Motoharu Radio Show #078

2011年05月25日 | Motoharu Radio Show

2011/05/24 OnAir - 3rd. Week
01.Phoebe Snow:Poetry Man
02.Phish:Bug
03.佐野元春:レイナ
04.Radiohead:Codex
05.Radiohead:Lotus Flower
06.シリア・ポール:夢で逢えたら
07.Alder Ray:Cause I Love Him
08.Priscilla:He Noticed Me
09.The Beach Boys:Don't Worry Baby
10.The Walker Brothers:The Sun Ain't Gonna Shine Anymore
11.Linda Scott:You Baby
12.Berna Dette Carroll:No One Ever Tells You
13.佐野元春:月夜を往け
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■内容の一部を抜粋
・Poetry Man
リスナーからのリクエスト。
「'70年代に活躍したシンガー・ソングライター、フィービー・スノウ。とても都会的なセンスに溢れた女性ヴォーカリストであり、素晴らしいギタリストです。僕もフィービー・スノウの音楽が好きです。4月26日、58歳で亡くなられたというニュースを聞きました。謹んでご冥福を祈りたいと思います」と元春。

・Bug
リスナーからのリクエスト。PHISHの「Bug」。

・レイナ
リスナーからのリクエスト。元春の「レイナ」。

・ツイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。番組からツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月5月の「3PICKS!」はポール・サイモン『So Beautiful Or So What』、レディオヘッド『The King Of Limbs』、そしてフリート・フォクシーズ『Helplessness Blues』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はレディオヘッド『The King Of Limbs』。

・レディオヘッド
イギリスのロック・バンド。現在まで7枚のオリジナル・アルバムを出している。5人編成のバンドで中心になってるのはトム・ヨーク。リリックもトム・ヨークが中心となって書かれている。1997年のアルバム『OK Computer』が全世界的に注目された。4枚目のアルバム『Kid A』がレディオヘッドの評価を確かなものにした。実券的な電子音楽とバンド・サウンドを融合させて新しいポップ音楽にかたちを作った。今回の新作は全部で8曲収録されている。曲数は少ないがなかなか聴きごたえのある内容となっている。レディオヘッドはアルバム毎に新しい実験をしているので聴き手からするとちょっと戸惑うところがある。
「今回のアルバムは音楽的には若干抽象的ですけれども、よいメロディと現代的なダンス・ビートが合わさって、僕は楽しく聴きました。またおもしろいなと思ったのは、このレコードの販売方法です。いきなりリリースを発表して僅か一週間後にはネットを通してダウンロードによる販売をしています。レディオヘッドといえば以前のレコードのときもレコードを買う人が自由に価格を設定できるといういわゆる投げ銭方式による販売をしたことで知られています。まぁ、このときには無料でダウンロードした人もいたようですけれども、結局その二ヶ月後に発売したCDパケージは世界的に多く売れたようです。音楽を作ることだけではなく、それをどうやって人に届けるか、そんな実験を僕たちに見せてくれる素晴らしいバンドだと思います」と元春。
新しいアルバム『The King Of Limbs』から「Codex」と「Lotus Flower」の2曲。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週は「ForestNova☆」。2006年に麻生大学と東京薬科大学の学生たちが共同で設立した環境サークル。お互いの大学近くにある相模湖周辺の森を守ろうとメンバーで森林整備を行っている。

・夢で逢えたら
大瀧詠一の作詞作曲プロデュース。シリア・ポールが歌っている。

・ウォール・オブ・サウンド特集
元春 : 先日、番組では大瀧詠一さんをゲストに迎えて楽しいお話を伺いしました。大瀧詠一さんといえばロネッツの「Be My Baby」などで知られるフィル・スペクター・サウンドの研究家として知られています。ウォール・オブ・サウンド、音の壁と言われてますけれども、言ってみればシンフォニーのような広くて豊かな響きを持ったポップ・サウンドと言っていいと思います。そのサウンド・メーキングの中心的な役割を果たしていたのがフィル・スペクターです。1960年代の前半、ビートルズが登場するまではこのウォール・オブ・サウンドによるヒット・レコードがたくさんありました。今夜は'60年代のポップ・シーンを一世風靡したウォール・オブ・サウンドの特集です。まずは2曲聴いてみたいと思います。1曲目は女性シンガー、アルダ・レイのレコード。編曲はフィル・スペクターのチームでベースを弾いていたレイ・ポールマン。そしてプロデュースはマーシャル・リーブ。二人ともスペクター・ファミリーの一員です。そして2曲目はプリシラ。'50年代に活躍したパリス・シスターズその三姉妹の一人ですね。プリシラ・パリスのレコードです。よい時代のロマンティックなポップ・ソング。ウォール・オブ・サウンドの特集。アルダ・レイ、曲は「I Love Him」。そしてプリシラ・パリス。曲は「He Noticed Me」。2曲続きます。

・Don't Worry Baby
・The Sun Ain't Gonna Shine Anymore
元春 : 今夜はウォール・オブ・サウンドの特集です。'60年代フィル・スペクター・プロデュースによるウォール・オブ・サウンドは当時ティーンネイジャーたちにとても受けました。それだけではなく同じ時代のソングライターやロック・グループにも大きな影響を与えました。次に聴いてみたいのはそのウォール・オブ・サウンドに影響を受けて作られたレコードです。1曲目はビーチボーイズ。メンバーの一人、ブライアン・ウィルソンがフィル・スペクターの音楽をリスペクトしていました。2曲目はザ・ウォーカー・ブラザーズ。一時はビートルズに匹敵するくらい人気だった二人組のデュオ・グループです。そのひとりスコット・ウォーカー。その歌い方は例えばU2のボノも影響を受けたと言われています。ウォール・オブ・サウンドの特集。まずはビーチボーイズ「Don't Worry Baby」。そしてフィル・スペクター以上にスペクターらしいと言われたこの曲。ウォーカー・ブラザーズ、曲は「The Sun Ain't Gonna Shine Anymore」。2曲続きます。

・You Baby
・No One Ever Tells You
元春 : 1960年代前半、ビートルズのような自作自演のアーティストが登場する前はどちらかというとプロデューサーがいて作詞作曲がいて、そこにシンガーがいるという、言ってみれば分業の作業によってヒット・レコードが作られていました。次に聴いてみたいのは当時のその仕組みの中で生まれたヒット・レコードを2曲。1曲目が'60年代のアイドル歌手リンダ・スコット。曲は「You Baby」。この曲はフィル・スペクター・チームによるロネッツのカヴァーですね。オリジナルよりテンポをグッと速くして、もしかしたら本家を超えるくらいのいいカヴァーではないかと思います。そして2曲目はバーナデッド・キャロル。このシンカーも'60年代初期に人気があったアイドル歌手です。曲は「No One Ever Tells You」。2曲続きます。

・応援の思いを込めた音楽
故郷が気仙沼だというリスナーからのコメントを読んで。
「番組にはリスナーのみなさんから震災関連のコメント、メッセージ、たくさんいただいています。人と街の再生に向かってみんなの思いがさらに強くなってるのを感じます。番組からは引き続き応援の思いを込めた音楽を届けていきたいと思います」と元春。

・月夜を往け
元春 : これは自分のことになるんですが幼い頃母親からロネッツの「Be My Baby」を聴かされて「こりゃ学校で習う音楽よりずっと楽しい」と思いました。そして大人になって「SOMEDAY」という曲を書きました。自分流のウォール・オブ・サウンドのつもりで作ってみました。それから何年かして自分のレーベルを作りました。「DaisyMusic」と言います。2004年6月のことでした。そのときに出したアルバムが『THE SUN』というアルバムです。心機一転新しい気持ちで作った『THE SUN』というアルバム。そのアルバムの1曲目に添えたのがこの曲です。今夜はこの曲でお別れです。「SOMEDAY」に続く自分流のウォール・オブ・サウンドです。「月夜を往け」。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
6月7日火曜日午後11時。
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