Motoharu Radio Show #140

2013年02月13日 | Motoharu Radio Show

2013/02/12 OnAir - 2nd. Week - 特集:ブルーノート・レーベル 新時代
01.佐野元春:世界は慈悲を待っている
02.Amos Lee:Flower
03.Dianne Reeves:Just My Imagination
04.Jose James:It's All Over Your Body
05.Dr. John:You Must Have Been a Beautiful Baby
06.Al Green:I Can't Stop
07.Van Morrison:Evening in June
08.Talib Kweli:Soon the New Day (feat. Norah Jones)
09.Robert Glasper:Afro Blue (feat. Erykah Badu)
10.Cassandra Wilson:Time After Time
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■内容の一部を抜粋
・ブルーノート・レーベル 新時代
ブルーノートは古くからあるジャズの名門レーベル。現在、若くて才能のあるアーティストのレコードを積極的に発表している。特集「ブルーノート・レーベル 新時代」と題してこのレーベルからの最近のレコードに注目する。

・世界は慈悲を待っている
3月に発売される佐野元春 and The Coyote Bandの新しいアルバム『ZOOEY』のリード・トラック。

・Flower
エイモス・リーの「Flower」。

・Just My Imagination
ダイアン・リーヴスの「Just My Imagination」。オリジナルはテンプテーションズの「Just My Imagination」。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月2月の「3PICKS!」はビッフィ・クライロ『Opposites』、ホセ・ジェイムズ『No Begining No End』、そしてゲイリー・クラーク Jr.『Blak & Blu』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はホセ・ジェイムズ『No Begining No End』。

・ホセ・ジェイムズ
米国、ミネアポリス出身のシンガー。現在、35歳。これまで3枚のスタジオ・アルバムを出している。音楽はよくジャンルで語られることがあるけれど、現在ではいろいろな音楽が交じり合ってるので、ひとつのジャンルで括るのが逆に難しくなっている。ホセ・ジェームズはモダン・ジャズとヒップホップを混ぜたような現代的なスタイル。自分でもあるインタビューでこう語っている。「どんな特定のスタイルにも限定されたくない。ジャズをルーツにしてジャンルを超えたアーティストとして自由にやっていきたい」ということ。そのホセ・ジェームズの新しいアルバムが今夜特集しているブルーノート・レーベルから出ている。通算4枚目のアルバム『No Begining No End』。現在、ブルーノート・レーベルは若くて才能がある新しいアーティストの作品を積極的に発表している。正にホセ・ジェームズは現在のブルーノート・レーベルを象徴するような存在だといえる。新しいアルバムではこれまでの自分の音楽性を集大成したということで、ジャズ、ソウル、R&B、ヒップホップ、いろいろなスタイルでやっている。そのうえでとても個性的な音楽になっていることが素晴らしい。新しいアルバム『No Begining No End』。から「It's All Over Your Body」。

・You Must Have Been a Beautiful Baby
ブルーノートはジャズの老舗のレコード・レーベルという感じが強いが、最近では実力のある古いアーティストも手掛けて音楽ファンから喜ばれている。Dr.ジョンもブルーノート・レーベルから何枚かアルバムを出している。ニューオリンズ・スタイルのピアノ、そして独特の歌声、とても豊かな音楽。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週は茨城県の認定NPO法人「宍塚の自然と歴史の会」。茨城県土浦市の宍塚地域で環境保全に取り組む団体。豊かな里山を未来へと伝えるため1989年から活動している。

・I Can't Stop
アル・グリーンの「I Can't Stop」。

ブルーノート・レーベルがはじまったのは今から70年以上も前になる。ニューヨークで生まれたレコード・レーベル。ニューヨークといえば世界中の素晴らしいミュージシャンたちが集まってくる街。ジャズ音楽専門のレーベルといっていいブルーノート・レーベルがニューヨークで生まれたというのは言ってみれば当然のことだといえる。特に1950年代、ブルーノート・レーベルからたくさんの素晴らしいジャズ・レコードが出た。アート・ブレイキー、ジョン・コルトレーン、ソニー・ロリンズ、そしてマイルス・デイヴィス。1940年代、ビーバップの時代からモダン・ジャズ全盛の時代といえば何といってもこのブルーノート・レーベルの存在はとても大きかったといえる。

・Evening in June
ヴァン・モリソンの「Evening in June」。ブルーノート・レーベルの最近のレコード。

ブルーノート・レーベルには素晴らしいレコード・エンジニア、ルディ・ヴァン・ゲルダーがいた。現在88歳でまだ健在。音楽史上で最も重要なレコーディング・エンジニアのひとりといわれている。これまで数々の名盤といわれるレコードを録音してきた。このエンジニア、ルディ・ヴァン・ゲルダーはブルーノート・レーベルとは深い関係にある。1950年代のブルーノートでほとんどの録音を手掛けた。ここでの彼の仕事が評判になってミュージシャンからも信頼されるエンジニアになった。ウェイン・ショーター、ジョン・コルトレーン、マイルス・デイヴィス、セロニアス・モンク。こうした偉大なミュージシャンの重要なレコードはほとんどルディ・ヴァン・ゲルターが手掛けている。レコード・レーベルといえばやはりよいサウンドをリスナーに届けるのがひとつの使命としてある。
「これはちょっと自分のことになりますが、僕もささやかながら自分のレコード・レーベルを持っています。特にこのよい音を届けるということ。とても大事にしています。レコード・エンジニア、そしてマスタリング・エンジニア。僕のブレーンは海外を含めてとても優秀な人たちが協力してくれています。ひとことでレコード、CD、ダウンローディングといっても本当に音というのは様々あります。よい音というのはとても身体や心に馴染んで気持ちがいいものです。リスナーのみなさんには是非、そのよい音というものに触れていただければいいなと思います」と元春。

・Soon the New Day
タリブ・クウェリのトラックにノラ・ジョーンズが乗った「Soon the New Day」。

・Afro Blue
ヴォーカルにエリカ・パドゥをフィーチャーしたロバート・グラスパー・エクスペリメントの「Afro Blue」。

Motoharu Radio Showでこれまで使ってきたBGM、いわゆるバック・グラウンド・ミュージックは元春の好きなハモンド・オルガンのプレーヤー、ジミー・スミスのレコードを何回か使ってきた。ジミー・スミスもブルーノートのアーティストとしてよく知られてるひとり。さて、世の中、レコード・レーベルはたくさんある。商業主義がむき出しのレーベルから友だちが寄り合ったような小さなレーベルまで。最近では音楽なのか、工業製品なのか、何を作ってるのかよくわからないようなレーベルもたくさん出てきている。そんな中、ブルーノート・レーベルは言ってみればとてもまともなレコード・レーベル。
「よい音楽を見つけて、育てて、それをリスナーと分かち合うといったことですよね。僕らミュージシャンにとってよいレーベルというのは正に心強いパートナーといえます」と元春。

・Time After Time
カサンドラ・ウィルソンの「Time After Time」。
「この曲、リリックもメロディも素敵です。世界中多くのシンガーにカヴァーされてます」と元春。
オリジナルは1980年代のシンディ・ローパーのレコード。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
全国リスナーから曲のリクエストがたくさん集まってるので来週はリクエスト特集。
コメント
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