我が家には、1台のワープロがあります。富士通のOASYS LX-4500。ウインドウズ98のリリースでパソコンが一気に身近になる直前の、97年夏に買ったモデルです。
※ 商品紹介ページ
「最後のワープロ」と呼べるメカだけに、スペックは最高と言っていいレベル。カラープリンターからスキャナーまでが1台にまとまり、液晶画面はカラーのタッチパネル。グラッフィク入りの文書に始まり、住所録に表計算にデータベース管理まで。
性能もハイスペックなら価格もハイで、今のノートパソコンなんかを、はるかに上回る値段でした。今思えば、よく親も気前よく買ってくれたものだと思います。
高校2年生から、パソコンを買う大学4年生まで、活字表現のツールとして大活躍してくれたオアシスでしたが、ノートパソコンを買ってしまえば自然と押入れの片隅へ。でも高価なものでもあるし、まったく故障も起こさないので、捨てられないまま2012年になってしまいました。
高校生の頃に書き溜めた文章はフロッピィに入っていますが、このまま永遠に故障しないわけでもなかろうし、できればパソコンに避難させたいもの。
さすがは「最後のワープロ」だけあり、テキスト形式で文書を読み出せる機能もあるので、昨日、文書の変換・搬出作業に取り組みました。
いまやすっかり見られなくなったフロッピィですが、ワープロで作る文書は軽いもので、いくつものファイルが1枚のフロッピィに。CD-Rはおろか、DVD-R1枚でも容量が足りない現代から見ると、わずか十数年なのに時代を感じました。
さて、PCのHDDに移そうかな…あ、オレのPCにはFDドライブがないんだった!