<03月14日プレイリスト>
[突然ですが、リクエスト特集(突リク)]
希望という名の光/山下達郎 4月14日発売ニューシングル
GRADUATION DAY/THE BEACH BOYS "CONCERT" '64
(THAT'S) HOW LONG/GREG GUIDRY "OVER THE LINE" '82
HOW CAN I PUT OUT THE FLAME/CANDI STATON '70
LET ME DOWN EASY/THE ISLEY BROTHERS "HARVEST FOR THE WORLD" '76
JESUS GAVE ME WATER/THE FIVE BLIND BOYS OF MISSISSIPPI '50
ALL I WANT FOR CHRISTMAS (IS MY TWO FRONT TEETH)/SPIKE JONES '48
HAPPY GATHERING DAY (CM SIZE 60 sec)/山下達郎 4月14日発売ニューシングル
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■内容の一部を抜粋
・近況
先週は番組を前倒しで収録した。最後の誕生日メッセージだけ別録りしたがタツローさんの声が変だったとリスナーから心配するハガキが届いたという。寒暖の差が激しい日が続いたため風邪を引いたのだとタツローさん。曲書きの最中だったため気合いで直したという。現在は三十代以来となる新曲発売前の仕事のオファーでまたレコーディングをしているそうだ。
・希望という名の光
4月14日発売の新曲「希望という名の光」。岡村隆さんと松雪泰子さんが主演する映画『てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~』(4月24日公開)の主題歌。「てぃだ」は「太陽」のことで、沖縄で「てぃだかんかん」というと「かんかん照りの太陽」のことを言うのだそうだ。新曲「希望という名の光」は2月25日深夜のナインティナインの「オールナイトニッポン」では映画用の5.1サラウンド・ヴァージョンをオンエアしたが、フルサイズは本日初オンエアとなる。ミュージック・ビデオにはナインティナインの岡村隆さんが出演しているそうだ。
・GRADUATION DAY
フォー・フレッシュメンの1956年のヒット曲「GRADUATION DAY」をビーチボーイズがカヴァー。1964年のライヴ・アルバム『CONCERT』に収録されている。コーダのところで"GRADUATION DAY"と歌ってるのはデニス・ウィルソンで大受けするというオチがついている。
・(THAT'S) HOW LONG
グレッグ・ギドレーはセントルイス生まれのシンガー・ソングライター。ナッシュビルを中心にソングライターとして活躍していたときに、デモ・テープの声の良さを見込まれてソロ・アルバムを1982年に発売。コロムビアから出た『OVER THE LINE』は彼唯一のソロ・アルバム。このアルバムに収録されているのが「(THAT'S) HOW LONG」。ドラムスはタツローさんの好きなジェームス・ストラウド。
・エフェクター
リスナーからの質問で「ファンクラブ会報に載っていたスタジオ風景の写真で山下さんの足下にあるエフェクター3個はどのメーカーの何ですか?」。
ケンタウルスというブースターとサンズアンプというブースター、それにボスのコーラスとタツローさん。
・HOW CAN I PUT OUT THE FLAME
キャンディ・ステートンはアラバマ出身のサザンソウルの偉大なる女性シンガー。クラレンス・カーターの元奥さん。「HOW CAN I PUT OUT THE FLAME」は1970年のシングル「STAND BY YOUR MAN」(タミー・ワイネットのカントリーのカヴァー)のB面。シングル・オンリーなのでモノラル。ドラムはロジャー・ホーキンス。
・LET ME DOWN EASY
2月28日放送でアイズリー・ブラザーズの1976年のアルバム『HARVEST FOR THE WORLD』から「LET ME DOWN EASY」をオンエアしたところ津波情報が途中で入った。もう一回聴かせてほしいというリクエストに応えて。
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/77afafaffbf6e0973572b828c5cdf70b
・尊敬できる人
リスナーからの質問で「先週の放送で、諸先輩方に尊敬できる方がたくさんいる、と話されてましたが、例えばどんな方がいらっしゃいますか?」。
有名な人はいないそうで市井の、例えば地方局のプロデューサーとか出版業界に務めている方なのだそうだ。タツローさんは有名人が嫌いなんだとか。「市井に行きている人のライフスタイルを学ぶといいましょうか。いわゆる正義の味方って好きじゃなくて、清濁合わせ飲むといいましょうか、そういう世の中の必然に沿って生きている人のライフスタイルを規範にしようと思ってます」とタツローさん。物を作る人で尊敬できる人はジャニー喜多川さんなのだとか。本当の意味でのプロデューサー、クリエイターだと思ってるという。
・JESUS GAVE ME WATER
ゴスペル・カルテットにリクエスト。リード・ヴォーカルにコーラスが付いてゆくジュビリー・スタイルの神髄、ファイブ・ブラインド・ボーイズ・オブ・ミシシッピの「JESUS GAVE ME WATER」。ファイブ・ブラインド・ボーイズ・オブ・ミシシッピは盲目の黒人男性5人組。リード・ヴォーカルのアーチー・ブラウンリーが三十代という若さで亡くなって50年なのだそうだ。
・ALL I WANT FOR CHRISTMAS (IS MY TWO FRONT TEETH)
リスナーからの質問で「J.D.サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』に黒人女性歌手エステル・フレッチャーの[リトル・シャーリー・ビーンズ]というレコードが出てくるが実在するのでしょうか?」。
十年ほど前に同じ質問があったとタツローさん。そのとき調べたら、1930年代の歌手としてエステル・フレッチャーは実在したが、「リトル・シャーリー・ビーンズ」という曲は作者の創作だという結論に達したのだとか。その後、奈良女子大学大学院人間文化研究科助教授の竹内康浩さんが「ライ麦畑のミステリー」という著書で「リトル・シャーリー・ビーンズ」について論じていることがわかった。その中で「リトル・シャーリー・ビーンズ」は創作だがモデルとなる曲があり、それは1948年のスパイク・ジョーンズのミリオン・セラー「ALL I WANT FOR CHRISTMAS (IS MY TWO FRONT TEETH)」で、クリスマスにほしいのは前歯二本、という内容のこの歌を叩き台にしているのではないかとされている。
スパイク・ジョーンズは冗談音楽のプレイヤーでクレイジー・キャッツに大きな影響を与えている。「ALL I WANT FOR CHRISTMAS (IS MY TWO FRONT TEETH)」は前歯が二本折れちゃったので"TEETH"がうまく発音できないというコミック・ソング。
・HAPPY GATHERING DAY (CM SIZE 60 sec)
4月14日発売の新曲「希望という名の光」のカップリング。ケンタッキー・フライドチキン40周年のキャンペーン・ソング。今回はCMサイズ。フル・ヴァージョンは来週オンエア予定。
■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係
■今後の予定
03月21日は、引き続き「リクエスト特集」
http://www.smile-co.co.jp/tats/