四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その126)

2024年04月03日 05時34分48秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その126) 短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
     また、被災され避難を余儀なくされている皆様にお見舞い申し上げます。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致し
     ていますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
     第一部 「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
     第二部 「ネット短歌」       :返歌専用です。
 
 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
 短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に
 短歌を投稿し鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
 皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見、ご提案等をお寄せ頂ければ幸いです。


     「咲き初める 大島桜」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【詞書】源氏物語や紫式部日記・紫式部集には和歌(巻名歌等)が沢山
  ありますが、その和歌の返歌を口語短歌で提出します。返歌は源氏物語の
  内容や進行に合わせてではなく、短歌に沿った言葉・単語や自然・地名
  からヒントをもらい詠みます。今週は源氏物語巻名歌から1首、紫式部集
  より1首の計1首提出します。
註)源氏物語巻名歌・11薄雲(うすぐも)
  歌の背景
  光源氏三十二歳。藤壺の宮が崩御される。源氏は念仏堂に籠もり、
  一日中泣き暮らしている。
〇入り日さす 峰にたなびく 薄雲は もの思ふ袖に 色やまがへる 光源氏
「返歌」
☆悲しみの鈍色(にびいろ)染める 喪服には我が泣きぬれて 涙したたる
註)紫式部集・11 
〇霜こほり とぢたるころの 水くきは えもかきやらぬ ここちのみして
                            紫式部
「返歌」
☆慰めの 心を知らぬ 水くきは 和歌も詠めずに 思い悩むも
                         浅間山明鏡止水さん
【解説】
 今回は、「光源氏」「紫式部」の歌への返歌を二首詠んで頂きましたが
 元歌へのリスペクトとともに、心の篭もる返しになってきたと感じます。
 一首目の歌は、光源氏が詠んだ歌「あの黄昏の峰にたなびく薄雲も、
 あの方の死を悼んでくれているのだろうか。私の喪服の袖と同じ、
 悲しみの鈍色に改まってくるなんて」…と、意訳できますね。
 作者の詠まれた返歌の助詞等を、少し整理して涙を強調して見ましたが、
 いかがでしょうか。
【ご参考】
 ★悲しみに鈍色染まる喪服には さらに涙も滲みしたたる
 二首目の紫式部の歌は、「私もつらい思いを抱えている状況では、
 貴女のお悩みへのお返事を満足に書くことができない気持ちです」と、
 意訳できますね。つまり、「私はご返事を書ける状況ではないのよ」と
 断りを詠んでいますね。なお、「水くき」は「筆跡」、「かき」は
 「書き」の意が込められていると考えます。その歌への返歌として、
 友の立場から直截に詠んでみましたが、いかがでしょうか。
【ご参考】
 ★書けぬとも書き集めてと願いたし 憂さ消す君の み言葉をまつ

【詞書】春の歌、三首を出詠いたします
☆熱湯に放つ菜花の色ひらき 白磁の皿の春色に染む
☆花人の連なる道よ なからぎの 森を社へ 蛇腹めきたり
【詞書】夜桜は不思議な出逢いがあるような想いにかられます。
☆それきりとなりし出逢ひよ 花の夜 ふと肩の触れ 花の精かと
                         みっちっちさん
【解説】
 詞書にも記されたように、詩情を湛えた「春の歌」を詠んで頂きました。
 特に、三首目は、夜桜にまつわる儚くも美しい出会いを描き印象深い
 歌となっています。
 夜桜を「夜の花」と表現し、そのあいまいさを含め、一瞬の出会いが
 幻想的な美しさを持っていることを暗示しています。
 また、「ふと肩の触れ」という表現は、その出会いがどれほど繊細で、
 偶然であったかを感じさせます。さらに「花の精かと」と疑問形で
 終わることで、私たちに想像の余地を残し、その出会いが夢だったのか
 現実だったのか、その境界をあいまいにしています。
 全体として、この歌は繊細で思慮深い、その情緒をも表現しており、
 心に静かに、深く
響いてくる歌と思います。

【詞書】20日に降った雪について、二首詠ませて頂きたいと思います。
☆お彼岸に 牡丹餅供え花立てて ふと空見れば なごり雪かな
☆1分咲き 桃の花を眺むるも 昨今めずらし 斑雪(はだれゆき)かな
【詞書】カメラのレンズの手入れで詠ませて頂きました。
☆春の花 胸が高ぶる撮影も レンズの手入れに黄砂恐ろし
                         西BOOさん
【解説】
 春の雪、そしてカメラにとって天敵とも言える「黄砂」について
 作者の視点から、実感を踏まえつつ詠って頂きました。
 特に二首目の歌は、春の訪れを告げる桃の花が一分咲きである様子と、
 その季節に降る「斑雪」との対比を詠い、自然の移ろいの危うさを
 上手く表現しています。
 この歌は、自然の美しさとともに、私たちがともすれば忘れつつある
 自然とのつながりを優しく、しかし力強く訴えかける歌となっています。
 また、こ歌は季節の変わり目の繊細な美しさを捉えつつ、現代社会に
 おける自然観の変化に対する深い洞察を示していると考えます。
 三首目、3月30日からの日本列島は大規模な黄砂の来襲を受けていますが、
 カメラ、レンズにとっては過酷な状況となりますね。エアダスターや
 カメラ用ブロアーでも中々きれいになりませんので、困りものですね。
 そんな想いが十分に表現された、カメラマンの作者ならではの歌と思います。

【詞書】滋賀県のピックランドに咲くカタクリの花。この花が咲くと
  春の訪れを感じます。
☆堅香子は春の妖精ひっそりと 湖北の里にうつむきて咲く
【詞書】奈良の伝香寺の武士椿(もののふつばき)を尋ねました。
  戦国時代の武将と母の情を今に伝えています。若くして没したわが子を
  弔うために植えたのがこの椿です。バラの花のような匂いと花びらを
  散らす様が武士の儚さと母の涙のように感じたものです。
☆哀れともつらつら椿咲き誇り 小さな寺に今ぞ散り敷く
☆春彼岸墓参り終え清々し 息(こ)と娘(こ)にはさまれ廻る寿司待つ
                         夕庵さん
【解説】
 今回も、この季節に咲く象徴的な花「カタクリの花」「武士椿」に
 ついて詩情豊かに詠って頂きました。
 二首目の歌、伝香寺本堂に沿って咲く「武士椿」(散り椿)は通常の
 椿と異なり、花弁がはらはらと散り、花は八重の鮮やかな桃色で
 立体的な蓮華咲きの椿とのこと。
 この歌は、咲き誇る椿と散り敷く花びらの姿を通して、人生の儚さを感じ
 させると共に、その美しさにも心を奪われている作者の様子が見てとれます。

 さらに、生の輝きと無常観を同時に表現した、奥深い歌といえます。
 三首目は、春彼岸の墓参をご家族で行い、ホッとした様子がほのぼの感と
 ともに伝わってきます。慎ましやかに「廻る寿司待つ」の表現が
いいですね。

     「菜の花と紫ハナナ」

【詞書】YouTube短歌:人の欲望と信仰 ミッション
☆神への信仰は欲望に負ける
    勝つ者が聖者だとしても。。。稀だ
                         自閑さん
【短歌説明】自閑さんご自身の説明です。
 ミッションは、1986年のイギリス・フランス・アメリカの映画で、
 パラグアイでのイエズス会宣教師と彼らの理想と植民地社会の現実や
 政治権力者の思惑との葛藤を描く歴史ドラマです。
 ヨーロッパの植民地支配は、イエズス会の宣教師が住民を洗脳し、
 商人が貿易で地元有力者を懐柔し、軍隊で制圧すると言う手法を
 採って来ました。
 パラグアイでの、原住民との交流の中で、宣教師達は、スポンサーで
 あるスペイン国王の意向との葛藤をどう考えたのだろう?と短歌に
 しました。
 下記URLに、美しい曲、美しいイグアスの滝の映像を貼付しましたので
 御覧戴ければ幸いです。
 https://blog.goo.ne.jp/jikan314/e/932d16763f4da33a1b29e7f220d41e6e
【解説】
 『ミッション』(The Mission)は、「短歌説明」にも記して頂きましたが、
 1986年の歴史ドラマ映画で、18世紀、スペイン植民地下の南米パラグアイ
 を舞台にしたドラマでしたね。1986年度カンヌ国際映画祭パルム・ドール
 をはじめ、多くの賞を獲得した優れた映画と考えます。
 ミッションを全うしようとするイエズス会宣教師たちが、彼らの理想と
 社会の現実、さらに政治権力者の思惑との闘い、それゆえの葛藤を
 抒情豊かに描いています。
 特に、ガブリエル神父が「音楽」を共通の言葉としてグアラニーの民の
 心をつかんでいく経緯と、民を守るために立ち上がる姿は感動的です。
 これらを踏まえつつ「勝つ者が聖者だとしても。。。稀だ」との、下の句の
 「稀だ」の表現は、現実を冷静にかつ、厳しくみた歌と感じます。
 「信仰」のもつ危うさの一面を突いた歌でもあり、心したい歌でもあります。

【詞書】うちの横っちょに鉢植えの黄椿が咲いていたので、切って花瓶
  (マジで“瓶”です。確か生姜シロップか何かの、しゅーっときれいな
  長い三角錐の形なんで花瓶にしてます)に入れると母が「綺麗やねー」と
  喜びました。
  「昔植木屋さんで見て(コーナンか今は無いガーデン何とかいう大きめの
  花屋さんだと思います。庭に置く時立ち会ったような…)変わってるなあと
  思って買うたんよ。まだ咲いてくれてるんやね😊」と嬉しそうだったので、
  見せることができて良かったなーと思います。中国などアジア原産の黄色
  椿と日本の椿を掛け合わせたのも何種かあるようで、椿の図鑑で見ると
  中国産の金花茶という椿と、一重の江戸椿“蝶千鳥”を掛け合わせて、
  2001年に久留米の研究会の方が作出した“金蝶”という淡い黄色椿が
  よく似ているので、多分その椿だろうと思われます。夏や冬場の乾燥が続く
  時などに水をやっているくらい(こらこら…)なのに数は少なくてもよくぞ
  綺麗に咲いてくれたよなあ、と感謝です。……今年はちゃんとお礼肥など
  やらんとな…。
☆あまり手をかけていないが
     黄椿が 今年も花をつけてくれてる
【詞書】3月下旬からクリスマスローズ、白い水仙(ペーパーホワイト?)、
  えらく早くにそこここにツルニチニチソウ、花木は早めにユキヤナギ、
  末頃になってレンギョウ、紫モクレン、ヤブツバキが2本…うちとの境の
  フェンス越しにこれだけ見えます。(ユキヤナギは前の道へバーっと
  はみ出してるんですが)相変わらずお隣は不在のまま。2月か3月に
  入ってからか、子供さんが来られていたようですが…。地面を覆う
  草むらの中に、世話をされずとも咲く花々を見ていると「逞しいなあ…」
  とついつぶやいてしまいます。
  (ツルニチニチソウは“植えられた”ものかは不明ですが。けっこうな
  蔓延り具合なんで…ほんま逞しい奴…好きだけど)ただ、晩とか勝手口
  を出たらフェンスの向こうでガサガサガサッと明らか動物が移動する
  音がしてますし、いつぞやは明るいうちからイタチっぽいのを目撃
  しました。(うちの庭も通るのも見ます)ああいう来訪者はどうなん
  やろう……。巣ぅ作ってるんちゃうのー?!どーもできませんが…。
☆蝶・鳥は遊べど愛でる人は無く
        花々の咲く隣家寂しき
【詞書】昨日、宇治市の広報誌のクイズに応募して当選したものが届き
  ました。何か応募したものが当たるのは久々で凄く嬉しかったです!
  京アニさんが手掛けた、「宇治には物語がある」というキャッチフレーズを
  イメージした(と思う…)キービジュアルのポスター(看板?)の絵柄と
  同じ栞と、同じく京アニさんが手掛けた兎のキャラクター(この兎が
  描かれた幟が今、宇治川べりにたくさん立てられてます)のキーホルダー
  や同柄のステッカーのセットでした。今年は大河ドラマが「源氏物語」の
  作者、紫式部が主人公で、宇治市もそれに絡めてPRをしています。それに
  4月からテレビアニメの第3期が始まる(👍!)京アニさんの「響け!
  ユーフォニアム」がコラボした十二単のキャラクターボードがあちこちに
  設置されたり、京阪宇治駅にも十二単スタイルのキャラクター達の看板が
  掛けられたり…ファンのみならず訪れた方々も(多分)楽しげなことに
  なっています。(…そういえば昨日「帰れマンデー」でタカアンドトシ
  ほか数名が宇治に来ていました)京アニさんが描くキービジュアルは、
  綺麗な絵ですし、とてもわくわく感があって素敵です。スマホで撮った
  この絵のボード(於:観光案内所)も良いけど当たった栞がやっぱり
  嬉しいです。この後も何かぼちぼち運が良くなってきたら良いなあと
  思いました。(運を使い果たしたとかでなければいいんですが…😓)
  何か今回は身近な事を詠みたくてこうなりました。明け方には岩手県
  方面で震度5弱などの地震もありました。東北方面の方々は不安なこと
  だったかと思います。どうかつつが無いことを祈ります…。
☆嘘やない 4月の始めに縁起ええ
       クイズで当たった物が届いた😄
                         ちがやねこさん
【解説】
 今回は、「椿 金蝶」「花々の咲く隣家」「クイズに当選」と、身近な
 題材を心をこめて詠んで頂きました。
 一首目、「椿・金蝶」は調べて頂いたように、中国の原種ツバキ「金花茶」
 と江戸時代からある白花古典品種「蝶千鳥」を交配したものとのことですね。
 椿の交配は奥が深いと言われていますが、私も図鑑を拝見しましたが、淡い
 黄色の素敵な花ですね。「黄椿が 今年も花をつけてくれてる」と詠われて
 いるように、健気に咲く椿への感謝と、その美しさへの感動が素直に
 詠まれた佳い歌と思います。
 二首目、留守がちな隣家でも季節の花が、クリスマスローズを始め次々に
 咲き継いでいる、その逞しさに感動しつつも、愛でる人のいない寂しさを
 詠んだ、優しさの滲む歌と感じます。
 「華(はな)は愛惜(あいじゃく)に散り…」と言う言葉があります。
 「花が咲くと、人は喜び、惜しまれつつ散るが、花は人に喜んでもらいたい
  ために咲いたわけではない」と解釈されていますが、こんな視点もありと
 思っています。
 三首目は、まさに「嘘やない」当選、おめでとうございます。そんな喜びが
 率直に詠われていて、嬉しさが伝わってきます。喜びをそのまま歌に表現
 することは難しいものですが、このような素直な詠歌に心惹かれます。

☆老木に幽かに開く桜花 つましきなれど凛々しさも秘め
                         ポエット・M
【解説】
 この歌は、年輪を重ねた桜の老木に幽かに花開く桜の花を詠ってみました。
 他の木々に比べ、勢いに欠ける老木ですが、今年もようやく開花の時を迎え
 3、4輪の花を付けています。幽かに咲く、そんな花の儚さと、その花に宿る
 力強さを表せればと詠ってみました。
 また、この歌には、老木に咲く桜花に擬人化の要素をこめてみました。


     「老木と桜」

「山法師 短歌の章」鑑賞 紅林茂夫著(33)

  「山法師」はエコノミストでもありました著者の経済学の論文を始め、小説、
  短歌等を著者により厳選され著作を集めた著者渾身の著書でもあります。
  その著書から、短歌を抄出し三首づつ紹介させて頂きます。に
     
14.「短歌の章」 安房の海山(2)

   あまねくぞ陽はみなぎらひ 如月の          
           安房の野面は黄なる菜の花
            
   遠山に咲ける桜よほのぼのと
           幼き日をば想ふたまゆら

   如月の安房の野面に満つる陽は
           我と妻とに降り注ぎおり
  
【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】前週に続き掲載致します。
 チョウキチさんよりコメントを頂きましたので掲載致します。
  「世の動き」 
   歌にも世の動きを取り入れると生き生き感が出て新鮮に感じます。

 ポエット・Mの返答コメント
  いつも、「水曜サロン」を見守って頂き、また心の籠った歌評も頂き
  ありがとうございます。
  おっしゃる通りですね。短歌も世情を抜きに詠むことは出来ませんので
  世の動きをウオッチしつつ、そのもとで暮らす人の想いに寄り添いながら、
  その一人一人の在り方に学び、感じながら歌に紡いでいくことが求められて
  いると感じます。
  「生き生き感が出て新鮮に感じます」との、チョウキチさんのコメントを
  嬉しさと共に、励ましと受け止めさせて頂きます。一行の詩という、ささやか
  でありながら、長い伝統の中で磨かれ、継承されてきた文学に「水曜サロン」
  に集う皆さんと共に、学びつつ取り組んでいきたいと思っています。


     「咲き競う 花桃」

【運営にあたって】
 (1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
   なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2)おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
   なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
   場合もありますのでご容赦願います。詞書は一首200文字程度にまとめて
    頂きたくご協力願います。
 (3)口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
   仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4)投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
 (5)作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6)掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7)掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

コメント (15)
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第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その126)ネット歌会

2024年04月03日 05時12分20秒 | 短歌

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その126)ネット歌会
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
     また、被災され避難を余儀なくされている皆様にお見舞い申し上げます。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「ネット歌会」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。


     「咲き初める 大島桜」


☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆春の花 胸が高ぶる撮影も レンズの手入れに黄砂恐ろし
                         西BOOさん
★待ちかねたさくらも黄砂に泣いている 澱みし空は写真泣かせよ
                         夕庵さん
★黄砂ゆえ ランクを下げたレンズ出す やはり写りもランク下がりおり
                         西BOOさん
★進化したスマホの写真もランク上げ 古いデジカメ出番少なし
                         夕庵さん
★退職後 スマホ・ガラケー所有せぬ なにかと割引クーポンもらえぬ
                         西BOOさん

☆1分咲き 桃の花を眺むるも 昨今珍し 斑雪(はだれゆき)かな
                         西BOOさん
★満開の孫の記念樹しだれ桃 その娘(こ)は早も母親なりし
                         夕庵さん
★早いかな4月からは 小学生 でもまだプリキュア人形夢中
                         西BOOさん
★雪解けの道一列に一年生 熊よけ鈴をちりりん鳴らしつ
                         夕庵さん
★ニュース見て 後を絶たぬ 熊の被害 動物保護より人命優先
                          西BOOさん
★本能を絶たれた熊も生きるため 自然破壊や異常気象か
                         夕庵さん
★温暖化 海水面の上昇で 沈みゆく国 死ぬか生きるか
                         西BOOさん
★死の覚悟 天の裁きと 皺ふかき男は仰ぐ 為す術もなく
                         夕庵さん

☆哀れともつらつら椿咲き誇り 小さな寺に今そ散り敷く
                         夕庵さん
★我もまた長男10日で逝かれたり 涙でむせて死を覚悟する
                         西BOOさん
★逝きし児の年を数える悔しさよ 共に捧げむ春のブーケを
                         夕庵さん
★4・2亡き長男の誕生日 13日に息を引き取る
                         西BOOさん                   
★地蔵寺に親の嘆きの風車 せめて聞きませ風の子守歌
                         夕庵さん
★逝かずんば 30手前の男にて 日々、仏壇に「弟頼む」
                         西BOOさん
★必ずや 祈りは叶う 合わす手の なかに笑まいし吾子の居ますを
                         夕庵さん

     「咲き盛る 花桃」

☆花人の連なる道よ なからぎの 森を社へ 蛇腹めきたり
                         みっちっちさん
★賀茂川にしだれの桜の影写し 人の行き交う半木(なからぎ)の道
                         夕庵さん
★白川にゆたにたゆたに花の影 舞妓行き交ふ夕暮れの街
                         みっちっちさん
★連れ立ちて白川あたりをそぞろ行く 暮春に浮かぶ白き花びら
                         夕庵さん
★恋人の行き交ふ京の夜の妖し 祇園しだれの幽玄なるや
                         みっちっちさん

☆恋人の行き交う京の夜の妖し 祇園しだれの幽玄なるや
                         みっちっちさん
★里に見し 一本桜は健在や 杖で支えて村の誇りを
                         夕庵さん
★御社にあまたの杖で支へられ 皇女のごとき斎王桜
                         みっちっちさん

☆堅香子は春の妖精ひっそりと湖北の里にうつむきて咲く
                         夕庵さん
★木漏れ日にかたくりの花 ひつそりと恥らふごときを 膝つきて見ゆ
                         みっちっちさん
★被災地に 膝尽つきて問う両陛下 惨状話す人の涙よ
                         夕庵さん
★被災地のブルーシートに大雨の 音響きたり 涙のごとく
                         みっちっちさん
★朝はやくブルーシートに席取るも 寒きに震える花の宴は
                         夕庵さん
★気まぐれの気温に花見決めかねて ひとり家居も 時にはよきと
                         みっちっちさん
★待ちかねたさくら開花の宣言も 今日は黄砂で部屋干しにする
                         夕庵さん
★昨年の京への旅は 黄砂なか 斎王桜もけぶりし空に
                         みっちっちさん
★大陸より運ばる黄砂を受けながら 目はチカチカと春霞なり
                         夕庵さん
★目薬の小耳に垂れて見上ぐれば 摩耶の辺りは春霞かと
                         みっちっちさん
★黄砂ゆえ赤い目薬さしたなら 長江も赤く流れゆくなり
                         夕庵さん
★チューリップ赤きが揺るる校庭に 校歌を習ふ新入生ら
                         みっちっちさん

☆熱湯に 放つ菜花の色ひらき 白磁の皿の春色に染む
                         みっちっちさん
★お出かけのお弁当には春レタス 苺ふたつを欠かさず入れて
                         夕庵さん
★やはやはと春のひかりを幾重にも 巻き春レタス 歯にしやきしやきと
                         みっちっちさん
★インプラント1本50万とは これいかに わたしゃ歯抜けで頑張りましょう
                         夕庵さん
★頑丈な歯は吾(あ)の自慢 煎餅も固き肉さへ がつがつと食ふ
                         みっちっちさん
★28本の歯は今も健在で ゆっくり噛んで 固きを避けて
                         夕庵さん
★ゆつくりと噛むは身体によかれども 早食ひの癖治らぬものよ
                         みっちっちさん
★気づかぬが長年の癖指摘され なくて七癖この身はなれず
                         夕庵さん
★踏み出すは右足からか左かと 卓球やりて癖に気づきぬ
                         みっちっちさん

☆落ち椿 踏まず避けゆく人のいる 森の小道に揺れる木洩れ日
                         ポエット・M
★たっぷりと春を含みし樹々たちの 風通り過ぐ木洩れ日を行く
                         夕庵さん
★柔らかに萌える若葉の木漏れ日を 両手に受けて孫ら跳ねいる
                         ポエット・M

☆八代さん ちーたんともに有難う 涙よ雨よもっと降れぇ~
                         西BOOさん
★八代さん 雨あめふれと唄うゆえ 別れの式も どしゃ降りのなか
                         ポエット・M

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「咲き初める 椿」

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コメント (39)
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