草地や林縁に生える蔓性の多年草です。
双子葉離弁花類としてはかなりユニークな花ですが、この花を見ると
ウマノスズグサという変わった名前も少しは納得できそうです。
しかし、和名はこの花の形ではなく、糸状に裂けた柄で吊り下がった球形の蒴果に
由来しているようです。
花は基部が球形に膨らみ、先端に向けてラッパ状に広がる形で、花弁はなく萼が合体
して変化したものだそうで、1個の雌蕊と6個の雄蕊が球形の中にあります。
この植物自体はさほど珍しいものではなく、河川堤防の土手などにもよく生えますが
蔓が一定の長さ以上に伸びたものでないと花を付けないようです。
定期的に草刈りが行われている所では殆ど花を見ることは出来ません。
この植物はジャコウアゲハの幼虫の食草として知られていますが、幼虫はこの植物に
含まれる毒(アリストロキア酸)を摂取することにより、天敵から身を守っています。
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