Sunday Songbook Playlist

2008年07月13日 | Sunday Song Book

<07月13日プレイリスト>
[棚からひとつかみ]
ビッグ・ウェイヴ/山下達郎 '84
BAJA/THE ASTRONAUTS '63
I DON'T WANNA GO/THE MOMENTS '77
SHADOW DREAM SONG(NINA DEMO)/JACKSON BROWNE '67
BLUES IN THE BOTTLE/JIM KWESKIN & THE JUG BAND "SEE REVERSE SIDE FOR TITLE" '66
OVERVIEW/村田陽一 "4 BONE LINES Vol.2" '08
IT WASN'T A LIE/ERIC ANDERSEN "ERIC ANDERSEN" '69
高気圧ガール/山下達郎 "MELODIES" '83
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■内容の一部を抜粋
・近況
まりやさんのデビュー30周年記念コンプリート・ベスト・アルバムのマスタリングが終了。今週からまりやさんの次のシングルのレコーディングに入る。

・ビッグ・ウェイヴ
季節が夏になったので「ビッグ・ウェイヴ」にリクエストが殺到した。

・BAJA
アストロノーツのアルバムがBMGから紙ジャケで再発された。大瀧詠一さん監修のベスト・アルバムもその中に含まれている。その中から「BAJA」は唯一チャートインしたナンバー。1963年全米94位。アストロノーツはコロラド出身の5人組のヴォーカル・インストゥルメンタル・グループだが、日本では「太陽の彼方に」のメガ・ヒットがあるので完全にインスト・グループとして認知されている。「BAJA」はタツローさんがはじめて自分のクルマ(サニー・クーペ)を持ったときに、夏カーステレオで朝から晩までかけていた思い出があるそうだ。イントロのEコードのギター・カッテングがジンジンとなってるところがロックンロールな感じでたまらないのだとか。

・I DON'T WANNA GO
先週はまりやさんのデビュー30周年記念コンプリート・ベスト・アルバムのマスタリングをやっていたが、大体宵の口6時、7時ぐらいで終わっていたので、ライヴを何本か観に行ったのだという。そのうちのひとつがレイ・グッドマン&ブラウンとハロルド・メルヴィンとブルーノーツのジョイント・ライヴという恐ろしい代物。何が恐ろしいかと言えばレイ・グッドマン&ブラウンのリード・ヴォーカルのハリー・レイは亡くなっていないし、ハロルド・メルヴィンとブルーノーツはテディ・ペンタグラスはいないし、ハロルド・メルヴィンも亡くなっていない。言ってみればグレン・ミラーのいないグレン・ミラー・オーケストラ、カウント・ベイシーのいないカウント・ベイシー・オーケストラ、そういうふうなもの。どうせ営業ショーでどうしようもないんじゃないかと思いながら、話のタネに行ってみたら意外と良かったそうだ。まず曲がいいというのもあるが、レイ・グッドマン&ブラウンのハリー・レイの代わりのリード・ヴォーカル、ケヴィン・オーエンスは、一緒に行った松尾潔さんによると、ルーサ・ヴァンドロスのバック・コーラスで有名で、イースト・コーストのセッション・ミュージシャンとして有名な人らしい。フィリップ・ベイリーに近いアタックの強いファルセットで、タツローさんはモーメンツが好きなのでググッときたのだという。そういうわけでモーメンツの1977年の「I DON'T WANNA GO」。全米ソウル・チャート18位。ブルース・ロバーツとキャロル・ベイヤー・セイガーのペンになる至極のバラード。アルバムはコーダが延々と続くそうだ。

・SHADOW DREAM SONG(NINA DEMO)
先週、ジャクソン・ブラウンの広島のライヴから「SHADOW DREAM SONG(LIVE)」をかけたところ反響が大きかった。広島クレド・ホール公演を聴きに行った人の話によるとイントロと歌い出しで失敗して3回目に成功した分が収録されているらしい。ジャクソン・ブラウンという人は人柄がいい。1967年にジャクソン・ブラウンはソングライターとしてデモ・テープのレコードを残している。俗に「NINA DEMO」と呼ばれるもので、これはニーナ・ミュージックという音楽出版社に所属していた時代のデモ・アルバム。その中で「SHADOW DREAM SONG」を歌っている。1967年1月7日、ニューヨークでのレコーディングでジャクソン・プラウン18歳の歌声。

・BLUES IN THE BOTTLE
広島でジェフ・マルダーがライヴをやったときにジャクソン・プラウンは観に行ったのだとか。ジェフ・マルダーと一緒に来日していたフィリッツ・リッチモンドというベーシストに会いに行ったのだという。フィリッツ・リッチモンドはジム・クエスキン&ジャグ・バンド時代からニューヨークで有名なベーシスト。その翌年にフィリッツ・リッチモンドは肺がんで亡くなった。そういうわけでジャクソン・ブラウンとフィリッツ・リッチモンドの広島での出会いが最後の別れとなった。
ジェフ・マルダー、マリア・マルダー、フィリッツ・リッチモンドと後に有名になる人たちが在籍したジム・クエスキン&ジャグ・バンドの1966年のアルバム『SEE REVERSE SIDE FOR TITLE』の1曲目に入ってる「BLUES IN THE BOTTLE」はラヴィン・スプーンフルもカヴァーしているジャグ・バンドのスタンダード。ジャグバンドはブルース・バンドで、楽器を持ってなかったので金だらいとか、ジャグいわゆる大きな瓶を利用したベース、洗濯板のパーカッションという廃物利用で演奏するバンド。1960年代のニューヨーク、グリニッヂ・ヴィレッジでフォーク・リバイバルのブームに乗りジャグ・バンドもリバイバルとなった。その代表的なバンドがジム・クエスキン&ジャグ・バンド。

・まりやさんの提供曲「夏のモンタージュ」
6月30日から放送されているTBS系昼ドラマ『ナツコイ』(月~金・13:30~14:00)の主題歌をまりやさんが書き下ろした。この主題歌を歌うのは、16歳のみつきさん。同ドラマでは女優・高畑充希としてヒロイン役を務めている。みつきさんが歌う主題歌「夏のモンタージュ」は7月30日に発売。カップリングには「元気を出して」が収められている。

・最後のタンゴ
まりやさんの新曲はNHKラジオ第1「ラジオ深夜便」の“深夜便のうた”で「最後のタンゴ」。竹内まりや作曲、歌、伊集院静作詞、服部克久編曲のタンゴ。フルオーケストラでのレコーディング。この次のシングルにカップリングとして収録予定。

・OVERVIEW
村田陽一さんはソリッド・ブラスで活躍するトロンボーン奏者。今年リリースされたオリジナル作品の『4 BONE LINES Vol.2』はタツローさんが寝しなに聴いているアルバム。「OVERVIEW」が特に気に入ってるそうだ。

・IT WASN'T A LIE
エリック・アンダーセンのアルバム『ERIC ANDERSEN』がワーナー(ライノ)から再発されている。ナッシュビル・レコーディングでエリア・コードの人たちとレコーディングしている異色作。

・高気圧ガール
夏本番ということでこの曲にもリクエストが集まっている。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
07月20日は、毎夏恒例「納涼リクエスト大会」

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