9月28日 ロイターの報道によりますと、 ウクライナ東・南部4州で親ロシア派勢力が
強行したロシアへの編入を問う「住民投票」について、 各地域の親ロ派組織は圧倒的
多数が編入に賛成したとの集計結果を発表しました。
これを受け、プーチン大統領は、昨日、30日に当初の「解放」「独立」と言った建て前を
捨て去り、一方的にロシアへの各地域編入を宣言しました。
一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は28日、英国やカナダ、ドイツ、トルコなど
各国首脳と、個別で電話会談を行い、ロシア編入に反対するよう強く求めました。
ドイツのショルツ首相はゼレンスキー氏に「ドイツは決して住民投票の結果を認めない」
と伝え、 米国は「違法かつ不当な併合の試みを決して認めない」との姿勢を示し、
対ロ追加制裁に乗り出す方針も表明し、さらに、欧州連合(EU)も追加の制裁案を
発表しました。
ロシア軍による侵略から既に7か月が過ぎ、攻撃が依然として激しさを増す中、
ウクライナ東部からも数千もの人々が脱出しようとしています。 国連によると、
同国ではすでに1,000万人以上の人々が、 ロシアの侵略のために自宅を離れることを
余儀なくされているとのことです。 近隣諸国へ避難した420万人のほか、戦乱の続く
ウクライナ国内で、 650万人の人々が避難生活を余儀なくされていると言われています。
さらに、ロシアは一方的に4州を編入したとはいえ、これらの州の全土を支配できて
いるわけでなく、当面は、この4州内の完全制圧を目的に据え侵略を進めると
みられています。
これらの状況下、祖国を守るため、ウクライナの地に残りロシアの攻撃に、傷つき
ながらも敢然と立ち向かい闘う、兵士と少なからぬウクライナの人々が存在します。
これら強いられた闘いと、生活の中で、苦悩に呻く、その声すら上げる暇も無い日々。
憤怒や嘆きに満ちる絶望の中から、一縷の希望を求める如く生まれる人々の叫び、
そして戦場に響く歌声。 そこには悲愴感や哀感を越えた、むしろ深い祈りが満ちて
います。あたかもコスモスを揺らす風の音のように。
遊歩道のそこかしこで風に吹かれたコスモスの群れが、波立つように揺れています。
その波間に楚々と咲く薄紅のコスモスの花。
それは理不尽なロシアの侵略によってもたらされた戦に否応なく巻き込まれ、
烈しい戦乱の波間に揉まれながらも懸命に生き、闘っているウクライナの民。
その祈るように求めた希望のともし火にも似て、微かではあるがしっかりとした
輝きを放っています。
また、風に揺れ儚げで、頼りなく見えるコスモスは、大地にしっかりと根を張り
幾多の台風にもめげずに、敢然と頭をあげ再び開花する花でもあります。そんな
コスモスに寄せて即興で短歌を詠んでみました。
☆コスモスの群れ咲く丘に響きいる子らの歓声ウクライナへも
☆コスモスもカオスを呼ぶやウクライナ 編入拒む民らの矜持
了
強行したロシアへの編入を問う「住民投票」について、 各地域の親ロ派組織は圧倒的
多数が編入に賛成したとの集計結果を発表しました。
これを受け、プーチン大統領は、昨日、30日に当初の「解放」「独立」と言った建て前を
捨て去り、一方的にロシアへの各地域編入を宣言しました。
一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は28日、英国やカナダ、ドイツ、トルコなど
各国首脳と、個別で電話会談を行い、ロシア編入に反対するよう強く求めました。
ドイツのショルツ首相はゼレンスキー氏に「ドイツは決して住民投票の結果を認めない」
と伝え、 米国は「違法かつ不当な併合の試みを決して認めない」との姿勢を示し、
対ロ追加制裁に乗り出す方針も表明し、さらに、欧州連合(EU)も追加の制裁案を
発表しました。
ロシア軍による侵略から既に7か月が過ぎ、攻撃が依然として激しさを増す中、
ウクライナ東部からも数千もの人々が脱出しようとしています。 国連によると、
同国ではすでに1,000万人以上の人々が、 ロシアの侵略のために自宅を離れることを
余儀なくされているとのことです。 近隣諸国へ避難した420万人のほか、戦乱の続く
ウクライナ国内で、 650万人の人々が避難生活を余儀なくされていると言われています。
さらに、ロシアは一方的に4州を編入したとはいえ、これらの州の全土を支配できて
いるわけでなく、当面は、この4州内の完全制圧を目的に据え侵略を進めると
みられています。
これらの状況下、祖国を守るため、ウクライナの地に残りロシアの攻撃に、傷つき
ながらも敢然と立ち向かい闘う、兵士と少なからぬウクライナの人々が存在します。
これら強いられた闘いと、生活の中で、苦悩に呻く、その声すら上げる暇も無い日々。
憤怒や嘆きに満ちる絶望の中から、一縷の希望を求める如く生まれる人々の叫び、
そして戦場に響く歌声。 そこには悲愴感や哀感を越えた、むしろ深い祈りが満ちて
います。あたかもコスモスを揺らす風の音のように。
遊歩道のそこかしこで風に吹かれたコスモスの群れが、波立つように揺れています。
その波間に楚々と咲く薄紅のコスモスの花。
それは理不尽なロシアの侵略によってもたらされた戦に否応なく巻き込まれ、
烈しい戦乱の波間に揉まれながらも懸命に生き、闘っているウクライナの民。
その祈るように求めた希望のともし火にも似て、微かではあるがしっかりとした
輝きを放っています。
また、風に揺れ儚げで、頼りなく見えるコスモスは、大地にしっかりと根を張り
幾多の台風にもめげずに、敢然と頭をあげ再び開花する花でもあります。そんな
コスモスに寄せて即興で短歌を詠んでみました。
☆コスモスの群れ咲く丘に響きいる子らの歓声ウクライナへも
☆コスモスもカオスを呼ぶやウクライナ 編入拒む民らの矜持
了