11月4日(土)。
ジョン・レノン音楽祭「ジョン・レノン・スーパー・ライヴ 2006」を聴きに東京まで行った。前夜友人から、長門芳郎さんが四ツ谷の「いーぐる」で「DISK CHART AGAIN♪」というイベントを開催するので、行ってみないかというメールが届いた。
今はジャズ喫茶になった「いーぐる」だが、1972,3年ごろはロック喫茶で名前は「ディスクチャート」だった。「DISK CHART AGAIN♪」は、一日だけ、ロック喫茶「ディスクチャート」が復活するという設定で、当時、実際に店内で流れていたロックとポップスを大音量で聴く、さらにもしも現在、ディスクチャートが営業を続けていたとしたら、流れているであろうディスクチャート・テイストの音楽も紹介するというイベント。
一晩考えて、朝には参加する旨を伝え、出かける際に、「魔法のBEAT」を旅行カバンの中に突っ込んだ。何しろシュガーベイブ生誕の地なのだ! このチャンスを逃せば、今度いつ「いーぐる」に来れるのかわかったもんじゃない。
東京駅から中央線に乗り四ツ谷へ行った。四ツ谷駅で友人と半年振りに再会し、「いーぐる」に向かった。「いーぐる」は京都三条の六曜社本店に似た雰囲気でビルの地下にあった(画像)。お店の前にはソニー・クラークの『Cool Struttin'』がフレームに入れられ飾られていた。
イベントはスティーリー・ダンの「Do It Again」ではじまった。1972年に発表されたアルバム『Can't Buy A Thrill』に収録されている曲だ。僕もこの曲は大好き。意外な選曲だったのは2001年のジョン・メイヤーの曲「No Such Things or St. Patrick's Day」。これはもし今も「ディスクチャート」で働いていたならかけていた曲ということだ。何でもアルゾと打ち合わせしたレストランでかかって、アルゾがその才能に嫉妬したらしい。
そしてター坊やタツローさんが好きだった曲が続いた。なんともドキドキする瞬間だった。この場所で練習していたんだなぁと感慨深く思った。タツローさんが自主制作で作った『Add Some Musis To Your Day』の曲がかかっているところで僕らは店を後にしなければならなかった。もうジョン・レノン・スーパー・ライヴの開場時間が迫っていたのだ。