登米市登米町日根牛地区北部、山裾の荒れた農道を歩いて行くと、山側の草地のつるにた
くさんの黄色い花が咲いています。花は蝶形花で、葉が3出複葉ですからマメ科のつる植
物ですね。さらに観察すると、アズキの莢を思わす果実があちこちに生っていますから、
ヤブツルアズキでしょうね。数年前、近くの牧草地跡で観察したことがあります。
二枚とも2020.8.28撮影
ヤブツルアズキは、国内では本州~九州に分布していますが、東アジアの朝鮮半島からヒ
マラヤに至る、広い地域に分布するつる植物で、栽培種のアズキの原種といわれています。
従来は、栽培種のアズキは大麦・黍(きび)・蕎麦などと同じく、中国から伝わったとする説
が有力でした。ところがDNAからみた最新の研究で、中国産アズキのDNAと、日本産アズキ
のDNAが、かなりかけ離れていることが判ったようです。
これは中国のアズキと、日本のアズキは違った系統のもので、それぞれの地域でヤブツルア
ズキを元に、栽培種のアズキが生まれたことを示しているのだそうです。
それを裏付けるように、日本の縄文早期の遺跡から、アズキの種子が出土しているようです。
2020.8.28撮影
ヤブツルアズキは2016年の9月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。
https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/5b4604fdb6300d30a3a20392c1a30694
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