南三陸町戸倉地区東部、景勝地の近くにキャンプ場があり、その外周を踏査していると、
白っぽい樹皮の木の枝先に、黄褐色の花穂がたくさん垂れ下がっています。
花穂の形から、カバノキかヤナギの仲間と思われます。
林に踏み込んで樹皮を観察すると、黒っぽい菱形の皮目がありますから、ヤナギの仲間の
「ヤマナラシ」ですね。数年前の冬、登米市東和町の山中で観察したことがあります。


二枚とも2019.4.4撮影
葉がやや厚めの洋紙質で、葉柄が長いことから、風が吹くと葉と葉が当ってカサカサと乾いた
音を出します。それで「山鳴らし」と名づけられたようです。
この樹種は雌雄異株で、写真の木には黄褐色の花穂が付いていますから、雌株と思われます。
雄株には紅紫色~赤褐色の花穂が付くようです。
この木の種子には綿毛が付いていて、風に乗って遠くまで散布されます。ただ、種子は非常に
小さいので、土が露出した裸地でなければ侵入できないようで、道路の法面とか伐採跡地など
で見かけることの多い樹種です。いわゆる先駆樹種(パイオニアプランツ)で、生長は早いもの
の、材がやわらかいためか病害虫に弱く、木の寿命は短いようです。

2019.4.4撮影
ヤナギ科ヤマナラシ属の落葉広葉樹で、樹高10~25mの高木。雌雄異株。
北海道〜九州に分布し、伐採跡地や道路法面など日当たりのよい場所に自生する。
若木の幹や枝は灰白色でなめらかだが、幹が太ると黒っぽい菱形の皮目が目立つようになる。
大木の樹皮は暗灰色で、縦の裂け目が生じる。
葉は互生し、葉身は広卵形で長さ7〜15cm、先端は小さく尖る。縁には波状の鋸歯があり、
基部に蜜腺があるものが多い。裏面は緑白色。葉柄は長さ3〜7cmで扁平。
花期は3~4月、葉の展開前に開花する。花序は円柱形で垂れ下がり、雄花序は紅紫色で
長さ5〜11cm。雄しべは6〜8個。杯状の花被に包まれる。
雌花序は黄緑色~黄褐色で長さ6〜11cm。子房は杯状の花被に包まれる。柱頭は不規則に裂けて
とさか状になる。苞は上部が褐色、下部は淡黄緑色、ふちは深く切れ込む。
果実は蒴果で、5月に成熟して裂開する。
白っぽい樹皮の木の枝先に、黄褐色の花穂がたくさん垂れ下がっています。
花穂の形から、カバノキかヤナギの仲間と思われます。
林に踏み込んで樹皮を観察すると、黒っぽい菱形の皮目がありますから、ヤナギの仲間の
「ヤマナラシ」ですね。数年前の冬、登米市東和町の山中で観察したことがあります。


二枚とも2019.4.4撮影
葉がやや厚めの洋紙質で、葉柄が長いことから、風が吹くと葉と葉が当ってカサカサと乾いた
音を出します。それで「山鳴らし」と名づけられたようです。
この樹種は雌雄異株で、写真の木には黄褐色の花穂が付いていますから、雌株と思われます。
雄株には紅紫色~赤褐色の花穂が付くようです。
この木の種子には綿毛が付いていて、風に乗って遠くまで散布されます。ただ、種子は非常に
小さいので、土が露出した裸地でなければ侵入できないようで、道路の法面とか伐採跡地など
で見かけることの多い樹種です。いわゆる先駆樹種(パイオニアプランツ)で、生長は早いもの
の、材がやわらかいためか病害虫に弱く、木の寿命は短いようです。

2019.4.4撮影
ヤナギ科ヤマナラシ属の落葉広葉樹で、樹高10~25mの高木。雌雄異株。
北海道〜九州に分布し、伐採跡地や道路法面など日当たりのよい場所に自生する。
若木の幹や枝は灰白色でなめらかだが、幹が太ると黒っぽい菱形の皮目が目立つようになる。
大木の樹皮は暗灰色で、縦の裂け目が生じる。
葉は互生し、葉身は広卵形で長さ7〜15cm、先端は小さく尖る。縁には波状の鋸歯があり、
基部に蜜腺があるものが多い。裏面は緑白色。葉柄は長さ3〜7cmで扁平。
花期は3~4月、葉の展開前に開花する。花序は円柱形で垂れ下がり、雄花序は紅紫色で
長さ5〜11cm。雄しべは6〜8個。杯状の花被に包まれる。
雌花序は黄緑色~黄褐色で長さ6〜11cm。子房は杯状の花被に包まれる。柱頭は不規則に裂けて
とさか状になる。苞は上部が褐色、下部は淡黄緑色、ふちは深く切れ込む。
果実は蒴果で、5月に成熟して裂開する。
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