里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ツエタケ 尾根の東斜面

2020-10-04 | 日記

黄海地区から荒れた林道を東へ上がって行くと、小河川の曲流部を橋を渡るので、ここか
らは宮城県の登米市分になります。登米市東和町錦織の嵯峨立地区の山ですが、宮城県側
からの道路はありません。

林道から急な尾根筋を登って行くと、東側斜面下手に淡褐色のキノコの傘が3~4個見え
ます。少し斜面を下って観察すると、ツエタケかその仲間のように見えます。
傘の中央が凸状に盛り上がっていて、柄がひょろ長いですからね。
生えているうちの一本を慎重に引き抜くと、柄の基部は少し太くなっています。
その下は長い直根のようになっていて、長さ6~7cmはありツエタケの特徴と合致します。

                              二枚とも2020.10.1撮影

帰宅後、「きのこ図鑑」で調べると、ツエタケと思われるものの、幾つか相違点があって、
①傘の表面には多くのシワがあると記載されているものの、写真のキノコにはシワがない。
②ヒダは白色で並び方は疎らとあるが、写真のキノコのヒダはかなり密になっている。

まだ若いキノコなので、上記の特徴が現れていないのか、ごく近い関係の別種なのか、現
時点では判りません。手元のきのこ図鑑やネット記事には、この別種らしきものが載って
いないので、ここではツエタケとして記述せざるを得ません。

                                  2020.10.1撮影

タマバリタケ科ツエタケ属のキノコで、夏~秋に広葉樹林などの地上に発生する。
傘の直径は3~10cm、初めは饅頭形であるが後に平らになり、中央が低い山形に突出する。
傘の色は淡褐色~淡灰褐色、表面には放射状のシワがあって、湿っているときは粘りがある。
ひだは白色で並びは疎ら、柄に直生~上生する。
柄は中空でかたく細長い。長さ7~20cm、傘とほぼ同色で上部はやや淡色となる。
根もとは土の中に深く入りこみ、埋木や枯れ根に繋がっている。
食茸で汁物や煮付けに合う。



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