2020年05月24日プレイリスト「山下達郎ライブで棚からひとつかみ 色々編」
1. アトムの子 (LIVE) / 山下達郎 "18/11/02 カルッツかわさき"
2. WINDY LADY (LIVE) / 山下達郎 "10/09/10 東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館)"
3. 一本の音楽 (LIVE) / 山下達郎 "16/03/24 NHKホール"
4. MR.BLUE / 大瀧詠一with山下達郎 "81/08/14 ON AIR NHK FM スタジオ・ライブ"
5. MAKE IT EASY ON YOURSELF (HOME ACAPPELLA) / 山下達郎"おうちアカペラ"
6. LOVE CAN GO THE DISTANCE (HOME ACAPPELLA) / 山下達郎 "おうちアカペラ"
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■内容の一部を抜粋
・近況
「私のこのサンデー・ソングブック。自宅で番組制作をはじめまして、いわゆるテレワークというやつですが、これずいぶん経ちました。ずいぶん長いことやってるような(笑)、気がいたしますが。私のサンデー・ソングブック。ここ十数年間はですね、平常時は直近土曜日の午後に収録をしております、番組のですね。あとツアーをやってるときはできませんので、バラバラになったり、あとはまとめ録り、前倒していうやつですね。まとめ録りで録っておりますけれども。ここんところのテレワーク作業がはじまってからは、前日ですとちょっと間に合わないので木曜日から金曜日にかけてみなさんのメールをチェックして、音を作って、金曜日に収録して、データを山岸くんに渡して、土曜日に細かいところを修正して放送局に送ると。そういうような形式でやっております。ですので以前からに比べますと若干即時性が損なわれましてですね。今回のように非常事態宣言がいつ解除されるとか、そういう細かいところの情報が2、3日前だと遅れますので、あまり詳しいことは申し上げられませんけれども。今このナレーションを録っている段階ですと関西地区の非常事態宣言が解除されまして、関西地区も少しずつ経済活動が再開されつつあるという、そういうような感じでございます。東京は明日25日に非常事態宣言が解除されるのではないかという、私のこの番組を録っている現段階では情報がありますけれども。ひょっとしたら変わるかもしれませんが。いずれにしましても少し落ち着いてきたという感じですが。世界の例を見ましても第二波とか、それから新しいクラスターとか、そういうものが発生するという恐れが十分にあります。引き続きみなさんと共にですね、十分気をつけて日常過ごしてまいりたいと思います。ワクチンができるまではもうじっと我慢という感じであります。ですので恐々とか恐る恐るという表現はあまり好きじゃないので、慎重に注意深くですね、生活をしていきたいと思います。そういう緊張感と言いましょうか、そういうものを強いられますので、常に心がリラックスできないという、そういうきらいがありますので、引き続きこうした私の番組のような音楽番組、どういうようなことができるかというようなことを、引き続き考えてまいりたいと思っております」と達郎さん。
・山下達郎ライブで棚からひとつかみ 色々編
「山下達郎ライブで棚からひとつかみ」も今年に入って10回目。昨年、一昨年は年に2、3回できればよかったので、今年はこんな状況なので一生懸命やってるとのこと。緊急事態宣言が発令されて以降は毎週テーマを決めて「山下達郎ライブで棚からひとつかみ」をやってきたが、今週は特にテーマはなく「まだまだ続くよ 山下達郎ライブで棚からひとつかみ」。達郎さんのライヴは長いので、選曲していたけれど、どうしても番組でかけられなかった曲が1曲2曲余ってしまう。そのオンエアできなかったソース、かけられなかった曲の中におもしろいものがあるので、今週はそういうようなものを選びつつ、リクエストにも少しだけ応えるそうだ。「山下達郎ライブで棚からひとつかみ 色々編」。
・アトムの子
2018年11月2日、カルッツかわさきでのライヴ・ソースで「アトムの子」。この9週間で一度もオンエアがなかったのは意外と達郎さん。リクエストは多くて今週は手塚治虫さん生誕90周年のコメントが入った2018年のツアーから。
・声の状態
リスナーから「今、声の状態はいかがですか? 何か声のためにご自宅でやってらっしゃることがあったら教えてください」というお便り。
「一応、ウォームアップやっております。ボイス・トレーニングやっております(笑)。うちで一人で。でも、このおうちアカペラ、おうちカラオケ、毎週やらしてもらってるんですが、これホントにいいんですわ。ちゃんと声出して歌いますのでですね。助かってます」と達郎さん。
・おうちカラオケ
先週の「RECIPE(レシピ)」おうちカラオケ・ヴァージョンに反響があったそうだ。意地悪な方からは何回も歌っていいところだけ繋いでるんじゃないか?というメールが届いてるとか。
「そんなことはありません(笑)。ちゃんとやってます。練習は2、3回やりますけれども、でも本番は一回ちゃんと通してやりますから。それじゃないとおうちアカペラ・シリーズにしろ、おうちカラオケ・シリーズにしろシャレになりませんからね。そこは信じていただくしかありませんけれど」と達郎さん。
・WINDY LADY
2010年9月10日に東京エレクトロンホール宮城で行われた公演から「WINDY LADY」。番組では初オンエア。「WINDY LADYはですね、長いこと、まぁ適当な何かこう演奏でやってたんですけど、今のリズム・セクションになりましてから、シュガーベイブの完コピ・ヴァージョンでできるようになりまして。ホントに自分では満足した出来で演奏できております」と達郎さん。
・一本の音楽
「村田和人さんがお亡くなりになられて、もう早いもので4年余り経ちます。2016年の2月のことでしたけれども。私そのときちょうどツアーをやっておりまして、村田くんの訃報を知ってから、その後、何度かですね、ライヴのアンコールのいちばんお終いで村田くんの一本の音楽をギター一本で弾き語りで歌いました。そのときお出でくださったみなさんからあのときの音を聴かしてくれという、このライヴで棚つかがはじまって以来ですね、ずーっとたくさんの方々からリクエストをいただいておりまして。おかけしようと何度かトライしたんですけれど、時間がその度になくなってしまって、ようやく今日おかけできることになりました」と達郎さん。今日のソースは2016年3月24日、NHKホールでのギター一本でのテイク。ナレーションとともに。
曲をかけ終えて。
「こういうかたちで亡くなった方々の音楽を歌い継いでいくという、そういう役割がですね、生き残った者はやっていかなければならないと思っております。村田くんのライヴにゲストに出たときに、村田くんと彼らバンドと一緒にやったセッションの音源もありますので、また機会があったらご披露したいと思っています」と達郎さん。
・MR.BLUE
「1981年にNHKのFMで大瀧詠一さんとデュオをしたことがあります。大部分はエヴァリー・ブラザーズのカヴァーでしたんですけれど、2曲だけフリートウッズのナンバーをやりました。MR.BLUEと、それからCOME SOFTLY TO MEというこの2曲なんですけれど。これを物好きな方が(笑)、リクエストしてきましてですね。探してみたんですけれどアーカイヴしたマスターが見つからないので、カセットから昔、リマスタリングしたやつが一個だけありましてですね。それを今日はおかけしようと思います。1981年ですから私が28、大瀧さんが33歳ですかね。私のギターと、それからあとからダビングしたコーラス、バックに大瀧さんがソロで歌っております。今、ネットでこれ、聴けるんですけれど、ネットよりちょっとこっちのほうが音がいいかな(笑)、気は心」と達郎さん。
曲をかけ終えて。
「もともとはフリートウッズという女性二人、男性一人のヴォーカル・グループの大ヒット・ナンバーであります。こういうの歌わせると大瀧さんホントにうまい」と達郎さん。
「先週、私の硝子の少年をお聴きをいただきましたけれど、ライヴ・ヴァージョンをですね。そのときに、キンキもたくさん曲があるので最近は硝子の少年あまりやらないので僕が代わりにみたいな、つまらないことを言いまたしたら(笑)、キンキ・ファンの方々からたくさんメールをいただきまして。硝子の少年は毎回歌ってますって。申し訳ございません。光一さん、剛さん、申し訳ございません(笑)。えへ。ありがたいことであります。引き続きよろしくお願いします」と達郎さん。
・今後の予定
番組を収録している段階では東京の緊急事態宣言が解除される正確な確認が取れてないので、来週も、5月いっぱいはライヴ・ソースをやってみようと思ってるそうだ。おうちアカペラ、おうちカラオケも評判がよすぎるので、来週は増やしてみるつもりだという。カラオケに関しては1970年代のRCA時代のカタログはほとんどカラオケがないとか。当時はテレビに出られなかったし、カラオケというのは経費もかかるし時間もかかるので、レコードの予算が使えない、売れない時代だったこともあり、その時代のカラオケはほとんどないそうだ。その延長で、『RIDE ON TIME』はシングル一曲のみ、『FOR YOU』のアルバムはカラオケが一曲もないという。ようやく90年代に入ってからカラオケを作りはじめたとか。その中からあるものを物色してという感じ。
・メール
リクエスト、お便りはメールのみの受付。TFMのウェブサイトに番組の送信用のフォームを開設している。
https://www.tfm.co.jp/ssb/
・MAKE IT EASY ON YOURSELF
『ON THE STREET CORNER 2』に入ってる「MAKE IT EASY ON YOURSELF」。テディ・ランダッツォがリトル・アンソニーとインペリアルズに書いたシングル「GOING OUT OF MY HEAD」のB面に入ってる曲。達郎さんの大好きな曲なのでひとりアカペラで取り上げた。ほとんど歌ったことはなかったが2014年のマニアック・ツアーのときにアカペラを披露している。今日はおうちアカペラで。
先週の「RECIPE(レシピ)」おうちカラオケ・ヴァージョンは音質的に不満だったらしい。もうちょっとストリートの感じが出せないか、ちょっと工夫をしてみようとしているそうだ。この先、まだこの状態が続くならバーチャル・ライヴも考えているとか。せっかくやるんだから人ができないこと、他がやらないことを、ギターの弾き語りやキーボードの弾き語りなら誰でもできるから、できるなら生演奏をテレワークで高音質でやってみたいと考えてるという。それを今、模索中で、うまくいったら披露したいとのこと。
・LOVE CAN GO THE DISTANCE
「LOVE CAN GO THE DISTANCE」にリクエストが集まっているそうだ。2008年にライヴを再開して以降、一度もやってないとか。1999年に『ON THE STREET CORNER 3』を出すときの先行シングル。オリジナルのアカペラで、アカペラは日本語では難しいし、ドゥー・ワップでもないのでアラン・オデイに作詞をオファーした。歌うのが難しいのでなかなかライヴではできないという。おうちアカペラならなんとかできそうとのこと。
【リクエスト・お便りの宛て先】当分の間、メールのみにて
https://www.tfm.co.jp/ssb/
2020年05月31日は、引き続き「山下達郎ライブで棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp