「口語短歌・水曜サロンの会」(その57) 短歌の投稿を歓迎します!!
☆☆☆ 明るく、楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。 ☆☆☆
☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。☆☆☆
「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の詠まれた
短歌を掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に短歌を
投稿し、鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見等をお寄せ頂ければ幸いです。
【サロンの運営について】
運営等につきましては、末尾に記させて頂きますので宜しくお願い致します。
「薔薇 プリンセス・アイコ」
「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」
【詞書】毎週月曜日BSNHKで俳優・火野正平さんが、
「あなたのこころにある忘れられない風景」と題して、
投稿者の故郷を自転車で訪ねます。毎週嫁さんは必ず見ています。
そこで詠んで見ました。
☆こころ旅 皆の郷土愛 携えて 忘れられない 風景しのぶ
☆正平が あなたのこころ 代弁し 颯爽と走る 故郷の今
☆自転車で 坂を上るも 吐く息は 本気で迫る 愛される姿
浅間山明鏡止水 (knsw0805)さん
【解説】
俳優・火野正平さんが自転車で、投稿者の故郷を訪ねる「心たび」は私も、細君も
時々視聴しています。
火野正平さんの自然体で飾らない姿勢と、投稿者のふる里や、心に残る景色と、
それにまつわる物語。そこに、人の心の温かさや優しさを滲ませ、なんとも言えない
ほっこりとした気分に、させてくれる良い番組と思っています。
二首目の「あなたのこころ代弁し」、三首目の「本気で迫る」の表現がいいですね。
一首目を少し添削してみましたが、いかがでしょうか。
【ご参考】
★ふる里を偲ぶ想いを たずさえて 「こころの旅」を めぐる正平
【詞書】今週の秋3首です。
☆新米の炊き立てご飯を仏壇に秋一番のごちそうを盛る
☆新涼の朝のひかりは爽やかに天にさらさら砂の雲あり
☆世の中の喧騒を問わず寡黙にてしのびの秋は足裏(あうら)よりくる
紬さん
【解説】
いずれも秋の訪れを象徴する「新米の」「砂の雲」「しのびの秋」を詠み込み、
すっきりと仕上げた手並みは流石と思います。
特に三首目の上の句の「寡黙にて」の展開と、結句の「足裏(あうら)よりくる」の
肌感覚のコラボは秀逸と考えます。
これら三首に見られるように、鋭い感性をオブラートに包み慎ましく表現する術には、
学んで参りたいと思います。なお、「ネット歌会」の展開を楽しみにしています。
【詞書】先週に引き続き「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
観音菩薩が降臨する霊場、補陀落(ふだらく)への渡海に救いを求めた僧たち。
熊野灘の彼方に希望の光を求め、生きて再び帰ることのない苦難の旅に出た
人々の信仰とその物語を偲び詠ってみました。 ポエット・M
浄土を目指す祈りの航海。舳先には「南無妙法蓮華経」と黒々と書かれた白い旗が
翻っています。そのレプリカが補陀落寺に展示されていました。よくぞこんな船で
と信仰心の篤さに胸が傷んだものです。 夕庵さん
☆ファインダー覗くも果ては納まらず 相模の海の夕焼けのさき
ポエット・M
☆夕焼けるさねさし相模の向かうには無辜の世界の広ごるごとし
水仙さん
☆補陀落の海へと続くや夕焼けの相模の海の波のうねりは
夕庵様さん
☆補陀洛の熊野の海の黒潮がいま相模にて夕焼けてゐる
水仙さん
☆補陀洛へ旅立つ僧を染めゆくは 熊野の海の果ての落日
ポエット・M
☆補陀落を求めて漕ぎ出す那智の海捨て身の僧は生きて帰らず
夕庵
☆正平が あなたのこころ 代弁し 颯爽と走る 故郷の今
浅間山明鏡止水さん
☆幼少を過ごせし日々の思い出も瞼にわびし ふるさとの今
夕庵さん
「酔芙蓉 花弁を染める瞬間」
【詞書】春夏秋冬を生きて 泉谷しげる 春夏秋冬を聴いて
☆今日で全てが終わると信じた
まだ終わっていない春夏秋冬
自閑(jikan314)さん
【短歌説明】自閑(jikan314)さんご自身の説明です。
泉谷しげるの春夏秋冬は、1972年のもう50年も前の曲です。
吠えるようなフォークソングですが、ふと50年を生きて、「今日で全てが
終わるさ、今日で全てが始まるさ」と人生の節目をいくつも越えて来ましが、
実際は、昨日の次は今日、今日の次は明日と言う生活でした。
しかし、退職して、未だ終わっていないと言う意識でおります。
懐かしい春夏秋冬を下記URLに貼付しておりますので、御覧頂ければ幸いです。
https://blog.goo.ne.jp/jikan314/e/d2dd5352c0a156b4097079d91e1601bf
【解説】
「春夏秋冬」は「今日ですべてが終わるさ 今日ですべてが変わる…」という
歌詞が強烈なインパクトを残し、私たちの胸に刺さった衝撃を思い出します。
ジャケットに書かれている「春夏秋冬」の文字は、忌野清志郎によるもので
あったことも後で知りました。
私たちの世代にとっては、未だに生きている歌詞との印象があります。
「まだ終わっていない春夏秋冬」の下の句の意味が、胸に迫ります。
良い短歌を味合わせて頂きました。
【詞書】先程まで多かった雲がはれて爽やかな秋晴れになりました。横浜に30年
住んではいましたが本当に素晴らしい海〜良く見に行ったものでした🎵
クロと出逢って今日で10年になりました❤湧き上がる思いがなかなか
詠めませんが・・・一首投稿させて頂きますm(_ _)m
☆運命の 出逢いの日から 10年目
幸せ生きる クロとの日々よ
クロママさん
【解説】
横浜には30年間住んでおられたとのこと。海の近くにお住まいだったんですね。
「みなとみらい」をはじめ、「ミナトヨコハマ」の様変わりには目を見張るものが
あります。また、横浜山手等は依然として古き良きハマの姿を留めている所もあり
十分魅力的な街と思っています。機会を見つけてお訪ねいただければと思います。
愛犬クロちゃんと出会って10年の歳月を共に過ごされ、愛おしさも一入と思います。
その深い想いが詠まれた歌は、私たちにも十分伝わってきます。
下の句を少し添削してみましたが、いかがでしょうか。
【ご参考】
★運命の出逢いの日から10年を
クロと重ねし 幸せの日々
☆秋霖に濡れて耀よう森の木々 雫こぼして色づきはじめ
ポエット・M
【解説】
皆さんもご存知のように、秋の長雨を秋霖と言います。秋霖のころ日本付近に
停滞する前線を秋雨前線といいますが、今の季節まさに長雨が続いています。
そんな折、雨上がりの観音崎に散策に出かけてみました。雲間から漏れる秋の
日差しに森の木々が照らされいました。それら木々の葉は未だ緑の部分も
あるものの、色づきはじめたものもあり、それらがグラデーションを成し、
雫と共に輝いて見えました。
濡れて艶やかさを増した森の葉は静かに秋の訪れを告げていました。そんな森の
木々の様子を詠ってみました。
「秋桜(1)」
「五行詩 ―痛みの変奏曲― 」鑑賞 嵯峨哀花著 (58)
14.痛みの変奏曲(4)
哀しむものは幸いです。
(山上の垂訓)
目をとじて
耳をすませば
はるかなる
星のかなたを
超えてくるもの
暗闇に
線香花火の
ごとく咲け
あわれ貧しき
五行の詩集
はるかなる
星の薔薇への
鎮魂歌
あわれ「痛みの
変奏曲」集
おそれつつ
おののきつつも
御名により
献ぐ「痛みの
変奏曲」集 ―了 ―
長らくご愛読いただきました「五行詩 ―痛みの変奏曲― 」鑑賞 は今回をもって
終了とさせて頂きます。ご意見、鑑賞、励ましのお言葉等を頂きましたことに、
改めて御礼を申し上げます。ありがとうございました。
「金木犀の花」
【短歌入門・質問・提案コーナー】
この「水曜サロン」に集う皆様の直近のコメント等に記された、短歌を作るうえでの
ヒント、質問、諸々の疑問点、さらにご意見等について触れていきたいと思います。
皆様からのご提案、歌評、さらに素朴な疑問も含めて、コメント欄にお寄せ頂ければ
幸いです。
なお、私の「質問への回答」は、あくまでも一つの「解」でありますので、他の回答、
反論、ご意見等もありましたら、このコーナーで大いに議論して参りましょう。
それが学びに繋がれば嬉しい限りです。
【サロン参加者からのコメント】先週に引き続き掲載いたします。
自閑さんよりのコメントです。
今回は、新古今から離れて、建礼門院右京大夫を紹介します。
建礼門院右京大夫は、建礼門院(平徳子)に出仕し、平資盛と恋仲となり、
平家の都落ちで生き別れ、壇之浦の後、建礼門院を大原に訪ねる様子が、
建礼門院右京大夫集にあります。
滅多に古典を現代語に訳さないのですが、右京大夫集と今昔物語集だけは、
訳をblogに掲載しております。右京大夫のイメージとして、若尾文子さんが、
語りかける様にと自分では思っております。
寿永の平資盛との別れ
またためしたぐひも知らぬ憂きことを見てもさてある身ぞうとましき
拙訳 また他に前例の無く、同じ樣な事も知らない生き別れという辛い経験を
したのに、まだこうしてそのままに生きている自分がうとましい…
大原訪問
今や夢昔や夢と迷はれていかに思へどうつつとぞなき
拙訳 今の詫び住まいが夢なのか、昔の栄華が夢なのか迷ってしまい、
どう考えても現実のことと思われません
仰ぎ見し昔の雲の上の月かかる深山の影ぞ悲しき
拙訳 昔、宮中で拝見致しました雲の上の月の樣にお美しかった建礼門院樣が、
この樣な深山にお住まいの御樣子を拝見致しますとは悲しいことであります
山深くとどめおきつるわが心やがてすむべきしるべとをなれ
拙訳 (建礼門院樣のお住まいになる)この山深い大原に残して置いてきた
私の心が、やがて出家するという導きの道標となっておくれ
右京大夫集は、再度注目されたのが、太平洋戦争で、夫や恋人を出征で戦地に送った
方々から読まれたとの事です。
大原の寂光院の裏山には、右京大夫の墓との伝承の墓石があります。観光客も
そこまでは行かないです。
「秋桜(2)」
【運営にあたって】 注)文頭から移しました。
(1) 投稿期間は毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
(2) おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
(3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
(4) 投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
(5) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
(6) 掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
(7) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
(8) 最近心無い「スパムメール」等がコメント欄に届いています。
誠に心苦しいのですが、今後コメントは「許可制」にさせて頂きます。
(9) 投稿に当たっては、ご自身のブログのアドレス(url)も記入願います。
ニックネームのみでIDのない方、あるいは匿名の投稿は内容により掲載
できない場合もありますのでご了承願います。
了
☆☆☆ 明るく、楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。 ☆☆☆
☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。☆☆☆
「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の詠まれた
短歌を掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に短歌を
投稿し、鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見等をお寄せ頂ければ幸いです。
【サロンの運営について】
運営等につきましては、末尾に記させて頂きますので宜しくお願い致します。
「薔薇 プリンセス・アイコ」
「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」
【詞書】毎週月曜日BSNHKで俳優・火野正平さんが、
「あなたのこころにある忘れられない風景」と題して、
投稿者の故郷を自転車で訪ねます。毎週嫁さんは必ず見ています。
そこで詠んで見ました。
☆こころ旅 皆の郷土愛 携えて 忘れられない 風景しのぶ
☆正平が あなたのこころ 代弁し 颯爽と走る 故郷の今
☆自転車で 坂を上るも 吐く息は 本気で迫る 愛される姿
浅間山明鏡止水 (knsw0805)さん
【解説】
俳優・火野正平さんが自転車で、投稿者の故郷を訪ねる「心たび」は私も、細君も
時々視聴しています。
火野正平さんの自然体で飾らない姿勢と、投稿者のふる里や、心に残る景色と、
それにまつわる物語。そこに、人の心の温かさや優しさを滲ませ、なんとも言えない
ほっこりとした気分に、させてくれる良い番組と思っています。
二首目の「あなたのこころ代弁し」、三首目の「本気で迫る」の表現がいいですね。
一首目を少し添削してみましたが、いかがでしょうか。
【ご参考】
★ふる里を偲ぶ想いを たずさえて 「こころの旅」を めぐる正平
【詞書】今週の秋3首です。
☆新米の炊き立てご飯を仏壇に秋一番のごちそうを盛る
☆新涼の朝のひかりは爽やかに天にさらさら砂の雲あり
☆世の中の喧騒を問わず寡黙にてしのびの秋は足裏(あうら)よりくる
紬さん
【解説】
いずれも秋の訪れを象徴する「新米の」「砂の雲」「しのびの秋」を詠み込み、
すっきりと仕上げた手並みは流石と思います。
特に三首目の上の句の「寡黙にて」の展開と、結句の「足裏(あうら)よりくる」の
肌感覚のコラボは秀逸と考えます。
これら三首に見られるように、鋭い感性をオブラートに包み慎ましく表現する術には、
学んで参りたいと思います。なお、「ネット歌会」の展開を楽しみにしています。
【詞書】先週に引き続き「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
観音菩薩が降臨する霊場、補陀落(ふだらく)への渡海に救いを求めた僧たち。
熊野灘の彼方に希望の光を求め、生きて再び帰ることのない苦難の旅に出た
人々の信仰とその物語を偲び詠ってみました。 ポエット・M
浄土を目指す祈りの航海。舳先には「南無妙法蓮華経」と黒々と書かれた白い旗が
翻っています。そのレプリカが補陀落寺に展示されていました。よくぞこんな船で
と信仰心の篤さに胸が傷んだものです。 夕庵さん
☆ファインダー覗くも果ては納まらず 相模の海の夕焼けのさき
ポエット・M
☆夕焼けるさねさし相模の向かうには無辜の世界の広ごるごとし
水仙さん
☆補陀落の海へと続くや夕焼けの相模の海の波のうねりは
夕庵様さん
☆補陀洛の熊野の海の黒潮がいま相模にて夕焼けてゐる
水仙さん
☆補陀洛へ旅立つ僧を染めゆくは 熊野の海の果ての落日
ポエット・M
☆補陀落を求めて漕ぎ出す那智の海捨て身の僧は生きて帰らず
夕庵
☆正平が あなたのこころ 代弁し 颯爽と走る 故郷の今
浅間山明鏡止水さん
☆幼少を過ごせし日々の思い出も瞼にわびし ふるさとの今
夕庵さん
「酔芙蓉 花弁を染める瞬間」
【詞書】春夏秋冬を生きて 泉谷しげる 春夏秋冬を聴いて
☆今日で全てが終わると信じた
まだ終わっていない春夏秋冬
自閑(jikan314)さん
【短歌説明】自閑(jikan314)さんご自身の説明です。
泉谷しげるの春夏秋冬は、1972年のもう50年も前の曲です。
吠えるようなフォークソングですが、ふと50年を生きて、「今日で全てが
終わるさ、今日で全てが始まるさ」と人生の節目をいくつも越えて来ましが、
実際は、昨日の次は今日、今日の次は明日と言う生活でした。
しかし、退職して、未だ終わっていないと言う意識でおります。
懐かしい春夏秋冬を下記URLに貼付しておりますので、御覧頂ければ幸いです。
https://blog.goo.ne.jp/jikan314/e/d2dd5352c0a156b4097079d91e1601bf
【解説】
「春夏秋冬」は「今日ですべてが終わるさ 今日ですべてが変わる…」という
歌詞が強烈なインパクトを残し、私たちの胸に刺さった衝撃を思い出します。
ジャケットに書かれている「春夏秋冬」の文字は、忌野清志郎によるもので
あったことも後で知りました。
私たちの世代にとっては、未だに生きている歌詞との印象があります。
「まだ終わっていない春夏秋冬」の下の句の意味が、胸に迫ります。
良い短歌を味合わせて頂きました。
【詞書】先程まで多かった雲がはれて爽やかな秋晴れになりました。横浜に30年
住んではいましたが本当に素晴らしい海〜良く見に行ったものでした🎵
クロと出逢って今日で10年になりました❤湧き上がる思いがなかなか
詠めませんが・・・一首投稿させて頂きますm(_ _)m
☆運命の 出逢いの日から 10年目
幸せ生きる クロとの日々よ
クロママさん
【解説】
横浜には30年間住んでおられたとのこと。海の近くにお住まいだったんですね。
「みなとみらい」をはじめ、「ミナトヨコハマ」の様変わりには目を見張るものが
あります。また、横浜山手等は依然として古き良きハマの姿を留めている所もあり
十分魅力的な街と思っています。機会を見つけてお訪ねいただければと思います。
愛犬クロちゃんと出会って10年の歳月を共に過ごされ、愛おしさも一入と思います。
その深い想いが詠まれた歌は、私たちにも十分伝わってきます。
下の句を少し添削してみましたが、いかがでしょうか。
【ご参考】
★運命の出逢いの日から10年を
クロと重ねし 幸せの日々
☆秋霖に濡れて耀よう森の木々 雫こぼして色づきはじめ
ポエット・M
【解説】
皆さんもご存知のように、秋の長雨を秋霖と言います。秋霖のころ日本付近に
停滞する前線を秋雨前線といいますが、今の季節まさに長雨が続いています。
そんな折、雨上がりの観音崎に散策に出かけてみました。雲間から漏れる秋の
日差しに森の木々が照らされいました。それら木々の葉は未だ緑の部分も
あるものの、色づきはじめたものもあり、それらがグラデーションを成し、
雫と共に輝いて見えました。
濡れて艶やかさを増した森の葉は静かに秋の訪れを告げていました。そんな森の
木々の様子を詠ってみました。
「秋桜(1)」
「五行詩 ―痛みの変奏曲― 」鑑賞 嵯峨哀花著 (58)
14.痛みの変奏曲(4)
哀しむものは幸いです。
(山上の垂訓)
目をとじて
耳をすませば
はるかなる
星のかなたを
超えてくるもの
暗闇に
線香花火の
ごとく咲け
あわれ貧しき
五行の詩集
はるかなる
星の薔薇への
鎮魂歌
あわれ「痛みの
変奏曲」集
おそれつつ
おののきつつも
御名により
献ぐ「痛みの
変奏曲」集 ―了 ―
長らくご愛読いただきました「五行詩 ―痛みの変奏曲― 」鑑賞 は今回をもって
終了とさせて頂きます。ご意見、鑑賞、励ましのお言葉等を頂きましたことに、
改めて御礼を申し上げます。ありがとうございました。
「金木犀の花」
【短歌入門・質問・提案コーナー】
この「水曜サロン」に集う皆様の直近のコメント等に記された、短歌を作るうえでの
ヒント、質問、諸々の疑問点、さらにご意見等について触れていきたいと思います。
皆様からのご提案、歌評、さらに素朴な疑問も含めて、コメント欄にお寄せ頂ければ
幸いです。
なお、私の「質問への回答」は、あくまでも一つの「解」でありますので、他の回答、
反論、ご意見等もありましたら、このコーナーで大いに議論して参りましょう。
それが学びに繋がれば嬉しい限りです。
【サロン参加者からのコメント】先週に引き続き掲載いたします。
自閑さんよりのコメントです。
今回は、新古今から離れて、建礼門院右京大夫を紹介します。
建礼門院右京大夫は、建礼門院(平徳子)に出仕し、平資盛と恋仲となり、
平家の都落ちで生き別れ、壇之浦の後、建礼門院を大原に訪ねる様子が、
建礼門院右京大夫集にあります。
滅多に古典を現代語に訳さないのですが、右京大夫集と今昔物語集だけは、
訳をblogに掲載しております。右京大夫のイメージとして、若尾文子さんが、
語りかける様にと自分では思っております。
寿永の平資盛との別れ
またためしたぐひも知らぬ憂きことを見てもさてある身ぞうとましき
拙訳 また他に前例の無く、同じ樣な事も知らない生き別れという辛い経験を
したのに、まだこうしてそのままに生きている自分がうとましい…
大原訪問
今や夢昔や夢と迷はれていかに思へどうつつとぞなき
拙訳 今の詫び住まいが夢なのか、昔の栄華が夢なのか迷ってしまい、
どう考えても現実のことと思われません
仰ぎ見し昔の雲の上の月かかる深山の影ぞ悲しき
拙訳 昔、宮中で拝見致しました雲の上の月の樣にお美しかった建礼門院樣が、
この樣な深山にお住まいの御樣子を拝見致しますとは悲しいことであります
山深くとどめおきつるわが心やがてすむべきしるべとをなれ
拙訳 (建礼門院樣のお住まいになる)この山深い大原に残して置いてきた
私の心が、やがて出家するという導きの道標となっておくれ
右京大夫集は、再度注目されたのが、太平洋戦争で、夫や恋人を出征で戦地に送った
方々から読まれたとの事です。
大原の寂光院の裏山には、右京大夫の墓との伝承の墓石があります。観光客も
そこまでは行かないです。
「秋桜(2)」
【運営にあたって】 注)文頭から移しました。
(1) 投稿期間は毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
(2) おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
(3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
(4) 投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
(5) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
(6) 掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
(7) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
(8) 最近心無い「スパムメール」等がコメント欄に届いています。
誠に心苦しいのですが、今後コメントは「許可制」にさせて頂きます。
(9) 投稿に当たっては、ご自身のブログのアドレス(url)も記入願います。
ニックネームのみでIDのない方、あるいは匿名の投稿は内容により掲載
できない場合もありますのでご了承願います。
了