一関市藤沢町黄海地区南西部、荒れた林道を上がって行くと、あちこちに倒木があるもの
の、林道上にはみ出した木は切断されていて、小型の車がギリギリ通り抜けられるように
なっています。そんな倒木の一本にたくさんのキノコが生えていて、ざっと40本はありそ
うです。傘は黄褐色で中央が窪み、褐色の細かいドットが全面に入っています。
倒木の樹皮は既に剥がれ落ちていますが、樹形から赤松の幹のように思われます。
二枚とも2020.10.1撮影
倒木は直径30cmほど、長さ4mほどあって、薄暗い山蔭の法面に寄り掛かかり、緑色の苔
に覆われていたり、朽ちた部分を晒したりしています。キノコは苔の有無に関係なく、あ
ちこちに群生しています。まだ傷んだキノコが無いので、まさに盛期に訪れたようです。
「きのこ図鑑」をめくっていると、「キサマツモドキ」という種があって、傘の形や色合い
がそっくりです。針葉樹の枯れ木に生えるとあるので、これで間違いないでしょう。
苦味があるものの食用になるようです。たぶん煮こぼしてから食べるのでしょう。
二枚とも2020.10.1撮影
キシメジ科サマツモドキ属のキノコで、発生時季は夏~秋、針葉樹の枯木に発生する。
傘は直径3~6cm、初め半球形で後には開いてほぼ平らになる。中央が窪むものもある。
縁は内巻きで、ときにやや波打つ。傘の地色は黄褐色で、表面には暗褐色の細鱗片があっ
て、中央部では特に密集する。なめし革のような触感がある。
ヒダは黄褐色で密、柄に直生~上生する。肉は淡黄色。
柄は長さ3~6cm、直径4~7mm、上下同径~下部がやや太く、中空から髄状。
傘と同色でやはり細鱗片に覆われ下方ほど密。
苦味はあるが食べられる。
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