植物の名前に「たぬき」や「きつね」の名を冠したものが色々ありますが、我が国では
これらの動物は古くから人里に住んでいて、里人に親しまれてきたようです。
そのことは狸や狐に関する民話が各地に伝わることでも伺い知ることができます。
この民話に登場する狸と狐のイメージには面白い共通点があって、昔の人は共に人を化かす
動物と信じていたようすが、狸は「ぶんぶく茶釜」に見られるように、どこか間が抜けて
いると言うか、愛すべき幼稚さを兼ね備えた雄であること、
これとは対照的に利口で抜け目のないのが女狐ということになっているようです。
はたして植物の命名にもそんな基準があるのでしょうか?
今日の画像はタヌキマメです。 図鑑の説明によると花の形が狸に似ているそうですが、
名前を聞いてナルホド!と思わせるのは、その下にある毛深い苞に覆われている
蕾の部分です。やはりここで言うところの「狸」もどうやら雄のようですね。
このタヌキマメ、元々は園芸植物として栽培されていたらしく、生えているのも人里に近い
畑地や草地に限られているので、真の意味での自生種ではないかも知れません。
タヌキマメ <マメ科 タヌキマメ属>
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