里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ビロードモウズイカ 米川の林道

2020-07-15 | 日記

登米市東和町の嵯峨立地区と米川地区を結ぶ峠道の頂から、林道が分岐して稜線上を南へ
上がっています。これを辿ると三差路があって、新しい林道が東の谷の方へ下っています。
しばらく下ると、砂利敷の林道路肩に生えた大型の野草に、黄色い花が咲いています。
これはビロードモウズイカの花ですね。高さ30~40cmはある花茎の先の方に、直径2cm
ほどの花がポツポツと咲いています。
この花は一日花で、早朝開いて午後にはしぼみます。

線路沿いとか幹線道路沿いで時々見掛けますし、市街地やその周辺の造成地とか空地でも
見掛けることが多い帰化植物ですが、こんな山中の林道に咲いているとは驚きです。
林道に敷かれた砂利の中に、種子が混入していたのかも知れませんね。
この種子は10100年間も発芽能力を保つとされ、土壌中に長い年月保存されてシードバン
クを形成し、移動や撹拌で日当たりのよい環境になると発芽するといわれています。

                              二枚とも2020.7.9撮影

ビロードモウズイカは英語圏ではマレイン、或いはマーレインと呼ばれ、ハーブなどとし
て利用されています。葉や花を乾燥させてから用いるようで、鎮静・抗炎症・去痰などの
効果があり、主にハーブティーとして飲まれているようです。
葉は潰して皮膚病や炎症に湿布したり、果物を包んで保存するのに利用されるようです。
薬効成分は粘液物質(キシログルカン、アラビノガラクタン)、サポニン、フラボノイド、
苦味配糖体など。

                                  2020.7.9撮影

ビロードモウズイカは2017年の6月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。

https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/d3199a3f621f839dbd7c7cb72c8ae4f6

 

 



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