山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

ノアズキ(野小豆)

2010-09-05 18:36:47 | 双子葉離弁花

日当たりのよい山の麓に生えるマメ科の多年草です。

和名は花が小豆に似ていることから、野原の小豆という意味でノアズキと呼ばれています。

しかしこの植物自体は農作物のアズキ(小豆)とは全くの別属で、アズキの原種はこのノアズキと

花の形がよく似たヤブツルアズキだそうです。

ノアズキとヤブツルアズキは、花の形だけではほとんど見分けが付きませんが、葉が1~3センチ位で

菱形をしていればノアズキ、3~10㎝で長卵形ならヤブツルアズキというのが見分ける上での

重用なポイントです。

別名のヒメクズは、葉がクズ(葛)に似て小さいことに由来します。


ノアズキ <マメ科 ノアズキ属>    別名 ヒメクズ


今日のような日差しの強い日には、葉を立てることで対応します。


花弁の構成は、旗弁と翼弁が左右に1枚づつ、雄蕊や雌蕊を包む竜骨弁が1枚で

他のマメ科植物と大きな違いはありませんが、竜骨弁を中心に全体を右に捻じったような

非対称の面白い形をしています。

左の翼弁は竜骨弁に覆い被さり、右の翼弁は前方へ付き出します。

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2 コメント

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Unknown (指月山)
2010-09-06 12:07:40
やまぼうしさん、こんにちは
偶然ですかね、私も9月初めに、タヌキマメ、ツルマメ、ノアズキを見ました
こちらでは湿地付近の同じ環境に咲いていました。さらにミズトンボ、ハッチョウトンボもね
ナンバンハコベは見たことがありませんが
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マメ科 (やまぼうし)
2010-09-06 19:50:24
指月山さん 今晩は
連日猛暑が続く中でマメ科の植物は高温環境に強いっすね~
タヌキマメ、ツルマメ、ノアズキ何れも他の草の葉が暑さで萎えている中で
こういうマメ科植物は涼しい顔をして咲いている気がします。
マメ科と言えば、クズが花のいい時期を迎えていますね。
綺麗な花なんですけど、どんな構図で撮るか毎年悩んでしまいます。
ハッチョウトンボは昔、京都北山の廃村八丁という所で見たことがありますが
それ以後はお目にかかっていません。
かなり希少なトンボのようですね。
ナンバンハコベは2年ぶり、しかしチト遅かったようです。
しかし花後の姿が見られたのは成果です。
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