里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ジャガイモ 紫色の花

2022-06-19 | 日記

一関市弥栄地区、丘陵地中腹の集落道をゆるやかに下って行くと、道路端に畑があって丈
が50~60cmの作物が植えられています。時季よろしく紫色の花が咲いていて、花のつくり
からナス科の作物のようですから、ジャガイモの花ですね。この畑の花は全て紫色の花で、
咲き方も揃っていますから一つの品種だけが植えられているのでしょう。
花色は他に白色、淡紅色、斑入りなどがあり、品種によって決まるようです。

代表的な品種の花色を調べると、男爵薯は白~淡紅紫色、メークインは白色に紫斑入り、
キタアカリは紅紫色、ワセシロは紫色、農林1号は白色。

                              二枚とも2022.6.13撮影

こんなに多くの花が咲くのですから、少しは実も付くのでしょうね ?

調べてみると、ジャガイモには極小のミニトマトのような実が付きますが、品種によって
は殆ど実を付けないものもあるようです。
ジャガイモの未熟な実には、アルカロイド毒が含まれているので食べられません。ただ実
が熟すにつれて有毒成分の含有量が減っていくので、赤色になって完熟すれば食べられ、
甘酸っぱいフルーティーな味がするとか。

                                  2022.6.13撮影

ナス科ナス属の多年草で、南アメリカのアンデス山脈原産の帰化植物。草丈は60~100cm。
我国へは慶長年間(1600年頃)にオランダ人によって移入された。
冷涼な気候に合うことから、明治時代以降はアメリカ・ドイツから優良品種を導入し、本
格的に栽培されるようになった。なお「じゃがいも」として食べられる部分は「塊茎」と呼
ばれる地下茎の先に養分が蓄えられたもの。

茎は太く、直立して分枝する。
葉は奇数羽状複葉で互生し、小葉は広卵形。
花期は6月、葉腋から出た花茎先端に集散花序を出し、数個から10個の花を咲かせる。
花は五弁が合着した合弁花で、中央に黄色い5個の雄しべがあり、その中から黄緑色の雌し
べの柱頭が1個突き出る。雌しべには5室がある。
果実は球形の液果で直径2~3cm、中に微小な種子が100~200個入る。



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