里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ノブキ 光沢ある新葉

2021-03-25 | 日記

大和町吉田地区西部、集落南西方向に延びる林道を沢奥まで詰めると、極端に道が荒れて
きたので、ここからは尾根筋をたどることにしました。その地点がちょうど杉林と雑木林
の境目になっていて、見上げる尾根まで明るい雑木林が続いています。

初めは緩やかだった斜面が登るにつれてきつくなり、そのあたりから何か緑葉が目に付く
ようになってきました。コースを外れて観察すると、葉の形がノブキに似ているような ?
ただ、ノブキの葉はこんなに光沢が無かったよね。

                              二枚とも2021.3.18撮影

ネット記事でノブキの根生葉の写真を見ていると、何枚か光沢のある葉の写真が載ってい
ました。春の早い時季の葉には光沢があるようです。この新葉は山菜として利用されるよ
うで、和え物にしたり、炒めてたりして食べられるとか。

                                  2021.3.18撮影

キク科ノブキ属の多年草で、北海道〜九州に分布する。草丈は30〜80cm。
山地の木陰や谷間などに自生する。地下茎は短く横に這い、多数のひげ根を出す。
根生葉は三角状腎形で長さ10~20cm、先がやや尖り基部は心形。葉柄は長さ10~20cmで狭
い翼がある。葉の裏には白色の綿毛が密生する。
茎は立ち上がり、上部で枝分かれする。
花期は8~10月、茎の先端や枝先に白い頭花を付ける。頭花は直径7mmほどで周りに雌花、
中心部に両性花があり、両性花は結実しない。
果実は痩果で、頭花の外側に輪形に並び、中央に空白が出来る。
痩果は棍棒状で長さ6~7mm、先端付近には腺体があり、他物に粘り着く。



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