四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

踊らぬ分別

2020年12月06日 12時22分03秒 | 日々の歩み
師走も早や6日となり、今年も残すところ25日となりました。文字通り、プリンセス号の
コロナ感染に始まり、コロナ対応一色に塗りつぶされた一年となりそうです。
さて、菅義偉首相は臨時国会が事実上閉会した4日、記者会見に臨みましたが、国内での会見は、
首相に就任した9月16日以来でした。

新型コロナウイルス感染拡大を受け、首相は主に短時間の「ぶら下がり取材」で対策徹底を
呼び掛けてきており、国民に自らの言葉で説明することには消極的であったと
言わざるを得ません。新たな事実が明確になった「さくら」関連も含めて、
首相の説明責任を問う声は政府の内外からも上がっています。

重要政策の変更に際し、国民に説明を尽くそうとしない姿勢には、身内からも疑問の声が
出始めているようです。政府関係者は「会見でなければ国民にメッセージは伝わらない。
専門家にいつまでも説明責任を押し付けることはできない」と漏らしているとのこと。
今後も首相が国民への説明に後ろ向きな姿勢を示し続ければ、批判の声は一段と強まることは
避けられないと考えます。

師走の声と共に細君と私の兄弟から、さらに子供たちからリンゴ、ミカン、冬白桃等々が
次々と届き、果物に目のない私には、思いがけない果物三昧の嬉しい日々となっています。
それぞれがコロナ禍のもと、経済的にも精神的にも、厳しい生活が余儀なくされている中で、
贈り物等にはお互いに無理しないでねと確認してきました。





しかし、中々会えないこともあり、思いを果物に託したとの言葉を、素直に嬉しく
受け止めることにしました。特にこの時期の白桃は岡山県赤磐市特産の貴重な「冬美白」とのこと。
瑞々しさと共に、夏の桃にない深い味わいと共に、もったいなさも感じました。
なお細君は、愛宕柿という渋柿を購入し「干柿」作りに挑戦し、現在ベランダは干柿に
占領されています。





また、勤務、生活物資の買い物以外は細君ともども、温水プールでのスイミングと、散歩、
ジョギング等で気分転換と、運動不足を補っています。小池都知事からは「五つの小」が
提案されていましたが、私達庶民は経験則としてすでに心掛けていることでもあります。
散歩で行く遊歩道の脇はすでに末枯れた秋草が目立ちますが、皇帝ダリアや山茶花、
イエローキャンパスという名のコスモス、ピラカンサなど、初冬の花が楚々と咲いております。

このような日々の徒然に詠んだ短歌を掲載したいと思います。
 ☆爽やかにイエローキャンパス匂い立つ 内なる揺らぎ止まざるものの
 ☆森をぬけ なぜに急ぐや秋の風 紅葉はいまだ静寂の中
 ☆秋時雨 花野を覆い過ぎゆけば 甦るがの秋草あまた
 ☆青サギの飛び立つ沼に映りたる もみじ葉崩れふたたび燃ゆる
 ☆柿落ち葉焚いて焼き芋作りたる 里を想えり都の杜に

 ☆秋の蝶一つの花にこだわりて花野の真中 動こうとせず
 ☆コロナ禍に伏せたる友に送りたし帰り花咲く野の写メールを
 ☆コスモスをなびかせぬける秋風もコロナ禍避けて海に向かいし
 ☆夕映えを吸うがに朱きもみじ葉よ 散るを拒みて岬に立てる
 ☆賜りし柿にリンゴにミカンをも 深まる秋に絆思えり

 ☆身の丈は分からぬもののゴーツーに 踊らぬ分別少し持ちたる
 ☆人の苦をわがこととして悶えたる 石牟礼道子今ぞ立ちたる
 ☆石牟礼の描きし世界 「のさり」もて コロナ禍のなか分断越える
 ☆道長も欠ける事なき満月に 成らざる歴史 学ばざる人
 ☆少しづつ浸食されし日々なるか自由、権利も コロナ禍のなか
 ☆退けし賢者の苦言 その果てか 愚者の甘言 暴走の府は
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