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今回はchapter.1からchapter.3と3つのパートに分かれています。昨夜のエントリーはchapter.3でした。今夜はchapter.1, chapter.2をお送りします。
chapter.1(12分44秒)
最近、ヴェジタリアンになったという片寄明人。フルーツと野菜を中心にした食事で10キロダイエットしたという。佐野元春からは「ヴェジタリアンになって痩せると顔の肉が余ってビロ~ンと伸びるよ」と言われていたらしい(笑)。「伸びませんでしたねぇ(笑)」と片寄明人。
「サウンド・ストリート Motoharu Radio Show」のリスナーだった片寄明人。少年時代の音楽遍歴を披露しています。図書館でエルヴィス・プレスリーと間違って借りてきたエルヴィス・コステロを聴いてパンク・ロックに目覚めたという。佐野元春は「セックス・ピストルズのアナログ・レコードを45回転ではなくて33回転で聴くとディランになる」と言ってました。
古い音楽ばかり聴いていたので「耳年増」になってしまったという片寄明人。22歳になり就職活動をする時期に音楽活動をはじめたという。1992年にロッテン・ハッツのメンバーでデビューした。プロデューサーは佐橋佳幸で、佐野元春はそんなところからも縁を感じると話していました。
ロッテン・ハッツに対して佐野元春は「同世代のバンドがUKのパンクやニューウェイブの音楽をやっていたけれど、ルーツ音楽へのアプローチが垣間見れたりして、プラス新世代の感覚もそこにあったりして、斬新でユニークな存在だと感じた」と話しています。隙間をぬったニッチな存在だったと。
chapter.2(20分49秒)
その後、ロッテン・ハッツはヒックスヴィルとグレート3に分裂。片寄明人はレコード会社との契約に奔走し、それを知った佐野元春は、自分が所属するレコード会社に、新しいレーベルをつくって、そこにグレート3を迎え入れたらどうかと提案したらしい。
グレート3のファースト・アルバムをプロデュースしたのは長田進。佐野元春は「ここもまた縁があるよね。でも長田にできるのかよ(笑)という心配もありました」と話しています。
「音楽性からみたらロッテン・ハッツとまた違って、かなりフォーカスを絞ったオルタナティブ・ポップでまとめてきた。だからよりわかりやすく、聞き手も『ああそうか』って具合だったんじゃないかな」と佐野元春はグレート3について話しています。
1999年にベースの高桑圭が長期の入院、バンドは活動停止となった。片寄明人は佐橋佳幸とソロ・アルバムの準備に入ったが、佐橋佳幸の勧めで海外のミュージシャン、プロデューサーとコンタクトを取る事になります。そこで浮上したのがジョン・マッケンタイアだったという。ジョン・マッケンタイアとのコラボレーションはうまくいったが、ファンの反応は賛否両論だったという。
現在はレコード会社ともマネージメント会社とも契約が切れて独立した活動をしているという片寄明人。日々追い詰められた生活だが充実感があると話しています。
代官山UNITでショコラ&アキトのライヴを見たという佐野元春。ショコラ&アキトのライヴ・ツアーについて聞いています。夫婦デュオということでソニー&シェールとかヒデとロザンナをカヴァーしたらどうかと佐野元春はメールに書いたそうです。
ソング・ライティングの話題では、「成長するというのはどういうこと?」というロック・ミュージックの主要な題材について話しています。
「大人になっても、まだ自分はもしかしたら大人になってないんじゃないかと悩んだりする。そういったように成長に関わる事柄について、いろいろと言及しているロックンロール・ソングは凄く多い。僕自身も成長するってどういうことか、成熟するってどういうことだろうっていうのは、相変わらず重要なテーマのうちのひとつですね。だから僕の場合は例えば『ダウンタウンボーイ』の少年がいまどうしているのだろうと想像しながら、今の曲を書いたりすることがある。あるいは『ハートビート』のボーイズ&ガールズが25年を経ていまどういう暮らしをしているだろう、いまの世の中をどういう目で見ているだろう、ということを想像しながら新たなラブ・ストーリーを書くことがあります。聞き手も僕の音楽を聴きながら同時に成長していってくれてる人たちも多いと思う。その彼らたちに歌の成長物語を聴いてもらいたい気持ちがどこかにある」と佐野元春は話しています。