2009/09/15 OnAir - 3rd Week - 僕の'Bringing It All Back Home' Vol.2
01.Donald Fagen:New Frontier
02.J.J. Cale:Roll On
03.Ben Harper and Relentless7:Faithfully Remain
04.Paul McCartney:Uncle Albert/Admiral Halsey
05.Phil Collins:One More Night
06.Joe Jackson:Steppin' Out
07.Talking Heads:Once In a Lifetime
08.Blondie:The Tide Is High
09.佐野元春:Tonight
10.The Alan Parsons Project:Don't Answer Me
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■内容の一部を抜粋
・僕の'Bringing It All Back Home'
「先週今週と2週に渡って特集を組んでいます。題して『僕の'Bringing It All Back Home'』。僕が多感だった頃、'70年代'80年代。僕の周りにどんな音楽が流れていたか、当時を楽しく振り返りつつレコードを紹介したいと思います」と元春。
・New Frontier
「ドナルド・フェイゲン、ウォルター・ベッカーと共にスティーリー・ダンを結成しています。1982年のソロ・アルバム『The Nightfly』から曲は[New Frontier]」と元春。
・Roll On
「エリック・クラプトンがリスペクトするギタリストの一人。この曲でもエリック・クラプトンがセッションに参加しています」と元春。
・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月9月の「3PICKS!」はニック・ロウ『Quiet Please... The New Best Of Nick Lowe
・ベン・ハーパー
「ブルース音楽をベースにしたソングライター。そして素晴らしいスライド・ギターを弾きます。ベン・ハーパーの曲は社会的なことをテーマの曲にした曲が多くあります。あえて分類するとしたらマーヴィン・ゲイ、ジミ・ヘンドリックス、ボブ・マーリー、そうしたミュージシャンたちと連なるアーティストの一人だと思います。今回の新作でベン・ハーパーは新しいバンドを組みました。バンド名はリレントレス・セブン。ギター、ベース、キーボード、ドラムスの4人編成です。これまではソロとしてやってきたけれど、これからはこのバンドでやってゆく、そんな意気込みが感じられるアルバムです。ベン・ハーパーは今年、国内のロック・フェスティバル・フジロックに出演しました。もしかしたらベン・ハーパーのライヴを観たという人もいると思います」と元春。曲はアルバム『White Lies For Dark Times
・Uncle Albert/Admiral Halsey
「最近、ポップス・ファンの間で話題になってますビートルズのリマスター盤が出ました。リマスターされたのはオリジナル・アルバムなど全14作品。最新の録音技術でかなり音がよくなっているということです。リマスタリングを手掛けた技術者の話によると、リマスタリングの作業は正味1年時間をじっくりとかけて取り組んだということです。そもそもマスター・テープがしっかりと保管されていたのでテープの状態が良かった。実際の作業は難しくなかったとそんなふうに言ってます。しかしそうは言ってもこのリマスターは多くの人たちに聴かれるわけで、とても細かい部分まで聴き込む人もいると思います。全世界のビートルズ・ファンを相手にした仕事というわけですから、きっと相当なプレッシャーがあったんじゃないかなと思います。
ビートルズの話というとよく世間では4人のうち誰が好きか、ジョンかポールか君はどっちなんだ? そんな話になります。ちょっと不良っぽいジョンが好きだ、人懐っこいポールが好きだ、神秘的なジョージ、そして愉快なリンゴ、人それぞれに好みがあると思います。僕は個人的にはこれまで圧倒的にジョン・レノンでした。ジョンの声、曲、言葉、態度、なにかとても他人とは思えない感じがしてました。ところが最近僕はポール・マッカートニーを見ていて、あっもしかしたら僕はポール・マッカートニーのほうが好きかもしれない、そんなふうに感じることがありました。ビートルズ解散後のポール・マッカートニーのソロ、どれも素晴らしいです。ビートルズが解散したのはポールのわがままのせいだったとか、再婚した奥さんにとてつもない慰謝料を請求されてるとか、それこそ凡人には到底わからない悩みや苦悩があると思うんですけれど、ポールはいつも笑っています。きっと自分がポール・マッカートニーだということをよくわかっている人なんだろうなと思います。ポール・マッカートニー、これからもずっと生き抜いて僕らファンのためにビートルズという夢を守り抜いてほしい、そんなふうに思います。ビートルズ解散後のポール・マッカートニーのソロ作品の中で僕がいちばん好きな『RAM』、今夜はこのアルバムの中から1曲聴いてみたいと思います。ポール・マッカートニー、曲は[Uncle Albert/Admiral Halsey]」と元春。
・One More Night
「あぁ懐かしく聴いた人も多いんじゃないかと思います。'80年代とても多くの人に愛された曲のひとつ。フィル・コリンズ[One More Night]」と元春。
・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html
今週は東京農業大学の環境サークル「いそべや」。現在80人以上のメンバーで活動している。主な活動はキャンパス内の緑化運動。また環境問題についての授業をいそべやのメンバーが一般の学生に対して2週に一度行っている。毎回テーマを決めて討論を行ったり、屋外に出かけてフィールドワークを実施している。学生が中心になって行うこのユニークな授業を受講すれば単位も取得できるとあって多くの学生が参加して環境意識を高めている。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html
・僕の'Bringing It All Back Home' Vol.2
「番組後半は『僕の'Bringing It All Back Home'』と題して、今夜は'80年代のレコードを集めています」と元春。
・The Tide Is High
「ジョー・ジャクソン[Steppin' Out]。個人的な話になるんですがこの曲がヒットした'80年代前半、僕はニューヨークにいました。当時MTVでこの曲がよくかかっていました。そんなこともあって僕はこの曲を聴くとSteppin' Out、正に'80年代に踏み込んでゆくような、そんな気持ちになります。続いて聴いてもらったトーキング・ヘッズ、1980年のヒット[Once In a Lifetime]。今聴いても新鮮な、斬新な音楽ですよね。ニューヨークを代表するバンド、ニューヨークが持ってる知的でシニカルなセンスがトーキング・ヘッズの音楽にあります。そして次に聴いてみたいこの曲もニューヨーク・ハンドのひとつ、ブロンディ。シンガーのデボラ・ハリーが魅力的です。曲は[The Tide Is High]」と元春。
・Tonight
「ニューヨーク。僕にとって思い出深い街です。'80年代前半、僕はこの街に暮らしてました。当時26歳。新しい音楽を作りたくてニューヨークに行きました。そこで音楽ビジネスのこと、音楽プロデュースのこと、いろいろと自分なりに学んでみました。そこで得たものはその後とても役に立ったと思います。僕がニューヨークから学んだこと。それはいつどんなときもクリエイティブでいようということです。クリエイティブというのはアートだけに限りません。食事にしても、人を愛することにしても、何かを作ってゆくということは、とても大変なことなんですけれども、同時にとても楽しいことでもあります。僕の思い出がいっぱいつまったこの街ニューヨーク。まだ若かったこともあって不安なこともありました。ダウンタウンの小さなアパートでこの曲の詩を書いたことを思い出します。1984年に出した僕のレコードを聴いてください。曲は[Tonight]」と元春。
・大人になるってどういうこと?
先々週かかった「ガラスのジェネレーション」に感激したというリスナーのコメントを読んで。
「大人になるってどういうこと? これはロックンロール音楽の永遠のテーマです」と元春。
・ザ・ソングライターズ
『佐野元春のザ・ソングライターズ』が7月、ギャラクシー賞月間賞を受賞した。
「放送文化に貢献した優秀な番組に贈られるギャラクシー賞を受賞したということ。こんな賞があるなんて僕は知りませんでしたけれど、まっ、褒めていただけるなら、うれしいなと、そんなところです」と元春。
http://www.nhk.or.jp/songs/song-w/
・Don't Answer Me
アラン・パーソンズ・プロジェクトの1983年のヒット・レコード。
・次回のオンエア
9月22日(火)、夜11時から。
・番組ウェブサイト
「番組では専用の番組ウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲へのリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/