第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その155 ネット歌会)
短歌の返歌を歓迎します!!
☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
☆☆☆ 「ネット歌会」について
「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
コメント欄に記入して頂ければ幸いです。
「秋薔薇 コケットロマンチカ」
☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
注) ☆:元歌 ★:返歌
☆霜降といえど夏日が続きける 「時」の歯車戻してくれよ
西BOOさん
★柿の実もたわわに実り大き葉も 「八入の雨」に色濃く染まり
夕庵さん
★待ちに待ち色付いた柿食するも 甘味少なし夏日のせいか
西BOOさん
★晩秋の山里に見る柿すだれ 爺は元気で腰に手をあて
夕庵さん
☆朝寒の卓に紅茶の湯気細く 絹のごとくに立ち上りゆく
みっちっちさん
★日曜はアップルパイを焼きましょう 芳し香りのキリマンジャロと
夕庵さん
★日曜の朝はコーヒー君と飲み いざ秋空の植物園へ
みっちっちさん
☆石窯の火色の妣(はは)のセーターを箪笥より出す 窓は朝寒
みっちっちさん
★石窯の熱々ピッツァをシェアして 馴染みの店に友と寛ぐ
夕庵さん
★その庭に石窯ありて友の家 ピザ焼きくれし友はもう亡き
みっちっちさん
★丹精に白いセーター編みくれし友も今では泉下の客に
夕庵さん
★瑠璃色のセーター似合ひし妣(はは)なりき あざみのドライフラワーを吊る
みっちっちさん
★瑠璃色の地球も今や戦火(ひ)を浴びて 色褪せ痩せて廃墟の多し
夕庵さん
★瑠璃色の都市をあるけど 廃墟めく 都市計画は未来見据へて
みっちっちさん
★「死の海」の汚名返上した魚庭(なにわ)いまや牡蠣の養殖もあり
夕庵さん
★養殖の牡蠣のうまさよ 紺碧の 播州灘の浜食堂に
みっちっちさん
★播州の手延べ素麺これしかり 季節を問わず備蓄品なり
夕庵さん
「咲き競う コスモス」
☆秋の海 虚空映して藍深く 世情無縁と凪いで静もる
ポエット・M
★秋の海 凪ぐも牙むく恐ろしさ 大漁旗を涙で降ろす
夕庵さん
★大漁旗 掲げて海へ繰り出せば 波間に見ゆる富士に冠雪
ポエット・M
★近江の海 はるか見上げる比良山に 初冠雪のニュース流れる
夕庵さん
★比良山の初冠雪を仰ぎ見る 近江の海にも夕映えのして
ポエット・M
★大空と淡海を朱色に染めあげて 夕日は比良の山の端に入る
夕庵さん
★山の端を朱く染めゆく落日に 淡海のみなも さらに燃えたつ
ポエット・M
★夕暮れの湖(うみ)に水脈ひく水鳥の まろき体も黒く陰りぬ
夕庵さん
★水脈ひきて ねぐら目指すか水鳥の 羽根も染めいる湖(うみ)の夕映え
ポエット・M
★風立ちて ひとり葦原刈る人の 背に冠雪の比良の山脈
夕庵さん
★湖(うみ)見つめ一人たたずむ君の背に 比良の山脈 いま暮れかかる
ポエット・M
★潜水の得意な番のカイツブリ 湖(うみ)に小さな波を立たせて
夕庵さん
★カイツブリ 湖(うみ)にさざ波 立ているも 静もるみなも 夕もや包む
ポエット・M
★ひこにゃんとホテルの庭で握手して 旅の終わりは湖(うみ)と眠らむ
夕庵さん
★満ち足るも 旅の終わりの寂しさに 湖(うみ)のみなもに小石をほうる
ポエット・M
★投げられた小石は波紋を描きゆき 消えゆくまでを心遊ばす
夕庵さん
★遠き日に水に字を書き遊びたる 君は書家とし 王義之しるす
ポエット・M
★遠き日に子と机(き)を並べ墨を擦る 硯は亡父の端渓硯
夕庵さん
☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆
「秋薔薇 シャルルドゴール」
【運営にあたって】
(1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
(2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
(3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
(4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
(5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
(6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
了
☆朝寒の郵便受けはちらしのみ 君のさよなら確かめて居る みっちっちさん
★バス停の赤いポストは淋しそう 散歩の犬もそっぽをむいて 夕庵
☆公園の銀杏落葉に みどりごの 初めの一歩ゆるりさくりと みっちっちさん
★園児らは銀杏落ち葉を両の手に掬いて散らす公園散歩 夕庵
よろしくお願いいたします。
☆出不精で中古の8Kテレビ買う 臨場感の圧巻たるや 西BOOさん
★大型のテレビに映るアップの顔 生きこし歴史の見え隠れする 夕庵
よろしくお願いいたします。
夕庵さんへの返歌です
⭐️バス停の赤いポストは淋しそう 散歩の犬もそっぽをむいて
夕庵さん
★秋晴の村の外れの赤ポスト 色鳥戯れて小犬はしゃげり
みっちっち
⭐️園児らは銀杏落葉を両の手に掬いて散らす公園散歩
夕庵さん
★公園にベビーカー押す母と子へ きらきらと散る銀杏の光
みっちっち
よろしくお願いいたします
早々に、素晴らしい返歌を頂戴し、誠に有難う御座います。返歌を詠ませていただきたいと思います。
☆大型のテレビに映るアップの顔 生きこし歴史の見え隠れする 夕庵さん
★百歳で現役の医者映りたる 老いても尚且つ命を助けむ 西BOO
よろしくお願い致します。
☆秋晴の村のはずれの赤ポスト 色鳥戯れて子犬はしゃげり みっちっちさん
★思わずも祈りを込めて投函す ポストは知るやはかな想いを 夕庵
☆公園にベビーカー押す母と子へ キラキラと散る銀杏の光 みっちっちさん
★見はるかす天守閣より城内は 黄の大銀杏と桜紅葉 夕庵
よろしくお願いいたします。
☆百歳で現役の医者映りたる 老いてもなお且つ命を助けむ 西BOOさん
★百歳(ひゃく)にして命とむきあう現役の医師は医学の鑑とせむや 夕庵
よろしくお願いいたします。
夕庵さんへの返歌です
⭐️思わずも祈りを込めて投函す ポストは知るやはかな想いを
夕庵さん
★幾たびも書ひては消して ポスト前 また逡巡す恋文とふは
⭐️見はるかす天守閣より城内は 黄の大銀杏と桜紅葉
夕庵さん
★見はるかす淡路島へと続く橋 家族と徒歩で渡りし春よ
みっちっち
よろしくお願いいたします
早々に、素晴らしい返歌を頂戴し、誠に有難う御座います。
☆幾たびも書いては消して ポスト前 また逡巡す恋文とふは みっちっちさん
★ほんわかと思い出すさえ懐かしき 「あさきゆめみし」読み終えし 今 夕庵
よろしくお願いいたします。
⭐️ほんわかと思い出すさえ懐かしき「あさきゆめみし」読み終えし
夕庵さん
★許されぬ恋は義母なり 光る君 今も読み継ぐ永遠(とは)の哀しみ
みっちっち
よろしくお願いいたします