新中野パソコン教室」と先生の日常を公私混同でお届けします

パソコンの中に遺したものは・・・

2017-08-29 12:23:11 | パソコン豆知識
終活とか断捨離エンディングノートなんて言葉をしばしば耳にするようになりました。当教室の中心的な年齢層の生徒さんには関心のある分野かも知れません。先日、新宿の本屋さんを歩いていたら『50歳からはじめる人生整理術(終活のススメ)』『デジタル遺品』という2冊の本が気になり、購入しました。
生活の中でパソコンやスマートフォンなどの情報機器を利用する生活をある程度続けていると、どうしてもそれらの情報機器とネット(クラウド)上にデータが溜まっていきますね。パソコンやスマホを利用するためや様々なネットサービスを利用するためのID・パスワード(アカウント情報)を始め、撮り溜めた思い出の写真、送金や株取引のためにネット上に銀行・証券会社の口座をお持ちの方もいるでしょう。他人に言えない、あまり褒められた趣味ではない分野のデータや閲覧履歴だってあるかも知れません(それ、先生のことでしょって突っ込まないでくださいよ!)。
本人があの世へ旅立ったとき、故人の利用していた情報機器やネット上に残されたこれら『デジタル遺品』と呼ばれるものは、一体どうなってしまうのか? 紙で残していない場合には、パソコン内の住所録を開かない限りその人の交友関係がわからず、誰に葬式の知らせをすれば良いかわからない、なんてことも起こり得るでしょう。情報機器を起動して使える状態にするのだってパスワードが必要で、遺族はそれを知りません!
2年前に放送されたNHKの今はなき『クローズアップ現代』という番組のタイトルは『そのパソコン、遺して死ねますか?』でした。『デジタル遺品』に対して遺族はどう対応したら良いのか? いつかあの世へ逝く本人にはどのような準備ができるのか? 『デジル遺品』という言葉が心に残った方は、自分の死後、遺族に、そして本人は死んでいますが本人の名誉という意味では本人にも、どのような問題が起こり得るのかという問題意識だけは持っておいた方が良さそうです。