教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

文部省と大日本教育会・帝国教育会

2005年07月15日 18時49分49秒 | Weblog
 今日は特に蒸し暑い。おかげで今日は(も?)ダラダラです。
 今日は、無呼吸治療のための呼吸器を持って大学の健康管理センターへ相談に行きました。私に貸し出された呼吸器はオートシーパップといって、鼻に吹き込まれる空気の圧力を自動的に変える機械でした。頭痛がするんです、と先生に訴えると、呼吸器に蓄積されたデータを取って固定式の呼吸器に変えよう、と言って機械を持っていってしまいました。ということで、CPAP療法、しばらく休止です。

 後、研究室へ行き、いやいやながら研究をはじめました。今日は、「教育団体」概念の整理をしていました。特に今注目しているのは、「教育研究団体」という概念です。大日本教育会・帝国教育会における研究活動を意義づけるのに、大事な概念となる予定。
 あと、夏休みの資料調査計画を立てなくてはならないので、調査の見積もり。今年の教育史学会における発表の題目は、「大日本教育会および帝国教育会に対する文部省諮問」。両会側と文部省との関係はしばしば考察されていますが、文部省にとっての両会とは何だったのかという問題を明らかにした研究はありません。今回はそれを明らかにするつもりですが、肝心の文部省内部の資料が見つからない。関東大震災で文部省倉庫が炎上、戦後には種々の問題から公文書を焼いた、という話を聞いたことがあるのですが、とにかく現実に国立公文書館に所蔵されている戦前の文部省の内部資料は、極めて少ないのです。そのため、文部省は、たびたび両会へ教育問題を諮問していますが、諮問文書の現物確認すらできないのです。はたして、戦前文部省の資料が少ない、というのは、私の誤認でしょうか?
 はて、何を獲得しに行くか。今決まっているのは、

 1,立教大学の研究グループが作った資料集『帝国教育会の研究』1・2
    → 一ヶ月前、R大学の某先生に問い合わせのだが、未だに返事なし… しかたないので、日本教育会館に行ってコピーさせてもらうつもり。立教大学に調査へ行けたら今回の調査もずいぶん変わるのだろうが…
 2,帝国教育会編集の書籍
    → まだ手元にないものをコピーする。特に大正以降のもの。国立国会図書館中心。

 ううむ、行き先は東京ということはわかるが、二日で終わってしまふ。せっかく行くのだから、これだけじゃもったいないなぁ。
 あとは、東京大学の新聞雑誌文庫で雑誌記事をあさるぐらいだろうか。
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