SOUND AVENUE 905 Motoharu Radio Show #06

2015年11月10日 | Motoharu Radio Show

2015/11/10 OnAir - 2nd. Week - Nothing But Pop - 何はともあれポップ
01.Stevie Wonder:My Cherie Amour
02.The Bangles:Manic Monday
03.Prince & The Revolution:Take Me With U
04.Bette Midler:Teach Me Tonight
05.Bette Midler:Be My Baby
06.佐野元春:君がいなくちゃ
07.Fine Young Cannibals:She Drives Me Crazy
08.Don Henley:The End of the Innocence
09.War:Why Can't We Be Friends?
10.佐野元春:月と専制君主 - Boys & Girls Version -
11.The Blow Monkeys:Digging Your Scene
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■内容の一部を抜粋
佐野元春 : こんばんは佐野元春です。この番組は東京赤坂TBSのスタジオからお届けしています。今週もやってきましたMotoharu Radio Show。待っていてくれたみなさん、どうもありがとう。さて今夜のテーマはNothing But Pop。何はともあれポップ、ですね。みなさんの体温がちょっぴり上昇する、そんなポップ・チューンを集めています。火曜の夜はMotoharu Radio Show。DJ、佐野元春でお送りします。

・My Cherie Amour
スティービー・ワンダーの'60年代の名曲「My Cherie Amour」。「泣く子も黙る名曲というのはこんな曲のことを言うんじゃないでしょうか」と元春。

・Manic Monday
'80年代のガール・グループ、バングルス。1986年の「Manic Monday」。月曜日の朝起きたとき、あぁ、まだ日曜日の朝だったらいいのになぁ、と歌っている。

・Take Me With U
バングルスの「Manic Monday」を書いたのはプリンスで同時期にヒットしていたのが「Take Me With U」。

佐野元春 : 僕は実を言うとカヴァー曲というのはあまり興味がないです。やはりオリジナルを超えるというのは相当大変なことではないかと思うんですね。ただ最近聴いたこのシンガーのカヴァー・レコードはちょっとまいってしまいました。ベッド・ミドラー。歌のうまさには定評のある実力派のシンガーです。そのベッド・ミドラーが往年のガール・グループのヒット曲だけを集めたカヴァー・レコードを出しました。タイトルが『It's The Girls』。「これが女の子というものよ」、そんなニュアンスでしょうか。アルバムではロネッツ、シュレルズ、エクサイターズ、そしてシュープリームスといった'50年代、'60年代に活躍したガール・グループのヒット曲がたくさんカヴァーされています。正にNothing But Pop。今夜のテーマにぴったりのレコード。ベッド・ミドラーの歌声、さっそくここで2曲聴いてみたいと思います。この曲はスタンダード・ナンバーですね。これまで何人ものシンガーが歌ってきました。'50年代の曲です。「Teach Me Tonight」。そして'60年代、ロネッツのヒット・レコード。フィル・スペクター・プロデュース。この曲もそうですね、泣く子も黙る名曲と言っていいと思います。「Be My Baby」。ベッド・ミドラーのレコード、2曲続きます。

・Teach Me Tonight
・Be My Baby

火曜の夜はMotoharu Radio Show。番組ではみなさんからリクエストをお待ちしています。聴きたい曲があれば是非リクエストをお寄せください。宛先はメール・アドレス mrs@tbs.co.jp 。

佐野元春 : 今夜はみなさんに聴いてもらいたいレコードを持ってきました。今年の7月僕の新しいアルバムが出ました。タイトルは『Blood Moon』。番組ではこのアルバムからの曲を聴いていただいています。アルバムを作るときというのはもちろん曲作りからはじまります。よく、「テーマを決めてアルバムを作るんですか? 」というような質問をもらうんですけれども、大抵は特にテーマを決めずにどんどん曲を書いていきます。1枚のアルバム、大体10曲から15曲くらい作ってレコーディングするということになります。ただ曲を書いてると、調子に乗って10曲、15曲、ときには20曲以上曲ができることがあります。そうすると1枚のアルバムには入りきらないということでアウト・テイクになる曲も出てきます。ただアウト・テイクといっても出来の悪い曲ではなく、たまたまアルバムの雰囲気になじまないということで、決して捨ててしまうわけではありません。今回この『Blood Moon』というアルバムを作ってるときもそうしたアウト・テイクが何曲かありました。今夜はその中から1曲。これはすでにシングル曲としてアルバムが出る前にリリースしました。「君がいなくちゃ」という曲。随分昔に書いて、長い間ほっておいた曲なんですけれども、ついにレコード化されてなんだか宿題を出し終えたみたいな、そんな気持ちがしています。では聴いてください。僕の曲で「君がいなくちゃ」。

・君がいなくちゃ

佐野元春 : 佐野元春 & The Coyote Band「君がいなくちゃ」聴いていただきました。この曲今のところCDやレコードになっていないんですがダウンローディングで販売してるのでよかったらチェックしてみてください。

・She Drives Me Crazy
1989年のファイン・ヤング・キャニバルズの「She Drives Me Crazy」。

・The End of the Innocence
「She Drives Me Crazy」と同じ年に米国でイーグルスのドン・ヘンリーのソロ「The End of the Innocence」がヒットした。
「大人になってゆくにつれて、ともするとなくしてしまいがちなイノセンスについて歌った曲」と元春。

リスナーからの「(1976年の国内音楽の特集に触れて)学生の頃、この頃の音源を手に入れるのがなかなか難しく何度も断念したことがあります」というコメントを読んで。

佐野元春 : 僕も以前、'80年代に番組をやっていたときは、とにかく昔の音源を揃えるってのが一苦労でしたね。それこそ番組の一時間前にレコード・コレクターの友人に電話をして、あわててレコードを借りたということもよくありました。何を隠そう、その友人とは伊藤銀次です。その節は本当にお世話になりました。もし番組を聴いてくれていたらお礼が言いたいですね。どうもありがとう。

リスナーから「Why Can't We Be Friends?」にリクエスト。

佐野元春 : 「Why Can't We Be Friends?」という曲。'70年代、アニマルズのエリック・バードンを中心に結成されたWARというバンドのヒット・レコードです。このWARというバンド。ソウルやジャズ、ラテンのリズムをミックスした、今でいうジャム・バンドの先駆けのようなバンドでしたね。僕も好きでよく聴いています。

・Why Can't We Be Friends?

リスナーからCoccoとデュエットした「月と専制君主 - Boys & Girls Version -」にリクエスト。

佐野元春 : 以前、僕が書いた「月と専制君主」という曲があるんですが、この曲をセルフ・カヴァーしようということで彼女にヴォーカルを依頼したことがありました。けっこう難しいハーモニー・パートだったんですけれども、とても上手にやりこなしてくれて素晴らしいレコードになりました。この場を借りてお礼が言いたいです。ではそのレコード、是非みなさんに聴いてもらいたいと思います。Coccoのヴォーカルをフィーチャーして「月と専制君主 - Boys & Girls Version -」です。

・月と専制君主 - Boys & Girls Version -

火曜の夜はMotoharu Radio Show。番組ではみなさんからリクエストをお待ちしています。聴きたい曲があれば是非リクエストをお寄せください。宛先はメール・アドレス mrs@tbs.co.jp 。

佐野元春 : 番組ここまで聴いてくれてありがとう。そろそろお別れの時間が来てしまいました。Motoharu Radio Show、今夜のテーマはNothing But Pop。何はともあれポップ、ですね。思わず楽しくなってスマイルしてしまう。そんなポップ・チューンを集めてみましたけれども、楽しんでいただけましたか? 僕の場合、じぶんが演奏するときはフォークやブルース、そしてR&Bに近いロックなんかが好きなんですが、ラジオから音楽を聴くというときにはやはりポップ・チューンですね。クルマの中で聴いたりしてると思わず身体が揺れてくるようなそんな楽しい曲を聴くのが好きです。Motoharu Radio Show。今夜、ラストの曲もポップ・チューンでお別れしたいと思います。リスナーのみなさんとはまた次回、お会いできるのを楽しみにしています。ブロウ・モンキーズ、曲は「Digging Your Scene」。

・Digging Your Scene

佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show、楽しんでいただけましたか? さて12月からいよいよ僕の35周年アニバーサリー・コンサートが全国各地で開かれます。今回はいつも一緒にやってるコヨーテバンドに加えて、昔の仲間が来てくれます。ロックンロールのオーケストラ、つまりロッケストラという編成でやってみたいと思います。'80年代の曲から新しい曲までたっぷり演奏したいと思います。是非、みなさん会場まで集まってください。待ってます。DJ、佐野元春、ではまた次回に。
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