旅の実質2日目・7月13日は、残念ながら雨になりました。
2人とも傘の持ち合わせがありませんでしたが、ホテルに「引き取り手のない忘れものの傘はないか?」と聞けば、快く2本持たせてくれました。旅先で迎えた雨の朝、「傘ならあちらの売店で売っています」と断られた1軒を除き、この方法で傘を手にできなかったことは ありません。
富山駅から、高山本線に乗り込みます。大駅の有人改札も、貴重な風景になってきました。
高山本線は、富山市内の猪谷までがJR西日本の区間。三セクタイプの軽快気動車・キハ120系が活躍します。富山市による増発社会実験は終わりましたが、2両編成の気動車は満員状態でした。
大雨で遅れてきたトワイライトエクスプレスに続き、富山駅を発車します。
猪谷からはJR東海の区間。国鉄形のキハ47系気動車が活躍します。
青色のシートは、国鉄時代そのまま。ただ決して「ボロ」ではなく、リニューアルしないかわりに徹底して清掃し、限りなく新造状態に近いまま車齢をまっとうさせるのがJR東海の流儀です。
この区間のキハ47系も、近い将来の車両置き換えが計画されています。
高山本線は6年前に全線走破していますが、当時は豪雨災害で猪谷~角川が不通になっていたため、鉄道としてのこの区間は今回が初乗り。
美しい渓谷の眺めは、自然の猛威と隣り合わせということと、裏腹ではあります。
アユ漁が解禁になったばかりで、釣り糸を垂らす人々の姿が あちこちで見られました。
高山着。白川郷へのバスの乗り継ぎ時間を利用して、飛騨牛の鉄板焼きを食す!唇で切れてしまうような、とろける味わいでした。
古いお店でしたが、その分お安く提供するがモットーなのだとか。おばちゃんの飛騨牛うんちくも楽しく、今度はすき焼きを食べに来たいです。
高山の古い街並みも魅力的なのですが、今回は10秒見ただけでバスセンターに戻りました。
高山から白川郷へは、濃尾バスの路線バスを利用。高山市内は初乗り運賃100円と安いのですが、市内の病院を出ると、運賃表は2,400円に跳ね上がります。
わずか50分のバスに2,400円だなんて、観光客の足元を見た暴利だ!なんて憤慨していましたが、東海北陸道に入ったバスは、延々と続くトンネルを走り抜け、白川郷へたどり着きました。道路トンネルとしては国内2位の長さとかで、想像以上に大変な場所へ走るバスだったのかと反省。
白川郷中心部の一つ手前・荻町で下車。時間は15時前ですが、とりあえず荷物を置きたいので、今夜の宿に向かいました。合掌造りの民宿、伊三郎さんです。
観光協会のホームページで部屋の条件と値段を入力して申し込んだところ、こちらが指定されてきました。街外れではあるけど、その分落ち着いた いい雰囲気の集落です。
荷物を置いて、さっそく宿の裏手にある城山展望台へ。雨に煙る合掌造り集落も、また絵になります。
シャトルバスで麓に降り、明善寺へ。大きさにまず圧倒されます。
囲炉裏では、夏でも火を絶やしません。茅葺の建物では防虫のため、煙でいぶし続けなければならないのです。
表通りに出ると、観光客が多くて「田舎らしさ」は感じられません。いつしか都会になってしまった、由布院の富士見通りを思い出しました。
とはいえ名物を気軽に飲み食いできるのは、観光客向けの店があってこそ。賑わう通りを眺めつつ、微炭酸の爽やかな味わいが広がる「どぶろく」を一杯頂きました。
カウンターには、韓国の世界遺産集落「ハフェマウル」の仮面がかかっていました。特に説明書きはなかったけど、姉妹集落?にでもなっているのかな。
表通りは落ち着きませんが、裏通りに入ると絵になる風景があちこちに広がっています。
18時からの宿の夕食は、ずらりと山の幸が並ぶ豪華版。さらに飛騨牛まで出てきました。
1泊2食8,500円とはいえ、名だたる観光地の3連休。しかも維持管理も大変な合掌造りの宿ということで、食事にはほとんど期待せずにやって来ていたのですが、この夕食にはびっくりでした!
夕暮れの合掌造り。白川郷には小規模な民宿・旅館しかないため、夜は観光客の姿もまばらになります。
韓国のハフェマウルでも感じましたが、泊まって夕方~夜~朝の移り変わりを見てよかったと思える集落でした。
エアコンもない民宿の部屋でしたが、心地よい風が吹き込み、快適に迎えた朝。縁側に、朝陽が差し込みます。
朝の時間は観光客の姿もまばらで、ゆっくり散歩を楽しめます。
モーニングコーヒーは、明善寺を望む合掌造りカフェで。
朝10時を回り、観光客が続々と訪れ始めました。
駐車場も満車状態で、早くも空車待ちの列ができあがっていました。
観光客も増えはじめた時間ですが、集落東側では来る人が少ないのか、のどかな風景が広がっていました。
このエリアにも民宿があるようで、今度はこっちにも泊まってみたいな。
和田家を見学。
天気もよくなってきたので、陽に輝く集落も眺めてみたい!というわけで、再び展望台へ。
しかし展望台に着くころには曇り、やがて大雨に。ビールを飲みつつ雨宿りしていましたが雨は上がらず、小雨になったタイミングを見計らってバスで下りました。
下って十分も経つと、再び日差しが…。
昼食は行列して、大盛り蕎麦をズルっと頂きました。
24時間近くを過ごした白川郷も、14時半のバスで発たねばなりません。
最後はバス乗り場に隣接した、合掌造り民家園を見学。移築されてきた民家ばかりなので、建物の並び自体は作られた感がありますが、見学者が少なく落ち着いて散策できるのがいいところ。蕎麦打ち体験もできるようです。
少し観光地「過ぎる」面はあったけど、どこを切り取っても絵になる風景は代えがたい魅力です。季節を変え、また訪れてみたい街でした。
2人とも傘の持ち合わせがありませんでしたが、ホテルに「引き取り手のない忘れものの傘はないか?」と聞けば、快く2本持たせてくれました。旅先で迎えた雨の朝、「傘ならあちらの売店で売っています」と断られた1軒を除き、この方法で傘を手にできなかったことは ありません。
富山駅から、高山本線に乗り込みます。大駅の有人改札も、貴重な風景になってきました。
高山本線は、富山市内の猪谷までがJR西日本の区間。三セクタイプの軽快気動車・キハ120系が活躍します。富山市による増発社会実験は終わりましたが、2両編成の気動車は満員状態でした。
大雨で遅れてきたトワイライトエクスプレスに続き、富山駅を発車します。
猪谷からはJR東海の区間。国鉄形のキハ47系気動車が活躍します。
青色のシートは、国鉄時代そのまま。ただ決して「ボロ」ではなく、リニューアルしないかわりに徹底して清掃し、限りなく新造状態に近いまま車齢をまっとうさせるのがJR東海の流儀です。
この区間のキハ47系も、近い将来の車両置き換えが計画されています。
高山本線は6年前に全線走破していますが、当時は豪雨災害で猪谷~角川が不通になっていたため、鉄道としてのこの区間は今回が初乗り。
美しい渓谷の眺めは、自然の猛威と隣り合わせということと、裏腹ではあります。
アユ漁が解禁になったばかりで、釣り糸を垂らす人々の姿が あちこちで見られました。
高山着。白川郷へのバスの乗り継ぎ時間を利用して、飛騨牛の鉄板焼きを食す!唇で切れてしまうような、とろける味わいでした。
古いお店でしたが、その分お安く提供するがモットーなのだとか。おばちゃんの飛騨牛うんちくも楽しく、今度はすき焼きを食べに来たいです。
高山の古い街並みも魅力的なのですが、今回は10秒見ただけでバスセンターに戻りました。
高山から白川郷へは、濃尾バスの路線バスを利用。高山市内は初乗り運賃100円と安いのですが、市内の病院を出ると、運賃表は2,400円に跳ね上がります。
わずか50分のバスに2,400円だなんて、観光客の足元を見た暴利だ!なんて憤慨していましたが、東海北陸道に入ったバスは、延々と続くトンネルを走り抜け、白川郷へたどり着きました。道路トンネルとしては国内2位の長さとかで、想像以上に大変な場所へ走るバスだったのかと反省。
白川郷中心部の一つ手前・荻町で下車。時間は15時前ですが、とりあえず荷物を置きたいので、今夜の宿に向かいました。合掌造りの民宿、伊三郎さんです。
観光協会のホームページで部屋の条件と値段を入力して申し込んだところ、こちらが指定されてきました。街外れではあるけど、その分落ち着いた いい雰囲気の集落です。
荷物を置いて、さっそく宿の裏手にある城山展望台へ。雨に煙る合掌造り集落も、また絵になります。
シャトルバスで麓に降り、明善寺へ。大きさにまず圧倒されます。
囲炉裏では、夏でも火を絶やしません。茅葺の建物では防虫のため、煙でいぶし続けなければならないのです。
表通りに出ると、観光客が多くて「田舎らしさ」は感じられません。いつしか都会になってしまった、由布院の富士見通りを思い出しました。
とはいえ名物を気軽に飲み食いできるのは、観光客向けの店があってこそ。賑わう通りを眺めつつ、微炭酸の爽やかな味わいが広がる「どぶろく」を一杯頂きました。
カウンターには、韓国の世界遺産集落「ハフェマウル」の仮面がかかっていました。特に説明書きはなかったけど、姉妹集落?にでもなっているのかな。
表通りは落ち着きませんが、裏通りに入ると絵になる風景があちこちに広がっています。
18時からの宿の夕食は、ずらりと山の幸が並ぶ豪華版。さらに飛騨牛まで出てきました。
1泊2食8,500円とはいえ、名だたる観光地の3連休。しかも維持管理も大変な合掌造りの宿ということで、食事にはほとんど期待せずにやって来ていたのですが、この夕食にはびっくりでした!
夕暮れの合掌造り。白川郷には小規模な民宿・旅館しかないため、夜は観光客の姿もまばらになります。
韓国のハフェマウルでも感じましたが、泊まって夕方~夜~朝の移り変わりを見てよかったと思える集落でした。
エアコンもない民宿の部屋でしたが、心地よい風が吹き込み、快適に迎えた朝。縁側に、朝陽が差し込みます。
朝の時間は観光客の姿もまばらで、ゆっくり散歩を楽しめます。
モーニングコーヒーは、明善寺を望む合掌造りカフェで。
朝10時を回り、観光客が続々と訪れ始めました。
駐車場も満車状態で、早くも空車待ちの列ができあがっていました。
観光客も増えはじめた時間ですが、集落東側では来る人が少ないのか、のどかな風景が広がっていました。
このエリアにも民宿があるようで、今度はこっちにも泊まってみたいな。
和田家を見学。
天気もよくなってきたので、陽に輝く集落も眺めてみたい!というわけで、再び展望台へ。
しかし展望台に着くころには曇り、やがて大雨に。ビールを飲みつつ雨宿りしていましたが雨は上がらず、小雨になったタイミングを見計らってバスで下りました。
下って十分も経つと、再び日差しが…。
昼食は行列して、大盛り蕎麦をズルっと頂きました。
24時間近くを過ごした白川郷も、14時半のバスで発たねばなりません。
最後はバス乗り場に隣接した、合掌造り民家園を見学。移築されてきた民家ばかりなので、建物の並び自体は作られた感がありますが、見学者が少なく落ち着いて散策できるのがいいところ。蕎麦打ち体験もできるようです。
少し観光地「過ぎる」面はあったけど、どこを切り取っても絵になる風景は代えがたい魅力です。季節を変え、また訪れてみたい街でした。