玄界灘の離島・馬渡(まだら)島への旅。昨日の暑さの疲れから、ついつい8時まで惰眠をむさぼってしまいました。
素朴ながらに おいしい朝ごはんをお腹いっぱいにため込んで、1日がスタート!…とエンジンだけはかけてみたのですが、オリンピックのバスケットボールの中継を見ていたら、ついつい出遅れてしまいました。
右側の赤茶色の屋根の建物が、今回お世話になった山下旅館。お向かいには駐在所と商店が2軒、さらに上がると小中学校があり、島の中心部にあたります。
もっとも店は日曜でお休み、学校も夏休み、駐在さんも滞在中1度も見かけませんでしたが…。
馬渡神社。島の守り神です。あまりの急な階段に、ちょっと怖気づいてしまいました。
神社のお向かいの酒屋さんは日曜日も開いていて、お酒だけではなく、アイスも売ってます。散策後にクールダウンできて、ずいぶん助かりました。
猛暑ではあるものの、内陸の久留米に比べれば気温もいくぶん低く、海風がさわやかです。
波止場に立って振り返れば、ブルーの海に浮かぶ島の姿がありました。
えびす様が、航海の安全を見守ります。
岸壁の道を、東へ。日差しを遮る場所がなく、しばらく歩いていたらフラフラしてきました。多少温度は低くとも、直射日光のパワー恐るべし。
運動公園まで出ると、海の透明度が一層増してきました。きれいな海なのに、泳ぐのに適した海岸がないのは残念。側のプールでは、子どもたちの歓声が響いていました。
眺めのいい場所まで上がって、山道を宿まで帰ったものの、体力的にはもう限界。夏の島旅は大好きだけど、今年の猛暑には勝てませんでした。
数は少ない島の猫たちも、影でじーっと身を潜めています。
港の近くでは、原子力災害対策施設の工事が。島の南東方向には、それそこ手に取るように原発の姿が見えます。
ほとんど港と同じレベルにある「施設」、津波警報の中でも機能するんでしょうか…。
午後1時出港の便まで、あと30分。まだまだ島内に見ていない場所はたくさんあるけど、猛暑に体は悲鳴を上げてます。たまりかねて停泊中の船の中に、いそいそと避難。またいい季節に再訪せねば。
エンジンは切ってあったけど、僕らを見た船員さんが起動させてくれました。感謝!
馬渡島航路の切符は、船内販売。出港後しばらくして販売に巡回して、到着10分ほど前に回収が来ます。
なくしたり、捨ててしまったりしないように注意です。
13時40分、呼子港に到着。バスに乗り継ぎ、唐津へと抜けます。
海岸線経由のバスが15分前に出たばかりとあって、バスは僕らだけの貸切り状態。唐津まで、他の乗客は現れませんでした。
山越え経由のバスは、早くも実った稲穂の中を走ります。よく効いた冷房に、ついつい船を漕いでしまいました。
お昼営業していた居酒屋で、格安の豚丼と「ガソリン」を補給して、元気復活。おそ松スタンプラリーの、残り2ヶ所をクリアしに出かけました。
1ヶ所目は、バスセンターからもほど近い旧唐津銀行本店です。
外観はレンガ積み、内部は大工と左官の仕事が光る洋風建築。東京駅を始め各地に近代建築を残した辰野金吾博士が、故郷に遺した作品です。
いつの間にやら地下にレストランがオープンして、活用が進んでいたのは嬉しいこと。およそ建築には興味がなさそう(?)な「おそ松女子」も、しばしたたずんでいました。
螺旋階段の曲線美。
おそ松さんスタンプラリーでは、虹ノ松原コースも効率的に回れるよう、90分毎に臨時バスまで走っています。城下町コースでも唐津城まで移動するのに使えるので、時間を合わせて乗ってみました。
車内にも、おそ松さん達のポスターがゆらゆら。なんだか脱力してしまいます。
唐津城は、一部が工事中。それでも来訪者が途切れないのは、おそ松効果か!?
特設コーナーは、入館料がかからない場所に設けてありました。何かと経費がかかっているであろうイベントだけに、有料ゾーンにあっても、バチは当たらないと思うのですが…
海と松浦川に挟まれた街や、虹の松原が広がる景色は見事。
再び「おそ松バス」に乗って、唐津駅へ。18時前の最終便だったこともあり、観光案内所には「おそ松」スタンプラリーのゴールを目指す人で列ができました。
僕らも城下町コースをクリアして、ポスターをゲット。ちょっとした達成感はありました。
帰路も、本数の少ない快速電車に当たりました。車両も同じ305系です。
唐津城に見送られ、短い夏の旅は幕を下ろしました。