四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

「半夏生」の群生

2012年06月30日 20時48分43秒 | ボランティア
横須賀市にYRP野比という京急の駅があります。そこから車で5、6分のところに
横須賀リサーチパークがあり、それに隣接し「光の丘水辺公園」という自然公園があります。

その一角の「聖なる池」の畔に「半夏生」の群生があり、ちょうど開花時期を迎えているとの
情報があり、さっそくデジイチ持参で行って参りました。

ご存じの方が多いと思いますが「半夏生」の名前の由来には次の二通りあると言われています。

(1)暦の上で夏至から11日目を半夏生といい、この半夏生のころに花を開き葉が白くなることから「半夏生」。
(2)葉の一部だけ白くなるので、化粧でおしろいを半分しか塗りかけていない状態をみて「半化粧」。

また、別名に「片白草」がありますが、茎の先端の数枚が、それも表側だけ白く変わるので
そのように呼ばれているとのことです。

池のほとりの「半夏生」の群生は、折から梅雨の中休みの木漏れ日をうけ緑と白のコントラストも
鮮やかに、不可思議ながら素敵な空間を作っていました。

また、「水辺友の会」の会員の方が「半夏生」の名前の由来や、水辺に棲む昆虫たちの生態を
楽しげに説明してくれ、学びとともに有意義なひと時を過ごすことが出来ました。
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紫陽花

2012年06月16日 22時39分21秒 | ボランティア
 鬱々とした梅雨の季節。その中で本日16日大飯原原発の再稼働が地元福井県の同意のもとに
決定されました。
政府事故調査委員会の検証も道半ばの中で暫定基準による「政治判断」で
安全宣言し再稼働に突き進んだ今回のやり方には、私達一庶民の視点からも大いに
疑問符が付きます。

 残された48基の原発が今回の例にならい、なし崩し的に再稼働されることの
ないよう厳しく監視していくことの必要性を感じます。

 時を同じくし、私たちの地域にある公立中学校で「教育力推進協議会」が開催されました。
地域の教育力の低下が問題視される中で、12年ほど前に当時の校長先生と地域の有志により
発足したこの会も、教師の皆さんはもとより町内会長、保護司、児童民生委員、青少年育成委員、
体育指導委員等々を構成員に加え中学校区における問題解決集団としての機能と力をつけてきました。

 年3回にわたる会も出席者は回を追うごとに増え、二教室分に相当する図書室が満杯になる程の会が
このところ続いています。今回は私も司会進行の役割を担当の先生と共に担わせて頂きました。

 今回の討論のテーマは「思春期の子供を育てる~地域で出来ること」でしたが、それぞれの立場から
テーマに沿った意見交換と、日ごろ地域における活動を生徒たちを中心に据えて報告して頂きました。

 地域における問題点の掘り下げと、解決に向けた指針の練り合わせ、さらに情報の共有等々と
参加者の皆さんは、日ごろの地道で着実な活動を彷彿させる、地に足をつけた骨太の意見と
提案が活発に出され、許容された討論時間もあっという間に終わったとの印象を持ちました。

 鬱々とした梅雨空のもと、紫陽花が冴え冴えとした輝きを放っています。
梅雨を浴びながら柔らかな薄みどりから藍色に変化する紫陽花。雨に叩かれひしがれる多くの
花の中で敢然と咲き誇る大輪の花。そんな紫陽花の花をデジイチでスケッチしてみました。

 ☆群青の海の青さと競うがに
        岬をうめる紫陽花の群れ
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出発の日

2012年03月11日 22時38分55秒 | ボランティア
東日本大震災は今日11日で発生から一年となりました。

死者12,584人、行方不明者3,155人、未だ仮設住宅をはじめ故郷から離れて避難を
余儀なくされている方343,935人(2012年3月10日現在)となっています。
原発事故により福島から県外に避難をされている方は63,000人を越えていると言われています。

改めて心からの哀悼の意を表しますとともに、お見舞いを申し上げたいと思います。

大震災発生から今日まで、被災者と共にあることを密かに心に刻みながら自らにできる支援活動をと、
ささやかな歩みを重ねてきましたが、自己満足の範囲から出ず、どの程度役立ったのかは心もとない限りです。

被災地の現実を見る限り復興も未だ緒に就いたとも言い難い現状にあり、これからも息の長い支援の
続行が必要と感じています。
また、支援もそれぞれの持ち場で被災者に心を寄せながら、可能なことを一つ一つやりきって
いきたいと思っています。

風評被害にめげずに頑張っている福島をはじめ東北三県に観光に行くことも、農産物を買うことも、
具体的な支援になることを現地の方々に伺ってきました。
このようなことも含めて、明るく前向きに共に歩いていく出発点として節目の今日を位置づけたいと
思っています。

寒い冬に耐えいち早くに咲く河津桜を「出発の花」として載せたいと思います。
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復興の象徴

2012年03月06日 20時44分47秒 | ボランティア
先週末、復興支援と観光を兼ねて福島の地を訪れてきました。
当初予定していた小名浜港は復旧もほぼ完了し平常な業務も再開されて
いるとのことで塩屋崎に廻ろうとしましたが、時間の関係で
あきらめざるをえませんでした。

その後、全国キャラバンの報道で感動したタヒチアンダンスの見学を
兼ねて福島スパリゾートハワイアンズへ向かいました。

今年の2月8日復興しオープンした、パノラマ「ビーチシアター」で
行われたグランドポリネシアンショーを20:30~と、翌日13:30からの
二度にわたって見学しました。

テレビではショーの一部分のみが報道されていましたが、一時間余にわたった
ショーは物語性に富みフラダンス、タヒチアンダンスの完成度の高さに圧倒された
思いでした。
また、踊り手の一人一人がショーマンとしての思いのたけを表現し、その熱気が
観客をも巻き込み華やかで、感動的なショーでした。
「踊り手の放つオーラ」と一言で表現するには、あまりに深い想いと真剣さに
溢れているショーとも感じました。

震災後、「全国きずなキャラバン」を展開する中で鍛えられた技と思い故とも
感じましたが、それ以上に常磐炭田閉山から今日まで継承された
「復興の前線」を担った方々のDNAの存在を垣間見た思いです。

また、会場でお会いした素敵な老夫婦が語った「ここに足を運んで頂けるだけでも
私達は嬉しいです。ここは私たちの復興の象徴でもありますので…」との言葉は
深く感じるものがありました。

会場で即興で詠んだ短歌ですが、稚拙さを省みず載せさせて頂きます。

☆訪いて くれるが支援と福島のおみなの言葉温く聞きいる
☆復興の前線に立つフラガール 秘むる想いは舞に溢るる
☆不死鳥の思い秘むるやフラガール 復興担う前線に舞う
☆こんなにも深き思いが籠るごとタヒチアンダンス静寂も秘め
☆しなやかに指先揺らすフラガール 招きよせるや希望の二字も
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地域の教育力

2012年02月23日 22時44分03秒 | ボランティア
公立高校の入試も終わった先週末、私の住む町の公立中学校で
「教育力推進協議会」が開催されました。
この会は、中学校区の町内会長、保護司、児童民生委員、青少年指導委員、
体育指導員、さらに中学校の先生方、小学校校長先生等々が参加して開かれ
ています。

この会はかつて、地域の教育力の低下が叫ばれる中で、その時代の校長先生と
地域の有志が中心になって立ち上げ、その後十年以上にわたり続いている
「地域の教育力向上」をメインテーマとした会でもあります。
この会の推進役の地域幹事の一人として、私も発足以来かかわって参りました。

生徒たちの挨拶のあり方、学校周辺の清掃の在り方等身近な話題からはじまり、
ボランティアや地域行事への中学生の参加、さらには総合学習の際の地域と
学校の取り組み、そして、地域の次代の担い手としての中学生の育成、
地域文化の継承等々と、討論の時間も足りないほどの活発な議論が毎回展開されて
きています。

この会の司会進行を担当の先生と共に担うことがあり、今回も担わせて頂きました。
参加者は日ごろ地域にあって文字通り体を張って、災害支援をはじめとした
ボランティアの第一線で活動されている方たちですので、発言内容も地に足がつき、
常に中学生に対する温かな、かつ厳しい視点も含めて建設的で実現可能解を提案する
真摯さに溢れていて毎回学ぶことの多い、充実した会となつています。

また、この中学校は、各学年とも8クラスを超す、市内でもマンモス校の一つで
ありますが陸上部、水泳部、テニス部等が全国大会に進む実力を備え、さらに
スポーツ部門ばかりでなく、吹奏楽部、合唱部門等でも目覚ましい活躍が示すように
学業と部活を一体となって前向きに取り組む生徒たちが溢れる素敵な学校でもあります。

私たちのささやかな取り組みが、中学生を巡る地域の教育力向上にどれだけ役に
立っているかははなはだ心もとない限りです。しかし、地域の在り方の鏡でもある
小、中学校が、現在生徒たちにとっても魅力ある学びの場になっていることを
地域の一員として率直に喜びたいと思います。
また、これからも学校、地域が情報共有をしつつ、相互に学び合い、支援しあって
いけたらと思った次第です。


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作品展

2012年02月06日 23時37分00秒 | ボランティア
先週末、私の住む団地で「作品展」が開催され、絵画、
パッチワーク、書、アンチークドール、織物、写真等々
80点ほどが展示されていました。

日ごろ団地のコミュニティールームを中心に活動されている方々を
中心とした、作品発表会の場の一つでもありますが、
団地の管理組合の理事選挙も同時に行われ、投票率アップ
の集客策の一つでもありました。

私も主催者の呼びかけもあり、写真の部に参加しましたが
出展すべく、この一年間で撮ってきた写真の棚卸をしました。
いずれも「帯に短し・・・」の感のものばかりで
「出展」するにはためらいのあるものばかりでした。

それでも、勇気を振り絞り自分の好きなもの三点ほど出展しました。
写真の題は「春の讃歌」「春へのいざない」「秋のささやき」と
しました。ここでは一点のみしか載せられませんので「春の讃歌」を
掲載したいと思います。

皆様の感想等伺えれば嬉しいです。
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誕生月

2012年01月29日 19時13分54秒 | ボランティア
諸々の負の思いを乗り越えるべく新たな決意と共に迎えた龍年2012年も早、睦月が
過ぎ去ろうとしています。

この睦月は私の誕生月でもありますが、過日細君が近くのレストランで誕生祝いの会を
催してくれました。ケーキセット付のステーキというささやかな祝いのイベントでしたが
暖かなポロセータのプレゼントもあり、細君の温かな心遣いとともに幸せな思いに
浸ったひと時でした。

誕生日を改めて祝う思いはお互いに薄れつつありますが、この世に生を受けた
諸々の出発の日でもありますので、これからも大切にしたいと思っています。

また、当日は寒さを吹き飛ばそうと横須賀天然温泉「遊楽の里」へ行ってきました。
落日間際の海原を眺めながら入る露天風呂は格別なものがあり、至福のひと時を
味わってきました。

 落日の刹那に染まる海原に
       冬の漁火淡く揺れいる
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「ふれあい教室」

2011年11月23日 20時11分26秒 | ボランティア
私が住む地域のある公立中学校では、総合学習の一環として、地域におられる有識者を講師として
「技能体験」講座のカリキュラムが組まれ、二時間の講座が三週間にわたって行われています。

今年は、本日23日にこれらと並行して「ふれあい教室」と銘打って、これらの講座とともに
「蕎麦打ち教室」「能楽」「社交ダンス」「ホームページつくり」等19教室が行われました。

私にも、昨年に引き続き、この教室の一つ「コンピュータ入門―ホームページつくり」の
講師要請があり、ボランティアとして引き受け、本日行って参りました。

今年は、小学生のメンバーも参加するとの事前連絡を受けていましたが参加人員28名の
内6名が小学生という現実は開催する直前まで解りませんでした。
事前に用意したパワーポイントの教材は中学生を前提に作成しましたので小学生には
若干きついかなと思いましたが、説明は丁寧・優しくを心がけながら、あえて当初のものを
使ってプレゼンテーションを行いました。

コンピュータの基礎から始まり、インターネットの概要、HTMLというホームページ作成言語の
説明・演習、さらに簡単なホームページの作成例をもとに、各メンバーの感性でそれぞれ
世界に一つのホームページの作成まで行いました。

今回の教室では、中学生はもとより小学生もかなりの理解度を示し、自ら両手でキーボード
入力を行うとともに、画像の取り込み背景の表現、素敵な文言による自分のホームページの
アピール等々、私が期待した以上の出来栄えを示し、その成果物と理解度の速さには
感動すら感じました。

当然、この教室を選択してきているのですから、ある程度の基礎知識と、興味はあるとの
認識でおりましたが若年層へのコンピュータリテラシーの徹底度合いの進展には目を見張る
想いでした。

この講座を通してコンピュータのもつ優れた機能、可能性についての希望とともに、
その果たすマイナスの部分へ、さらに想定外のトラブルの存在にも想像力を働かせて
ほしいこと、そして柔らかな感性を磨くことの大切さ等も、昨年に続き地域の先輩の
「思い」として若干語らせて頂きました。
この教室のささやかな試みが、コミュニケーションの輪を広げ深まっていくことの
一助になればという思いもあります。

大震災と原発事故から8ヶ月余を過ぎましたが、それぞれの地域での役割をきっちりと
果たしながら、「ともにあること」の思いを胸に刻みながら、支援の輪を縮めることなく
歩んでいけたらと改めて思っています。

晩秋の厳しい気象に向かう折、お互いに健康には留意して参りましょう。
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