教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

大救出劇

2005年07月19日 18時55分30秒 | Weblog
 午前4:00ごろ、「キューキュー」という鳴き声でふと目が覚める。最初は無視していたが、あまりにずっと鳴いているので眠れない。眠いがこのままでも眠れないので、しかたなしに外へ出る。外はまだ暗かった。私の家はアパートで、出入りができる所は、玄関とその逆側に出入りできる窓がある。その窓側の外にすぐ壁があって、その壁の向こうに小さな用水路がある。すべてむき出しになっている、よくある田んぼの用水路である。
 で、壁の向こう側をのぞき込むと、用水路の底で子犬が「キューキュー」と鳴いている。用水路の深さはそこそこ深さがあって(1メートル足らず)、なるほど子犬では昇るのは無理である。しかたないので助けてやることにし、壁を乗り越えて、向こう側に降り立った。ちなみに向こう側は人の家の庭。草も足首ぐらいまで伸びている。
 ここから大救出劇の始まりである。子犬は私が近づくと逃げる。「おいおい、逃げたら助けられんだろ?」というが、言葉が通じるはずもなく、子犬は逃げる。しかし、一定の距離をを保ちながら完全に逃げないもんだから、見捨てられない。用水路の深さが浅くなって自力で出られるところはないかな、と思って、子犬を追いながら助けやすい場所を探す。しかし、行けば行くほど草も高くなり、用水路そのものも草に隠れるので、立ち止まった。それで、この辺りで助けるしかないなと覚悟を決めて、呼んでみたり、用水路にはだしになって降りたりして、子犬を助けるために努力をした。
 でも、こいつはやっぱり一定距離を保って近づかない。少し明るくなってきたので、もう放っておこうかと考えながらたたずんでいると、また「キューキュー」と鳴く。もー、助けて欲しいなら近づかないと助けられないだろ!と切れそうになるが、あまり音を立てたり、走ったりすると絶対近づかなくなりそうなので、感情を抑えてじっくりやることにした。次第に、一瞬だが触ることができるようになる。捕まえることはまだできないが、もう一押し、と思い、じっくりやる。
 そこで、用水路から上がって、左右どちらにも逃げられないように真上をおさえることに専念する作戦に変えた。なかなかうまいポジションがとれなかったが、手元にあったちょっと長い草でちょいちょいつつきながら、ようやくポジションが決まる。今だ、ということで、足で軽くおさえて用水路に降り立つ。そして、GET!(Catch?)
 ようやく、大捕物は終わった…
 写真は子犬が落ちてた用水路。捕まえたところより少し手前のところです。実際の時よりもちょっと明るくしておきました。
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