四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

令和元年 目白での短歌会

2019年12月03日 12時17分36秒 | 日々の歩み
師走に入り早や3日。先週は雨の日が多かったのですが、その貴重な晴れ間を縫って、
細君と共にいつもの遊歩道から海岸道路へと散策してきました。



初冬の日差しの中で冬の花、山茶花、菊、皇帝ダリア等が健気に咲き、
蔦うるしもすっかり紅葉していました。







海岸道路からは白銀に染まる富士山がすっきりと見えました。

また、週末、久しぶりに東京目白の歌友宅で短歌会を催しました。
集まった歌友は師走の忙しさもあり少なかったのですが、それぞれのメンバーから
提出された詠草を深く、じっくり味わう会となりました。

目白の歌友は3年ほど前に脳梗塞で倒れ、その後遺症でもある右半身のマヒを克服すべく
リハビリ中でもあります。それでも、言語は完全に回復し、歌評の鋭さと洞察力には
凄ささえ加わったと感じた次第です。お互いの歌論を交えた結構遠慮のない詠草の批評の後は、
ラクビーのノーサイドさながらにワインを囲んでの和やかなワインパーティーとなりました。
我々の世代になると加齢との関連で自身も、家族にも何らかの不具合が生じていることは
否めません。それでも「淡々と前を向いて歩いて行こうよ」が、皆の結論と感じました。

なお、友のお宅の途中に「公益財団法人 徳川黎明会」がありますが、その入り口付近の
蔦うるしも見事に紅葉に染まっていました。



なお、詠草はここ三か月間に詠んだ短歌の中から以下の六首を提出しました。
☆草原を黄金に染める枯れ尾花 滅びに向かう矜持秘めもつ
☆夕映えにススキ千里と山埋めて 滅びに向かうざわめきも無し
☆台風禍 越えてかかるや虹の橋 令和の御代は悲しみも超え
☆花と葉の 互いを想う曼殊沙華 ときを隔てる宿命(さだめ)も超えて
☆空蝉もいのちあるごと寂として 羽化の苦しみ幽かにとどめ
☆体温を超える炎暑のせみ時雨 末期の声も混じりているや

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