四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その120) 

2024年02月21日 05時23分39秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その120) 短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
     また、被災され避難を余儀なくされている皆様にお見舞い申し上げます。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致し
     ていますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
     第一部 「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
     第二部 「ネット短歌」       :返歌専用です。
 
 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
 短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に
 短歌を投稿し鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
 皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見、ご提案等をお寄せ頂ければ幸いです。


     「咲き初める薄紅梅」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【詞書】孫から、お絵かきを貰い、神棚の横に飾って、孫の健康も
  お祈りしたことを詠ませて頂きました。
☆孫からのお絵かき貰い 神棚の横に飾りて拍手を打つ
【詞書】梅の開花に感動して詠ませて頂きました。
☆春うらら梅の開花の美しさ 病の眩暈 吹き飛びそうな
【詞書】スポーツニュースを見て詠ませて頂きました。
☆大谷のドジャース初のキャンプイン 肘の故障も柵越え連打
                         西BOOさん
【解説】
 追加分も含めて、「お絵かき」「梅の開花」「大谷のドジャース」を
 テーマに三首詠んで頂きました。
 一首目、お孫さんからの「お絵かき」のプレゼントは世の中の
 ジージーに取って、なにものにも代えがたい宝物かも知れませんね。
 そんな宝物を「神棚の横に飾って」お孫さんの健康もお祈りする、
 なんとも微笑ましい様子が詠まれ、共感を誘われます。
 二首目の歌、病を抱えながらも梅の開花に感動する素直な感動が詠まれて
 いて、誰しもが
うなずける良い歌と感じます。ただ、「梅の開花の美しさ」
 の
「美しさ」はもう一工夫すると歌の深みがさらに増すと考えます。少し
 添削させて頂きましたが、いかがでしょうか。
【ご参考】
 ★春うらら梅も開花か香りあり 病のめまい治る予感も
 三首目は、手術後の心配も吹き飛ばす「柵越え連打」で、ホッと
 しましたね。すべてのフアンの気持ちが籠った、嬉しい歌と考えます。

【詞書】源氏物語や紫式部日記・紫式部集には和歌(巻名歌等)が
  沢山ありますが、その和歌の返歌を口語短歌で提出します。
  返歌は源氏物語の内容や進行に合わせてではなく、短歌に沿った
  言葉・単語や自然・地名からヒントをもらい詠みます。今週は
  源氏物語巻名歌から1首、紫式部集より1首の計2首提出します。
註)源氏物語巻名歌・5末摘花(すゑつむはな)
  歌の背景
  光源氏十八歳。末摘花の琴を忍び聞いた源氏は、頭中将と競って
  末摘花と逢う。しかし、雪の明るさに晒された末摘花の鼻に驚く
  ことに。末摘花から贈られた文と装束の様に呆れ果てた源氏は、
  文の端に、手習いのつもりで歌を書き散らかす。色濃き花と 
  見しかども など 書きけがしたまふ
 〇なつかしき 色ともなしに 何にこの すゑつむ花を
   袖に触れけむ                 光源氏
「返歌」
☆鮮やかに 情熱的な 紅花は 無垢な心で 一途に想う
註)紫式部集・5
 〇いづれぞと 色わくほどに 朝顔の あるかなきかに
      なるぞわびしき             紫式部
「返歌」
☆朝顔の 萎れし姿 そこはかに わびしきものは なきにしもあらず
                         浅間山明鏡止水さん 
【解説】
 一首目で詠われた「末摘花」は、それまで書かれた物語と比べると画期的
 とも言われる「文学上の事件」とも言われていますね。それまでの物語の
 「美貌至上主義」とは一線を画し、当時の貴族社会に欠けていた価値観と
 性道徳への疑問を投げかけた物語となっていると感じます。
 光源氏は「親しく心ひかれる色でもないのに、どうしてこのような赤い花
 (鼻)の女性と契りを結んでしまったのだろうか・・」と、思いつつも
 幾たびか逢瀬を重ね、妻の一人として屋敷に迎えていますね。
 そんな光源氏の想いの底を推し量りつつ詠ってみましたが・・・。
【ご参考】
 ★君ゆえの秘める想いの一途さを 紅花まとう温もりに知る
 二首目の「朝顔が(しおれて)衰えてしまったのはがっかりです」との
 歌への返歌はいいですね。「萎れし姿そこはかに」の表現が効いています。

【詞書】「春霞」で三首。春霞の景観を俯瞰して詠んでみました。
☆ふるさとの山河は寂と霞たち 落日の鐘ひとつ渡りぬ
☆寺町に待ち合はせして 八重霞 君見へぬまま 立ち尽くしをり
☆渋滞のヘッドライトが竜のごと 霞の帯を街はずれまで
                         みっちっちさん
【解説】
 「春霞」にまつわる詩情に満ちた三首の歌を詠んで頂き、楽しく鑑賞
 させて頂きました。

 特に一首目の歌は、故郷の山河を懐かしみながらも、その美しさに静寂と
 共に、寂しさも感じるという想いが滲んでいます。

 なお、山河の霞みや落日の鐘の音が、故郷との距離感の象徴として
 詠われていると感じられます。
 上の句の「寂」と「霞」の韻が、詩的な響きを生み出しています。 
 また、この歌は、故郷への思いを素直に表現したもので共感を呼びますが、
 故郷の山河の変わらない景観が具体的に表現
されると、より印象的な歌に
 なると考えます。

 三首とも水墨画のもつ、静謐な趣を讃えた味わいのある歌と感じます。


     「咲き盛る 白梅」

【詞書】梅林を訪れたとき
☆梅林の道 彷徨いつ歌人(うたびと)となりてしたたむ君への一首
【詞書】出窓に置いた丈の短い小さなシクラメンです。
☆少女らのひそひそ話するようにレース揺らしてシクラメン咲く
【詞書】三寒四温の毎日です。
☆春陽といえど名のみに雪降らせ涙法師の空となりゆく
                         夕庵さん
【解説】
 「梅林の道」「シクラメン咲く」「三寒四温」をテーマに、名のみの
 春を印象深く詠んで頂きました。
 特に、一首目の歌は、梅林の道を逍遥しつつ歌人としての心情を描いて
 いますが、詠んだ歌を君に捧げたいとの密かな想いも表していますし、
 「したたむ」という言葉によって、控えめな想いも伝わってきます。
 また、この歌では梅の花そのものではなく、梅林の道という背景を表し、
 歌の伝統に触れながらも、自分なりの表現を求めていることをあえて
 示していると感じます。 
 この歌では、歌人としての密かな自覚と同時に、謙虚さも感じさせ、
 「君への一首」に込められた想いを想像させる心憎い歌と考えます。
 二首目の「少女らのひそひそ話」の形容が素敵ですね。このような
 柔らかな瑞々しい感性には、いつも脱帽します。

【詞書】ペリシテ
☆ハルマゲドンは
   夢の情景ではない!
     荒廃の中で泣き叫ぶ
                         自閑さん
【短歌説明】自閑さんご自身の説明です。
 有名な「たんたん狸の~」が、聖歌687番 ヨハネ黙示録第22章から
 できた聖歌だと知りました。猥歌が、賛美歌から出来たと言う事に驚き
 ました。途中、歌謡曲「タバコやの娘」になったらしいです。派生歌
 として、「不思議な、不思議な池袋?」ビックカメラのCM歌です。
 一方、ヨドバシカメラのCM歌「丸い緑の山手線、真ん中通るは中央線~」
 は、ウィリアム・ステッフによって1856年に作曲された黒人霊歌
 「Say, brothers, will you meet us」が元らしいです。その後、
 「ジョン・ブラウンの屍」という曲にメロディが再利用され、1861年の
 南北戦争開戦以来、北軍の非公式な行軍曲として兵士によって盛んに
 唄われたと伝えられています。
 さらにその後、ジュリア・ウォード・ハウが歌詞をつけなおし、1862年に
 『リパブリック讃歌』とされたそうです。
 日本人とはつくづく不思議な人種だと思いました。
 パレスチナとは、聖書に、カナンに住んでいた「ペリシテ人の地」の
 イタリア語だそうです。モーゼの出エジプト以来500年間ユダヤ人と
 抗争していました。
 ハルマゲドンは、ヨハネ黙示録に有る最終戦争地で、イスラエルの
 メギドの丘の地名だそうです。
 たんたん狸の~から、イスラエルハマス紛争をイメージする私も変だとは、
 思いますが、下記URLを御覧戴ければと思います。
 https://blog.goo.ne.jp/jikan314/e/09622c6fe812abaee6becb6fcd0f80d7
【解説】
 短歌説明にもありますが、ハルマゲドンとは、神が悪魔と戦って勝つ、
 聖書における世界最終戦争の場所の名とのこと。なお、古代都市メギドの
 丘は旧約聖書の時代には古戦場として有名であったようですね。
 また、現代では、核戦争による国家間の決戦がハルマゲドンに例えられて
 いますが、ロシアのウクライナ侵略や、イスラエルハマス紛争の現状を
 みると現実的な危惧を感じます。
 詠われているように「夢の情景ではない!」という危機感を私たちも
 共有していく事が必要と感じます。このような想いを喚起する歌を
 深く味わいたいと思います。
 なお、聖歌687番からの派生歌の経緯は興味深いですね。明治政府の
 音楽教育の充実の為にとった政策故でしょうが、何事も風土と状況に
 合わせて消化し、日本独自のものに作り上げていくことに長けた国民性
 を垣間見る想いです。短歌革新等における与謝野鉄幹主宰
「明星」の
 果たした役割を、ふと想い浮かべました。

【詞書】横浜に30数年住まいしていました。河津桜、今も本当にきれい
  ですね〜🎵懐かしいです。季節など全く無視した2句になりました。
☆断捨離を 試みたとて
    捨てきれぬ 1つ1つが 
      私の宝
☆断捨離の 捨てる物入れ
    更に増え 部屋の隅々
      100均タンス
                         クロママさん
【解説】
 おっしゃるように、いち早く春の到来を告げる、河津桜の薄紅色の花の
 美しさには、見惚れるものがありますね。
 「断捨離」をテーマに二首の歌を詠んで頂きましたが・・・、この提唱者、
 やましたひでこ氏によると「断捨離」とは、モノへの執着を捨てることが
 最大のコンセプトで、モノへの執着を捨てて、心もストレスから解放されて
 スッキリすることと述べていますね。
 さらに、必要ないもの、使わないものを手放すことで、本当に必要なもの、
 本当に価値のあるものがさらに浮かび上がってくるとも述べています。
 これらの謂れは分かりながらも、詠われているように「1つ1つが私の宝」
 との想いは十分わかりますね。
 「断捨離」を前に、葛藤を抱えながら、なお大切な「宝物」と思う心の
 揺れがいずれの歌にも滲んでおり、多くの方の共感を誘う歌と考えます。
 一首目の調べの良さと、説得力のある歌いぶりが優れていると思います。


     「梅にメジロ」

【詞書】ロシアの反政権派指導者ナワリヌイ氏が、突然亡くなったと聞いて
  「何かヤバイなあ」と懸念していたことが現実になってしまったなあ…
  というのが第一印象でした。大統領選挙が近いとのことで、対立候補に
  なりそうな人とかの排除にかかってるんちゃうか…と思ってたり
  していたとこでしたし…。しかし、連行される人も多く居ましたが
  次々と献花する人がいることに、一筋でも希望を感じました。
  真実の“民主”の実現のために殉じたナワリヌイ氏の遺志を
  奥さんが継ぐそうです。ナワリヌイ氏の冥福とともに、ユリア氏の
  無事も祈らずには居られません…。
☆運動家 「諦めるな」と言い遺し
    ロシアの北の地 命消えたり
【詞書】TVアニメ「アルプスの少女ハイジ」の第一回放送(本放送)を見て
  いたのは小学4年生ぐらいでした。私はそれ以前に母が買ってくれた、
  岩波少年文庫等々の「ハイジ」を読んでいたので、あちこち「違うなあ」と
  ぼやきながら見てましたが、「子供向きなやんわりと
した演出」にされた
  ことが腹立たしかったんですね。
最近よくこの時のことを思い出します。
  たぶん、ドラマ「セクシー田中さん」の原作者の漫画家の方の自殺に
  端を発した論争や、意見の表明を見聞きすることで、ふと思い出したん
  だなという気がします。そういう原作の変更をされるのって
  嫌やだなーって…。…ずっと昔からあったんですよね。原作といろいろ
  変わるのって…。でも、せめて今の小説や漫画を映像など二次的に使用する
  なら、せめて原作の方とは双方納得いくようになることを
願っています…。
☆「ハイジ」見て 「原作とちゃう(違う)!」と
          叫んでた 小4頃の私の記憶
【詞書】姉から、食材の管理のことで説教かまされてました。
  毎度とは言え、今回は暮れに貰ったハムとか食べそびれてたのを
  「勿体ない!」と怒られてました。…ええやつって何か「今食べんの
  何かまだええわ」みたいに先送りにしてしまって(まだいけるし…
  なんて)つい置いといてしまってて…。悪いのは私なのは判ってるん
  ですがね…。貰うと「何か惜しい」って食べるのを伸ばし伸ばしに
  してたから自業自得なんですが…。
☆うちに来て 冷蔵庫など“点検”し
         説教かます 姉鬱陶しや
                         ちがやねこさん
【解説】
 「ナワリヌイ氏」「セクシー田中さん」「説教かます 姉」等をテーマに
 諸々深堀した歌を詠んで頂き、貴重な示唆も頂きました。
 一首目の歌は、未だ十分な情報が明らかにされていませんが・・・、
 ロシアの大地と国民を誰よりも真剣に愛し、その人々に殉じた
 ナワリヌイ氏の無念を心に刻みつつ、ご冥福を祈りたいと思います。
 弾圧犠牲者をしのぶ記念碑前に16日から多数の市民が並びナワリヌイ氏の
 ために献花し、その花束に交じって詠われてるように、生前ナワリヌイ氏
 が口にした「諦めるな」のメモ書きもあったとの事。
 戦前の日本にも、特高警察等による同様な悲劇が多数ありましたが、
 このような国にしてはいけないことを改めて胸に刻みたいと思います。
 そのような想いを呼び起こす、意義深い社会詠と考えます。
 二首目は、詠まれた通りですね。原作者の意向まで捻じ曲げる今のテレビ
 界の深い闇を見た想いです。小学4年生にしてテレビの放映内容に疑問符を
 投げかける感性の鋭さを讃えたいと思います。
 「違うものは違う」と言い切れる健全な青少年が、胸を張って生きていける
 社会が今必要と考えていますし、私たち大人の姿勢も問われていますね。
 三首目は、お姉さまにとって、作者はいつまでも可愛い目の離せない気に
 なる弟なのだと思います。愛情故のアドバイスとして有り難く、かつ聞き
 流して参りましょうか。そんな想いにさせる微笑ましい歌と感じます。
 今回も、文字制限との関連で詞書を少し編集させて頂きました。ご容赦
 頂けましたら幸いです。

☆あえて世にあらがうごとく咲く花よ 河津桜は凛と際立ち
                         ポエット・M
【解説】
 この歌は、過日三浦海岸駅に続く河津桜の並木を訪れた際に詠んだものです。
 未だ如月の寒風吹きすさぶ厳しい季節の中で、蕾を育て他の花々が硬い
 蕾の中で眠りをむさぼる中、あえて季節に、さらに世に抗うごとく咲く
 河津桜。春を告げる花とは言え霙も、雪も無情におそう季節。そのような
 状況は覚悟の上と言うかのように、ほほ笑むように咲く花。その表情とは
 裏腹に青空を背に、清楚で凛とした印象を見せるこの花に見惚れること
 しきりでした。
 上の句は攻撃的な表現になりましたが、この花のもつ矜持を表現したくて
 あえて詠んでみました。

  
     「凛と咲く 河津桜」

「山法師 短歌の章」鑑賞 紅林茂夫著(27)

  「山法師」はエコノミストでもありました著者の経済学の論文を始め、小説、
  短歌等を著者により厳選され著作を集めた著者渾身の著書でもあります。
  その著書から、短歌を抄出し三首づつ紹介させて頂きます。に
     
8.「短歌の章」 家のノラ猫(4)

   家のノラ猫 妻を見る眼は輝きて
           命任せますと訴えており
            
   住み付きしノラ猫も友を選ぶなり
           心許せし猫には 餌を拒まず

   住み付きし猫なれば
        われをこの家の主と認めて たまに抱かれる

【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】
 「口語自由律短歌」についてのお訊ねがありましたので、以前にも少し触れ
 ましたが、再度編集し、視点を変えて掲載致します。

 短歌は記紀万葉の時代から五・七・五・七・七の5句31音で、韻律をふまえて
 詠むという形式が確立し、長い伝統的の中で磨かれ受け継がれてきました。

 しかし、時代の変遷の中で文学全般、日常的に使っている言葉(口語)で
 表現しようとした言文一致運動が始まりました。これに呼応し短歌の用語にも
 口語を用いようとする口語歌運動が明治30年代(1897-1906)におこり、
 大正期には歌壇の一部にかなりの隆盛を示しました。
 
 口語自由律短歌は、普段使い慣れた現代の言葉(口語)を使って26~38音
 の文字で、分かりやすく韻律に囚われず自在に表現する短歌でもあります。
 この形式は、新しい表現の可能性を追求するためのもので、詩的な表現や
 感情の描写に自由度を持たせています。また、口語自由律短歌は、現代の
 言葉を使うことで、より直接的で自然な表現が可能となり、日常生活や
 現代社会のさまざまなテーマを扱うことができます。
 このように、口語自由律短歌は、短歌の伝統的な形式を超えて、新たな
 表現の可能性を追求する詩的な表現形式と言えます。
 この水曜サロンでは、定型を踏まえた口語短歌を中心に詠んでいますが、
 「口語自由律短歌」も、学びを含めて鑑賞していきたいと思っています。

【運営にあたって】
 (1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
   なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2)おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
   なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
   場合もありますのでご容赦願います。詞書は一首200文字程度にまとめて
    頂きたくご協力願います。
 (3)口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
   仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4)投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
 (5)作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6)掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7)掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了


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15 コメント

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Unknown (西BOO)
2024-02-21 05:43:20
おはようございます。
早速ですが、二首出詠させて頂きたいと思います。

孫と遊園地に行く約束をしたことを詠ませて頂きました。

まだ先も 孫と約束 遊園地 止まぬワクワク どちらが子供

最近の温かさについて詠ませて頂きました。

春の風 しがしながらも ふと我に いまだ2月に早過ぎないか

よろしくお願い致します。
返信する
浅間山明鏡止水です (knsw0805)
2024-02-21 07:07:47
おはようございます。
2月21日分短歌を「三浦海岸桜まつり」に午前2時52分頃投稿しています。よろしくお願い致します。
返信する
今週の詠草です。 (夕庵)
2024-02-21 09:53:16
おはようございます。

詞書
京都の湯豆腐は絶品です。「奥丹」は東山にある静かな庭園のある豆腐専門店です。

☆湯豆腐の熱きが身のうちつらぬきて京の「奥丹」はやも暮れゆく

詞書
大阪天王寺にある七坂のひとつです。

☆逢坂のささやくような紗の雨に木末の梅は蕾のままに
 
詞書
春雨の続く日ついうとうとと・・・

☆春霖は逢いたき人を連れてくる 夢に虚ける午後の憂鬱

よろしくお願いします。
返信する
Unknown (チョウキチ)
2024-02-21 12:34:44
運動家 「諦めるな」と言い遺しロシアの北の地 命消えたり
 金、習、プーチン、ネタニヤフ、特にあとの二人は一応の民主国家の指導者、命を大切にできないところに平和、民主主義は無いですね。
返信する
Unknown (jikan314)
2024-02-21 18:15:47
【短歌投稿】
【詞書】YouTube短歌:小さな映画館 ニューシネマパラダイスを聴いて
☆村人が白い幕を張って
   映写機を回す
  小さな小さな祭

【短歌説明】
ただ、情景だけを淡々と記す。俊恵が鴨長明に述べた幽玄の自讃歌「み吉野の山かき曇り雪降れば麓の里は打時雨つゝ」(冬歌 俊惠法師)です。
それを真似てみました。
どこの家にも大型テレビがあり、いつでもネットから映画が見られるようになった今、村の祭りの余興に、映画を上映する所は無いですが、遠い昔はどこでもそうでした。
下記URLに、ニューシネマパラダイスを貼り付けておりますので、そんなノスタルジックを、この音楽と共に感じてくれれば幸いです。
https://blog.goo.ne.jp/jikan314/e/aab16d061c767657e2ab65010de639ce
返信する
Unknown (みっちっち)
2024-02-21 22:56:43
こんばんは
三首、出詠致します。

(詞書)
春告鳥と言われる鶯の初鳴が待たれます。裏山に鶯が鳴くのを、今は亡き母が喜んでいたのを思い出します。

⭐️鶯の声に目覚めて 亡き母に見守られたる ごとき幸せ

(詞書)
亡き父と月を見ながらお酒を酌み交わし、父の話をいつまでも聞いたのを思い出します。

⭐️稜線におぼろ月見て 山ホテル 酒酌み交わし考(ちち)のうんちく

(詞書)
昔の朋友が亡くなったのを人づてに聞きました。同じ男の子を好きになってかっこいいねとよくお喋りしました。結局どちらの恋も実りませんでした。

⭐️同じ人想ひし友よ 今日からは 恋敵とふ あの日の二人

よろしくお願いいたします。
返信する
Unknown (西BOO)
2024-02-22 09:43:28
おはようございます。
恐縮ですが、追加で一首出詠させて頂きたいと思います。

2月に雨が降ることを詠ませて頂きました。

2月とて雨の降る日が続けども 雪合戦した昔懐かし

よろしくお願い致します。
返信する
Kenさんへ (ポエット・M)
2024-02-25 15:56:25
Kenさん こんにちは。
いつも早々に「水曜サロン」へ出詠頂きありがとうございます。それにしても午前2時は早いですね。

今回は「源典侍」「光源氏」「紫式部」の詠まれた歌への返歌を、3首詠んで頂きました。

源典侍と光源氏の絡みは、源氏物語でも結構辛辣に描かれていますが、源典侍は
今でいう、いわゆる美魔女とのこと。この方は紫式部の兄嫁がモデルではないか
との説もあるようですね。
1首目、2首目は、葵祭に、紫の上と仲良く祭り見物に来たのに、堂々と声をかけ
歌を寄こす源典侍に、光源氏は立腹しそっけなく対応する様子が返歌にも表れていますね。
しかし、一度は逢瀬を重ねた方ですので、せめて・・・の想いを返歌に込めて
詠ってみましたがいかがでしょうか。「おめもじ」は女性言葉ですが、皮肉も少し滲ませました。
★花時を 過ぎても香る君ゆえに 八十氏人は おめもじ待つや

3首目は、紫式部が「姉君」と呼んだ「筑紫の君」が詠んだ歌で、
「西の筑紫の海を思いながら月を見ていると泣けてくる」との意ですが、
紫式部は「西へ行く月の便りにたまづさのかき絶えめやは雲のかよひぢ」と返歌し
姉君が筑紫へ行っても手紙は絶やしませんよ、と返しています。
従って、返歌に詠まれた「心に沁みる 言葉たむける」手紙が送られたと推察出来ますね。

これからも、益々磨きをかけられることを期待しております。
返信する
西BOOさんへ (ポエット・M)
2024-02-25 16:01:36
西BOOさん こんにちは。
早々に「水曜サロン」へ出詠頂きありがとうございます。
今回も、追加分を含めて3首の歌を詠んで頂きました。

一首目は、お孫さんと約束した遊園地行に、自らがワクワクしている
気持ちが素直に表現され、さらに孫想いのほのぼの感も滲む良い歌と感じます。
「止まぬワクワク どちらが子供」の下の句が秀逸です。

2首目、3首目は最近の異常気象の様子を、具体的な事象を交えて詠み
歴史的な史実として、次の世代にとって参考となる歌になるかも知れませんね。
2月に夏日の気温となり、その2月に雪国で雪ならぬ雨が続く気象は
やはり異常と言わざるを得ませんね。正に、「雪合戦した昔懐かし」
と詠いたくなる心境ですね。
これからもよろしくお願いします。
返信する
夕庵さんへ (ポエット・M)
2024-02-25 16:04:55
夕庵さん こんにちは。
早々に「水曜サロン」へ出詠頂きありがとうございます。

3首の歌は、いずれも詩情豊かな「夕庵ワールド」に誘ってくれます。

一首目の「熱きが身のうちつらぬきて」、2首目の「ささやくような紗の雨」の表現が秀逸です。

3首目の歌は、春雨の情景と午後の憂鬱な心境を美しく表現し、言葉の選び方や
構成、余韻など、様々な要素が効果的に用いられて印象深い歌となっています。
なお、「春霖」という語は春の訪れと同時に、しっとりとした湿気を帯びた
空気感を喚起し、午後の静かで物憂い雰囲気が伝わってきます。
また、「逢いたき人」という表現は、具体的な人物像を浮かべさせることなく、
私達の想像力を刺激し、「夢に虚ける」というフレーズは、憂鬱な感情を
より深く表現することに成功していると感じます。
これからもよろしくお願いします。
返信する

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