登米市中田町上沼地区の北部、集落の北側に大きな溜池があって、その堤下の
山際に、つる植物が濃密に絡みあった一角があります。
初めはノブドウかと思ったのですが、葉の切れ込みや鋸歯がどことなく丸みを帯びて
いますし、葉が厚そうでポッテリした印象です。何よりも今の時季なら生っている
はずの、ノブドウらしい実が見られませんから別物でしょう。
念のため葉の間を覗き込むと、小粒なブドウが房になって垂れ下がっ . . . 本文を読む
登米市中田町上沼地区の北東部、北上川の西側に広がる丘陵上の農道を北東方向へ向かうと、農地が尽きて雑木林の中を行くようになります。この辺りは岩手県境と接しているので、既に県境を越えているのかも知れません。行く手の農道際の低木の葉に、実のようなものが付いています。歩み寄ると低木はヌルデの木で、遠目に実と見えたのは虫コブのようですね。葉の葉軸あたりに、淡い緑黄色のコブ状のものが幾つか付いています。これに . . . 本文を読む
登米市中田町上沼地区の北東部、北上川の西側に広がる丘陵上の農道を歩いていると、
4~5枚の耕作放棄田があって、その法面は潅木も混じる深い草薮になっています。
一段高い農道から草薮を見下ろすと、草間に白い小さな花が幾つか見えます。
草藪に踏み込んで確認すると、ヒヨドリジョウゴの花ですね。
花冠がすっかり後に反り返っているので、他の植物と見間違うことはありません。
開花直後はふつうに平開しているので . . . 本文を読む
登米市中田町上沼地区の北東部、北上川沿いの平地と分かれ、沢沿いの農道に入ると、道端の草むらに黄色い花を付けた茎が立ち上がっています。しゃがんで観察すると、ミヤマキケマンに似た花ですから、ケシ科の植物でしょうか。ただ、ミヤマキケマンの花は4月頃咲くのに対し、今は9月ですから違う植物であることは明白です。ケシ科と、9月に咲く黄花、これらで容易に種名が判るものと思われます。なお、自生地の環境は湿り気のあ . . . 本文を読む
登米市中田町上沼地区の北東部、北上川と山に区切られた、南北に長い平地の農道
を行くと、その北端に廃屋があって、近くにトチノキが1本植えられています。
樹高は10m程度ですから、中高木と言ったところ。樹齢は40~50年でしょうか。
よく見ると、たくさんの実を付けています。トチの実は、9月中旬になると熟して、
次々と落果しますから、もう樹上で熟している頃でしょうね。
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