千葉県下総神崎、五人娘という銘柄で知られる寺田本家の蔵見学会に参加。蔵見学会は酒造時期に月何回か30人程度募集して開催している。
下総神崎は発酵をキーワードに町おこしをしていて、見学の前に発酵食品を使ったオニギリセットを頂いた。
見学に先立ち、24代目蔵元寺田優さんより、蔵の歴史や自然酒に取り組んだ経緯などを説明。
まずはお米を蒸す工程、いろいろな蔵を見学したけど木桶でできてる甑は初めて見た。古いものを活用しているのではなく、できるだけ伝統に則った酒造りがしたいと新造したもの。
酒造時期にもかかわらず麹室に入って説明をしてくれた。モヤシ(麹)の振り方なども実演。とにかく説明が丁寧でわかりやすい。
生もと造りを基本としており、今でも酒母を造る際にはもと擦り歌を歌っているとのこと、歌うことにより各桶の品質が均等になる、作業が単調化しないなどメリットがあるそうだけど、伝統を守りたい、という強い意志があるのだと思う。
もろみ用タンクが林立している、中央に見えるのは木桶、効率一辺倒ではなく、昔ながらの味わい深いお酒を求めて、ということだろう。
もちろん、もろみを頂きました、これは酒造時期ならではの体験。
出来たお酒は佐瀬式の圧搾機で絞る。働いている蔵人の方々が皆若いのに驚いた、歴史と伝統、そして自然に近い酒造りをしながらの、新しいお酒造りにチャレンジする姿勢、寺田本家さん、これからジワジワと来ると思います。
見学後、数種試飲させて頂きほろ酔い気分、しぼりたてのお酒をお土産に買い帰路についた。