登米市中田町上沼地区の北東部、北上川の西側に広がる丘陵上の農道を歩いていると、
4~5枚の耕作放棄田があって、その法面は潅木も混じる深い草薮になっています。
一段高い農道から草薮を見下ろすと、草間に白い小さな花が幾つか見えます。
草藪に踏み込んで確認すると、ヒヨドリジョウゴの花ですね。
花冠がすっかり後に反り返っているので、他の植物と見間違うことはありません。
開花直後はふつうに平開しているのですが、次第に後側へ反り返っていくようです。
ヒヨドリジョウゴはつる植物で、つるを伸ばしながら次々と花を咲かせていきます。
低い位置のつるには、すでに実がなっていて、早いものでは橙赤色に色づいていました。
二枚とも2018.9.2撮影
名の由来は、熟した実をヒヨドリが好んで食べることから「ヒヨドリ」を付け、実の赤さが
酒飲み(上戸)の赤ら顔のようだとして名づけられたとする説があります。
ただ、この実は有毒ですから、ヒヨドリは食べないと言われています。
ヒヨドリジョウゴは全草に神経毒成分が含まれています。特に、果実には強い毒性があります。
誤食すると頭痛、嘔吐、運動中枢や呼吸中枢の麻痺を惹き起し、死に至ることもあるようです。
有毒成分はステロイド系のアルカロイド配糖体ソラニンで、この成分はジャガイモの新芽の
辺りに含まれるものと同じものです。 どちらもナス科の植物ですから。
ジャガイモに芽が出たら、必ず除去してから調理しろと言われるのは、この毒のせいなんですね。
二枚とも2018.9.2撮影
ナス科ナス属のつる性多年草で、年を経たつるは木質化する。日本全土に分布する。
平地~低山の草地や林縁、耕作地周辺や水路沿いなどに自生し、やや湿り気を好む。
前年の古い茎から新しい枝を伸ばし、葉柄で他の草木に絡まりながら、枝分かれして2~3m
に伸びる。葉と共に軟毛が密生している。
葉は互生し、長さ3~10cmの卵形で基部は心形、長さ2cmほどの葉柄がある。下部の葉は朝顔形
に1~2裂する。上部の葉は裂けない。
花期は8~9月、葉と対生の位置に集散花序を出し、白色の小さな花をつける。
萼は皿形で5裂する。花冠は直径10mmほどで、5片に深裂する。裂片ははじめ平らに開くが後
に花柄側に反り返る。基部に緑色の斑点がある。
雄しべ5個。葯は長さ3mmほど、色は黄色~褐色。花糸は長さ1mmほど。花柱は長さ6~8mm、
雄しべの間から長く突き出る。
果実は球形の液果で直径7~9mm、初め緑色だが熟すると紅色となり透明感を増す。
種子は扁平な三角形状で、長さ2mmほど。
4~5枚の耕作放棄田があって、その法面は潅木も混じる深い草薮になっています。
一段高い農道から草薮を見下ろすと、草間に白い小さな花が幾つか見えます。
草藪に踏み込んで確認すると、ヒヨドリジョウゴの花ですね。
花冠がすっかり後に反り返っているので、他の植物と見間違うことはありません。
開花直後はふつうに平開しているのですが、次第に後側へ反り返っていくようです。
ヒヨドリジョウゴはつる植物で、つるを伸ばしながら次々と花を咲かせていきます。
低い位置のつるには、すでに実がなっていて、早いものでは橙赤色に色づいていました。
二枚とも2018.9.2撮影
名の由来は、熟した実をヒヨドリが好んで食べることから「ヒヨドリ」を付け、実の赤さが
酒飲み(上戸)の赤ら顔のようだとして名づけられたとする説があります。
ただ、この実は有毒ですから、ヒヨドリは食べないと言われています。
ヒヨドリジョウゴは全草に神経毒成分が含まれています。特に、果実には強い毒性があります。
誤食すると頭痛、嘔吐、運動中枢や呼吸中枢の麻痺を惹き起し、死に至ることもあるようです。
有毒成分はステロイド系のアルカロイド配糖体ソラニンで、この成分はジャガイモの新芽の
辺りに含まれるものと同じものです。 どちらもナス科の植物ですから。
ジャガイモに芽が出たら、必ず除去してから調理しろと言われるのは、この毒のせいなんですね。
二枚とも2018.9.2撮影
ナス科ナス属のつる性多年草で、年を経たつるは木質化する。日本全土に分布する。
平地~低山の草地や林縁、耕作地周辺や水路沿いなどに自生し、やや湿り気を好む。
前年の古い茎から新しい枝を伸ばし、葉柄で他の草木に絡まりながら、枝分かれして2~3m
に伸びる。葉と共に軟毛が密生している。
葉は互生し、長さ3~10cmの卵形で基部は心形、長さ2cmほどの葉柄がある。下部の葉は朝顔形
に1~2裂する。上部の葉は裂けない。
花期は8~9月、葉と対生の位置に集散花序を出し、白色の小さな花をつける。
萼は皿形で5裂する。花冠は直径10mmほどで、5片に深裂する。裂片ははじめ平らに開くが後
に花柄側に反り返る。基部に緑色の斑点がある。
雄しべ5個。葯は長さ3mmほど、色は黄色~褐色。花糸は長さ1mmほど。花柱は長さ6~8mm、
雄しべの間から長く突き出る。
果実は球形の液果で直径7~9mm、初め緑色だが熟すると紅色となり透明感を増す。
種子は扁平な三角形状で、長さ2mmほど。
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