先日、近畿地方にも梅雨明け宣言が出ました。
今年は本格的な雨も見ないまま 、梅雨の季節は終わってしまったような気がします。
替わってやってきた猛暑の日々、熱帯夜には少しうんざりです。
こんな時、ふと想い出すのが、高校時代の漢文で習ったこんな漢詩・・・
南宋の詩人、楊萬里の「夏夜追涼」です。
夜熱依然午熱同(夜熱依然として午熱に同じ)
開門小立月明中(門を開け月明に小立す)
竹深樹密蟲鳴処(竹深く樹密にして蟲鳴く処)
時有微涼不是風(時に微涼あるも風ならず)
暑くて寝ることもできない夜、今ならエアコンのスイッチをОNするところですが
この時代の人は屋外に出て、蟲の鳴く声に耳を傾けることで涼を感じていたようです。
さて、今日の画像は木津川河川敷に生い茂る葉の下で、早くも咲き始めた
秋の七草のひとつ、可愛いクズの花です。
猛烈な暑さの中でも、自然は確実に秋に向かっているようですね。
クズ <マメ科 クズ属> 蔓性多年草