2014/03/11 OnAir - 2nd. Week - リスナーファンに感謝を込めて
01.The Black Keys:Lonely Boy
02.The Black Crowes:Hard to Handle
03.Al Kooper:Jolie
04.Benmont Tench:Blonde Girl, Blue Dress
05.Tom Petty & The Heartbreakers:Jammin' Me
06.Wilco:The Thanks I Get
07.佐野元春:ラジオ・デイズ (Single Version)
08.Rickie Lee Jones:Under the Boardwalk
09.Phoebe Snow:Don't Let Me Down
10.Los Lobos:La Bamba / Good Lovin' (Medley)
11.佐野元春:シュガータイム(名盤ライブ『SOMEDAY』2013.11.16 at Zepp DiverCity TOKYO)
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■内容の一部を抜粋
・リスナーファンに感謝を込めて
番組後半には元春からリスナーファンに感謝を込めてプレゼントを用意している。
・Lonely Boy
ブラック・キーズの「Lonely Boy」。
・Hard to Handle
・Jolie
ブラック・クロウズの「Hard to Handle」、続いてアル・クーパーの「Jolie」。
・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月3月の「3PICKS!」はBeck『Morning Phase』、ベンモント・テンチ『You Should Be So Lucky』、そして佐野元春 & 雪村いづみ『トーキョー・シック』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はベンモント・テンチ『You Should Be So Lucky』。
・ベンモント・テンチ
ベンモント・テンチは米国のミュージシャン、現在61歳。トム・ペティ & ハートブレイカーズのキーボード奏者として活動している。十代の頃にポップ音楽に興味を持ってバンドに入る。そのときに知り合ったのがトム・ペティだった。トム・ペティは米国ではとても評価の高いミュージシャン。ソングライターとしても素晴らしい曲をたくさん書いている。当時、ベンモント・テンチは大学生。プロのミュージシャンになるのに親から反対されていたが、トム・ペティが彼の父親を説得したそうだ。そのトム・ペティと現在でも一緒に活動しているベンモント・テンチ。バンドではピアノとオルガンを弾いている。そしてトム・ペティのバンドだけではなく、これまでいろいろなミュージシャンのレコーディングやライヴに参加している。ジャクソン・ブラウン、ボブ・ディラン、U2、ロイ・オービソン、そしてローリング・ストーンズ。セッション・ミュージシャンとしてもとても素晴らしい仕事をしてきた。そのベンモント・テンチが今回はソングライターとしてレコードを出した。ボブ・ディランやトム・ペティと同じ質を持ったいい曲を書いている。アルバム『You Should Be So Lucky』から「Blonde Girl, Blue Dress」。
佐野元春 : ベンモント・テンチ。トム・ペティ & ハートブレイカーズのキーボード・プレーヤーですけれども。日本では'80年代にこのトム・ペティとハートブレイカーズがボブ・ディランのバック・バンドとして来日しています。1986年だったと思います。日本武道館でのライヴ。このコンサート、僕は観に行きましたけれども、素晴らしかったですね。トム・ペティ。1977年にデビューですから、もう40年近く一線で活躍しています。バンドのハートブレイカーズも腕利きのミュージシャンたちが揃っていて、それぞれプレーヤーとして、またプロデューサーとして活躍しています。ではここでトム・ペティ & ハートブレイカーズのごきげんなレコードを聴いてみたいと思います。「Jammin' Me」、トム・ペティ & ハートブレイカーズ。
・Jammin' Me
・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。
今週は帝京科学大学の学生サークル環境教育研究部「風の子フ~スケ」。大学のある山梨県上野原市で小学生や親子を対象にした自然観察会など生き物の魅力を伝える活動をしている。
・The Thanks I Get
ウィルコの「The Thanks I Get」。
佐野元春 : さて、Motoharu Radio Show。放送は残すところあと一回となりました。この5年間、いろいろな場所で、またいろいろな状況でラジオに耳を傾けてくださったリスナーのみなさん、本当にどうもありがとう。
栃木県のリスナーからのフィードバックで「ラジオがうまく受信できなくてクルマのカーラジオで聴いていました」というコメントを読んで。
佐野元春 : ラジオがうまく受診できない地域にいらしたということ。しかしドッグ・イヤーなんて言葉もあります。犬にとっての1年は人間の7年だなんて言いますよね。それと同じようにブロードキャスティングも日々革新しています。実際、このMotoharu Radio Showをやっている5年のあいだにもラジオ放送がインターネットで聴けるということになりました。おかげでこれまでラジオがうまく受診できないという地域の人にも、クリアな音で番組を届けることができるようになりました。民放ではまだ地域限定のサービスとなっていますけれども、この分で行くと、ラジオ局に関係なく、いい番組はインターネットを通じて全国で聴けるという、そんなことも実現が近いような気がします。そうなってくるとラジオの魅力というのがまた再認識されてきますよね。そう考えてみるとラジオの未来は明るいですね。僕も個人的にラジオは子どもの頃からよく聴いていました。ごきげんな音楽との出会い。それは正にラジオからはじまりました。特に僕が求めたものはいい音楽ですね。その点でいうと、いい音楽を紹介してくれるDJ。このDJという存在が僕にとってはとても大事なものでした。僕にとってのDJヒーロー。名前を挙げれば糸井吾郎、鈴木道子、そしてジム・ピューター。そしてもちろんDJ、大滝詠一も素敵でした。今、僕の胸の中にあるのはそうしたDJたちへのありがとうという気持ちですね。よい音楽を教えてくれたことへの感謝。おかげで僕の音楽人生はとても楽しくなりました。そんな思いを込めてラジオについての曲、僕も何曲か書きました。1曲が'80年代に書いた「悲しきレイディオ」という曲。そしてもう1曲が「ラジオ・デイズ」という曲です。この「ラジオ・デイズ」という曲はこのMotoharu Radio Showのテーマとしても使っているので、みなさんにもお馴染みだと思います。そこでMotoharu Radio Show。お別れにあたってリスナーファンのみなさんには僕からプレゼントしたいと思って、この「ラジオ・デイズ」という曲のシングル・ヴァージョンを作ってきました。『COYOTE』というアルバムに入ってる曲ですけれども、そちらのアルバム・ヴァージョンをもとにシングル用に作り直したヴァージョンです。この曲、今聴いてくださってる全国のMotoharu Radio Show、リスナーファンのみなさんに届けたいと思います。では、早速聴いてください。「ラジオ・デイズ」。
・ラジオ・デイズ
佐野元春 : これまでを振り返ってみると、番組では女性ソングライターのいい曲を取り上げてきたように思います。ざっと思い出すとキャロル・キング、ボニー・レイット、k.d.ラング、エミルー・ハリス、ルシンダ・ウィリアムス、シェリル・クロウ、ダイアン・バーチ、そしてアデル。ほかにも素晴らしい女性ソングライターの曲、たくさん聴いてきました。次に聴いてみたいこの二人もMotoharu Radio Showでは欠かすことのできないシンガーでした。リッキー・リー・ジョーンズ「Under the Boardwalk」、そしてフィービー・スノウ「Don't Let Me Down」。2曲続きます。
・Under the Boardwalk
・Don't Let Me Down
リッキー・リー・ジョーンズは'60年代のドリフターズのカヴァー。
フィービー・スノウはビートルズのカヴァー。
・La Bamba / Good Lovin' (Medley)
リスナーからのリクエストで、ロス・ロボス結成40周年を記念してニューヨークのシティ・ワイナリーというライヴハウスで行われたライヴ盤から「La Bamba / Good Lovin'」。
「そうですね。ニューヨーク市内にあるシティ・ワイナリーというライヴハウス。僕も行ったことがあります。音楽が好きな大人が集まるシックなライヴハウスという感じですね。僕が行ったときにはブッカーT.ジョーンズのライヴをやってました。素晴らしかったです。ではロス・ロボス。結成40周年を記念したニューヨーク、シティ・ワイナリーでのライヴから、もう踊り出したくなるような楽しい演奏。今クルマを運転している方はアクセルを踏みすぎないようにお願いします。曲はラ・バンバ! ロス・ロボス!」と元春。
北海道のリスナーからのフィードバックで「5年間ほぼ毎回聴いてました。中でも東日本大震災直後の放送が印象に残ってます」というコメントを読んで。
佐野元春 : あぁ、そうですね。僕も覚えてます。この5年間、社会が激しく動きました。そんな中で音楽ができることってなんだろう。そんなことを自問自答する日々でした。番組をほぼ毎回聴いていただいたということ。どうもありがとう。
・シュガータイム
2013年11月16日にZepp DiverCity TOKYOで行われた名盤ライブ『SOMEDAY』から「シュガータイム」。
「会場が爆発しちゃうんじゃないかと思ったくらい熱いライヴでした」と元春。
・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
・番組終了のお知らせ
佐野元春 : さて、Motoharu Radio Show、この番組は今年の3月をもって終了することになりました。まずは長い間、番組を愛聴してくださったみなさんに、心から感謝したいと思います。どうもありがとう。来週は最終回となります。最後まで楽しんでくださいね。そして番組では専用のアプリケーションを用意しています。このたび、新しい機能として'80年代、Motoharu Radio Showのプレイリストからも検索できるようになりました。ぜひご覧になって役立ててください」と元春。