Sunday Song Book #1453

2020年08月16日 | Sunday Song Book

2020年08月16日プレイリスト「納涼リクエスト大会」
1. THE WAR SONG / 山下達郎 "ポケット・ミュージック" '86
2. KEEP A KNOCKIN' / LITTLE RICHARD '57
3. TEN PERCENT / DOUBLE EXPOSURE '76
4. ZABADAK / DAVE DEE, DOZY, BEAKY, MICK AND TICH '68
5. DREAM BOY, DREAM / THE FOUR PREPS '61
6. STING RAY'S BACK IN TOWN / TOMORROW'S PEOPLES '66
7. THE THEME FROM BIG WAVE(LIVE) / 山下達郎 "14/09/03 岩手県民会館" '14
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■内容の一部を抜粋
・近況
お盆も終わりで今日は送り火。東京は昔から7月にお盆をやるのだが、この数年は、まりやさんが島根ということもあって、旧暦のお盆で迎え火、送り火をするようになったとか。変なお盆の一週間でしたと達郎さん。この数週間、達郎さんは自分の思うところを番組で話すために、家で原稿にまとめてスタジオに勇んでやって来ていたが、きちんと伝えるには時間が足りなくて延々と続けなければならず、そうなるとオンエアする曲の数を削らなければならないということになる。それは本来の番組の意思とは反するので結局何も話さずに、それが何週間も続いているそうだ。「たくさんものごとを考えることがありすぎるので、それを一つや二つピックアップしたところで仕方ありませんので、私のこの番組音楽番組ですので、いつもの通りの流れでですね、いろんなことがありますけれども、音楽で少しでも、私のこの番組のリスナーのみなさまがリラックスしていただければ」と達郎さん。

・納涼リクエスト大会
今年の「納涼リクエスト大会」は今週一週間だけ。

・THE WAR SONG
もうすぐリマスター再発される1986年のアルバム『POCKET MUSIC』に収録されている「THE WAR SONG」。「たくさん申し上げたいことはあるんですけれども、ミュージシャンなので音楽で。何週間か前に一度おかけしましたけれど。今日もお聴きをいただきます。またこういう曲を一曲二曲書いてみようかなと思ってる今日この頃であります」と達郎さん。

・KEEP A KNOCKIN'
5月9日にリトル・リチャードが亡くなった。本当は例年だったら「ノンストップ・リトル・リチャード」をやるところだったが、こういうご時世なので、遅ればせながら、と達郎さん。リクエストは「達郎さんのいちばん好きなリトル・リチャードの曲を」というもの。達郎さんがいちばん好きなのは「KEEP A KNOCKIN'」。1957年、全米R&Bチャート2位、全米チャート8位。「ドアを叩き続けてんだけどあんたは入れてくんない。また明日の晩来てやるから。今だったらストーカーと言われます。そういう歌でございます。ツーコード・ミュージックでございます。素晴らしいグルーヴ。リトル・リチャード、ご冥福をお祈りします」と達郎さん。

・TEN PERCENT
ダブル・エクスポージャーはフィリー・サウンドの旗手。「TEN PERCENT」は1976年のデビュー・ヒットで、全米54位。アルバム・ヴァージョンは6分いくつ。サンソン用に3分台のシングル・ヴァージョン。

・ZABADAK
デイヴ・ディー・グループ。正式にはデイヴ・ディー、ドジー、ビーキー、ミック&ティッチという長い名前の5人組。いろんなカラフルなサウンドでヒットを飛ばした。日本で有名なのは「OKAY!」とか「キサナドゥーの伝説」で知られている。リクエストの「ZABADAK」は日本でかなりヒットした曲。1968年、全英3位、アメリカではこれが唯一のヒットで全米52位。アフリカン・ドラムを使ったアフリカンな曲。ちょうどこの頃に来日して達郎さんも観に行ったとか。「器用なグループでありました(笑)」と達郎さん。

・DREAM BOY, DREAM
フォア・プレップスはウエスト・コーストの白人4人組。いわゆるミドル・オブ・ザ・ロードの、大学のグリー・クラブから出たヴォーカル・グループ。メンバーのエド・コブが後に作曲家、プロデューサーとして大きく出世する。1961年の「DREAM BOY, DREAM」は日本でちょっとだけヒットしたが、アメリカでは擦りもしなかった。でも日本では大変人気のある曲で邦題は「夢みる少年」。

・今後の予定
来週23日と再来週30日は竹内まりやさんをゲストに迎えて「納涼夫婦放談」。

・TATSURO YAMASHITA SPECIAL ACOUSTIC LIVE展
「山下達郎 SPECIAL ACOUSTIC LIVE展」が9月5日(土)から仙台のPARCOを皮切りに、福岡、札幌、東京と巡回する。現在、名古屋、大阪会場も調整中。詳細が決定次第改めてお知らせするとのこと。ここ数年間、アコースティック・ライヴという名前で、山下達郎、難波弘之、伊藤広規の3人で続けている3人ライヴ。ここ数年間の過去の映像の上映、そこでしか観られない映像の上映とか、ライヴのいろいろな機材、衣装の展示を予定している。詳しくは山下達郎オフィシャルサイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp

・山下達郎 SPECIAL ACOUSTIC LIVE 2020 仙台公演
9月5日(土)、6日(日)に開催を予定していた仙台公演。本来だったら来週8月23日(日)、番組終了後の15時からチケットの応募抽選受付を開始する予定だったが、新型コロナウイルスの感染が再び拡大している現在の状況で、東京から仙台に移動を伴う公演の開催について、その是非を判断するのがひじょうに難しいことから、慎重に議論を重ねているという。次回の放送で改めて結論を発表できればとのこと。「東京から人間が移動することに関して抵抗感というものが、今すごくありましてですね、そういうものに鑑みまして。少なからぬ人数が移動しますので大変でございます。よろしくすいません」と達郎さん。

・高円寺 LIVE MUSIC JIROKICHI公演
2月29日(土)と3月1日(日)に開催を予定していた高円寺 LIVE MUSIC JIROKICHIでの「山下達郎 SPECIAL ACOUSTIC LIVE 2020」公演は延期となり、振替公演が9月12日(土)と9月13日(日)に決まっていたが、現状ではウイルス感染拡大予防対策のためのガイドラインに沿って実施するのが不可能と判断したため、やむなく中止に。本日の番組終了後からチケットの払い戻しについてイープラスから連絡があるので、確認のうえ払い戻しをお願いしますとのこと。詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp

「大変ですね、しかしね。本当に。いろいろシミュレーションしたんですがなかなかうまくいきません。早くワクチンできてほしいというのが本音でございます」と達郎さん。

・TATSURO YAMASHITA SUPER STREAMING
「こうした状況なので先日7月30日にですね、私、自分自身の配信ライヴというのを行いまして、大変ご好評いただきました。いろいろなお便りをいただく中で、多かったご質問がいくつかありまして、それについて今日はちょっと長くなりますけれど、ご説明したいと思いますが。あの、先日の配信ライヴはですね、基本的にあくまで私自身のですね、この数十年間の私のライヴにいらしてくださる、自分のお客さんに向けた企画でありまして。あの、不特定多数を想定したものでなかったんです。なんですがまだご覧になっておられない方とか、たくさんいらっしゃいましたので、にもかかわらずたくさんの方々が参加賜りましてですね、本当にありがたいことであります。またあくまで最初の試みでしたので、事故のない確実な作業を目指していたという結果、音の素材でありますとかそういうものも、ああいう構成になったんですけど。今回最も多かった質問がですね、なぜリアル・ライヴをやらなかったのかというですね、まぁ3年前のライヴハウス、それから氣志團万博の音源、なぜ今リアル・ライヴをやらなかったというのが、いちばん多いアレなんですけれども。いわゆるネットにおけるライヴというものがですね、イコール、リアル・ライヴという、なんかそういう傾向にあるみたいなんですけれども。リアル・ライヴというのはですね、はっきり申し上げて、ネットにおけるリアル・ライヴというのは幻想です。あの、そこに行って、さぁやろうかというライヴというものが基本的にありません。じゃあテレビの生はどうなんだという仰るかもしれませんが、テレビはですね、例えばミュージックステーションにしろ、ああいうものはですね、生番組ですけれど全て、あの、何時間にもわたるリハーサルがあります。カメラ・リハーサルによってカメラとのカット割りとか、そういうもの緻密に決めて生演奏に臨みます。もっと大きいのは紅白歌合戦でありまして、紅白歌合戦も生ですけれど、何日も前からですね、緻密にカット割りをしまして、タイミングも厳密に計ってやっとります。ですけども本番は生と言うですね。なんでネットだけはその場でパッと行って、じゃあやろうかと言ってできるのかというですね(笑)。それでテレビ以上にインフラとしては不安定なネットは事故が多いですので、ひじょうに危険不安伴います。より緻密な計画のもとにライヴをやるべきでありまして、そういう思想で今回の私の配信ライヴも行っております。但しライヴ自体は一音足りとも手つけておりません。完全な、リアルな音源です。発売されている、例えばDVDとかですね、ああいうものは修正だらけのものがたくさん見受けられますけれど、そういう意味では一音足りとも修正しておりません。この番組でかけるPA OUTとおんなじであります。ですので今後ともリアル・ライヴというものでやるつもりありません。やはりある程度準備といいましょうか、数日前に収録したものをキチッとミックスダウンしてマスタリングして配信するという、そういう思想です。あとはあの、もう一つたくさんいただいたのはですね、なぜソフトを出さないのかという、DVD、Blu-rayをどうして出さないのかという。結論から申しあげますとBlu-rayとかテレビとかYouTubeではですね、今回の私のライヴ配信のあの音質クオリティは出せません。映像もそうなんですけれど、特に音質が出せません。同等の質で聴けるのは私のシアターライヴのような、ああいう映画館での送出だけです。DVDとかBlu-ray等にパッケージ化しますとですね、容量が足りないんです。今回の90分のライヴ・パフォーマンスでもBlu-rayの倍以上のデータ容量になりますので、それをBlu-ray等にパッケージ化しますと、データ圧縮しますので音質画質の低下を招きます。それがいちばん嫌なので(笑)、僕はソフトにしません。そういうところが全くフリーでやれるので配信ライヴというものにひじょうに興味を持ったので。故にソフト化はしません。今後ともその方針であります。今後はさらにハイスペックな音質の向上でですね、私がスタジオでやってるモニター・スピーカーから発せられるのと同質のデータをご家庭でお聴きいただける、そういうところまで持っていきたいと思っております。普通の配信と違いましてあくまで音優先でございます。MUSIC/SLASHというプロジェクトがそういうことをやっておりますので、それを目指したいなと思います。でも中にはCDみたいに音が良すぎてライヴ感がないみたいな、そういうお便りすらありますけれども(笑)。よっぽど下手なライヴしか観てないのでという、そういうアレでございます。逆にいうと高音質になる程ごまかしが効かなくなるという、そういうものなので、演奏のシビアさというものがすごく問われますので、そういうところの、まぁ逆にいうとおもしろさと言いましょうかですね、じゃあ、やってやろうじゃねぇかという、そういうものでございます。最初に申し上げたみたいに、基本的に、あくまで自分のお客向けにはじめたことですので、そういう他の配信のポリシーとは違うのでですね、そこんところだけご理解いただければと思っとります。こういうこと本当は最初にお伝えしたかったんですけれど、珍盤・奇盤の間でこれを申しあげると一曲カットしなければなんないので(笑)。先週なんかはそうするとオマリーで終わらなきゃなんないので、そういうのあまりちょっとアレなので、西郷輝彦さんのやつかけたかったので、こういう説明ができませんでしたが、ちょうど今日は納涼リクエスト大会ですので時間に余裕があるので申し上げました。またご質問等あれば(笑)、お答えしたいと思っとります。長くなってすいません」と達郎さん。

・STING RAY'S BACK IN TOWN
トゥモローズ・ピープルズは白人の声がしているので白人のグループだと思われるが、でっち上げじゃないかと思われる。たぶんニューヨークのレコーディング。曲を書いているのはトニー・ロメオ。アレンジはヴァン・マッコイ。プロデュースはヴァン・マッコイとデイヴィッド・カプラリック。コロンビアから1966年に出たシングル「STING RAY'S BACK IN TOWN」。

・THE THEME FROM BIG WAVE(LIVE)
リクエストが多かった「THE THEME FROM BIG WAVE」。今日は2014年9月3日、岩手県民会館でのライヴ。最近、ライヴでやってないので、また来年やれたら、と達郎さん。



■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

2020年08月23日・30日は「納涼夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
http://www.tatsuro.co.jp
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