Sunday Song Book #1452

2020年08月09日 | Sunday Song Book

2020年08月09日プレイリスト「珍盤・奇盤特集」
1. LOVELAND, ISLAND / 山下達郎 "フォー・ユー" "オーパス" '81
2. DO YA THINK I'M SEXY / THE KGB CHICKEN '83
3. 恋の歓び / 吉永小百合 '67
4. 愛の絶唱 / 太子乱童 '71
5. SISTER MARY ELEPHANT / CHEECH & CHONG '72
6. 愛人マンボ / 夏木マリ "婦人倶楽部" '86
7. オマリーの六甲おろし / トーマス・オマリー '94
8. ローリング・ストーンズは来なかった / 西郷輝彦 '73
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■内容の一部を抜粋
・近況
お盆休みに入り、長い人は9連休。例年だったら帰省の混雑があるけれど今年は全くわからないという。「この夏は特別な夏なんですって。よくわかりませんねぇ、本当に。なんかこうきちんとした説明が何にもない(笑)」と達郎さん。政治家、官僚の誰かひとりでもいいから「みなさん、私と一緒にがんばりましょう。共に戦いましょう。この危機を乗り越えましょう」、そういうアジテーションでもいいから言う人がいない。励ましとか労(いたわ)りとか誰一人言わない。そういう人たちを当てにしないで、身体に気を付けて、なるべく感染しない、させないという努力をして、ワクチンの情報がメディアから少しずつ漏れてきているので、そういうのを期待しつつ行かなければ、と達郎さん。

・珍盤・奇盤特集
先週に引き続いてこういうご時世を笑い飛ばそうと企画して3年ぶりの「珍盤・奇盤特集」。

・LOVELAND, ISLAND
「夏がはじまりましたので、いつもの年と同じように私の夏の歌をお聴きいただければと思います」と達郎さん。

・DO YA THINK I'M SEXY
20年ぶりぐらいに登場したザ・KGBチキン。ザ・KGBチキンはサンディエゴ・チキンと呼ばれる鳥のスポーツ・マスコット。野球やサッカーなどに出てくるスポーツ・マスコットの先駆で、70年代の半ばぐらいに出てきた。サンディエゴのいろいろなスポーツに使われている。ザ・KGBチキンという名前はサンディエゴのFM局のKGBFMから取っている。「DO YA THINK I'M SEXY」はライノのコンピレーションに入ってて1983年に発表された。曲は1978年のロッド・スチュワートの「DA YA THINK I'M SEXY?」のカヴァー。

・恋の歓び
まずはかわいいやつ。吉永小百合さんの1967年のシングル「恋の歓び」。「珍盤奇盤というわけじゃないんです。別に普通にやってらっしゃるんですけれども、今聴くとなんかこう、突破しちゃってるんですよ(笑)。ふふふ。聴いていただければわかりますけれども。こういうの好きなんです、私」と達郎さん。作詞は佐伯孝夫、作編曲は鈴木邦彦。達郎さんは鈴木邦彦さんの隠れファンだとか。このシングルはずっと欲しくて最近手にいれたそうだ。
曲をかけ終えて。
「フェイドアウトがミソなんですね、ええ。この時代だと先週のマーガレットちゃんみたいにジャン(とギターを鳴らす)で終わる。これはフェイドアウトする。この根拠がよくわかりませんけれど。じわじわ来ません? これ。高度成長期の明朗な空気がたっぷり詰まってる。しかもグループ・サウンズ全盛期ですからね。GS仕立ての吉永小百合さん。むかーしから欲しかったんです、これ(笑)。ついに手に入れました。すごい(笑)。次行けるかっていう気がしますね」と達郎さん。
・愛の絶唱
こうした珍盤奇盤ではかなりの頻度でかけられる有名な作品。名前が太子乱童。本名は塩川篤雄さん。カラオケとかそういうものは普通で、加山雄三さんのような曲調のいい曲なんだけれど、途中でキャラが豹変する。1971年の 「愛の絶唱」。

・SISTER MARY ELEPHANT
アメリカのこういう珍盤奇盤で頂点に立つのはチーチ&チョン。1972年の作品で「SISTER MARY ELEPHANT」。学級崩壊のハイスクールに非常勤で来たメアリー・エレファントというシスター。シスター・ロゼッタストーンの代役で教壇に立つが、生徒が大騒ぎするとキレる。シスターが詩を読むと生徒が寝るのでキレる。その繰り返しだが生徒とシスターをチーチとチョンの二人だけでやっているのがミソ。

・今後の予定
来週は「納涼リクエスト大会」。今月は来週のみだがリクエスト・カードが溜まってるので9月にリクエスト大会を予定しているとか。再来週23日と30日は竹内まりやさんをゲストに迎えて「納涼夫婦放談」。

リクエスト、お便りはメールでも受付ている。TFMのウェブサイトに番組のメッセージ・フォームを開設している。
https://www.tfm.co.jp/ssb/

・山下達郎 SPECIAL ACOUSTIC LIVE 2020 仙台公演
9月5日(土)、6日(日)に開催予定していた仙台公演は、会場の仙台darwinが、2021年3月31日(水)まで「集客を伴う公演」に関し休業されることになり、仙台公演について現在、日程や会場の変更を含めて、いろいろな調整をしているとのこと。たぶん来週の番組内で詳細が発表できる予定とのこと。「私はやる気でいるんですけれど、なかなかこういうご時世ですので、よろしくお願いします(笑)。全くもってね、本当に」と達郎さん。

・TATSURO YAMASHITA SUPER STREAMING
「7月30日行いましたスーパー・ストリーミング・ライヴ。私のライヴ配信。生まれて初めてのアレですけれど。本当にご好評いただきました。みなさん、いい音だったと仰ってくださいます。逆にですね、本当にみなさん耳がいいと言うか、耳が良いというか、耳が肥えてらっしゃる。ちゃんとその音色のですね、例えばスマホでお聴きになった方も、テレビでお聴きになった方も、みなさん異口同音にそれまでの配信と違って音色が、それから画質がですね、ハイスペックだという評価をいただきました。ちゃんとみなさん聴き分けられる耳をおありで、音楽をちゃんと、そういう意味ではしっかりと、生きているということを確認しまして、安心をいたしました。本当にたくさんたくさんお便りをいただきまして、全くお答えしきれないので、心苦しいんですけれど。今回はとにかく初めてですので、基本的に私自身のお客さんに向けた、あの、企画でありまして。そんな例えば世界に配信するとか不特定多数想定していませんけれど、今後はいろんなことを考えてですね、ますます高画質、高音質、目指してライヴになるべく肉薄する、そういう音場を再現できるように、スタッフと一緒にまた研究、努力してまいりたいと思いますので、引き続きご期待ください」と達郎さん。

・愛人マンボ
埼玉県のリスナーからのリクエスト。夏木マリさんの1986年のアルバム『婦人倶楽部』に収録されている「愛人マンボ」。このアルバムは名盤だとか。達郎さんは夏木マリさんが好きで、同い年、いつか紹介しようと思っていたという。ねじめ正一さん作詞、服部克久さん作曲、編曲は若草恵さんという錚々たるメンバー。

・オマリーの六甲おろし
音痴レコードの最たるもの。トーマス・オマリー選手が阪神タイガースに在籍していた1994年のCD。3年ほど前に達郎さんと星野源さんが一緒にやった民放連の特別番組で一度オンエアしている。その後、番組にはリクエストが続けてきていたが、どうしても勇気がなくてかけられなかったという。今回は珍盤奇盤ということと、ディレクターの山岸さんが聴きたいというご所望なので採用することにしたとか。
曲をかけ終えて。「しかしこれ。歌をOK出したディレクターの顔が見たいと言いましょうかですね、このオマリー選手は野球選手としては全然一流の人なのに、このレコーディングのこれだけしか聴かないと(笑)、すごいアホタレみたいな印象に(笑)、変わりそうですよね、これね」と達郎さん。達郎さんの知り合いの阪神ファンはカラオケ屋に行って、オマリーの真似をして歌うそうだ。「倒錯してますよね」と達郎さん。

・ローリング・ストーンズは来なかった
西郷輝彦さんの1973年の「ローリング・ストーンズは来なかった」。ローリング・ストーンズがドラッグの関係で来日できなかったときに作られた曲。達郎さんの珍盤奇盤特集では常連の藤本卓也さんの作詞作曲編曲。
■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/
2020年08月16日は「納涼リクエスト大会」
http://www.tatsuro.co.jp
コメント
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