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10月25日(土)、海列車で正東津に帰ってきた、鉄っちゃん二人組。せっかくなので、観光地として人気の駅のまわりも散策してみました。
廃線利用のレジャーとして、韓国では各地で人気を呼んでいる「レールバイク」が正東津にも登場。ただこちらは、わざわざ作った「新線」で、通常の鉄道ではありえないほどカーブが急です。レールファンとしては、遊園地の遊具と変わらなく見えてしまいました。
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秋ですが、雲一つない秋晴れの空に、海も透明度を増します。夏に海水浴に来ても、気持ちいいだろうなぁ!
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線路付け替え工事で運休中の江陵(カンヌン)までは、市内バスで移動。バスターミナルからは、市外バスで内陸部の旌善(チョンソン)を目指しました。
鈍行列車が存在しない韓国の地方部では、バスが大切な生活の足。街外れから、田舎街へ買い物に行くおじいさん、おばあさんは、お互いはもちろん運転士とも顔なじみで、世間話に華を咲かせていました。
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緯度が高い上に山深い江原(カンウォン)道は、早くも山の木々が色づき紅葉シーズンを迎えています。
山あいの鉄橋を渡る、トロッコ列車の姿が見えてきました。その正体は…
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旌善郡の街外れ、アウラジは旌善線の終点。その先、かつて九切里(クジョルリ)まで伸びた1駅間は、レールバイクの元祖として親しまれています。レールバイクの始発駅までは、トロッコ列車で移動できるのも魅力です。
ぜひ紅葉の中を走るレールバイクに乗ってみたかったのですが、ベストシーズンとあって売り切れとのこと。同じく飛び込みで訪れていた香港人カップルともども、がっかりです。
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気を取り直して、「ローカル線の終着駅」の周辺を散策することに。山の水は澄み、紅葉に燃える山が映えます。
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川にたたずむ渡し船。無料で乗れるとのことですが、管理の方がおられず乗船はかないませんでした。残念!
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駅の周辺には何軒かの商店が集まっていますが、少しはずれれば農業地帯に。畑には、韓国らしくトウガラシが実っていました。
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駅横の列車の車体を使ったカフェに入ってみましたが、ビールは売り切れとのこと。人気の観光地であることが、売れ行きからも伺いしれました。
トロッコで登って行ったレールバイクが、帰ってきました。ペダルを漕ぐ人たちは、みな爽快な顔をしていて楽しそう。いつか、再チャレンジしたいものと思います。
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アウラジの名物が、ヤマボクチ餅。韓国のこのテの菓子って苦手なものが多いのだけど、ここのお餅は硬さも甘さも日本人好みで、とても口に合いました。ご主人は、日本で修業を積んだのだそうです。
自然素材を使った生菓子なので、賞味期限はわずか2日間。翌日帰国の予定がある人ならば、お土産にもオススメです。
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銀杏の木が色づくアウラジ駅に、夕方5時半の列車の時間が近づいてきました。
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旌善線の列車は、1日わずか2往復。機関車+客車2両+電源車という、エネルギー効率は悪そうなローカル列車が走ります。
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特急格のムグンファ号なので、2両の客車は全席指定のリクライニングシート。窓は固定で開きません。線内の5駅のうち3駅は通過してしまうため、3駅は事実上の休止駅という状態です。
日本のローカル線とはちょっと様相が違いますが、旅行シーズンにも関わらずガラガラの車内はのんびりした雰囲気。車掌さんとも「いい写真撮れた?」「ええ、日本から来てよかったです」と声を交わしました。
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特急格とはいえ、単線の線路をごとごとと進むスピード感は鈍行列車そのもの。川沿いの木々は色付き、浮世離れしたローカル線の時間が流れて行きます。
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沿線唯一の客扱い駅、旌善で家族連れが乗り込んできました。少しほっとしましたが、それでも乗車率は1割にも届きません。
2と7のつく日には旌善名物の「五日場」なる市が開かれ、列車もソウル方面からの直通になります。旌善線が賑わう5日に1度の日にも、一度乗ってみたいものです。
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太白線との合流駅、ミンドゥ山に到着。列車はこのまま、中央線との接続駅・堤川(チェチョン)まで直通しますが、僕らはここで下車しました。
ホーム上の木造の待合室には、木の長いすが置かれ、昔ながらの乗り換えターミナル駅といった趣です。
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堤川までは、観光列車・O-Trainに乗車。ソウルまで直通する列車ですが、週末の観光列車の人気は高く、途中駅までしか席を押さえられなかったのです。ボックス席や家族席、窓向き席など、多彩なシートが楽しい観光列車です。
以前は首都圏の南部と北部から2本の列車が走っていて、堤川で相互接続してそれぞれが環状線を逆に廻るユニークなダイヤでしたが、7月に死者を出す衝突事故を起こして以来、1本が復活していないのは残念なところです。
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堤川から清涼里へは、後続のムグンファ号に乗りました。この列車も満席で、立席券を求めての乗車です。
列車カフェも混雑しているだろうと予想していましたが、これが思いの他ガラガラ。ビールを求め、夜の車窓を眺めながら1杯やりました。やはりフリースペースや供食設備があるだけで、汽車旅にぐっとゆとりが生まれます。
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今回は、列車カフェのカラオケルームも初体験!韓国のゲーセンではお馴染みの「ミニカラオケBOX」に似ていて、定員は2人。30分5,000ウォンで歌い放題です。
韓国ではメジャーな通信カラオケ・クミョンの機械が入っていて、日本の歌も豊富。窓に流れる夜景を見ながらのカラオケは、なかなか新鮮でした。結果的には、O-Trainの指定席が取れなかったおかげで、いろいろと楽しめたと思います。
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清涼里で、韓国の鉄仲間と合流。鉄っちゃんメガネ男子3人で、今夜の泊まり先の回基(フェギ)に電車で1駅、移動しました。
まずは牛の焼肉で乾杯! 「乳頭温泉はすばらしい」「筑肥線の景色は最高だ」「九州は485系最後の場だ」などなど、どこにいるのだか分からない鉄旅トークで盛り上がりました。
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大学も近い回基は、パジョンが名物。路地裏に入れば、そこかしこにパジョンの店があり、しのぎを削っています。
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学生で混雑していた店に飛び込み、マッコリとパジョンで2次会。すっかり気分は現地の大学生で、気付けは日付が変わってから時計は1回転してました。
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倒れるようにホテルに戻り、目覚めれば午前9時。窓を開けると、そこは回基駅の構内でした。
中央線と1号線が交わる駅には頻繁に電車が行きかい、ときおり長距離列車や2階建て電車「itx青春」の姿も。日本だったら「トレインビューホテル」として鉄っちゃんの人気を集めそうです。
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現地の鉄っちゃんと別れ、東大門へ。韓国初体験というのに鉄っぽい所ばかりに終始していたので、少しは韓国らしいところにということでやってきてみました。
東大門のファッションビルは10時にオープンですが、賑わうのはやはり夜で、オープン直後は閑散としていました。フラフラとやってきた日本人2人組は格好のカモ。あちこちで「おにーさん、おにーさん」と声がかかり、じっくり見ることもできませんでした。
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東大門で見かけた、「タヨ」のキャラクラーバス。
GWに訪れた時は、全国で数百台規模で走り回っていましたが、広告収入が得られないバスということでほとんどが元に戻っており、今や貴重品です。
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はやめの昼食を食べて、ソウル駅へ。ソウル駅内のロッテマートでみやげ物を買うのが「定番」なのですが、政府の方針による「大型マート休業日」に当たりお休みでした。趣旨は分かるけど、金浦空港や龍山駅など、旅行者も多い場所は例外にしてもらえるとありがたいです。
空港鉄道で仁川空港へ。リニアが開業間近であることを告げる看板が出ていますが、9月に予定されていた開業は「無期限延期」状態。生きてるうちに、乗れる日は来るのでしょうか…。
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T-way航空で佐賀へ戻ります。晴天の中の快適なフライトでしたが、九州上空の気流が悪く、かなり揺れて肝を冷やしました。
さらに管制からの指示とかで、20分ほど佐賀の上空をぐるぐる旋回。窓際であれば遊覧飛行の気分だったろうけど、通路側の上に狭いLCCのシートに座らされた身としては、早く降りてくれと念じるばかりでした。