モロッコの人たちが大好きな土地を囲む塀が目立ってきました。実際、何もない土地に塀だけが造られている風景をよく見たものです。
牧童だけでなくロバが何かを運ぶ姿が見えたりして、人の生活の匂いのようなものを感ずる風景になりました。
フェズから２時間程走りました。目的地まではまだ半ばのあたりです。依然として羊の放牧の場面が続いていました。
高速道路沿いではありますが、人里離れた大草原の中ところどころにポツンと小屋がありました。
注意深く見ると羊の群れの近くには必ず牧童らしき人がついています。町から遠く離れ水道電気などあるとは思えない場所で草を食べさせています。ただどんな草が生えているのかわかりません。地面はむしろ枯れ果てているようにしか見えません。
雨模様の山岳道路を行くと丘の岩陰に革張りの小屋が見えました。放牧の家畜を見守る牧童の家でしょうか。
次の目標地へはモロッコの背骨のような山脈を超えて４４０Kmの距離をバスで走りました。フェズの市街地を出るとすぐに見るからに荒れている赤茶色の大地が続くようになります。栽培を初めて間もないようなオリーブ畑が時々車窓を走り去ってゆきます。
爆弾低気圧の威力は木曽川沿いのこの辺りにも厳しく影響を及ぼしました。例年春雪は降りますがこの時期には珍しい大雪です（１２月１８日撮影）
