里山に広がる竹林の一角に、この季節ならすぐそれと判る白い花を見付けました。
キンポウゲ科の蔓性多年草で和名はセンニンソウといいます。
”仙人”と呼ばれる由来は不明ですが、一般的には結実した痩果に宿存する羽毛状になった花柱を
仙人の白髭に見立てたもののようです。
ところで、この花と直接の拘わりはありませんが、この仙人ってどんな人なんでしょうか?
これは中国の道教で、深山幽谷の仙郷に住み、修行によって仙術を会得し、不老不死を
得た人のことだそうで、霞を食らって生きられるという特技を持つという何ともエコな超人?
道釈画で描かれた老子の姿が、この仙人として後世に伝えられたため、仙人=白髭のイメージが
定着してしまったようですが、そもそも不老不死などと言いながら白い髭を蓄えた老人の姿を
仙人と呼ぶのは論理的矛盾ではないでしょうか。
まあ、何れにしても伝説ですから、こんな突っ込みは全く無用ですが・・・
センニンソウ <キンポウゲ科 センニンソウ属> 蔓性多年草 有毒