山林内の人に踏まれない道端でよく目にするキク科の多年草で、上部の葉の基部から出た
短い花柄の先に舌状花のない筒状花だけの花を下向きに付けます。
和名は「雁首草」で、その姿がちょうど煙管の雁首に似ているところからのようです。
しかしこの花の形や咲き方を見ていると生殖に必要な花粉を媒介してくれる昆虫を
誘引する上で有利だとはとても思えません。言わば看板のないお店のようなもの?
ボロギクなどに見られるセセリチョウなどの来訪もないようですし、何か他に花粉の媒介者が
いるのでしょうか?
美しい花とは言えませんが、この花の謎に満ちた咲き方には興味深いものがあります。
ガンクビソウ <キク科 ガンクビソウ属>
こちらは近似種のサジガンクビソウ。撮影のため花を指で起こしていますが、実際はこちらの花は
極端に下を向いていて、目線からは花の姿は全く見えません。花は一回り大きく扁平で、
煙管というよりパイプの雰囲気、花柄は長く10~15㎝で2~3枚ほど葉が付いています。
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