PRINCOの今日のパチパチ
Sidosso Princoちゃんの思わず拍手パチパチ記録
 



こうの史代原作ということで、ぜひ観たいと思っていた『この世界の片隅に』を先日、観てまいりました。パチパチ!
『夕凪の街 桜の国』を読んだ時に、「なんじゃこの訴求力は~っ!」と驚いたのですが、今回の『この世界の片隅に』もボディブローのように効いてくる映画でした。
原作のマンガは未読なのですが、買うしかないかなー(^^;)


能年玲奈、すっかりテレビ画面からいなくなり、どうなっちゃうのかなーと、心配していたのですが、今回、主人公すずの声に、なんとも、はまっていました。やっぱり、役を与えられると、光るなー、と。


以下、ネタばれあり。
※反転させてください




周作とすずが、いったいどこで出会ったのか、人さらいのバケモノのかごの中というのは、あくまで、すずの物語の中のシーンでは?原作を読んでいないので、よく分からずじまい。そこは、深く考えずに、どこかで出会ったけど、すずだけが覚えていない、ということでいいのかな…。

新婚初夜の傘の場面が、なんとも良かった。今の若い方たちには、「ふつつかものですが、よろしくお願いします」という挨拶自体が、もう、???でしょう。
それにもまして
「傘を一本持てきたか」
「はい、新なのを持てきました」
「さしてもええかいの…」
「…どうぞ」
だなんて、、、、、いやあ、なんとも趣深い…。
※実際には、傘で干し柿を取るだけなのですが(^^)

、、、、それにしても、自分が年をとればとるほど、キスシーンは照れる(^^;)


こうの史代の描く、女性の「困った顔」が、なんともかわいいのですが、映画でもいっぱいでてきて、ほんわかしました。
映画の中で、いろいろな形(すべて戦争による犠牲ですが)で、子どもを亡くす親がたくさん出てくるのですが、逆縁は本当に辛いと思います。片腕をもがれるような、苦しみでしょう。

みんな、失ったパズルのピースをどこかに求め探しています。戦災孤児が最後に出てくるのですが、その子を引き取り(?)育てていく、すずと周作、そして、周作の姉の徑子に、自分は何か救われた気がしました。

叱らないでほめて育てるとか、地域が育てるとか、そんなことよりも前に「育てたいから育てる」、「弱いものを守りたい」という、人の本能があるのだろうなと。


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