■McDonald's SOUND IN MY LIFE
2011年1月29日(土) PM2:00 - 2:55 TOKTO FM系列
Personality: 小林克也
Guest: 佐野元春
Play List
佐野元春 / ヤングブラッズ
Todd Rundgren / I Saw The Light
Manassas / It Doesn't Matter
Prince / Raspberry Beret
佐野元春 / ジュジュ
佐野元春 / Someday
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■内容の一部を抜粋
番組専用ウェブサイトから引用してます。
・FLASH BACK TALK
本日のMcDonald’s SOUND IN MY LIFEはゲストに佐野元春さんをお迎えしてお送りしました!佐野元春さんが選んだフラッシュバックイヤーは1972年!その理由とは・・・「Sweet16-16歳になった年!」
この時代はロックンロールが今では考えられないくらい社会的に力を持っていましたね。当時はラジオばっかり聴いていました、お小遣いは少ないですからレコードもたくさんは買えないですから、まずラジオで情報を得て自分の買いたいレコードのベスト10を書いていましたね。どれも欲しいんだけど、どれを買おうか迷ったりそんな事をやっていました。とにかくラジオが情報源でしたね、その頃に買ったアナログ盤もまだ持っていますよ。今回のアルバム「月と専制君主」はアナログ的なサウンドを作る事を意識しました。ミュージシャンも選びましたし、要所要所に意識をしましたね。
そして、佐野元春さんのセレクトソングはTodd Rundgrenの「I Saw The Light」!
この曲はラジオで聴いて、一発で気に入っちゃいましたね。
・記念日REQUEST「SOMEDAY」
今年の3月末に、父が定年退職します。 でも、私は、まだ父のことを、きちんと「お父さん」と呼んだことがありません。
本当のお父さんは、私が中学生の時に亡くなって、母が再婚した相手が今のお父さん。
でも母とはずいぶん年の差があったし、私自身、思春期で、受け入れることができなくて、
10代の頃は、話しかけられても、無視するか、首の動きで返事をするか。
さすがに社会人になってからは、ある程度、まともな会話はできるようになりましたが、
それでも、タイミングを逃してしまって、今の今まで、父のことを「お父さん」と呼んだことは
ありませんでした。しかし、今、まさに父の定年を前にして、私をここまで育ててくれたのは
まぎれもなく、今の父と母であり、私が、受験や就職で悩んだ時も、動揺する母や悩む私を
「大丈夫。なんとかなるよ」と、包み込んでくれたのは、父でした。
だから、父が定年する時は、頑張って言いたいと思います。
「今までありがとう!お疲れ様、お父さん」って。リクエストは、父が、母と私を無理やり
カラオケに連れていって、よく歌っていた曲です。もしかしたら、父は“いつか”本当の家族に
なるんだって気持ちで、この曲を歌っていたのかもしれません。
番組専用ウェブサイトからの引用終わり。
・おそば屋さん
克也さんと元春は以前おそば屋さんであったそうだ。白金台あたりの有名店で、元春は野球帽をかぶっていたとか。
・16歳
元春: 僕はね、16歳って、とっても男の子にとっては大事な年だと思ってるんですよ。僕も16歳のときには免許取りましたし、バイクに乗って行動範囲がいっぺんに広がった。いろいろなことが、新しく知る年なんです、16というのは。だからチャック・ベリーの曲「Sweet Little Sixteen」って曲ありますでしょ。16はね、男の子にとっては、僕はマジックな年だと思ってます。
克也: 「Sweet Little Sixteen」はだけど、16歳の女の子の(笑)
元春: あっ! 女の子(笑)
二人爆笑。
・クイズ
元春: 僕がこれまでセッションした中でいちばん印象的な(感銘を受けた)ミュージシャンは誰だったでしょうか? 1番、ジョージィー・フェイム。2番、オノヨーコ。3番、ジョン・サイモン。
・I Saw The Light
元春がラジオで聴いて一発で聴いて気に入った曲。
元春: すごくロマンティックだなと思いました。そして16歳、多感ですから、まだ世の中のことあまり知らないんですが、こうしたロマンティックな音楽に惹かれましたね。
・ It Doesn't Matter
元春: 僕らはね、思い出してみると、このマナサスの前にCrosby, Stills, Nash & Young、デイヴィッド・クロスビーとか、スティーヴン・スティルスだとか、ニール・ヤングとかね、彼らが結成したバンドがあって、その音楽をよく聴いていたんですね。で、彼らが解散するということになって、独自の活動をする。スティーヴン・スティルス何やるんだっていったら、このマナサスというバンドを結成した。じゃあ聴いてみようということで聴いて、感銘を受けました。スティーヴン・スティルスはいろんな音楽要素を持ってると思うんですけれども、ラテン的な感じだとか、マイアミ・ソウル的な感じ、その部分が好きでした。当時は米国西海岸の文化が日本に紹介されていて、僕も西海岸の文化とはどういうものなのかなって興味深く見ていた頃です。
曲を聴き終えて。
元春: 2011年の今、このマナサス「It Doesn't Matter」ながれるのはいい感じですね。いい雰囲気です。今の時代に合ってると思います。
・ナレーション
元春がデビューした頃のCMでナレーションをしていたのは克也さんだったそうだ。その頃、人伝いに「佐野というのは普段大人しいのに、ステージに出るとがらっと変わっちゃうんだよ」と聞かされてたとか。
克也: 人の前でがらっと変わっちゃうというのはどういうことなんですかね? どういう化学反応が起きてるんですかね?
元春: ステージは多くのオーディエンスと楽しい気持ちを共有したいですから、僕が盛り上がってないと楽しい気持ちにならないですね。
克也: それじゃあ、説明になってない(笑)。なんか破れかぶれになるのか、それとも、役者っぽいこともやるじゃないですか、そのときの精神構造と似てる?
元春: あぁ、えーっとね、そうだね、日常からあんまり、がぁーといってると、舞台と日常と区別がつかなくなっちゃうでしょ。だから、どっかで調整つけてるかもしれないですね。区別をつけるということについてはね。
克也: あー、そうか、そうか。一応、これは自分の使命だと。表現するということのね。そのときは自分の全身全霊を使うんだという意識?
元春: そうだね。僕の中のある部分を目立たせるという感じですかね。そして僕自身をわかりやすく見てもらうという感じ(笑)。
克也: なるほどね。ホントに佐野さんは真面目。いつも恒例でゲストにプレゼントする曲があるんです。
プリンスの「Raspberry Beret」がかかる。
克也: 佐野さんと共通点があるというのは作風じゃなくてね、僕は佐野さんの音楽を聴いていてジョン・レノンだとか、プリンスだとか、レニー・クラヴィッツとかね、エフェクトのかけ方がよく似てるんですよ。おそらく自分の声、アーティストみんな大好きです。だけど同時にこの声なんとかなんないのかなっていう欲求不満みたいなものが相当あるアーティストじゃないかと思ったんですよ。
元春: あぁ、僕も自分の声、あんまり満足できてないですねぇ。だからよくエフェクトかけます。ショートディレイかけたり、フィードバックかけたり。あとシングル・ボイスじゃなくてダブル・ボイスにしたりだとか。あの、いじりますね、はい。
克也: ねえ。プリンスもそうなんです、最近は違うんですけど。で、佐野さんも最近はまたちょっと違う考え方になったみたいで、新しいアルバムを聴くと、あっ、違うよ、考え方が違ってきたよみたいな...
元春: 今回のアルバムでは自然に自分の声を響かせるというふうにしてますね。
ここで先程のクイズの答えの発表。答えはジョージィー・フェイム。
元春: ジョージィー・フェイムとセッションしたときに僕は三十いくつだったんですけれども、ジョージィー・フェイムは50過ぎてたんですよね。そしてジョージィー・フェイムが僕に示してくれことは、年齢がいっても、声がどんなふうに変わっても、ラヴ・ソングをきちんと歌えるようなれって。「Moto、五十過ぎてもラヴ・ソングをきちんと歌えるシンガーになれ」ってジョージィー・フェイムはそう言った。で、僕、もう今五十歳過ぎましたけれども、ジョージィー・フェイムのその言葉を思い出しますね。
・アルバム『月と専制君主』
30周年アニバーサリーということで楽しいものをファンに送りたいという発想で作ったと元春。思いっきり遊んで作ったとか。
克也さんはiTunes Store限定で発表したシングル「月と専制君主 - Boys & Girls Version - Single - Motoharu Sano」でコラボレーションしたCoccoについて、「佐野さんの持ってないような、ちょっとマッドネスがある人でしょ?」と話した。
元春: 僕もマッドネスあります(笑)。
克也: (机をバンバン叩きながら)まいった。そういうのが呼び合ったんだマッドネスが?
元春: 種類の違うマッドネスが(笑)